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宍戸錠の死 [追悼]

 今日は授業ぱんぱんの火曜日。そのうえ昼休みに来校した保護者への対応で昼休みがまるまるつぶれ、昼食をとったのは授業と授業の間の10分休憩のとき。おにぎり3個でなんとかもたす。放課後、やっと一服つけ、すぐに会議。会議のあとは保護者対応の件で管理職と打ち合わせ。定時より少しだけ遅れて退出。下界に戻ると、帰路、内科に寄って鼻ポンプの診療の説明を受けたり、血圧の薬を処方してもろうたりする。調剤薬局で薬を受け取ってから帰宅。
 帰宅後は大相撲中継を録画で見る。十両の照ノ富士が10連勝。この勢いで再大関まで一気に駆け上がるとまた土俵が活気づいて面白くなるんやけどね。幕内では正代が松鳳山に圧勝。徳勝龍も千代丸を一蹴して1敗並走は変わらず。貴景勝は炎鵬を突き飛ばして2敗を守る。栃ノ心が朝乃山を投げ飛ばした相撲は、大関に上がったころの強さを思い出させたなあ。このまま正代と徳勝龍が勝ち続けるのか、のこり5日間、先が読めないのが面白い。
 夜は妻と「未来少年コナン」の再放送の録画を見、あらためて細部まできちっと設計されているのに感嘆する。
 俳優の宍戸錠さんの訃報 に接する。享年86。死因は非公開。私の世代やと日活時代の映画はあとからテレビなどでちょろっと見るくらい。それよりも「ゲバゲバ90分」や「カリキュラマシーン」でかっこつけてるおもしろい俳優さんというイメージの方が強い。「カリキュラマシーン」では「エースのジョー」ならぬ「エンピツのジョー」として登場し、鮮やかなエンピツさばきを見せてくれた。子ども向けの番組やからこそ手を抜かず楽しませてくれた。小林信彦さんの「日本の喜劇人」(新潮文庫)ではこのアクションスターのために一章をさいてはる。アクション俳優でありながら喜劇人。そこがすごい。NHKで放送された「警部マクロード」では主演のデニス・ウィーバーの吹き替えを担当。これがまたぴったりくる配役やったなあ。「刑事コロンボ」の小池朝雄といい、「シャーロック・ホームズ」の露口茂といい、あの時分のNHKの吹き替えの配役は豪華かつはまり役やったね。
 小林旭さんたちを引きたてるために頬をふくらませる整形手術をして、脇に徹することにしたという。それでも数多くの主演映画を撮っているんやからたいしたもの。そういうサービス精神旺盛な人やから、「ゲバゲバ90分」などのバラエティ番組(今のと違うて作りこまれたエンターテインメントですよ)などにも出演して、セルフパロディを演じたりできたんやろうなあ。嗚呼、またも昭和が遠くなる。
 謹んで哀悼の意を表します。

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麒麟がくる? [テレビ全般]

 ほんまに今年は暖冬やね。朝起きてベランダで一服つけても、身震いするほど寒くない。朝食を取りながら、新しい外付けHDに録画した深夜アニメを見てから出勤。
 今週いっぱいで3年生の授業はすべて終了。今日は2クラス。1分間スピーチで締める。最後にクラスのメンバーの前で言いたかったけれど言えなかったことなどを話すという、小難しく言えば自己開示ですね。友だちのおかげで転退学するのを思いとどまって、その子にみんなの前でお礼をいう生徒もいれば、部活の顧問のやり方についていかれなんだことを告白する生徒もいたりして、ある程度私の意図が通じていたみたい。それだけで満足です。
 放課後は会議。それほど長くならなんだので、定時で退散。帰宅して録画した相撲中継を見る。
 炎鵬が大関豪栄道に対し、立ち合い横に動いて腕をたぐり、後ろに回って寄り切り。大関初挑戦で“銀星”をあげた。豪栄道は一気に出て炎鵬を寄り切ろうとしたんやろうけれど、まんまと炎鵬の術中にはまってしもうた。遠藤は阿炎ののど輪をまともに受けて一方的に敗れる。結びは1敗同士の対戦で、正代が貴景勝の出足を強い踏みこみで止め、なおも貴景勝が押してくるところを土俵際で体をかわして突き落とし。徳勝龍も勝ったので、優勝争いのトップは1敗の正代と徳勝龍だけになった。
 いやまあとにかく今場所の主役は誰なんやろうね。正代よりも炎鵬かな。まさかここまでやるとは予想してなんだ。明日は大関貴景勝戦。さて、どんな相撲になるのやら。仕事なんかほったらかして早いとこ帰宅してテレビにはりつきたいところなんやけれど、明日は授業ぱんぱんの上に放課後にまた会議。休むどころやないがな。
 夜は昨日録画した大河ドラマ「麒麟がくる」の第1話を見る。うーむ、かなり金はかけているんやろうけれど、いかんせん脚本が古臭い。まあ従来の「大河ドラマ」らしいものをこしらえて「いだてん」で離れた視聴者を引き戻そうということかな。野盗に明智荘を襲われ、また堺まで鉄砲を買いに行った光秀が戦の悲惨さに怒る……。こういうのが見たい人の方が多いんかなあ。もう再来年の三谷幸喜作の大河ドラマに気持ちがいってしもうております。
 ところで、堺の鉄砲商人の役で声優の大塚明夫さんが出演していた。高木渉、山路和弘に続く声優大河出演ですね。顔を知らんでも声ですぐわかる。吉田鋼太郎さんとにらみ合うたり、なかなかええ役でありました。
 まあ「麒麟がくる」は私は最後まで見るつもりやけれど、「西郷どん」みたいに年末にためにためたのを一気に見るようなことになりそうですねえ。最終回に特別ゲストで漫才コンビの麒麟が出てきたりして終わりになったりするような面白いことは、たぶんないか。

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醜聞の作法 [読書全般]

 早朝に起床して、昨夜録画した深夜アニメをがしがしと見、「プリキュア」「ライダー」「戦隊」の日曜朝のセットを見てから出かける。
 今日は「たちよみの会」の例会。古参Y氏とムック「相撲ファン」を見ながら相撲の話ばかりしていた。「丸善」で新書やマーガレット・ミラーのミステリを買いこみ、「ぼてぢゅう」で夕食。食後、帰阪。
 帰宅して相撲中継の録画を見る。貴景勝と遠藤、正代が1敗を守る。遠藤と炎鵬の相撲がとにかく見ごたえがあった。前さばきの応酬から、遠藤をつかまえた炎鵬がしっかり押し出す。業師が持てる力を出し切っての相撲はほんまにおもしろい。
 それから自宅に届いていた外付けハードディスクを新たにHDDレコーダに接続し、セットアップ。これで今晩の深夜アニメは安心して録画できる。
 佐藤亜紀「醜聞の作法」(講談社文庫)読了。前から読もうとキープしていたのをやっと読めた。舞台はルイ15世治世下のパリ。腕はあるのに人がよくて便利使いされている弁護士が、さる貴族の婦人の依頼で地下出版のゴシップ冊子を執筆し、これが民衆の間で噂となる。その噂が現実を動かしていく様子を、書簡形式で描きだす。弁護士はただ言われるままに書くのが嫌になり、依頼者に無断で依頼内容とは違うものを書き始め、追われる身に。とかく民衆が下衆なゴシップが大好きなのは、現代も変わらない。そこらあたりの本質を近世フランスを舞台にすることで浮き彫りにしていく。どちらかというと読みにくい文章を書く人という印象があったけれど、本書は非常に楽しくするすると読めた。コミカルに進む物語に隠された棘と毒が爽快。歴史に対する造詣の深さが、物語にリアリティを持たせている。この民衆を動かしたゴシップが、沸点に達した時にフランス革命が起こるわけですね。歴史にくわしくない人でも大丈夫。これこそ教科書では学べない歴史の裏面でありますね。

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高木守道の死 [追悼]

 平日ならば出勤時刻に起床。朝食を取りつつ、午前中はひたすら録画して見ていないアニメを見る。平日に録画したものも、相撲中継を見たりする関係から未視聴のものがたまっていたのです。気がつけば正午。昼食後も見て、午後2時ごろやっと午睡。夕刻起きてきて相撲中継の録画を見る。豪栄道が正代を下して、これで勝ちっ放しがいなくなった。貴景勝、遠藤、照強、正代、徳勝龍が1敗で並ぶという展開に。いやあ、豪栄道関、大関の意地ですね。必死のパッチやね。正代に徹底的に押されていたけれど、土俵際で突き落とす。怪我が治ってへんので苦しい土俵が続くけれど、ベテラン大関としてやっぱり存在感はあるなあ。高安が4敗で、大関復帰に後がない状態なんで、豪栄道には踏ん張ってもらわんと。
 夜は、パソコンを立ち上げて外付けハードディスクをあれこれと比べる。今、HDDレコーダにつけているのがかなり怪しくなってきたのです。酷使しつつ何年も使用しているからねえ。ようがんばってきたよ。それでもまだ見たい番組がいっぱいたまっているから、クラッシュする前に、新たに録画するものは新品のHDに、というつもり。4テラバイトで9200円。耐久性には当たり外れがあるから、あまり高いものは買わんようにしているのです。
 プロ野球、もとドラゴンズ内野手、監督の高木守道さんの訃報 に接する。享年78。死因は急性心不全。
 ほんまに急死やったらしい。亡くなる直前に、板東英二さんのラジオ番組で電話で話をしていたというからね。私は選手としては晩年の姿しか記憶にないけれど、とにかく渋い選手やった。ほとんど表情を変えず、どんなに難しい打球でも難なくさばく。今のカープ菊池涼内野手もうまいけれど、忍び寄るようにすっとベースカバーに入る早さなどでは高木さんの方が上やったんやないか。打つ方でも無表情でここぞというところで確実に打ってきた。うまいと大向こうをうならせるタイプやないけれど、こういうのを玄人好みというのか。今やと前タイガースの鳥谷選手(早よどこか獲得してあげて!)がそんな感じかな。監督としては不運な人やったという印象があるな。最終戦で勝った方が優勝という試合で長嶋監督のジャイアンツに敗れ、そこで辞任して星野さんに交代のはずが、優勝争いをした人の首は切れんという理由で留任して、結局翌年は優勝できずに星野さんと交代する羽目に。二度目の監督は落合監督の後任で、こちらは徹底的に勝利を追求する合理的な監督の後任ということもあり、チームの選手たちの気持ちがゆるんでしもうたのか、今に至る低迷時代に突入してしもうた。落合さんの後任なんて誰もやりたがらんよ。そこを引き受けたのはドラゴンズ愛か。タイガースでいうと後藤次男さんみたいな便利使いをされてしまう監督やったという印象が強い。そういう意味でも不運な監督やった。
 それでも、両リーグトップの二塁手というたら高木守道という時代はあった。それだけは間違いないし、プロのプレーというものを若いファンやった私に印象づけてくれた名人やった。
 謹んで哀悼の意を表します。

 明日、1月19日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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1月17日に生まれて [1月17日の記憶]

 早朝起床し、昨夜録画した深夜アニメを見つつ、5時46分には黙祷。
 あれから25年か。日刊スポーツの裏一面は大相撲の幕内、照強が特集されていた。あの阪神淡路大震災の起こった日に震源地の淡路島で産まれたので、クローズアップされているのですね。私は照強がまだ幕下以下の時から注目していたので、今さら大きくとりあげてもなあと思うたりもするんやけれど。ちなみに阪神タイガースの近本光司外野手は震災の2ヶ月前に淡路島で産まれている。
 今日は授業はひとコマだけやけったけれど、放課後に1年生の保護者会があり、そこで奨学金に関する説明を依頼されていたので、その準備などに追われる。保護者会で説明したあとは、入試の担当者の打ち合わせに遅れて参加。帰り際には来年度に入学する生徒の修学旅行に関する調査の依頼を受け、来週はそこらへんの仕事もしていかんならん。いろいろとやることが多いなあ。定時に退散。
 帰宅して録画した相撲中継を見る。中入りの時間には、「照強~1月17日に生まれて」と題して特別インタビュー。照強関にしたら、その日に産まれたことで特別な役割を課せられてしもうたわけになる。その日に産まれたということは、震災の記憶もあるわけがないんやけれど。それでも、その日に産まれたことを宿命として受け止め、自分が活躍することで故郷の人たちを力づけたいと語る。偉いなあ。大河ドラマ「いだてん」で、1964年東京五輪の聖火ランナーの青年が8月6日生まれであることで点火役に選ばれ、自分個人を見てほしいと訴える場面があったけれど、照強関かてそう言うてもええのにね。でも、プロの力士として震災の記憶の象徴であることを自覚しているのはたいしたものです。
 あの日から25年、日本各地で自然災害がたびたび起こり、阪神淡路大震災で得られた教訓が生かされている。阪神淡路大震災そのものの記憶は風化したとしても、そこから得られたものが風化することなく生きているということを多くの人が意識していれば、1月17日という日付の持つ意味は風化していくことはないんやろうなあと感じた次第。
 私はこの日になるとこの日記で必ず震災についてなにかしら書くことにしているけれど、それは自分の中で震災を風化させたらあかんという意識があるからなんですよね。そしてまた来年以降も書き続けるのです。
 相撲は正代が単独で勝ちっ放し。どこまで続くか快進撃。追うのは貴景勝、遠藤、照強、輝ら。後半に向けて優勝争いが白熱していくのを楽しみにしていますぞ。

 1月19日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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ルポ沖縄 国家の暴力 [読書全般]

 今日も冬らしいひんやりした朝。授業はひとコマだけやけれど、1年生向けに奨学金に関する説明を依頼されたので、午前中はその準備、午後は本番。けっこう疲れた。放課後は職員研修でスクールソーシャルワーカーの先生から児童虐待の発見から対処までについて講義を受ける。児童相談所の役割などいろいろと学ぶところの多い研修やった。勤務時間いっぱいまで行われたので、後片付けやらなんやらで30分ほど遅く退出。
 帰宅後、録画した相撲中継を見る。十両の照ノ富士が5連勝。刺激を受けたか幕内では照強が5連勝。正代、遠藤らが好調で場所を引っ張り、大関貴景勝も踏ん張るけれど、豪栄道は4敗。そして横綱鶴竜はまたまた休場。ここ2年ほどで横綱不在の場所が目立つようになってきた。全盛期を過ぎた横綱に代わり、若くて生きのいい横綱が出てきてくれんかなあ。
 夜は妻と深夜アニメを見たりして過ごす。特にいつもと変わりない一日。それが貴重なんやということは、25年前に思い知らされているわけで。
 阿部岳「ルポ沖縄 国家の暴力」(朝日文庫)読了。オスプレイ配備のために、沖縄東村高江に米軍がヘリパッドを強行建設し、それに反対する住民たちに対して本土からきた機動隊などがどのようにふるまったか。地元紙沖縄タイムスの記者である著者が、自分の見たままを書きつづった貴重なルポ。産経新聞を中心とした本土のメディアについても批判の目を向ける。著者の出身地は東京。しかしあえて沖縄の新聞を選んで入社し、本土の人間からの目で沖縄の現実を見ていく。作家の百田尚樹さんの講演会で見せしめのように差別的言辞を投げかけられたりしていたことは、私はリアルタイムで電子版の産経と沖タイを読んでいたのでだいたいのところはわかっていた。百田さんから「悪魔に魂を売った記者」とまで呼ばれたことも。それでも著者はひるまず沖縄で何が起こったかを、自分の産まれた本土の人間に伝える役割を果たそうとする。反対運動をする住民に対して大阪から来た警官が「土人」と侮蔑した映像もネットで見た。そして当時の大阪府知事(現大阪市長)はそんな警官に「ようやってる」とほめたけれど、それも鮮明に記憶している。大切なのはまず知ること。電子版でなるべく多くの新聞の報道の仕方を比較することしか私にはでけんけれど、「きょうの沖縄は、あすの本土である」という著者の言葉の重みを常に感じながら現政権のやり口を記憶しておくことにしたい。それくらいしか私にできることはないんやけれども。

 1月19日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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チャイルド・ファインダー 雪の少女 [読書全般]

 朝から冷えこむ。昼ごろには少しだけ降雨。授業はひとコマだけやけれど、今年度中に片づけとかんならん仕事と来年度に向けた準備や、放課後の会議であっという間に勤務時間終了。定時に退散。
 帰宅して相撲中継を録画で見る。白鵬が休場。そうなるんやないかと思うていたんです。気の毒に鶴竜は一人横綱。しかも3敗目を喫する。今場所もまた横綱不在の場所となるかな。朝乃山が敗れ、三役以上の勝ちっ放しがいなくなった。
 夕食後は妻と録画したアニメを何本か見て、しばらく読書。あとちょっとで読めるというところやったので、一気に読んでしまう。
 レネ・デンフェルド/細美遥子・訳「チャイルド・ファインダー 雪の少女」(創元推理文庫)読了。米国では多数の子どもが行方不明になっているという。作者はもともとジャーナリストで、本書は小説やけれども、実際に起きている事件などが反映されているという。主人公ナオミは行方不明の子どもを探すことを専門にしている私立探偵。3年前に雪深い森林で行方不明になった少女の探索を依頼される。物語はナオミによる少女探索と、森で遭難して罠猟をする男につかまり彼と奇妙な共同生活を送る少女の二つの視点から交互に描かれる。そしてその視点が少しずつ近づいていき、交差したところで発見へと至るわけやけれど、その過程が綿密に描かれているのでどのような形で少女探索がなされていくのかをはらはらしながら読み進めることができる。しかも、ナオミ自身、幼少時に行方不明になって発見され、里親に育てられたという過去を持ち、しかも発見以前の記憶が欠落している。新たな幼児探索の依頼と彼女の過去の秘密などもからみあい、なおかつ物語がこんがらがることなく進んでいく。米国オレゴン州を舞台に、米国の抱える問題を盛りこみながらもサスペンスに満ちた展開で読者を引っ張っていく。いやあ、自分の欠落した部分を埋めるためにひたすら行方不明の子どもたちを探す仕事に没頭するナオミの姿は勇ましくも痛々しい。人間の持つ多面性が子どもの行方不明という事件を軸に描き切られていて、非常に面白く読めた。ナオミの探索の試行錯誤がていねいに描かれているからこそ、結末へ至る物語終盤のたたみかけが生きている。ナオミの過去にかかわる部分は未解決やけれど、すでに続編が書かれているそうなので、その訳出に期待しよう。予備知識なしにストーリー紹介だけ読んで手にとったけれど、これは掘り出し物。自ら見つけて訳出したという細美さんに感謝。

 1月19日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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坪内祐三の死 [追悼]

 朝から曇天。今日は授業がぱんぱんの日。休み明けの火曜日は毎度のことながらきついですよ。放課後はもうへろへろ。それでも事務作業を少々。定時に退散。
 帰宅してすぐに録画した相撲中継を見る。カド番の豪栄道が3連敗。足が出てへん。遠藤の引きにあっさり負けた。今場所もまた大関陥落者が出るのかい? で、高安が10勝すればまた入れ替わりで再昇進となる。なんだかなあ、大関の値打ちが下がってしもうているね。鶴竜と白鵬が続けて負けて両横綱が早くも2敗。白鵬は妙義龍の肩透かしにばったり。昨日の遠藤戦で執拗に外掛けを食ろうたことでまたどこか足を痛めたかな。怪我をしやすくなっているし、途中休場もありかも。
 夜はNHK「麒麟がくるまで待てない」を見る。戦国時代を舞台にした大河ドラマの名場面をテーマ別に見比べるという企画。できたら明智光秀の「敵は本能寺にあり!」のところだけをメドレーみたいに連続でつなぐとかしてもらうとおもろかったんやけれど、そこまで求めたらあかんか。でも、期待していた内容に近かったのでよしとしましょう。
 文芸評論家の坪内祐三さんの訃報 に接する。享年61。死因急性心不全。驚いた。今週の「サンデー毎日」でテレビ評を書いてるのを立ち読みしたところですがな。「本の雑誌」では日記を連載。相撲ファンで必ず両国国技館には見に行ってはったみたい。相撲に対する見方はちょっと違うたけれど、それが楽しみで連載を読んでいた。近代文芸に対する該博な知識など、文庫本の解説を読むたびに勉強させてもろうていた。まさかこんなに早く逝ってしまわはるとは。なんともったいない。こういう得難い人材にはうんと長く仕事を続けてもらわんとあかんのに。
 謹んで哀悼の意を表します。

 1月19日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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大江戸ミッション・インポッシブル 幽霊船を追え [読書全般]

 今日は完全休養日。深夜アニメを昨日見切れなかった分と昨晩録画した分、まとめて見る。さすがに疲れて少しうとうと。昼食後、きっちりと午睡。少しは疲れも取れたかな。
 夕刻起きてきて録画した大相撲中継を見る。遠藤が先場所の屈辱的な敗戦から学んだか、白鵬に快勝。白鵬が手をつく前に一度突っかけておいて機先を制し、二度目の立ち合いで例によって顔をしばきに来たけれど、一度目の突っかけが頭にあったか力が入ってへん。そこをもぐりこみ、白鵬が執拗に投げにくるところを足をかけてしのぎ、ついに切り返してひっくり返した。そうそう、こうこないと。白鵬が遠藤の相撲を恐れているのは先場所の張り手とエルボーでたたきつぶそうとしたのを見ても明らか。それをようわかった上での理詰めの取り口にしびれたね。
 夕食後は読書。明日から仕事か。両親のことが気になるけれど、そこは気持ちを切り替えんとあかんね。
 山田正紀「大江戸ミッション・インポッシブル 幽霊船を奪え」(講談社文庫)読了。川衆と陸衆の争いに、どくろ大名こと土黯長門守が参入。そこに薩摩藩の英国船との密貿易がからみ、戦いはクライマックスに。川瀬若菜と小雪太夫の失われた記憶の謎が明らかになり、殺しのかまの果たした役割がはっきりしてくる。そして土黯長門守と若菜との最後の対決。次々と新たな事件が起こり、それが過去と現在をつなぐ糸となる。前巻でも感じたけれど、史実とうまくかみ合わせて大法螺を吹く風太郎忍法帖の流れをくむ作品のひとつで、SF味が濃かった「桜花忍法帖」よりも、ずっと風太郎忍法帖に近づいている感じやね。正紀忍法帖の特徴は、登場人物の幼少時にまでさかのぼり因縁を紡ぐところにあると見る。「桜花忍法帖」も、本シリーズの川瀬若菜や小雪太夫、そして幼い殺し屋たちも、陰で動くための術を幼時からしこまれている。大人になってから仕掛人となっていく池波正太郎の闇の仕掛人たちとも違うところやね。エキスパートというのは一朝一夕にして成らずという意識が作者にはあるのかもしれん。本書では要所要所をぼかして描きながら、結末では読み手にそのぼかした部分を想像させるという手法を取っているけれど、ちょっとぼかし過ぎな部分が多く、何か書き急いだ感がある。執筆スケジュールや割り当てられた枚数が予想以上にタイトやったということなのかなあ。できればもっと書きこんでほしかった。2巻という分量はちょっと少ないように思われる。それでもなんとかまとめてしまうところが作者の力量なんやけれど。ファンとしてはもっとたっぷりと読みたかったぞ。

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「麒麟がくる」ガイドブックと炎鵬シンデレラ [テレビ全般]

 今朝は少しゆっくり目の起床。そのため昨夜録画した深夜アニメはすべて見切れず。まあ明日も休みなんで、早起きしてがつがつ見よう。その他、「プリキュア」「仮面ライダー」「戦隊」の日曜朝のセットはしっかり見ました。
 昼前に出かける。駅前の家族経営の本屋さんでNHK大河ドラマガイドブック「麒麟がくる 前編」を購入。レジでおばあちゃんが「もう始まってますんかいねえ」と聞いてきたんで、「来週からですわ」と答えると、「全部とり直したはるらしいねえ。大変やねえ」なんて話をしたりする。このガイドブックも本来なら昨年末に出るはずやったのが、編集のし直しなどで放送1週間前にやっと間に合わせての発売。編集担当をした方たちの苦労がしのばれます。これだけ読んだら、沢尻エリカ降板なんてあったんかというくらいきれいさっぱりなかったことになってしもうている。「いだてん」のピエール瀧は放送開始後しばらくしてからの発覚やったんで、ガイドブックには本人のコメントやら写真やらしっかり残ってるもんな。「後篇」では代役の方が最初からその役やったかのように掲載されていたけれど。
 阪急の特急で上洛。今日は日帰り帰省。両親の様子を見に行く。テレビで「都道府県対抗全国女子駅伝」を見ていた。特に何をするわけでもなく両親や妹と駅伝を見て過ごす。優勝は京都府。いやあ、中学生や高校生でもすごいねえ。ようあれだけ走れるもんやね。
 夕刻に帰阪。録画した大相撲初場所初日の中継を見る。炎鵬が幕内土俵入りでは自前の化粧回しをつけていて、白鵬の横綱土俵入りの時は三つ揃いの化粧回しに締め直していたんんやけれど、花道の奥でそれを白鵬と露払いの照強が待っている。で、急いで炎鵬がかけつけたんやけれど、化粧回しというのは走れるようには出けてへんので、まわしの端をつまんでシンデレラがドレスのスカートの端をつまんで走ってるみたいな感じでやってきた。小柄な炎鵬がそんなかっこうで走っているのを見ると、なかなかに可憐でありますね。
 横綱鶴竜が遠藤に完敗。豪栄道、高安も敗れる。白鵬は大栄翔に張り手をかましてつかまえがっちりと白星をつかむ。できれば若手たちが逆に思い切りビンタして白鵬を逆にビビらせたりしてくれんものかなあ。阿炎あたりに期待したいね。

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