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大江戸ミッション・インポッシブル 顔役を消せ [読書全般]

 大相撲小言場所「令和二年初場所展望~大関復帰をかける高安~」 を更新しました。

 朝は早朝に目覚め、一昨日の深夜に録画した分のアニメと昨日の深夜に録画したアニメをとにかくひたすら見るけれど、さすがに量が多く全部は見切られなんだ。
 昼前に家を出て、月例の京都の医者行き。薬を受け取り、すぐに帰阪。実家には明日行く予定です。
 帰宅してからすぐに午睡。夕刻に起き、妻と朝に録画した「題名のない音楽会」などを見る。夕食後は昨日からサンテレビで再放送が始まった「未来少年コナン」を見る。先週見たアニメ「映像研には手を出すな!」で「残され島のコナン」として劇中に出てきて、久しぶりに見て見たいなあと思うていたら、タイミング良く再放送が始まったのです。いやびっくり。まさかサンテレビの編成担当の方はそのことがわかって放送権を取ったんやないでしょうねえ。毎週金曜の朝に放送されるので、曜日指定で録画予約を入れた。楽しみやなあ。
 山田正紀「大江戸ミッション・インポッシブル 顔役を消せ」(講談社文庫)読了。文庫書き下ろしで2ヶ月連続でシリーズ刊行されたものの第一巻。舞台は江戸末期。川衆、陸衆と呼ばれる盗賊の二大集団の抗争、そして暗躍する闇の殺し屋たち。川衆の統領で普段は同心をつとめる主人公川瀬若菜に接触する花魁の小雪太夫。と、この設定で私は「この前は『桜花忍法帖』で山田風太郎に挑戦した作者が、今度は池波正太郎に挑戦か」と思うた。そう予想して読み進めていったら、盗賊と奉行所との知恵比べなどは出てこず、川衆と陸衆が秘術の限りを尽くして戦う話やった。やはり山田さんは正太郎やなく風太郎タイプの物語を書きたい人やったんやね。味方かと思えば敵、敵かと思えば味方。虚々実々の駆け引きが楽しく、理屈抜きに楽しめる時代アクションものであります。本巻ではまだ伝奇的要素はほとんどないけれど、作者のことやから次巻ではそういう要素が濃くなっていくんやないかなあ。読みはじめたら一気に読まずにはいられないエンターテインメント。ただ、なんでタイトルを「大江戸ミッション・インポッシブル」なんて安っぽいものにしたのかなあ。いや、重厚な作品ではないけれど、もう少し時代小説らしいタイトルをつけた方が時代小説ファンにも手に取ってもらいやすいと思う。このタイトルでは時代小説ファンはそそられんように思うがなあ。読者層をどこに置いているのか、ようわからん。滅法面白いだけに、そこは残念です。

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AI入門 [読書全般]

 午前中は授業がひとコマ。空き時間は、大阪府育英会から差し戻されてきた書類を該当生徒あてに配布する準備や転学する生徒の奨学金継続の手続きの書類をそろえたりといった事務作業が中心。午後は慶事が重なったので親睦会から祝い金を渡すことになり、銀行に行ったり、金封に入れて手渡しをしたりと親睦会の仕事でほとんどつぶれる。今日しとかんならんことは一応でけたんで、定時に退散。
 帰宅後はしばらくへたっていて、夕食後は昼間に録画したNHK「上方落語の会」を見る。口演は桂米二師の「風の神送り」。米朝師以外では聴いたことがなかった。あまりやり手のない落語かもしれんな。師匠直伝のきちっとした芸風で、楽しく見られた。ベテランならではの味というものか。
 森川幸人「イラストで読むAI入門」(ちくまプリマー新書)読了。AIについて基本的なことからしっかりと理解しておきたいと手にとった。著者はゲームソフトの開発やCGの作成などをしている人。かつては家電等にマイコンが使用されたりファジィ機能が備わっているのを売りにしたけれど、今はもうそれが当然になっているからわざわざ宣伝しないようになった。だからAIもいずれそのように当たり前にあるものになるだろうというのが著者の意見。そして、AIが家庭や社会に当たり前のものとして入っている社会について予想される姿を描いてみせる。シンギュラリティの問題に関しても著者は楽観的で、人間の持つ能力は高いと、AIが現在できることと比較して指し示す。ただ、読み進めていけばいくほど、AIが当たり前になった世の中は人間から思考力を奪うんやないかという気にさせられてしもうた。AIが社会に普及することによるデメリットも指し示していかないと、対象読者である中高生が勘違いしてしまうんやないかと感じた。AIを悪用することによって引き起こされてしまう犯罪もあるやろうし、ネット依存の例を見ても、ネット社会が必ずしも人間を幸福にしてくれるばかりやないことは明らか。AI依存によって引き起こされる何も考えん人間の増加の心配なんていうのは著者の頭にはないんやろうか。本書でAI入門をしてしまうのは少しばかり危険やないかと感じた次第。そうかあ、プリマー新書にも中高生向けということで歯ごたえのないグミキャンディーみたいなものを書く方もいてるんやと妙なところに感心してしもうたりなんしております。

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上原正三の死 [追悼]

 今日からお山の学校は授業開始。私もひとコマあたっていたけれど、予定通りビデオを見せて感想を書かせるという内容やったので、それほど無理にテンションをあげんでよかった。なにしろ正月明けですからね。生徒たちもまだざわざわしている。こっちが大声を張り上げてもしずまらんのに、ビデオが始まったらだんだんそちらに集中していった。おたがい無理はでけんのですよね。正月明け一発目の授業がビデオ視聴というのは決して手を抜いていたわけやなく、4月に年間計画を立てた時点でもう決めていた。というか、いきなり講義をしてもあかんやろうと、最初から計算していたのです。
 府教委の統合ICTが暫定的に動き出したので、やっと事務作業も本腰を入れてできるようになった。道徳教育の計画とか、いろいろ作らんならん書類があるのです。定時に退出。
 帰宅してしばらく読書。夕食後は妻とアニメ「ポンコツクエスト〜魔王と派遣の魔物たち〜」「GO!GO!アトム」などを見る。またもや暖冬に逆戻りして、体がだるい一日やったなあ。
 テレビ脚本家上原正三さんの訃報に接する。享年82。死因は肝臓がん。
 上原さんといえば「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」 がまず思い浮かぶ。子どものころはようわからなんだけれど、大人になって再放送で見返した時に受けた衝撃の方が大きかった。差別問題に対して真正面から挑み、その生々しさにうなった。ヘイトスピーチなどが問題になっている今こそ多くの人が見るべき話やと思う。「ウルトラセブン」では「第四惑星の悪夢」 が印象的。これは子ども心に「怖い」と感じたね。ロボットが人間にとって代わった惑星。SFではようある設定なんやけれど、怪獣とヒーローが戦うシリーズでこれをやるのは勇気がいったんやないか。
 沖縄出身ということで、金城哲夫さんとともにシリアスなテーマをかなり意識してウルトラシリーズにとりいれていき、金城さんが沖縄に帰ったあとも本土に残って子ども向けとされるジャンルの脚本を主戦場に最後まで書き続けてはった。戦隊ものを軌道に乗せた功績は大やと思う。
 そうか、生徒に「怪獣使いと少年」を見せるという手もあったな。今からツタヤに行くのもあれなんで、明日の授業で見せるビデオは予定通り広島の原爆投下ものにするけれど、次の機会には教材として使うてみてもええかも。
 子どもに対して真摯にシリアスなテーマをぶつけてきた脚本家として、忘れることのでけん存在やった。こういう人がいてたから、私らの世代にSFのプロやセミプロがようけいてるようになったのかもしれんね。
 謹んで哀悼の意を表します。

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幽霊が多すぎる [読書全般]

 朝食をとりながら「100分de名著 貞観政要」第一回の放送を見る。ビジネスマン向けのネタになりそう。今回は「リーダーに必要なもの」というお題やったけれど、理想的過ぎて人間臭さのないものはあんまり好きやないなあ。むろん第四回まで見るつもりやけれどさ。
 出勤時、自宅を出たらざざ降り。風も強い。ところがお山の学校についたら小やみになっていて、「全校集会」という名の始業式が終わるころにはすっかりあがり、晴れ間も見えてきた。室内にいる分には汗ばむくらい。そやけど昼休みに一服つけに校門を出ると、風がきつく吹きつけてきて体温を持っていかれそう。木々が揺れてごうごう音が鳴ってるもんな。体温調節の難しい一日でした。
 まだ授業がなく、府教委の統合ICTも不調のままで、午前中の事務作業ははかどらず。午後は会議。生徒情報の交換など。会議後は私の持っている個人情報を調べて連絡したりして、時間があっという間に過ぎ、定時で退出。
 帰宅後は深夜アニメ「翠星のガルガンティア」の再放送を録画したので、妻と見る。7年ほど前に放送されたものやけれど、最近はおもしろかったものをBSでよく再放送してくれるのでありがたい。
 夕食後は読書。ポール・ギャリコ/山田蘭・訳「幽霊が多すぎる」(創元推理文庫)読了。復刊フェアで久々の増刷。こういう機会に買わんと、またすぐ品切れになるからなあ。ギャリコは「ジェニィ」や「トマシーナ」などの猫ファンタジーを読んで非常に面白かった。そういうこともあり、手にとった次第。妻は「ハリスおばさん」の作家として認識していた。実は最初の方でハリスおばさんがゲスト出演しているのです。こういう遊びがギャリコらしい。粋なのです。本書は本格ミステリ。なにしろ切ないファンタジーやユーモア小説から「ポセイドン・アドベンチャー」みたいなものまで書いてしまう器用な人やからね。イギリスの田舎の洋館で幽霊騒ぎが起きる。心霊探偵ヒーローが呼ばれ、ポルターガイストにひとりでに鳴るハープ、夜に徘徊する尼僧、若い女性を襲う冷たい手などの「幽霊」の謎を、継妹の写真家メグとともに解き明かしていく。それだけやったら普通のミステリなんやけれど、多彩な登場人物を描き分け、それぞれの役割をはっきりさせた上で、もつれた人間関係についても解き明かさんとあかんようになっていく、そこらあたりが単なるトリックミステリとは違うところ。ヒーローなんて人を食った名前の主人公やけれど、ヒーローらしからぬ心の揺れをみせたりと、いろいろな楽しみ方ができる。コンプレックスのある人間群像劇は、ミステリ専門の作家にはない魅力があり、なおかつ読後感もすっきりしていて嫌味がない。まだ在庫はあるはずなんで、謎解きだけでは物足りないという方はぜひご一読をお勧めします。

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形状記憶眼鏡 [日常生活]

 今日から御用始。朝、お山の学校近くのバス停に降り立つと、ぱらぱらと小雨。昼ごろには本降りに。気温が比較的高いから雨になっているけれど、昨年や一昨年くらいの寒さやったらみぞれか雪やないかな。それくらい雨粒が冷たい。
 仕事部屋は底冷えがして、いくらストーブをたいても暖まらん。年末年始の間に冷え切ったかな。ダウンジャケットを着たまま明日以降の準備……といいたいところやけれど、府立学校の統合ICTのシステム変更がなされ、整備不良で全くホストコンピュータにつながらず、仕事にならん。何べんか試したらやっとつながったけれど、インターネットにはつながらんので、思うように進まなんだ。午後からは会議。会議中にポケットに入れていた携帯電話がぶるぶる震える。マナーモードにしていたからなんやけれど、どうやら電話がかかってきているみたい。会議終了後、仕事部屋に戻ってから見たら、先日行った眼鏡屋から。こちらからかけなおすと、眼鏡ができあがったので取りに来てほしいとのこと。思うたよりも早くでき上ってきたなあ。奨学金説明会の資料を1年生の主任に渡して打ち合わせをしたりしてから、定時に退出。
 雨はあがっていたけれど、むやみに寒い。帰路、眼鏡屋に寄り、新しい眼鏡を受領する。ダウンを着て暖房のきいた部屋に入ったり、寄り道したためけっこう歩いたりして、帰宅したら汗だく。これがまたすぐに冷えて寒いのなんの。
 で、さっそく新しい眼鏡をかける。おお、新品はレンズに傷がいったりしてへんからクリアに見えるなあ。フレームは形状記憶合金を使用しているので、ふにゃふにゃと柔らかい。テレビでMr.マリックが宣伝しているようなのにちょっと近い感じ。本を読むのに眼鏡を外したりしたら、折れてしまうかというくらい軽くて細い。レンズの度はそう大きく変わってへんから、フレームに慣れるのにしばらくかかりそう。とはいえ、遠近両用だけでなく、中間点もよく見える新しいタイプのレンズなんで、今こうやってパソコンに向かっていても非常に見やすい。古いのは予備の眼鏡としてカバンに常備しておこう。明日から生徒も登校。さて、眼鏡が変わったのに気づいてくれる生徒はどれだけいてるやろうか。

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「映像研には手を出すな!」開始 [テレビアニメ]

 本来なら御用始のはずやけれど、年休消化の意味もこめて正月休みを一日延ばす。
 早朝に起きて「映像研には手を出すな!」「Z/X Code reunion ゼクス コードリユニオン」「ID:INVADED イド:インヴェイデッド」など深夜アニメの新番組を見る。「イド」は2話一挙放送やったから、休みを取っていて正解やったかな。
 見ててびっくりしたのは「映像研」ですね。主人公がアニメを作りたくなるきっかけがネットで見た「残され島のコナン」って、「未来少年コナン」そのまんま。タイトルを変える必要あるんか。どちらもNHKでの放送やからできることなんやと思うけれど。で、主人公とその友だちが考えるメカが想像の中で動き出すんやけれど、これがまた当時の宮崎メカへのリスペクト。動きがいかにもあの頃の宮崎駿監督の好きそうな動きをするんですな。原作の漫画は読んでへんけれど、そういう動きを想定したものになっているんやろうね。で、アニメのスタッフがそれをちゃんとわかって動かしている、ということなんやろう。学生時代に「未来少年コナン」にはまってしもうた私としては、原作者やアニメスタッフのやりたいことがようわかる。午後に見た私の妻は「すぐには捨てられへん。もう一度見んと」と言うてました。
 というわけで、午前中はこのほか「ひそねとまそたん」再放送を最終回まで見たりとアニメ三昧。パソコンに向かい少しかきものをしたあと、昼食。食後に午睡。夕刻起きてきて、妻と録画しておいた「題名のない音楽会」や「名曲アルバム+」を見る。夕食後は読書。明日から本格的に通勤再開なんで、正月休み最終日もゆったりたっぷり好きに過ごしました。さて、果たして労働モードにすぐに戻れるんやろうか。そこらあたりは長年やってきているんで、まあ大丈夫でしょう。

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続 明治開化 安吾捕物帖 [読書全般]

 早朝に目覚め、昨夜録画した「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」などを見る。まだ新番組が出そろうてへんので、普通は土曜深夜のアニメは数が多いんやけれど、2本だけ。そのかわり日曜深夜がむやみに多い。月曜の朝にそんなに見られるかいな。朝食後、「スター☆トゥインクルプリキュア」、「仮面ライダーゼロワン」、「騎士竜戦隊リュウソウジャー」を続けて見る。ああ、こうやって日常生活に戻っていくんやなあ。
 パソコンにしばらく向かい、昼食。食後はスマホで遊んだりしてから午睡。夕刻に起床して、しばらく読書。
 夕食後は録画しておいたEテレ「100分deナショナリズム」を見る。予想以上に面白かった。司会の稲垣吾郎が何かというとSMAPに例えようとするけれど、わざと事務所名やグループ名をぼかしていうのが面白かった。それはともかく、内容的にも非常に興味深く、特にヤマザキマリさん推薦の「方舟さくら丸」(安部公房)がそそられる。ああまた読みたい本が増えたやないですか。
 坂口安吾「続 明治開化 安吾捕物帖」(角川文庫)読了。前巻におさめられてなんだシリーズの残り3分の2を全部収録。本書の後半になると、海舟先生の出番がほとんどなくなってくる。ミスディレクションを考えるのが面倒になったというよりは、戦後世相に対する批判などを、海舟先生のフィルターを通してから読み解き直す必要がなくなったということなんやろうかなあ。本巻で特に目立つのは、成金や没落華族などの家庭内のどろどろした人間関係からくる事件ばかりを扱うようになっていること。これはやはり終戦直後にそれまでのタテ関係の秩序が崩壊していったのを明治初期の新たに生じた社会的な人間関係からくる混乱になぞらえることによる作者の主張のあらわれなんやろうか。むろん、ミステリとしての面白さは保たれているけれど、紳士探偵新十郎も最後の謎解きの場面にちょっと出てくるだけで、存在感がどんどん薄れていく。作者にしたら、謎解きはもうおまけでしかなくなってしまい、閉鎖的なテリトリーに起こる人間関係の醜さを描くことが主眼になったのかもしれんね。そこはやはり「白痴」などの作者らしいところですね。巻末の脚本家・會川昇の解説では、本シリーズが他の作家に与えた影響を説いているけれど、そこらあたりはどうなのか、ミステリの専門家の方にきいてみたいところやね。各話の密度が濃いので、一気に読むと疲れてしまうけれど、いろいろと考えながらじっくり読み返してみたくなるシリーズです。

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しゃれにならん初夢 [日常生活]

 早朝に目覚め、朝食をとりながら昨夜録画した新番組「恋する小惑星」「ダーウィンズゲーム」を見る。BS11は正月三が日なぞどこ吹く風と当たり前のように深夜アニメを放送するのです。前者は高校生の女の子が友だちと天体観測をする学園もの。後者は謎のアプリをスマホにインストールしたら、リアルな殺し合いに巻きこまれるというもの。新味がないけれど、例に寄ってだらだらと見てしまうんやろうなあ。ちなみに両方とも近畿圏ではサンテレビやytvで放送予定なんで、今ここではくわしいことは書きません。BS11のおかげで地上波とタイムシフト視聴ができるのもありがたいことです。
 テレビを見たあと、少し居眠り。起きてパソコンに向かう。昼食後、出してなんだ方から来た年賀状の返信を投函しに行く。帰りに「古本市場」に寄ってみるけれど、人が多いのとこれというものがなかったので少し冷やかしただけで何も買わず帰宅。シリーズもののミステリに食指がのびたけれど、全7巻中、4巻までしか出てなんだので、やめ。きっと売らはった人も途中で飽きたので全巻そろえてへんのでしょう。おもしろくなって残りを新刊書店で買うのもなんやし、1巻だけ買うて続きが読みたくなっても、「古本市場」に残っている保証もないしね。
 帰宅して午睡。三が日のうち2日も日帰り帰省したので疲れてたんやろうね。夕刻までぐっすり眠る。夢の中で積んである本の山を崩して元通りに積み直そうとしたらまた他の山を崩してうんざりというしゃれにならん夢を見る。これが初夢ということはないやろうけれど、正月早々嫌な夢であることよ。
 夜は妻と珍しくビデオではなく「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」を見る。たまたまデッキのチューナーがNHKになっていて、そのまま見てたらおもろかったので最後まで見てしもうたのです。大河ドラマの番宣もかねていたりするけれど、戦国時代の食事はどうやったかとか、撮影に使う馬のこととかいろいろと興味深い内容やったしね。
 夕食後は読書。今年の正月休みは土日とうまくからんで長いので、こうやってだらだら過ごせるのはありがたいことです。

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明治開化 安吾捕物帖 [読書全般]

 朝から少しだるく、録画した深夜アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」を見ながら朝食をとったあと、少し寝る。これで割とすっきりしたんで、昼前に出かける。
 今日は実家にいとこと娘さん、お孫さんが遊びにくるというので、またも日帰り帰省をすることにしたのです。もう10年以上会うてへんのと違うかなあ。特に娘さんたちとはほんまに久しぶり。なにしろお孫さんが小学生ですからね。たぶん初対面。というわけで大人たちは昔話に花を咲かせていたんやけれど、お孫さんにしたら退屈やったやろうなあ。初めて行くおうちで初めて会うおっちゃんやおばちゃんに囲まれて親の子どもの頃の話を聞かされても、ねえ。妹が買うてきてくれたケーキはしっかり食べてましたけれど。お膳の上のモナカには手を出してなんだな。ミルクボーイの漫才を思い出したぞ。
 父もしんどいところを見せんように気張ってたので、いとこたちが帰ってから少し間を置いて私もまた帰宅。往路の特急では座れたけれど、復路はずっと立ちっ放しでした。ああ疲れた。帰宅して、アニメを見てから夕食。おせちもいいけどカレーもね。うーむ、このネタがわかる人は私と同年代かそれ以上の人だけか。
 坂口安吾「明治開化 安吾捕物帖」(角川文庫)読了。「不連続殺人事件」などミステリもかく作者による連作ミステリ。明治初期を舞台に紳士探偵・結城新十郎が不可解な事件の謎を解く。その謎を勝海舟のもとに剣術使いの泉虎之介が謎を持ちこんで海舟先生の名推理が披露されるんやけれど、惜しいところで真相にたどり着かず、新十郎がみごとに解決するという構成。この海舟先生の推理の微妙な外し具合が見事。全く的外れでも面白くないし、ズバリ謎解きをしてしまうと名探偵の出番がなくなる。事件は華族や士族のからむものあり、貧民のからむものありと、新時代になって混乱した状況の中での人間関係が原因になるものばかり。トリックそのものはたいしたことがなくても、なんでそんな事件が起こったかに焦点を当てているから、非常に興味深い。書かれたのは終戦直後。解説の尾崎秀樹さんは戦後の世相を明治初期に照らし合わせているとしている。同時代を生きた尾崎氏やからこそそこらあたりの機微がわかるんやろうけれど、高度経済成長期に産まれた私にはそういう読み方はできず、純粋に短編ミステリを読むという感じで楽しめた。一族の持病が原因で事件が起きるという「万引一家」や、真珠の密漁にからんで殺人が起こる「血を見る真珠」などが特に面白かった。非ミステリ作品である「桜の森の満開の下」に通じる、人がどこまで残酷になれるかを追求したものやからかもしれんね。本書はシリーズ前半のものだけを集めてあり、残りは「続 明治開化 安吾捕物帖」のタイトルでまとめられているので、続けて読むことにしよう。海舟先生の推理ミスは安楽椅子探偵の限界をミステリファンやった作者が示したものと見たけれど、そこらあたりはどうなんやろうかなあ。

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ネルソンスのニューイヤーコンサート [音楽]

 起床してまず餅を電子レンジで温めて朝食。妻は朝が弱いので、正月の朝食は毎年こんな感じです。餅を食べながら昨日録画したケーブルテレビJ:COMチャンネルの「角座新春えいげき亭」を見る。笑福亭鉄瓶さんが枕で「五輪の聖火リレーで奈良を走ることに決まったのに、師匠の鶴瓶が兵庫で走るそうで、あの師匠はそうやって若い者の芽を摘む」とやって笑わせていたけれど、昨日見た「らくごのお時間」では鶴瓶師匠が「聖火ランナーで走るよう依頼を受けたけれど、鉄瓶も走りよる。でも鉄瓶は応募して当たっただけ。私は指名されて走るんや」と言うてました。子弟で別々なところで裏表になるような話をしているのがおもろいなあ。
 その後はやはり昨日録画した「ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート」を見る。今年の指揮者は若手の有望株アンドリス・ネルソンス。私はCDでショスタコーヴィチの交響曲とブルックナーの交響曲を何曲か聴いていたけれど、割とあっさりした感じの演奏やったので、実は今年のニューイヤーはあまり期待してなんだのですね。それに曲目も定番曲はあまりなくて、第一部は「元気な指揮やねえ、さすが若いねえ」くらいの感じやったけれど、第二部の一曲目は超有名曲のスッペ「軽騎兵序曲」。これが非常によかった。この曲は私が小さい時に父のレコードで何度も何度も聴いたお気に入りの曲(ちなみにそのレコードはフィードラー指揮ボストンポップス盤でした)。これがなかなかの名演。たぶん世評では人気のあるカラヤン指揮ベルリン・フィル盤よりも上やないかな。メリハリが効いていて、かつ楽しい。残りの曲も「トリッチ・トラッチ・ポルカ」を除いてはほとんどあまり演奏される機会のない曲。ベートーヴェン生誕250年ということで「コントルダンス」というこれもあまり演奏されない曲を選んでいた。そう、ニューイヤーを初めて振る時って、たいてい他の指揮者が振らんようなのを選ぶんですよね。違いを見せたがるのかしらん。でも、早いポルカは勢いよくがんがん走らせるし、ワルツはゆっくり目で歌わせていたから、楽しく聴けたのは確かです。そして必ず誰もが演奏することになっている「美しく青きドナウ」でも、やはりのびやかで気持ちいい演奏をしていた。そういう意味では期待していた以上の演奏やったかな。なにより指揮者自身がすごく楽しそうに振っていたのが印象的。そこだけはクライバーみたいでした。
 来年はまたもやムーティー。遊び心のない演奏をするんで、あまり楽しみやないなあ。
 昼食は妻のお雑煮。妻は午後から日帰り帰省。私はお留守番。これも例年通り。夕刻、駅前のメガネ屋でメガネを新調。今のはレンズにかなり傷がついてきたのと、遠近両用の老眼鏡の度が合わなくなってきたので、割引券を送ってきていたこともあり、この機会に新たに作り直すことにしたのです。ベテランの店員さんがていねいに検眼してくれたので時間はかかったけれど、フレームも含めてまずまず満足できる買い物ができた。うまい棒がもらえる三角くじを引く。3等で5本もらえた。くじ運はそこそこええらしい。たいてい末等の1本何やそうです。特等は50本やそうやけれど、そんなにようけいらんよ。でも、眼鏡というのはけっこうする買い物なのに、おまけがうまい棒か。なんかしょぼいぞビジョンメガネ。
 そのあとショッピングモール内のフードコートで皿うどんの夕食。帰宅して妻が帰るまで読書。一気に昔録画した深夜アニメを見てしまおうとか思うたけれど、新年早々アニメ漬けというのもどうかと思い、ここは本をひたすら読むことにしました。毎年あまり変わらんお正月を過ごしているなあ。

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