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星系出雲の兵站-遠征-3 [SF]

リンク数珠つなぎ「【大相撲トピックス】土俵内外で繰り広げられた歴史に残る力士の話」を更新しました。

 早朝に目覚め、午前中は昨夜録画したアニメ三昧。ところで、このところ間に総集編をはさんだり前に放送した回を再放送したりという例がよく見られる。作画崩壊を防ぐということなんやろうけれど、中国のスタジオに委託していた作画がコロナウィルス禍ででけんようになっている影響がそろそろ出始めてるのかな。きっと4月から放送される新番組はもっとそんな形になるか、放送本数が減るかするんやないかな。まあ飽和状態にある深夜アニメ、ここらでちょっと見直しがあってもええかもしれん。
 昼前に外出。月例の京都の医者行き。本来なら来週になるところやけれど、休日出勤の予定が入っているので1週くりあげた。阪急の特急で上洛。がらすきというわけではないけれど、ほとんどの乗客が座れるくらいすいている。医者に診療してもろうたあと、その足で父の見舞いに行く。痛みどめの点滴の影響か、ずっと寝ていたのであえて起こさずにすぐに辞去。阪急の特急で帰阪。こちらはがらすき。大阪は雨。行く先々のドラッグストアをのぞくが、どこともマスクは品切れで入荷未定。
 帰宅後、午睡。夕刻起きてきて、妻とテレビを見たりおしゃべりしたり。明日はしっかり休みたい。
 林譲治「星系出雲の兵站-遠征-3」(ハヤカワ文庫JA)読了。異星人との交戦に入るかと思われた物語は、大量の異星人の死骸を発見したことによって急展開。そして発見された太古の遺跡から、かつて地球から出雲星系に先祖たちが移住してきた際に、途中の敷島星系で異星人たちとの存在を確認していた可能性が……。異星人との接触が、失われた星間移住の記録を発見するきっかけになるという予想外の展開であります。本シリーズが単なるミリタリーSFにとどまってないところが林さんらしい。物語の展開としては大きな転換点になる巻やないかと思うけれど、それをあおるように描くんやなく、あくまで俯瞰した視点で描き続ける。ここらあたりに作者の個性というのが出るんやなあ。登場人物が仮説を述べるたびに、それを実証しようとするというところが、異星人との戦いでのぼせあがらない人類首脳たちの姿勢をあらわしている。そこらへんはちょっとでき過ぎやないかという気がするけれど、林さんは本シリーズで理想の政治家像を提示しようとしているんやないかと感じた次第。さあ、出雲星系を中心とした移民の子孫たちは祖先の足跡をどのように生かしていくのか。次巻以降に期待してますよ。

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場当たり要請で休校 [時事ネタ]

 昨日の日記をアップしたあと、しんぞう総理が「3月2日から春休み終了まで、全国一律で小中高の休校を要請」という報道を知り、絶句。各都道府県市町村で、独自に対応して準備をしてきたことがこの一言で全部すっとんでしもうた。各方面から「場当たりな対応」とひんしゅくを買うている。
 あのね、この時期はね、1年を通じた成績を出すために試験をしたり、高校入試があったり、卒業式があったりと非常に重要な時期なわけですよ。それを乱暴にも木曜の夜に「明日で今年度を終了させなさい」というのと同義の要請を出すとはね。現場は大混乱。コロナウィルスが子どもたちに感染しないようにという配慮は必要やけれど、この時期に必要なこともでけんようにするというような「要請」は迷惑千万であります。
 お山の学校はもう在校生の期末試験も終了しているし、入試も前期日程なんでもう終わってるから実害は少ないんやけれど、後期入試の学校はこれから試験をせんならん。あんまりやと思いますね。
 この総理は考えなしになんでもやって、そのつけを現場に押しつけ、口先だけで「ていねいに説明する」と言うてそれで説明したことにしてしまう人なんやけれど、いわゆる「モリカケ問題」では自殺者まで出した上に、公文書改竄までせんとあかん羽目におちいった。「桜を見る会」ではホテルの明細書を公表させんまま逃げきろうとしているし、「検察官定年延長問題」では平気で法律違反をし、人事院の役人に嘘をつかせている。法律家であるはずの法務大臣の答弁がむちゃくちゃ。
 で、とにもかくにも出勤。前日に申し合わせたことで生きているのは卒業式関連のみ。校長は登校してきた生徒たちに向けて放送で事情を説明した。さて、通知表はどうやって渡すんかな。
 午後からは合格発表の準備。けっこうしっかり働いたのでへろへろ。定時に退散。
 帰路、最寄駅近くのドラッグストアやコンビニでマスクが残ってないか確認したけれど、いずれも棚はすっからかん。帰宅後は妻と情報交換。夕食時に「熱血!タイガース党」を見、食後に録画しておいた「未来少年コナン」を見たりして過ごす。
 とにかく場当たり総理のおかげで現場は混乱。読んだ本の感想を書こうと思うたけれど、疲れてへろへろになっているので明日にします。まだ私の勤務校は実害はそれほど大きくないけれど、他の学校は大変なんやろうなあ。

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コロナウィルス対策 [日常生活]

 今日はぐっと冷えこむ。お山の学校では、昼ごろ一服つけに出たら、霰(あられ)が降ってきて往生した。一服を早めに切り上げて校門あたりまで戻ったら霰どころか雲の切れ目から日がさしてきた。お天道さん、なんか私に恨みでもあるんですかいね。
 午後は入試の合格者決定の会議と答案の特別点検。それに先立って、校長より明日から登校する生徒への対応について、府教委の通達とともに説明があった。
 生徒が登校したらまず担任が健康チェック、風邪気味の生徒はなるべく早く帰るように促し、熱のある生徒はすぐに帰して保険所に連絡させる。春休みは校内での部活動はええけど、対外試合など校外での活動は一切中止。大阪府内で生徒や教員にコロナウィルスに罹患した者が校種関係なく2校出たら府下全域の学校は一斉休校にする。卒業式は来賓にはご遠慮いただき、参列する保護者も同居の者に限り、祖父母など住所が別な方についてはご遠慮いただくけれど、来てしまわはった場合は自宅住所を別の用紙に書いてもらい、感染した場合の経路がわかるようにしておく。卒業式終了後は例年なら部活の後輩と茶話会をしたりなんてことを長々とやるんやけれど、それも中止。午後すぐに一斉帰宅させる。
 で、もし休校が決定した場合の生徒連絡は、学校ホームページに掲載するのでそれで確認すること、おおお、11年前、新型インフルエンザの流行の時は、当時のゼロサム知事の鶴の一声で1週間の休校が決まり、日曜日にもかかわらず出勤し、夕刻から生徒の家に一軒ずつ電話をかけて連絡したものです。 当時の日記で、その時のドタバタぶりを思い出した。20年以上もウェブ日記を書いていたら、こういう時に便利やね。今の担任さんたちはそんな苦労はせんでええからよかったね。あれ、家から電話をかけたら、あとで通話記録をコピーして提出し、通話分だけ返金してもろうたんやった。今のスマホやったらLINEで電話したら通話料は無料やもんな。通信費はかかるけれど、パケット料金なんで立て替えが生じることもない。
 10年の歳月というのはやはり大きいね。スマホさえ持ってたら手軽にネットに接続できるんやからね。もっともそのせいでSNSによる生徒間のトラブルがあったりしてええことばかりやないけれど。
 プロ野球のオープン戦はすべて無観客試合になった。大相撲春場所はまだどうなるか決まってへんけれど、無観客場所になるかも。いやまだ何も決まってへんのやから、発表があるまで待つことにしよう。
 定時に退出し、帰路、駅前の家族経営の本屋さんで雑誌を買うたりしてから帰宅。すぐに体温を計る。35.5度。平熱より低いやんけ。だるいのは体温が下がっていたからなんやね。私は変温動物なんで、気温が下がると体温も下がるのです。ほんまかいな。
 さて、明日は生徒さんが登校してきますな。どこかから何かをいただいてやってきたりして、それを私もいただくなんてことにならんよう、一日中こまめにアルコール消毒をすることにしましょう。

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日本史でたどるニッポン [読書全般]

 お山の学校は晴れていたけれど、強風のため屋外に出ると体温ごともってかれそうになる。
 午前中で今日予定されていた入試関係の業務はほぼ終了。午後は親睦会の会計の仕事や奨学金関係の仕事をして定時に退出。帰宅後は妻とアニメ 「異世界かるてっと2」などを見てから夕食。
 総理は「多数の方が集まる全国的なスポーツ、文化イベント等は大規模な感染リスクがある。今後2週間は中止、延期、規模縮小の対応を取るよう要請する」と言うたそうやけれど、いきなりそんなことを言われても困る団体もあるやろう。サッカーのJリーグは予定されていた試合を延期することを決め、プロ野球のオープン戦は多くは無観客で試合だけを行うそうな。で、大相撲春場所は延期というわけにいかんので、力士や親方など相撲協会の関係者にコロナウィルスに感染した者がいたら中止するらしい。あるいは無観客でやるとか。最悪の場合は中止にするとか。3月1日にははっきり答えを出すという。うーむ、年に一度の楽しみが奪われてしまうのは辛いなあ。でも体育館にぎっしり人が入っている状況というのはよろしくないし。せっかく13日目のチケットが取れたのに、生で見られん、あるいは中止というのは殺生ですよ。中止になるとしたら八百長問題で揺れた年以来。あの時も春場所やった。もし中止にするんやったら、夏場所を大阪でやってほしいなあ。国技館は年3回もやるんやから。関西のファンが本場所を見られるのは年に1度だけなんやからね。さてどうなるのか。
 本郷和人「日本史でたどるニッポン」(ちくまプリマー新書)読了。今の日本の形、そしてこれからの形を予測するためにも日本史をきちっと見直そうという本。教科書でははっきりと書かれてへん大和朝廷の支配の範囲やとか、鎌倉幕府の統治の範囲やとか、室町幕府がなんで京都に幕府を開いたかとか、日本史のキモをわかりやすく記述してある。本書のおかげでこれまで引っかかっていたことなどけっこう得心がいったりした。自分の高校時代にこういう本があったらもう少し日本史の成績はよくなったかもしれん。関係ないか。細かく詳しい本を読みつつ、本書のように俯瞰で歴史をとらえたものを読むと、バランスが取れてちょうどええんやないやろうか。著者は磯田道史と並んで引っ張りだこの歴史学者やけれど、その理由がようわかった。中高生向けというても、さすがプリマー新書、単なるわかりやすい解説書に終わってへんぞ。

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ベルリン1919 赤い水兵 [読書全般]

 3連休をはさんで、入試採点の続き。3日も空くと何やら勝手が違う。こういうのは連日で一気にやってしまわんと勢いがつかんのは、私だけやなかったようです。他の同僚も最初はスローペース。しばらくしたら調子が上がってきたけれどね。
 一所懸命採点をしている間に、事務室には学生支援機構から遅れていた生徒の奨学金採否通知が届いていた。これで一応全員分なんとか届いた。あとは次に3年生が登校する時に渡すだけ。やっとこさ私の一番大きな仕事にけりがついた。
 本日予定されていた採点業務は無事終わり、定時に退散。帰宅後は少しばかり読書。夕食後は昨夜録画した「池上彰の昭和の総理」(正式タイトルはもう少し長かったかな)を妻とともに見る。笑福亭鶴瓶師匠が吉田茂に扮するドラマの宣伝も兼ねた番組で、吉田総理以外には岸信介、佐藤栄作、田中角栄だけをピックアップしてその当時の世相とからめながら池上さんが解説。ドラマの宣伝部分が多く、戦後の総理では東久爾宮稔彦、幣原喜重郎、片山哲、芦田均、鳩山一郎、石橋湛山、池田勇人、三木武夫、福田赳夫、大平正芳、鈴木善幸、中曽根康弘、竹下登が完全にカットされてしもうた。あ、中曽根だけは葬儀についてのみちょっと触れられた。吉田茂なら吉田茂だけをじっくりとりあげるべし、やったと思うなあ。いささか中途半端でしたね。
 クラウス・コルドン/酒寄進一・訳「ベルリン1919 赤い水兵 上・下」(岩波少年文庫)読了。第一次大戦末期のベルリンを舞台に、皇帝の追放、戦後処理内閣の発足と労働者による革命の挫折と内戦を、少年の視点から描く。主人公のヘレの父親は第一次大戦にかりだされ、片腕をなくして帰ってくる。両親とも戦争を起こした皇帝派の政府に対する革命運動に身を投じる。ヘレは妹のマルタと幼い弟のハンスぼうやの世話をしながら、自分もまた革命勢力の水兵たちの手伝いをしたりするようになる。しかし、労働者の代表だったはずのエーベルト首相は皇帝派の軍人や官僚たちの傀儡と化し、ヘレの両親や水兵たちに武力弾圧をしかけてくる。失敗に終わった十一月革命を舞台に、少年の目に映った大人たちの愚かさを生き生きと描き出す。権力を笠にきて体罰を繰り返す教師と、革命を支持する若い教師の対立、労咳に苦しめられている隣家の少女との淡い初恋、栄養失調に苦しめられる日々など、様々な出来事を通じてヘレは理不尽な権力の圧政や同朋が殺し合うむなしさなどを身をもって感じ取っていく。児童書という形はとっているけれど、私のようなおっさんが読んでも十分面白い。身を守るために嘘をついたことを悔いたり、大切な友人に勘違いで裏切り者と決めつけてしまったり、ヘレはその度に傷つきながらもたくましくなっていく。本書は「ベルリン3部作」の第1部。このあと、ナチスの台頭、そして第二次大戦での敗北が、ヘレの弟や子どもの視点で描かれていくという。歴史の知られざる一面を虚実織り交ぜて描きだすこのシリーズ、続巻が非常に楽しみ。人間の、そして戦争の愚かさを臨場感あふれるタッチで描き、いろいろなことを考えさせてくれる秀作であります。

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アポロヨーグルト [日常生活]

 今日は振替休日。ハッピーマンデーではありません(しつこいな)。昨日に続き、完全休養日。2日連続で完全休養なんてのはいつ以来か。少なくとも年明けからは必ず週末には見舞いに行っているから、今年初めてということになる。そしてまだまだ週末の見舞いは続くと思うので、次に連続で完全休養をとれるのは5月の連休まではないな。3月末の春季休業はたぶんあまり年休消化はでけんやろうからね。貴重な2日間、大切にだらだら過ごしました。
 朝から昨夜録画した深夜アニメ「映像研に手を出すな!」や 「ドロヘドロ」などを見る。
 どちらも漫画原作のアニメ化。アニメ化の上手下手はあると思うけれど、どちらも原作ではどんな表現をしているんやろうと思わせる。「映像研」についてはこの日記で前に書いたね。なんでもアイドルをキャスティングした実写化も進んでいるらしいけれど、スポーツ紙に載っていた宣伝写真を見てがっかり。浅草と金森まで可愛らしかったらあかんやん。たぶん実写版は見ません。
 「ドロヘドロ」はかなりどぎつい描写もあるけれど、アニメ化がうまいせいかそれを感じさせん。生首とか出てきたり、臓物を引っ張り出したりとかちゃんと描写してるんやけれど、グロにならんのですね。それがドロヘドロ。
 その他、まだ見てなんだものも含めて何本かアニメを見てから、昼食後は少し読書をしてから午睡。夕刻起きてきたら、今日も妻はお買いもの。しばらく読書。夕食後、妻がおもしろいものをデザートに出してきた。

 なんと、「明治アポロヨーグルト」!
 中はイチゴ味のヨーグルトとチョコレートの二層構造になっていて、これがまたうまい。ヨーグルトは「ブルガリアヨーグルト」というブランドを持ってるし、チョコレートはむろんお手のものですからね。一応明治製菓と明治乳業は別会社らしいけれど、同じグループやからちゃんと純正のものを使用しているんやろう。なんでも「アポロチョコレート」発売50周年やそうで、それでこういうものを出してきたりしているんやろうね。人類月着陸の時にアポロ宇宙船が帰還した部分の形を模して作られたチョコレートやから、月着陸の時からずっと売れ続けているということになる。いやあ、すごいことやなあ。
 話のタネに、だけやなく、ほんまにおいしかったので、お好きな方はぜひどうぞ。

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勝田久の死 [追悼]

 今日は今上天皇即位後初の天皇誕生日。2月に祝日が一つ増えた。日曜日と重なったんで、明日は振り替え休日となる。決してハッピーマンデーではありません。
 というわけで、朝から昨夜録画した深夜アニメや日曜朝の定番「プリキュア」「仮面ライダー」「戦隊」のセットを見る。昼食前にパソコンを立ち上げてかきものを少し。昼食後、しばらくだらだと起きて何もせず。休むならしっかり休もうというわけで2時ごろに午睡。夕刻起きてきたら、妻は買い物に出ていて不在。先週までに録画した「題名のない音楽会」を見たりして過ごす。夕食後、少し読書。いろいろと疲れがたまっているんで、明日もゆっくりと休養にあてたい。
 声優の草分け勝田久さんの訃報に接する。享年92。死因は老衰。
 新聞報道でも「お茶の水博士」、「マンディ」の名が挙がっているけれど、確かに私らにとってはお茶の水博士の声というと、まず勝田さんの声が浮かぶ。今放送している「GO!GO!アトム」ではさすがに多田野曜平さんという方に交代してますけれどね。
 他、印象的なのは「サスケ」の冒頭で「光あるところに影がある。まこと栄光の影には数知れぬ忍者の姿があった」というナレーションや洋画の吹き替えで重要な脇役を必ずやってはった。
 でもやっぱりお茶の水博士ですよねえ。虫プロ、手塚プロで3度アニメ化されているけれど、配役が変わらなんだのは勝田さんのお茶の水博士だけやったし、その他、24時間テレビの2時間アニメなんかでもお茶の水博士がキャスティングされている役では必ず勝田さんが声をあててはった。テレビCMでもかわらなんだしね。手塚先生もお茶の水博士だけは他の人に役を振りたくなかったんやろうなあ。
 私らが高校生くらいのころ、「声優への道」というタイトルの本を出してはった。私は別に声優になりたいとかいうことはなかったんで買うこともなかったけれど、妻は関心があったらしく買うて読んだそうです。で、そこで妻は声優という仕事の厳しい状況を知り、断念したという。勝田さんはご自分でも養成所を開いたりしてはって、後進の育成にも力を注いではったそうやけれど、声だけではかんたんに食えんよということを伝えた上でのことやったんやろうね。
 お茶の水博士、お休みなさい。その声が私らの「博士」のイメージなのです。
 謹んで哀悼の意を表します。

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妖都 [読書全般]

 午前中から雨。昨夜録画したアニメをひたすら見て、昼前に雨の中を出かける。阪急の特急で上洛。入院中の父を見舞う。少しばかりお世話をして、励ましの声かけをしてから辞去。阪急の特急で帰阪。往復とも余裕で座れる。コロナウィルスの影響もあるやろうし、雨が降っていたのでよけいに外出を控える人が多かったんやなかろうか。意外にマスクをしている人は少なかった。でも、確かにマスクなしで咳をしている人がいてると気になるね。
 帰宅してから一休みし、夕刻に再度外出。雨はあがり、青空も見えていた。鼻ポンプの医院に行き、睡眠時無呼吸のデータ診断など。先月と同じ薬を処方してもらい、調剤薬局で受け取ってから帰宅。
 帰宅後、昼のうちに録画しておいたプロ野球オープン戦の中継と、NHK福祉大相撲を見る。タイガースが3本のホームランで快勝。相手投手が調整段階とはいえ打ち勝つのは気持ちいいね。
 夕食後は妻と少しおしゃべりしたあとパソコンに向かう。今日はJ・S・バッハ「無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ集」を佐藤俊介の演奏で。昨年の「レコ芸・アカデミー賞」の器楽部門の最優秀賞受賞CDであります。情緒たっぷりのバッハ無伴奏。私は好みかも。
 津原泰水「妖都」(ハヤカワ文庫JA)読了。津原やすみ名義でティーンズ小説を書いていた作者が、漢字に名前を戻して再出発した記念碑的作品。帯には「伝説の更始作、ついに復刊」とある。うーむ「更始作」という言葉は初めて目にした。確かにデビュー作やないから「処女作」とは書かれなんだんやろうけれど、ちょっと苦しいな。幻想ホラーという趣の作品で、東京の街を死者が彷徨するけれど、それが見える者と見えない者がいたり、死者を見た者が混乱して事故を起こしたりといった具合。どうやらこの現象の引鉄はすでに亡くなっているチェシャというボーカリストによって引き起こされたらしい。主人公は大学生の雛子という形で第一部は進むけれど、そこから続いて主人公が二転三転する感じ。死者の彷徨によってカオスがもたらされているのを、小説の構成をカオス的にして表現しているのかしらん。これはおそらくティーンズ小説という「わかりやすさ」を求められるジャンルを書いてきたことからくる反動なんやないかと思う。実は私もデビューこそでけなんだけれど、「双葉社いちご文庫」の編集長さんから声をかけられて何本か書いて送り、文庫シリーズ廃刊ということさえなければ、もしかしたら性別不明な名義で出していたかもしれんのです。そこでの注文は「女の子の一人称で、わかりやすいものを」というものでありまして、非常に苦労したのは覚えている。20代半ばのことやから30年前になる。結局デビューはできず、しかも何が書きたいのか自分を見失ってしもうた。その時のことを思い出すと、作者が非常にわかりにくく、しかも主人公が誰かも定かでないものを書きたくなった気持ちはわからんでもないのですね。ただ、その思いが強すぎて今読むとホラーのようで怖くなく、幻想小説のようで現実味があり過ぎ、てな感じのものになってしもうている。この作品は、つまり作者のティーンズ小説からの決別宣言やったんやろうと思う。ちなみに、この作品を親本発表当時に京都SFフェスティバルの合宿でまるでスプラッタコメディであるかのように話してくれた人がいて、その場にいた者は一同大笑いしたことがある。まさかこんな話やったとは。でも、嘘はついてなんだよなあ。確かにその人の話してくれた内容と同じですからね。四半世紀以上前のことやけれど、いまだに印象深い。本作の内容紹介をしてまわりを爆笑させた人とは、角川ホラー大賞短編部門を受賞してデビューしたばかりの小林泰三さんでありました。ホラーとギャグは紙一重であると思うので、あのときの小林さんの語りはあながち間違いやなかった……のかなあ。

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セルのモーツァルト [音楽]

 今日も30分前倒し起床の前倒し出勤。面接試験で、私は面接担当。ただし「予備」。どなたかが急にお休みになった時の代役要因なのであります。つまりベテラン教員やったら、急な状況でも対応できるということでそういう役割になったんやろうけれど、幸いどなたもお休みにならず、私は午前中はずっと待機。来年度から仕事部屋を引き払うことは決まっているのでその整理などもしたいけれど、面接室の近くに仕事部屋があるのでがさごそどたばたするわけにもいかず、パソコンに向かいじっと身をひそめておりました。BGMに音楽を鳴らすなんてもってのほか。事務作業をしつつイヤホンでベーム指揮ベルリンフィルの「ブラームス交響曲第一番」やらセル指揮クリーブランド管の「モーツァルト交響曲第39・40・41番」のCDを聴いたりしておりました。いやあセルのモーツァルトはきりりと引き締まっててよろしいなあ。ベームのモーツァルトは重苦しいしカラヤンのモーツァルトは暑苦しい。もっともモーツァルトならワルターが一番、という向きもあろうし、私はバーンスタインのモーツァルトは颯爽としてかっこよくて大好きなんですけれど。いや、モーツァルトに聴き入ってしまい仕事がお留守になるのはよくない。あくまでBGMですよ。でもイヤホンで聴いているとついついそっちに心が行ってしまうなあ。いかんいかん。いつもは小型スピーカーにつなぎ、音量を控えめにして鳴らしているからBGMになるんですけれどね。ちなみに今はこの日記を書きつつイヤホンでヨハンナ・マルツィのヴァイオリン、クレツキ指揮フィルハーモニア管のブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴いてます。モノラルで音はあまりよくないけれど、マルツィのヴァイオリン、きりりとしつつも歌わせるような響きでいいですねえ。クレツキ指揮のオーケストラもヴァイオリンをたてつつていねいで自然な感じがよいなあ。
 長々といらんことを書いてしまいました。ブラームスのヴァイオリン協奏曲は他にはヌヴーとか昔の女性奏者にええ録音が残ってますねえ。いやだからちゃんと仕事をしていたという話でした。
 午後からは採点業務。私は採点の難しい記述式の回答を担当。判断に迷うこと多々あり。大学入試の共通テストで記述式の回答を採用したらとんでもないことになるぞと、現場の声としてここははっきりと書いておきましょう。つまりは答案の文章から受験生の理解度を計るのは難しいということです。
 30分前倒しで仕事も終了。昨日も今日も待機が多く、それはそれで気持ちを切らさずにせんとあかんので疲れたとみえ、帰宅したらぐったり。夕食後は今朝録画した「未来少年コナン」を見る。無駄なカットが一つもない。ダイス船長がラナの前で一席ぶつところ、のちに「ルパン三世 カリオストロの城」でルパンがクラリスを助けに行った時に一席ぶつシーンを想起させる。宮崎駿監督はのちの作品でやっていることはほとんど「コナン」でやったことのバリエーションやったんやろうなあと思うてしまうシーンでありました。
 明日から三連休。父の見舞いにも行くけれど、疲れもしっかりととりたいですねえ。

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トキワ荘の時代 [読書全般]

 今朝は通常より30分早く起床。朝の支度もすべて30分早く行う。時計を見ては針を頭の中で30分早めに換算する。で、お山の学校にもちょうど30分早く着く。たった30分とはいえ時差ボケ状態であります。
 役割分担では「予備」に入っていることが多く、空いた時間には親睦会の会計の仕事などを行う。試験監督は配慮の必要な生徒の別室受験の監督ばかりで、いずれも広い教室にぽつんと一人。例年とは勝手が違い、入試の緊迫感があまりなかった。それはそれでなんだかなあという感じ。退出時間も30分早い。むろん帰宅も30分早い。それでも通常よりなんか疲れていたのは、やはりそれなりに緊張していたのかもしれんね。
 帰宅後は録画した落語をDVDにダビングしたりして過ごす。明日も30分早いから、今夜も早寝しましょうね。
 梶井純「トキワ荘の時代」(ちくま文庫)読了。戦後、手塚治虫を中心に彼を慕う若手漫画家が集まったトキワ荘。手塚、石森、藤子、赤塚を中心に語られることの多い「トキワ荘」を、貸本漫画の研究家である著者が類書とは違う視点で見つめ直したのが本書。その中心に寺田ヒロオの漫画家人生を置く。トキワ荘グループの兄貴分として語られることの多い寺田ヒロオではあるが、人気絶頂期に自らフェイドアウトするように漫画史から消えていく。週刊漫画誌の人気投票に代表される「雑誌がキタナクなったから」という理由で仕事の軸足を週刊誌から学年誌に移していくのだ。実は手塚治虫以前の戦前派の児童漫画の影響を受けて漫画を描きだした寺田ヒロオにとって、強敵との闘いがエスカレートしていくような漫画は自分の求めるものとは違うたのですね。また、辰巳ヨシヒロやつげ義春ら貸本漫画出身の関西の劇画グループと交流があったりもする。ここらあたりのこれまで語られてこなかった意外な事実を、著者は寺田本人から粘り強く話を聞き、さらに辰巳らからの証言も得ている。これが類書との大きな違いなんでありますね。寺田ヒロオの最後の大仕事が、自分の出発点やった「漫画少年」誌の歴史をまとめることやったというのがなんか泣けてくるのですよ。寺田の漫画への思いを受け継いだのは藤子・F・不二雄やないかと著者は書く。学年誌から生まれた「ドラえもん」が世代を超えて、特に子どもたちの支持で日本の漫画を代表する作品として残ったのは、決して偶然やなかったのですね。漫画研究のひとつの成果として残すべき珠玉のノンフィクションやないかと感じた次第。漫画史に興味のある方にはぜひ手元に置いておいてもらいたい一冊であります。

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