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「あたりまえ」の幸せ [日常生活]

 今日は教科書販売の予備日で、午前中は受付業務。午後からは文科省から送られてきた「アベノマスク」の勘定。各クラスの人数分を取りわけて袋づめをする。大急ぎでこしらえたとみえて、ゴムを通すために袋縫いをしてあるところの幅が左右まちまちやったりずれていたり。幸い袋に虫や髪の毛は入ってなんだけれど、ビニール袋に入れてあるだけで袋を閉じてへんのですぐにマスクが飛び出してしまいそう。検品と勘定をするついでにセロテープで止める。手間ばかり取らせて、果たしてこのマスクが生徒にわたるのはいつのことか。教職員の分も数え、それぞれのレターケースに入れる。私も持ち帰り、家でかけてみたけれど、明らかに小さい。鼻の頭に上の部分を引っ掛けると、下の部分はかろうじて口を覆うだけ。不織布マスクのようにすっぽり覆うことはない。ただ、私はマスクをしてますよというアピールのためになら使えるかな。
 夜は妻と「刑事コロンボ 指輪の爪あと」を見る。コロンボというたら完全犯罪をアリの一穴から崩していくというイメージやけれど、シリーズ化第2話のこの作品では突発的に殺してしもうた犯人の偽装工作を暴くという、この後のコロンボにはほとんど見られん展開。ずっと昔に見たときは、完全犯罪やないというだけで不満やったけれど、今見直してみると、コロンボを見下す犯人役のロバート・カルプが次第に追いつめられていらつく描写などなかなか秀逸。長年見てない話も多いので、今後はどれだけ昔とイメージが変わっているかも楽しみの一つですね。

 「月刊タイガース」の今月号の表紙。無人の甲子園球場に、「『あたりまえ』の幸せ」というコピーをドンと入れた印象深いもの。「週刊朝日」の連載エッセイで内館牧子さんが書いてはったけれど、私たちの生活はほとんど「不要不急」なもので組み立てられていたことが、今回の新型コロナウィルス禍ではっきりとわかった。不要とされ、不急とされるものが「あたりまえ」にある幸せが、早く戻ってくることを切に願う。

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お勝手のあん [読書全般]

 今日は昭和節。完全休養日であります。明け方、息苦しくなり、通常の一時間前くらいに起きる。いや、新型コロナウィルス感染やないと思います。ここのところ鼻の調子が悪く、鼻ポンプが強く空気を送ってきて、思わず口で息をしてしまい、目が覚めたのです。もっともその時に見ていた夢は知り合いがコロナ感染して濃厚接触者とされてしまい、職場や自宅が消毒されるというようなもの。難儀な夢です。
 鼻の調子が落ち着いたらまた寝ようと思うていたけれど、その時分には通常の起床時間になっていたので、そのまま録画した深夜アニメやら「100分de名著 ピノッキオの冒険」を見たりして過ごす。午前中は録画しておいた世界遺産番組や落語のダビング。昼食後、少しパソコンをいじってから午睡。夜は妻とこれも録画しておいた「刑事コロンボ 死者の身代金」を見る。シリーズ化される前のパイロット版で、チリばかり食べるとか、ボールペンをすぐになくして犯人から借りるなどの設定はもうできている。視覚効果にやたら凝ってみたりするあたりはまだ演出方法がかたまってへん感じ。心理的に犯人を追いつめるあたりはみごとやけれど、ラストの切れ味はあまりよくなく、これは初期のコロンボすべてに言えることではある。コロンボは第2シーズンあたりが一番充実しているかな。犯人の声を当てているのが山東昭子。まだ政治家になる前なんですね。
 ニュースでは学校の9月始業についてあれこれと特集している。うーむ、新型コロナウィルス禍の長期化が思わぬ方向に転がっていってるなあ。現場としては、何の準備もなくいきなり制度が変わったりすると混乱のもとになる。こういう状況に乗じて社会の仕組みの根幹にかかわるような変更(改革?)を無計画に進めるのはいかがなものか。これこそ時間をかけてじっくりと計画し、変更すべきものやないか。言いだしっぺは大阪府知事。この前は夏休みも土日もなくして授業をさせるとか言うてた舌の根も乾かぬうちに思いつきでそういうことを発案するのはやめていただきたいものです。
 柴田よしき「お勝手のあん」(ハルキ時代小説文庫)読了。口入屋が男の子と間違えて女の子を連れて来たのを、旅先で出会った旅館の主人が江戸品川宿に連れて帰り、奉公させる。女の子の名前は「やす」。タイトルの「お勝手のあん」は「赤毛のアン」のもじりなんですね。で、やすは持ち前の嗅覚のよさと料理のセンスを発揮し、板前に可愛がられ、いつかは料理人として独り立ちしたいと願うようになる。ここらあたりの成長物語も「赤毛のアン」を思わせる。ただし、この作品では柴田さんらしい「女性が自分の力で生きていく」というデビュー当初からのテーマがちゃんと受け継がれている。初の時代小説にミステリタッチのものではなく人情ものをもってきたのは意外やったけれど、そこかしこに柴田さんらしさが見える。時代は幕末。安政の大地震などの描写もあり、シリーズ化が予定されているようなので、激動の時代に年頃のやすがどう生き抜いていくのかが楽しみ。

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図書カードいらんわ [日常生活]

 今日は新3年生と新2年生を対象に、教科書販売。総理大臣の突然の全国一律休校要請のために、まだ新しい教科書は生徒たちの手に届いてなんだのです。休校が長引いても新しい教科書がないんで、予習となるような課題を出そうにも出されへん。今後もすぐに通常営業はでけへんやろう。というわけで、遅まきながら教科書だけでも販売してしまおう、というわけ。そこで以前にも書いた文科省のマスクもいっしょに配ろうというのと、生徒たちの「三密」を防ぐためとで保健室総動員で教科書受け付けの横に座る。ただ、文科省マスクは教科書販売がかなり進んでからやっと到着したので、今日の配布はなしに。
 一度に生徒を集めてはいかんというので、時間を区切って五月雨的に生徒がくるようにし、私は開始当初から1時間半ほど受付に座り、アルコール消毒の指導などをする。
 大阪府では小中高の生徒全員に図書カードを配布して、休校期間中も読書をしたりしてなんとか自宅にいる間も充実した時間を過ごせるように、なんて企画をたてた。その図書カードはぎりぎり到着したんで、受付で配布。最近の図書カードはオンライン書店でも使用できるようにとQRコードを読み取り、電子マネーのようにして使うようになっているのですね。スマホのない生徒はどうしたらええんやろ。
 で、受付でその図書カードNEXTなるものを配布していたら、たいていの生徒は喜んで受け取っていた。書店専用とはいえ、金券ですものね。高校生にとっては2000円の臨時収入は嬉しいに違いない。
 ところが、ある生徒一人だけ「図書カード? いらんわ」としれっと言うのです。まあ読書は一切いたしませんというような子なんやけれど、直截すぎるなあ。思わず「それやったら先生にくれや、もったいない」と言うてしまう。そしたら「ええよ、先生にあげる」と、図書カードの入った封筒を私に手渡そうとするやないですか。「あかんあかん、先生がもろうたらあかん。とりあえず受け取り。で、家族でも友だちでもええから後であげなさい」と無理やり押し付けたけれど、いやあ、びっくりしたなあ。去年受け持って知ってる生徒で、それくらいのことは言う子やとはわかっていても、ここまでストレートに返されたらどうフォローしてええかわからんわい。
 久々の学校で、生徒たちの表情も明るく元気そうにしていたので一安心。早いところ、毎日この表情が見られるようになったらええのになあ。

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幼年期の終わり [SF]

 今日はテレワークでおうちでおしごと。朝から世界遺産の番組をBDにダビングしたり、パソコンに向かって教材作成など。今日も全日自宅から一歩も外に出ず。ウィルス感染のリスクはないけれど、職場にある資料を使いたくても持ち帰ってへんものもあり、いささか不便。今週末にもう一日テレワークを予定しているので、その際には追加で資料を持ち帰らねば。
 夕刻、妻と録画した「未来少年コナン」を見たりする。夕食後は読書。
 ネットでスポーツ紙のニュースを見たりしたら大阪府知事のパチンコ店名公表でラサール石井さんがつぶやいたのに府知事がけっこう本気でかみついたりしている。人は痛いところをつかれるとムキになると思うけれど、府知事もそうなのかな。批判を気にするということは、それだけの覚悟なしにやったというように思われるから変に反論なんかせんほうがええと思うんやけれど。度量のなさを疑われますぞ。
 アーサー・C・クラーク/池田真紀子・訳「幼年期の終わり」(光文社古典新訳文庫)読了。〈以下、ネタバレがあるのでこれから読もうという方はご注意ください〉高校時代に読んで以来読み返すことがなかったけれど、「100分de名著」を見て、読み返してみる気になった。どうせなら福島正実訳のハヤカワ文庫版を引っ張り出してきて読み比べてもよかったんやけれど、お仕事で読んでるわけやないのでそこまではせず。で、読み返したら、いかにテレビでの瀬名さんの解説が上手かということが分かった。高校時代に読んだ時は、リアルタイムで「機動戦士ガンダム」を放送していて、本書で進化していく子どもたちの姿と、「ガンダム」のニュータイプという概念を照らし合わせながら読んだもんやった。で、21世紀になりおっさんとなってから読み直すと、地球上の紛争をなくすのに圧倒的な外圧が必要というような考え方に違和感があり、さらにオーヴァーロードという存在の正体などもすべてわかった上で読んでいるので、あの頃のようにショックを受けながら読み進むということはなく、ちょっと拍子抜け。やはり時代というものを感じてしまう。これが例えば数年前にハインライン「夏への扉」を再読した時とは違うのですね。本書の面白さはお話としての面白さやない。クラークの提示するテーマにどう反応するかというところが面白さを感じる境目になっているように思う。平和に慣れ進歩することを禁じられた人類が、「進化」という道をとるけれど、それができなかったオーヴァーロードの哀しみにどこまで読み手が共感できるか。そこらあたりがキモやないかと思う。私は地球人を救うために強大な力をふるうことに何のためらいもないオーヴァーロードに西洋人の傲慢さを重ねてしまい、素直にテーマを受け止められなんだ。そこに私の40年という歳月を重ねると、強い権力をもったものに飼いならされてしまう地球人の哀れさしか感じ取られなんだし、子どもたちが進化する必然性が感じられず、これなら諸星大二郎「暗黒神話」「孔子暗黒伝」の方がスケールの大きさと哲学的な深さを感じさせるよなあ、なんて思うてしもうた。このあとテレビで紹介された順に「都市と星」「楽園の泉」も読むつもりやけれど、ちょっと覚悟して読んだ方がええんかなと思うた次第。

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コロナとプリキュア [日常生活]

 今日は完全休養日。朝からテレビを友とする。新型コロナウィルス禍はついに「プリキュア」にも及び、今週は総集編。フランスへの発注が多いアニメやから早晩こうなることは予想されたけれど、予想以上に早く来たな。フランス発注分を日本で作るための時間稼ぎなのかな。何にせよ、家でじっとしているよい子にも影響が出てしもうたわけです。
 昼は世界遺産に関するテレビ番組の録画をBDにダビング。これは「旅発見」の授業で使用するかもしれん。あまり海外の観光地に興味のない生徒やと退屈しておしゃべりしたりするかもしれんから、内容を厳選せんといかんけれど、とにかく素材は多い方がええやろう。とはいえ、いつ使用できるのか、皆目見当がつかんのではあるけれど。
 午睡のあと、しばらく読書。一気に読んでしまえるかと思うたけれど、幾分読み残してしまい、パソコンに向かう。
 昨日書いたパチンコ屋の「さらしもの」で、さらされた店でそれでも営業を続けるところに、他府県からも客が集まり、さらされる前の2倍になったとか。府知事の思惑ではさらしたら恐れ入って休業するということやったんやろうけれど、パチンコ屋はしぶといな。権力の脅しに屈しない姿勢には拍手を贈りたいところやけれど、クラスターにならんように気をつけていただきたい。府知事は逆にパチンコ屋の宣伝をした格好になる。権力を用いて威嚇したら誰でもいうことを聞くという誤認があったんやないかなあ。しかし今度はヘイトスピーチの対象になるかも。パチンコ屋は嫌韓団体の格好の的やもんな。

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ガラガラ特急 [日常生活]

 今日は正真正銘のお休み。そして、先週の土曜日で父の法要が一区切りついたので、1ヶ月半ぶりにお経を聞かない土曜日になった。毎週必ず南無阿弥陀仏をやっていたのです。
 午前中は昨夜録画した深夜アニメを見たりして、昼前に出かける。今日は月例の京都の医者行き。自粛自粛で自宅最寄りの駅前も、医者最寄りの駅前も休業か時短営業という店がほとんど。阪急の特急は往復ともガラガラ。座れるてなもんやおまへんで。靴を脱いで向かい合わせの席に足をのばすこともできる。やってませんよ、そんな行儀の悪いことは。それくらいすいていたということ。
 空は雲ひとつない快晴。気温も上がり、ちょっと歩くと汗ばむ。医者も週末ということでほとんど患者さんはいてへん。いつもは長いことまたなあかんくらい混んでいるのに、予約を取り消した人も多かったのかな。医者に診てもらうのは不要やないと思うけれど。私は薬が切れるとあかんので、新型コロナウィルスに感染するのは怖いけれど、持病なんで仕方ない。もっとも特急が途中で扉が開かんからウィルスがたまりやすいとかいうても、一つの車両に10人も乗ってへんから、濃厚接触や飛沫感染の心配はなし。いくら週末の外出を控えよというても、ちょっと控え過ぎと違いますか。
 普段の医者行きよりも早めに帰宅。帰宅後は読書をしたり午睡をしたりスマホをいじったり。妻に「スマホは一日1時間に決めましょか」と言われてしもうた。疲れている時はついソリティアとかで暇つぶししてしまうのね。本を読むのさえそれだけしんどいということです。

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寄付とさらしもの [時事ネタ]

 今日はテレワーク。おうちでおしごと。午前中からパソコンに向かい、教材作成のための資料収集。ほんまはその素材を使うてパワーポイントのスライドを作りたいけれど、自宅のパソコンにはソフトを入れてへんので、この集めた素材をどう使うかは出勤してからということになる。そのためのレイアウトはもう頭の中にはあるんやけれどね。
 というわけで、一日ひきこもり。
 夜、ニュースサイトを巡回していたら、大阪府知事が営業自粛要請に応じないパチンコ屋の名前を公表している。おい、それはあかんやろ、と思う。自粛は自粛、要請は要請。決して強制やないし、処罰を与えるものでもない。これは例えば学校でクラス担任が指示に従わなんだ特定の生徒の名前をさらしてるようなもんです。そしてさらされたものはいじめのターゲットになる。今回さらされたパチンコ屋かて、新型コロナウィルスのクラスターにわざとなろうとして店をあけているわけやなかろう。休業補償がない(あくまで自粛の要請やからね)中、店をつぶしたくない一心で要請はわかっていて開業しているに違いない。別のニュースでは、マスク着用者しか入れない店、ちゃんと消毒を心がけている店など、全国各地でそれなりに工夫をして開店しているようやし、個別に休業を要請するくらいにとどめておいたらええやないかと思う。
 府教委からはいじめ対策について細かに報告するよう指示が飛んでくるけれど、府知事自らいじめの種をまくようなことをしているんやからなあ。府知事には今後学校の教員に対して偉そうな口を聞くことを自粛していただくよう要請したい。
 さらには政府から一律給付される10万円、公務員は一度受け取って寄付せんとあかんような言葉も飛び交っている。ほっといてくれよ。何もせんとただ給料をもろうてるわけやなし、公務員かて毎日感染のリスクにさらされながら仕事しているわけで、テレワークしてええことになったのも先週から。民間企業でもテレワークでちゃんと給料をもろうている人らにも10万円は寄付しろと要請するんかいな。
 なんでも府知事は夏休みと土日を返上してでも学習の遅れを取り戻させるとかいうてるみたいやけれど、それやったらこの4月は教師も自宅待機で休業扱いにしておいて振替で土日出勤をさせるとか、もっと計画的にやっておかんかい。受けを狙った思いつきばかり、そしてそれに拍手を送る人たちがいてるという現実。コロナウィルス禍は、感染、発症という自然災害だけやなく、行政の悪化という人災にもなっているんやなあ。

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コロナ対策で風邪ひき? [日常生活]

 今日は会議日。午前中の会議はいつもなら校長室で角突き合わせてやるところを「三密」を防ぐために広い会議室で窓を全開にして行われた。今日はまた気温が低く、しかもお山の学校周辺は風が強かったから寒いのなんの。
 少し離れたところにいた隣席の同僚曰く、「コロナの前に風邪をひく」。さよう、何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。
 午後は全体の職員会議。こちらは会議室にぎっしり詰めこむんやなく、広い視聴覚室でみんなが一方向をむくという形式で「三密」を防ぐ。視聴覚室なんで、ワイヤレスマイクを使いなるべく飛沫が飛び散らぬように声を張りあげず連絡事項を報告。私は生徒と教職員全員に配布される布マスクについて報告した。
 会議終了後は保健室で書類作成。切りのいいところで定時になったので、退出。
 帰宅後はへたれておりました。夕食後、妻と録画した深夜アニメ「氷菓」の再放送を見る。この作品のスタッフは昨年の放火事件でなくならはった人たちの多いチーム。繊細な動きや計算しつくされたカット割りなどを見るたびに、日本のアニメ界が失うたものの大きさをひしひしと感じる。
 さて、明日と次の月曜はテレワークの予定。もう作業をする教材などもメールに添付して自宅に送ってますからね。感染するかと恐れながら出勤せんでええと思うとほっとする。
 と、妻に言われる。
「明日はお休みやね」
「違う、おうちでおしごと!」
 いやもうちゃんと仕事するんですからほんまにもう。

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コロナウィルスと深夜アニメ [テレビアニメ]

 今日は保健部の会議があるので、出勤。こういうのもアプリを使うてテレワークででけんものかなあ。特に今日は花冷えでぞくりとくる寒さ。こういう日にはほんまに自宅でじっとしていたい。
 ぼやきつつも、お山の学校へ。授業再開に備え、総合的な学習の年間プランを練り直す。授業時間がごそっと減るのは目に見えているので、昨年までのカリキュラムをそのまま行うのは不可能。濃厚接触のもとになりやすいグループワークは少し減らし、月曜に家で考えていた授業案のプリントやスライドショーの作成などをする。
 午後から会議。アベノマスクが学校に届いていたら、メンバー全員で枚数を数える予定やったけれど、まだついてへんので、作業はできず。24日までに届く予定やけれど、管理職が府教委に問い合わせたところによると、全国の小中高に配送する関係で業者が手いっぱいになり、お山の学校で配布する予定の日にも間に合うかどうかわからんらしい。何のためのマスクやら。
 定時に退出。帰宅したら、妻がMBSのニュースで見たことを教えてくれる。泉大津のアサヒノマスクの特集を組んでいて、マスクを作った業者は本来は毛布のメーカーであることやら、泉大津の市長が東京にマスクをもって総理に会いに行くことやら、なかなかおもしろい内容。総理には泉大津のマスクをしてもらいたい。どんなものか確かめもせずに揶揄するというのがいかに一国の総理にふさわしくないことかをちゃんと身をもって示すべきやと思うね。
 夜は少し読書をしたほか、妻と録画したアニメを見たりする。深夜アニメの録画予約をしていたら、4週目にしてはやくも第一話の再放送をしたりするアニメが出てきている。外国に作画を発注していることが多いので、今クールのアニメの本数は減るんやないかと思うてたのに、相変わらず多いなあと思うていたら、やっぱり予定通り放送でけんという状況になってきたようです。特に中国のスタジオに発注しているケースが多いから、もろに影響を受けるやろうと思うてたら、やっぱりね。それに、国内のスタジオも狭い中で人が密集して作業しているところもあるやろうし。
 作品の質の落ちる新作を放送するよりも、こういうときは質の高い作品の再放送をしていただきたいものです。

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戦後日本漢字史 [読書全般]

 今日はお山の学校に出勤。文科省より送られてくる「アベノマスク」の配布方法や、役割分担などについて養護教諭に相談しながらプランを練る。また、奨学金関係の文書を新しい担当者に引き継いだりする。これはテレワークではでけん。
 それにしても「アベノマスク」には困ったもので、ニュースによるとかみの毛やら虫やら異物が袋に混入していたらしい。お山の学校に届いたらまず枚数確認をせんならんのやけれど、その時に異物混入についても一つ一つを確認していかんならん。手間ばかり掛けてあまり役に立たんというのやからなあ。どうせ送るなら少々高くついても泉大津の業者が作った「アサヒノマスク」を送ってくれよ。なんか「アベノマスク」を批判された総理は「アサヒノマスク」をこきおろしたらしい。で、泉大津の業者が怒っているとか。繊維の町の底力を見せたると開発した上等なのと、ろくに役に立たんガーゼマスクをいっしょにせんといてくれという、これもうプライドの問題ですな。それにしてもろくに調べもせんと軽々に発言する悪癖がこんなところでも出るんやから、困った総理です。
 ネットで教材となる動画がないか検索したりしてから、定時に退出。帰路、内科に寄る。調剤薬局で一人一セットでマスクを売っていると書いてあるのでよう見たら、5枚で800円。うーむ、急場しのぎで欲しいところやけれど、5枚だけでは焼け石に水やなあ。
 帰宅後、しばらく読書。いろいろとストレスがたまっているせいか血圧が上がっているのであります。
 阿辻哲次「戦後日本漢字史」(ちくま学芸文庫)読了。戦後、GHQの命で漢字廃止のために作られた「当用漢字表」がいかに漢字文化を破壊していったか。そして時代が変わり、漢字の使用制限であった当用漢字に代わり作られた「常用漢字表」は漢字使用の目安に目的が変わる。さらにワープロの出現で漢字の使用が簡便になったかわりに、今度は国語科学者の意見を取り入れない工業用のJIS配列が基準となってくる。その変遷を、当時の論議を丹念に拾い上げながら示していく。当用漢字以降で育った世代が大半を占めるようになったため、旧字の復活は難しいと筆者は考える。しかし、当用漢字が漢字の本来の意味を無視して簡略化された悪影響が現代のワープロ辞書にも残っていることを指摘し、今後の漢字のありようを考察していく。私の小学生のころはしょっちゅう送りがなが変更されたりして混乱したもんやけれど、なんでそんなことが起こっていたかなど、非常にわかりやすく示されていて、興味深く読めた。筆者によると、スマホ時代になり文章を書く人口は過去最大のものになったと推察される。それでも手書きの重要性を説いていくあたりは、十分説得力がある。漢字研究の第一人者による戦後漢字史は、言葉を軽んじてきた時代への反省、そして文章を書くことが手軽になり過ぎている現代への警鐘になっているのですね。

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