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最後の審判 [読書全般]

 今日は定休日。朝のアニメは少しだけ。後期の授業に向け、生徒に見せたい映画の候補をいくつか見ていく。そのあとパソコンに向かい、昼前に駅前の耳鼻科に。また2週間分の薬を処方してもらう。一時に比べるとましにはなってきているんやけれど、やっぱり抵抗力が弱っているのかなあ。
 帰宅して昼食を取り、読書と午睡。夕刻起きてから社説のダウンロードなどをし、プロ野球タイガースのナイター中継を見る。今日はテレビ大阪。サブチャンネルを使い、1時間の延長があるので安心。実際、メインチャンネルの放送終了時間をこえた。試合はベイスターズの今永の好投もあり、接戦で結局サヨナラ負け。スワローズも負けているから差は広がらなんだけれど、タイガースは少しずつコロナ陽性の選手が出てきてちょっと苦しい。今日は中野が欠場。ただし代役の木浪が活躍した。木浪も中野が入団するまではショートのレギュラーを張っていた選手やからね。そういう意味では選手層は厚いな。
 試合終了後、読書。明日は人間ドックなんやけれど、2回目の検便が取られん。便意がないのです。明朝までに取られなんだら、また日を改めて持っていかんならん。なんとか明朝までに出てくれんかね。明日の昼まで絶食。まあ、空腹にはけっこう耐えられるからそれは別に気にはならんのやけれどね。
 岡田温司「最後の審判 終末思想で読み解くキリスト教」(中公新書)読了。遺跡や教会などに残された絵画や図像などから、原始キリスト教からルネサンス期に至るまでのキリスト教の終末思想を読み説く。聖書の外典なども用いながら、天国と地獄のとらえ方の変遷をわかりやすく解説したもの。当初は宗教的な意味でのみ使われていた天国と地獄の概念が、ローマカトリックが世俗権力とつながっていくにつれ、政治的な処罰と重なっていくあたり、政教分離の必要性を強く感じさせる。そしてルネサンス期に入ると、ダンテの「神曲」やミケランジェロの「最後の審判」などで世俗権力と教会のつながりや、聖書の記述の恣意的な解釈に対する批判が現れてくる。キーワードは「復活」か。最後の審判で神に認められたものが、イエスのように復活するという、ここらあたりの考え方が、輪廻転生の仏教になじんだ頭にはなかなか理解でけんのですねえ。高校倫理の教員としては、キリスト教関連のところを教える時に、非常に参考になる本でした。むろんキリスト教について関心のある方が読んだら非常に興味深い論考になっている。

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