新・平家物語(十三) [読書全般]
今日は出勤日。一日中温暖で、かえって体がだるい。
3月に入り、年度末と新年度に向けて慌ただしくなってきた。年度末ということでは、在校生の成績がほぼ確定。
新年度に向けては、新入生の合格発表があった。
さらには教員の異動もあり、新体制も動き始める。12月のことを師走というけれど、3月こそ「師走」にふさわしいというのが実感ですね。
なんやかんやばたばたして1日の業務が終了。定時に退出。出勤時も退出時もすっかり空が明るくなった。季節はこうやって人間の営みなど知らんとばかりにめぐってくる。
帰宅してすぐ寝床にどぶさりながらスマホをいじったり、読書をしたり。夕食後も読書の続き。
吉川英治「新・平家物語(十三)」(講談社吉川英治歴史時代文庫)読了。前巻読了から少し間があいてしもうた。その間、気分転換に他の本を何冊か読んだりしていたけれど、やはり結末までは一気に読み進めていきたい。本巻では屋島の戦いで義経の奇襲に平家が逃げまどい、ついに追い詰められていく様子が描かれる。ここでは作者は義経が勢いに乗って勝ち進むのではなく、かつて源氏が平家に追い詰められていったのと情勢が逆になったことを深く考え、なんとか平家を滅ぼさずにすむ方法はないかと思い悩んだりする。そして平家の中にも義経と同調するものが出てきたりもする。その平家の公達は瀬戸内に追い詰められていずれも死の覚悟をしていく。もう既に戦う前から負けることを前提にしていて、どのように散るかということが最大の関心事となる。ここらあたりは「新・平家物語」に常にまとわりつくセンチメンタルな部分が前面に出てくる感じやね。司馬遼太郎のように登場人物が知恵をめぐらせて合理的な解決法をはかろうとしたりはしないのです。そういう意味では戦前からの作家と戦後の作家の違いみたいなものを強く感じさせる場面であるし、私がさくさくと読みにくくなってきた理由でもあるかな。次巻ではいよいよ壇ノ浦が描かれる。どのように平家の人たちの心情が描かれていくかが読みどころになるんやろうな。
3月に入り、年度末と新年度に向けて慌ただしくなってきた。年度末ということでは、在校生の成績がほぼ確定。
新年度に向けては、新入生の合格発表があった。
さらには教員の異動もあり、新体制も動き始める。12月のことを師走というけれど、3月こそ「師走」にふさわしいというのが実感ですね。
なんやかんやばたばたして1日の業務が終了。定時に退出。出勤時も退出時もすっかり空が明るくなった。季節はこうやって人間の営みなど知らんとばかりにめぐってくる。
帰宅してすぐ寝床にどぶさりながらスマホをいじったり、読書をしたり。夕食後も読書の続き。
吉川英治「新・平家物語(十三)」(講談社吉川英治歴史時代文庫)読了。前巻読了から少し間があいてしもうた。その間、気分転換に他の本を何冊か読んだりしていたけれど、やはり結末までは一気に読み進めていきたい。本巻では屋島の戦いで義経の奇襲に平家が逃げまどい、ついに追い詰められていく様子が描かれる。ここでは作者は義経が勢いに乗って勝ち進むのではなく、かつて源氏が平家に追い詰められていったのと情勢が逆になったことを深く考え、なんとか平家を滅ぼさずにすむ方法はないかと思い悩んだりする。そして平家の中にも義経と同調するものが出てきたりもする。その平家の公達は瀬戸内に追い詰められていずれも死の覚悟をしていく。もう既に戦う前から負けることを前提にしていて、どのように散るかということが最大の関心事となる。ここらあたりは「新・平家物語」に常にまとわりつくセンチメンタルな部分が前面に出てくる感じやね。司馬遼太郎のように登場人物が知恵をめぐらせて合理的な解決法をはかろうとしたりはしないのです。そういう意味では戦前からの作家と戦後の作家の違いみたいなものを強く感じさせる場面であるし、私がさくさくと読みにくくなってきた理由でもあるかな。次巻ではいよいよ壇ノ浦が描かれる。どのように平家の人たちの心情が描かれていくかが読みどころになるんやろうな。