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新・平家物語(十五) [読書全般]

 愛すれどTigers「用兵ずばり! 開幕3連勝」を更新しました。

 今日は再任用校への初出勤。梅田を経由して電車を乗り換え、バスに乗って行く。下見はしてへんから、ぶっつけでの出勤。スマホの地図アプリを使い、行きも帰りも道を確かめ確かめ歩く。電車やバスに乗っている時間はお山の学校への通勤時間より短いけれど、駅とバス停、バス停と勤務校の間に距離があり、慣れるまでは大変そう。もっともそれだけ運動していると思うて通勤したらええだけのことですが。
 全職員の前で新転任者が紹介されたりという、どこの学校でもやっている「儀式」を経て、社会科の職員室に。お山の学校で先日集荷してもろうた私物も無事届く。斜面を利用して増築した建物があり、前の建物の2階が後ろの建物の1階になっていたりして非常にややこしい。今日だけで何度も迷う。オデッセイ学校ですね。
 午前中は会議や荷物の受け取りなど。午後は新入生の登校日にあたっていて、その対応のお手伝い。初日から忙しいことです。
 帰路、梅田で旭屋書店をのぞいたりしたもんやから、定時に退出しても結局お山の学校と同じくらいかかっての帰宅となりました。慣れてきたらもう少し短縮できるかな。再任用契約は1年ごとの更新なんで、来年度、別の学校への転勤も希望できる。まあ、オデッセイ学校の居心地が良ければ、引き続き勤務することになるかもしれん。とにかくぼちぼち慣れるしかないです。
 吉川英治「新・平家物語(十五)」(講談社吉川英治歴史時代文庫)読了。いよいよ大詰め。本巻では逃げまどう義経主従の姿が描かれたあと、後半は静御前が主役となる。義経の子どもを身ごもった静は、もと白拍子ということで頼朝と政子夫妻の前で舞を披露させられる。その屈辱を、別離した人との再会の思いを込めた歌にして頼朝に突きつける静。そして男児の出産。頼朝の命で引き離され、殺されてしまう子ども。悲劇の主人公として、静の苦しみをこれでもかこれでもかと作者は描く。ここで、作者は鎌倉政権と平家の政権の類似点を指摘し、権力者の驕りを描き出す。そして本巻は後白河院が賢礼門院徳子の庵を訪ねるところで締めくくられる。権力者の欲に運命を狂わされた女性たちの苦しみが本巻の主題なのである。さて、残りは1巻。義経の死をどのように描き出すのかを楽しみに読むとしよう。

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