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生目の神さま [読書全般]

 一晩寝て、朝と昼に体温を測ったら36.5℃と下がっていた。疲れが出て熱っぽかったのかな。たぶん新型コロナウィルスではないと思われる。どちらにしても発熱外来に行かんならんようなことはないと思われ、ほっとする。連休中には母に面会したいので、ここでコロナやのインフルやのという感染症にかかっていたら面会どころやない。
 午前中は例によってテレビ漬け。食後は少し読書。午睡してから夕刻、社説のダウンロードやら読書やら。夜はサンテレビのナイター中継。才木が打たれ、梅野はここというところでブレーキと、昨日までの坂本とバッテリーを組んだ投手たちとは対照的な出来で連勝ストップ。今季「アレ」を逃したとしたら、勝ち運のある坂本より不調の梅野にこだわって落とした今日の試合がクローズアップされることやろう。来週の西勇投手はコントロールがええから坂本と組ませた方がええように思うけれど、ここでも梅野にこだわるようやったら「アレ」は難しくなるんと違うかな。
 霜島けい「生目の神さま 九十九字ふしぎ屋商い中」(光文社時代小説文庫)読了。シリーズ最新刊。今回九十九字屋に持ちこまれた品物は、祟りをなす「福石」と、中からのぞきこむ印籠。「福の石」では、占い師から福をもたらすと言われてかわされた石のせいで不幸になった商人から石を引き取り、売りつけた占い師と冬吾が対決し、「生目の神さま」では冬吾のなじみの按摩と目病みの神に関わる因縁をるいが力を貸してその因縁が解明される。「福の石」が商人に対する恨みを詐欺のような形で晴らそうとする占い師の悪意をくじく対決色の濃い話であるのに対し、後半の「生目の神さま」は神さまによって命を助けられた少年と、その神様の遺志を継ぐものの心の交流という対照的な話をもってきてバランスを取っているという感じ。「福の石」では冬吾の兄が意地を張りつつも弟を思いやる描写に思わずニンマリ。「生目の神さま」では願いをかなえる代わりに寿命を縮めるという神さまとてけっこうシビアであるというあたりに作者の見識を感じる。いずれもこれまで同様設定がしっかりしているのと謎の出し方のうまさで安心して読めるシリーズとなっている。できればそろそろ同じ作者によるもう一つの「あやかし同心」シリーズの続編も読みたいものです。

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