シャーロック・ホームズの栄冠 [読書全般]
今日の午前中にモバイルバッテリーが到着したので、とりあえずバッテリーに充電する。
アニメやら音楽番組やら見て、昼食をとり、そのあと午睡。
夕刻起きて、内科に行く。血圧が下がり過ぎてめまいになることもあるらしいので、まためまいがするようやったら、薬を減らしてみて良いとのこと。
帰宅後、昼に録画した野球中継を見る。今日はNHK地上波。解説は藤川球児さん。7点差を逆転されて敗れた。
パソコンは、結局充電できず。ACアダプタのジャックをもう一度よく見る。故障というよりは、アダプタのジャックを差し込もうとしたら、押されてひっこんでいる感じ。一度裏蓋を外して見てみようと思うけど、今日は遅いからまあ無理せず、時間に余裕がある時にしよう。明日は出勤なので、月曜日の夜かな。
ノックス、バークリー他/北原尚彦・編訳「シャーロック・ホームズの栄冠」(創元推理文庫)読了。高名なシャーロキアンである北原さんが、シャーロック・ホームズのパスティーシュやパロディの珍品を集めたアンソロジー。ノックスやバークリー、ミルンなどによる本格的なパスティーシュから、シャーロキアンによるマニアックなパスティーシュ。さらには邦訳されたけど、単行本未収録のものなど、ホームズのファンなら一度は読んでおきたいものばかり。私はロバート・ブロックによるモリアーティの晩年を描いた「小惑星の力学」やバウチャーによるホームズがある有名な昔話を推理する「おばけオオカミ事件」などが気に入った。それにしても、北原さんでないと編むことのできなかったアンソロジーやないかと思う。単にマニア受けするだけやなく、普通のファンでも十分楽しめる。そのための註釈も至れり尽くせり。実に楽しい一冊でした。
電源はまだ入らず [日常生活]
朝から、消防点検に向けて積ん読などの移動。その後は録画したアニメなどを見る。
午後、しばらく読書。点検係の方が来たので、ベランダで邪魔にならないように終わるのを待つ。
パソコンのACアダプタが到着したので宅配ボックスに取りに行く。純正品やけれどプラグがはまらない。パソコン本体のジャックに問題がありそうやけど、修理に出すなら新しいものを買うなりなんなりした方がいい。
いろいろスマホで調べたら、モバイルバッテリーを使用したら起動できるのではないかということがわかったので、またまたamazonで注文した。なんと今日中に到着するみたい。ほんまかいな。
午睡の後、夕刻起きて、ナイター中継を見る。今日はNHK地上波ローカル中継。試合終了までちゃんと見られた。タイガースは連敗ストップ。
モバイルバッテリーはまだ届かへん。スマホのアプリでamazonの配送状況を確認したら、やはり明日以降になるみたい。やっぱりなあ。
というわけで今日もスマホからの日記更新です。明日、バッテリーが届いてちゃんと起動できたら、いろいろ作業ができると思うんやけど。ちゃんと起動しますように。もう祈るしかないのです。
パソコン電源切れ [日常生活]
昨日の夜、ブログ日記を更新し、サイトのトップページを編集しようとしたら、いきなりパソコンがシャットダウン!
何事ならんと調べたら、パソコンの電源をとっているACアダプタのプラグがパソコンから抜けている。知らん間に外れたかと差し込もうとしたら、はまらん。よって、パソコンが動かん。
実はこのACアダプタ、何度かへたっていて、その度にamazonで安手の汎用アダプタを買うてしのいでいた。そやから、パソコンに差し込むプラグはアタッチメント取り換えで各種パソコンに対応しているということで、私の愛用のパソコン専用のものやないんですね。
で、とりあえずamazonで取り換え用のプラグを急遽注文。今日の夕方には届いて、さっそく差し込む。ところが、ぴったり差し込めるものがない。
困った。持ち帰ったお仕事もパソコンを使わんとでけん。その他、さまざまな作業が全くでけん。スマホで代用できるものはある。今、書いているこの日記もスマホを使用している。
ただ、サイトのトップページなどの更新は、パソコンのホームページビルダーを使用していて、スマホにはダウンロードしてへん。
またまたamazon純正品を探して注文。明日の午前中には届く予定やけれど、これがつながらなんだら、かなりきつい。いろいろな文書やソフトが使えなくなる。
というわけで、今は明日届く予定のACアダプタ純正品がちゃんと使える事を祈るばかり。もし、パソコンの差し込みがわやになってたとしたら、私には大打撃です。
明日はマンションの消防点検もある。なんかもうストレスで体が動かん。きついですわ。
授業参観は疲れる [日常生活]
朝、妻に起こされる。アラームを消して二度寝しかけていた。たった1日仕事をしただけでこれですか。幸い大幅に遅れたというわけではなかったので、無事通常通りに出勤できた。
今日は参観日。授業の様子を保護者の方が廊下からじっと見られていると、何か試されているみたい。まあ、いろいろと工夫しているから、そこらあたりを評価してもらえたらええなあと思う。
試験問題をベテランの先生と打ち合わせたりして、荷物になるけれども教科書なども持ち帰ることにした。1もんでも自宅で作れたらええんやけれどね。
帰宅後、ナイター中継を追っかけ再生で見る。NHKBSの中継で、解説は宮本さん。ABCとサンテレビ、KBS京都のリレーナイターでもやっていたんやけれど、そちらは試合開始からしばらくはニュースでカットされるので、完全中継になるNHKの方で録画した。試合はタイガースがカープに連敗。明日は移動日なんで、切り替えてもらいたいところですね。
試合終了後、スマホで社説のダウンロードなどをしたあと、寝落ち。明日からまた休み。今日は比較的涼しく、自律神経なるものがまた悩んでいるのかな。困ったもんです。
とりあえず生存確認まで。
教員生活30年を越しても、授業参観というのは緊張するし、倍くらい疲れるんやなあ。いつもと変わったことをしているわけでもないのにね。
今日は参観日。授業の様子を保護者の方が廊下からじっと見られていると、何か試されているみたい。まあ、いろいろと工夫しているから、そこらあたりを評価してもらえたらええなあと思う。
試験問題をベテランの先生と打ち合わせたりして、荷物になるけれども教科書なども持ち帰ることにした。1もんでも自宅で作れたらええんやけれどね。
帰宅後、ナイター中継を追っかけ再生で見る。NHKBSの中継で、解説は宮本さん。ABCとサンテレビ、KBS京都のリレーナイターでもやっていたんやけれど、そちらは試合開始からしばらくはニュースでカットされるので、完全中継になるNHKの方で録画した。試合はタイガースがカープに連敗。明日は移動日なんで、切り替えてもらいたいところですね。
試合終了後、スマホで社説のダウンロードなどをしたあと、寝落ち。明日からまた休み。今日は比較的涼しく、自律神経なるものがまた悩んでいるのかな。困ったもんです。
とりあえず生存確認まで。
教員生活30年を越しても、授業参観というのは緊張するし、倍くらい疲れるんやなあ。いつもと変わったことをしているわけでもないのにね。
大日本帝国の銀河5 [SF]
今日は出勤日。朝から雨。そして今週の登校指導の立ち番も雨天のもと。これで3週連続立ち番は雨降り。これがけっこうきつい。授業は計画通り進み、定期考査の試験問題についても同じ科目を担当しているベテランの先生と打ち合わせが進む。
ただ、午後からは息切れ。雨は上がったけれど、予報と違い陽はささず。試験問題を少し作成してから、定時より遅めの退勤。帰りのバスがなかなか来ず、大幅に帰宅が遅れた。地下鉄の駅のホームで電車を待ちながら、DAZNでテレビの中継開始までの10分間だけナイター中継を見る。
帰宅後、追っかけ再生でナイター中継を見る。今日はカンテレ。田尾さんと山本昌さんの解説。サブチャンネルで放送延長もあるという予定やったけれど、試合はロースコアでテンポよく進み、延長なしで試合終了までおさまってしもうた。
試合終了後、読書。寝落ちせずにすんだ。
林譲治「大日本帝国の銀河5」(ハヤカワ文庫JA)読了。シリーズ完結編。オリオン集団は地球人を選別し、優秀な者を宇宙の基地に送りこみ科学教育を施し、木星開発の手兵とする。しかし、鮎川や秋津らはオリオン集団の真の目的を察知し、レジスタンスを組織し、オリオン集団の作戦を妨害しようとする……という話。第二次大戦中に外宇宙から異星人が到来するというシミュレーションは、林さんならではの緻密な描写で非常にリアリティのあるものになった。しかも、異星人と地球人が全くと言っていいほど理解し合えないという描写を前巻まで執拗に繰り返していたため、レジスタンスの作戦などにもリアリティや厚みが増した。オリオン集団がなぜ地球を訪れたかなど、伏線の回収も見事。敢えて難点をあげるならば、クライマックスとなるレジスタンスの作戦の描写などもそれまでの描写とほとんど変わらないタッチで描いているため、クライマックスの高揚感やカタルシスがあまり感じられないところか。これはしかし林さんの作風がそういうものなので、やむを得ないのかもしれん。会話は成立するのに全く互いの常識が通じないというあたり、もしかしたら林さんの実体験なのかななどと考えながら読むのも面白かった。架空戦記で台頭してきた林さんならではの力作でした。
ただ、午後からは息切れ。雨は上がったけれど、予報と違い陽はささず。試験問題を少し作成してから、定時より遅めの退勤。帰りのバスがなかなか来ず、大幅に帰宅が遅れた。地下鉄の駅のホームで電車を待ちながら、DAZNでテレビの中継開始までの10分間だけナイター中継を見る。
帰宅後、追っかけ再生でナイター中継を見る。今日はカンテレ。田尾さんと山本昌さんの解説。サブチャンネルで放送延長もあるという予定やったけれど、試合はロースコアでテンポよく進み、延長なしで試合終了までおさまってしもうた。
試合終了後、読書。寝落ちせずにすんだ。
林譲治「大日本帝国の銀河5」(ハヤカワ文庫JA)読了。シリーズ完結編。オリオン集団は地球人を選別し、優秀な者を宇宙の基地に送りこみ科学教育を施し、木星開発の手兵とする。しかし、鮎川や秋津らはオリオン集団の真の目的を察知し、レジスタンスを組織し、オリオン集団の作戦を妨害しようとする……という話。第二次大戦中に外宇宙から異星人が到来するというシミュレーションは、林さんならではの緻密な描写で非常にリアリティのあるものになった。しかも、異星人と地球人が全くと言っていいほど理解し合えないという描写を前巻まで執拗に繰り返していたため、レジスタンスの作戦などにもリアリティや厚みが増した。オリオン集団がなぜ地球を訪れたかなど、伏線の回収も見事。敢えて難点をあげるならば、クライマックスとなるレジスタンスの作戦の描写などもそれまでの描写とほとんど変わらないタッチで描いているため、クライマックスの高揚感やカタルシスがあまり感じられないところか。これはしかし林さんの作風がそういうものなので、やむを得ないのかもしれん。会話は成立するのに全く互いの常識が通じないというあたり、もしかしたら林さんの実体験なのかななどと考えながら読むのも面白かった。架空戦記で台頭してきた林さんならではの力作でした。
ドラマ版「震える岩」とサンテレビ特番 [テレビ全般]
今日はこどもの日の振り替え休日。ゴールデンウィークの最終日はあいにくの雨。もっとも最初から外出の予定はなかったから、私にとっては天候はあまり関係ないんやけれど。
午前中は昨日の深夜録画したアニメ「死神坊ちゃんと黒メイド」などや、ドラマ「霊験お初捕物控 震える岩」を見たりする。「震える岩」は不出来というほどではないけれど、原作の面白さが忠実に出ていたかというと、ちょっと微妙ですね。というのも、右京之介は原作では最初はほんまにへたれという感じで出てくるんやけれど、京本大我扮する右京之助は最初からかっこよすぎて、だんだん頼りになっていくというところでお初が少しずつ心惹かれていくという微妙な心の動きが生きてこないのです。ことほど左様にキャスティングというのは難しい。
昼食後、午睡。夕刻起きてスマホを見たら、甲子園のナイターは中止。実は、今日は今季初めてサンテレビが甲子園から試合を中継するという特別な日やったのです。55年前の5月6日、相手も同じカープ戦で、サンテレビの「ボックス席」の放送が始まったという記念日で、そのための特番もあったりした。特番は中継スタッフの姿をとらえたもので、野球中継の見えん部分でどれだけの人たちが支えているかがようわかった好企画。スタッフに女性が多いのにも驚かされた。カメラ、音声、スイッチャーからディレクターまで、必ず女性が関わっている。その後は「熱血!タイガース党」特別版を甲子園のスイート席から中継。ほんまはその後で試合の中継もあったのにね。解説は真弓さんと掛布さんという豪華コンビ。真弓さんはタイガースに移籍してきてすぐに当時やっていた「ガッツ!タイガース」に出演したのがサンテレビとの最初の関わりやったそうな。福岡には当時ライオンズの応援番組はなかったとのことで、驚いたと言うてはった。
野球が中止になったので、夕食後は読書。
さて、明日から仕事再開。というても、2日だけ出てまた休みなんですけれどね。そのかわり次の日曜は出勤せんならん。どうも日程が変則で、それもストレスの原因になっているのかもしれんなあ。
午前中は昨日の深夜録画したアニメ「死神坊ちゃんと黒メイド」などや、ドラマ「霊験お初捕物控 震える岩」を見たりする。「震える岩」は不出来というほどではないけれど、原作の面白さが忠実に出ていたかというと、ちょっと微妙ですね。というのも、右京之介は原作では最初はほんまにへたれという感じで出てくるんやけれど、京本大我扮する右京之助は最初からかっこよすぎて、だんだん頼りになっていくというところでお初が少しずつ心惹かれていくという微妙な心の動きが生きてこないのです。ことほど左様にキャスティングというのは難しい。
昼食後、午睡。夕刻起きてスマホを見たら、甲子園のナイターは中止。実は、今日は今季初めてサンテレビが甲子園から試合を中継するという特別な日やったのです。55年前の5月6日、相手も同じカープ戦で、サンテレビの「ボックス席」の放送が始まったという記念日で、そのための特番もあったりした。特番は中継スタッフの姿をとらえたもので、野球中継の見えん部分でどれだけの人たちが支えているかがようわかった好企画。スタッフに女性が多いのにも驚かされた。カメラ、音声、スイッチャーからディレクターまで、必ず女性が関わっている。その後は「熱血!タイガース党」特別版を甲子園のスイート席から中継。ほんまはその後で試合の中継もあったのにね。解説は真弓さんと掛布さんという豪華コンビ。真弓さんはタイガースに移籍してきてすぐに当時やっていた「ガッツ!タイガース」に出演したのがサンテレビとの最初の関わりやったそうな。福岡には当時ライオンズの応援番組はなかったとのことで、驚いたと言うてはった。
野球が中止になったので、夕食後は読書。
さて、明日から仕事再開。というても、2日だけ出てまた休みなんですけれどね。そのかわり次の日曜は出勤せんならん。どうも日程が変則で、それもストレスの原因になっているのかもしれんなあ。
春期限定いちごタルト事件 [読書全般]
愛すれどTigers「村上が今季初完投勝利」を更新しました。
今日はこどもの日。好天で行楽日和やけれど、私は引きこもり、例によって深夜アニメやら読書やら午睡やら。夕刻起き、昼に録画したデーゲーム中継を見る。今日はNHKBSで解説は井口さん。いやあ、日テレのアナウンサーには申し訳ないけれど、NHKのアナウンサーの実況は安心して聞くことができますね。大げさに表現して無理やり盛り上げようとか、そういうこともないしね。イニングの間に来場している子どもたちからの質問に対し、井口さんが丁寧に返答していたのが好感が持てた。せっかくのこどもの日なんやから、東京ドームも甲子園の真似をしてひらがなスコアボードにしたらええのにな。球界の盟主の沽券に関わるのかな。タイガースが連敗を止めたのでちょっと気が楽になった。
米澤穂信「春期限定いちごタルト事件」(創元推理文庫)読了。「小市民」シリーズの第1巻。初版が20年前なので、カメラのついた携帯電話が最新型やったり、主人公の一人小鳩くんが持っている携帯では画像を開くことがでけなんだりする。アニメ化されるそうなんやけれど、そこらあたりはどう処理するのかな。
小鳩くんと小山内さんは高校1年生。中学校時代に何かあったらしく、二人は互恵関係を結び、ひたすら「小市民」であろうとする。しかし、小山内さんの自転車が、かごに入れた「春期限定いちごタルト」の最後の2個とともに盗難にあったことから、小鳩くんは持ち前の推理力を、そして小山内さんはやはり持ち前の行動力を発揮し始める……という話。アニメで見た「氷菓」シリーズと同様、高校生が日常のささいな謎をきっかけに、けっこう大きな事件に発展していくという展開。ただし、このシリーズでは二人の主人公の関係が「互恵関係」というところがユニーク。互いに依存せず、ともに「小市民」を目指そうとしているところに、小鳩くんの友人である健吾くんが小鳩くんの推理力を知っていてなんとしても事件を解決させようとするというところなどが違う点か。ただ、ミステリの切れ味などは幾分物足りないし、連作であってもラストで1つのストーリーにつながるようにしてあるにもかかわらず、つながり具合があまりスムーズではないなど気にかかる点もあり、シリーズをすべて読み切ってみないとどう評価すべきか迷ってしまうところがある。そこらあたりも作者の狙いなのかもしれないし、殺人が出ない高校生の日常の事件という設定に作者が苦しんでいるようにも感じられる。そう、現役の高校教師からしたら、「小市民」的な高校生の前に現れる「事件」なんて、推理力を必要とするものはほとんどないのですよ。
今日はこどもの日。好天で行楽日和やけれど、私は引きこもり、例によって深夜アニメやら読書やら午睡やら。夕刻起き、昼に録画したデーゲーム中継を見る。今日はNHKBSで解説は井口さん。いやあ、日テレのアナウンサーには申し訳ないけれど、NHKのアナウンサーの実況は安心して聞くことができますね。大げさに表現して無理やり盛り上げようとか、そういうこともないしね。イニングの間に来場している子どもたちからの質問に対し、井口さんが丁寧に返答していたのが好感が持てた。せっかくのこどもの日なんやから、東京ドームも甲子園の真似をしてひらがなスコアボードにしたらええのにな。球界の盟主の沽券に関わるのかな。タイガースが連敗を止めたのでちょっと気が楽になった。
米澤穂信「春期限定いちごタルト事件」(創元推理文庫)読了。「小市民」シリーズの第1巻。初版が20年前なので、カメラのついた携帯電話が最新型やったり、主人公の一人小鳩くんが持っている携帯では画像を開くことがでけなんだりする。アニメ化されるそうなんやけれど、そこらあたりはどう処理するのかな。
小鳩くんと小山内さんは高校1年生。中学校時代に何かあったらしく、二人は互恵関係を結び、ひたすら「小市民」であろうとする。しかし、小山内さんの自転車が、かごに入れた「春期限定いちごタルト」の最後の2個とともに盗難にあったことから、小鳩くんは持ち前の推理力を、そして小山内さんはやはり持ち前の行動力を発揮し始める……という話。アニメで見た「氷菓」シリーズと同様、高校生が日常のささいな謎をきっかけに、けっこう大きな事件に発展していくという展開。ただし、このシリーズでは二人の主人公の関係が「互恵関係」というところがユニーク。互いに依存せず、ともに「小市民」を目指そうとしているところに、小鳩くんの友人である健吾くんが小鳩くんの推理力を知っていてなんとしても事件を解決させようとするというところなどが違う点か。ただ、ミステリの切れ味などは幾分物足りないし、連作であってもラストで1つのストーリーにつながるようにしてあるにもかかわらず、つながり具合があまりスムーズではないなど気にかかる点もあり、シリーズをすべて読み切ってみないとどう評価すべきか迷ってしまうところがある。そこらあたりも作者の狙いなのかもしれないし、殺人が出ない高校生の日常の事件という設定に作者が苦しんでいるようにも感じられる。そう、現役の高校教師からしたら、「小市民」的な高校生の前に現れる「事件」なんて、推理力を必要とするものはほとんどないのですよ。
ブルックナー譚 [読書全般]
今日はみどりの日。朝は早く目覚め、昨夜録画した番組やずっと以前に録画してみてなんだ番組を見る。早起きし過ぎたせいか眠くなり、昼食後、リビングでうとうと。体に良くないので寝床に移って午睡。夕刻目覚め、スマホをいじったりしたあと、しばらく読書。読了後、追っかけ再生でナイター中継を見る。今日はBS日テレ。昨日みたいな祭りではなく、厳しい投手戦。延長戦となり、サヨナラ負け。ビジターやとやっぱり延長戦は不利になるわな。
試合終了後も、しばらく読書。
高原英理「ブルックナー譚」(中央公論新社)。生誕200年を迎えたブルックナーの伝記。とはいえ音楽評論家の手になるものではなく作家の手になるものなので、ただの伝記ではない。伝記の部分と交互にその時の情景を小説の一場面として描きだし、ブルックナーという作家の姿を生き生きと描き出す。
ブルックナーは近年とみに録音や演奏が増えた。一時はマーラーの人気が高く、どんな指揮者もマーラーを手がけるようになったけれど、バースタインだけはマーラーに近い第9番だけしか録音してへんというような感じでどの指揮者も必須という感じやなかった。しかし、昨今はマーラーの録音はなくてもブルックナーは全曲録音しているなんて指揮者もいてるくらい。私は今ひとつブルックナーの交響曲にはピンとこない点があり、最近はよく聴くようになったけれど、それでも第5番と第9番くらいしかすごいなあと思われん。ただ、ブルックナーが一般受けしないからというので弟子たちに勧められて改訂を繰り返し、同じ曲でもいろいろと版があり、どのスコアを使うか指揮者の好みがあるとか、どのスコアを使うているかとか、お好きな方はかなり細かいところまで気になるようです。私はそこまで思い入れがない。なんでそんなに改訂しているか。とにかくブルックナーという人物は階級を気にしたり、自分の作品がどう評価されるか気になる人やったらしい。音楽は壮大かつ茫洋とつかみどころのない他の作曲家にはとても書けんようなものなのに、人間としてはリンツの田舎者でウィーンではかなり苦労した。ワーグナーとか偉い人のお墨付きがないと安心できなかったり、敵対する批評家の書く悪評が気になったり、およそ芸術家らしくない野暮天やったりするのですね。著者は、ブルックナーは音楽を先取りし過ぎて、誰にもその真価を理解してもらえなんだ人物として描く。そして、自分のやりたいことをしている時だけ天才となるコミュ障を、現代の「おたく」と結びつけたりする。異論がないではないけれど、私もどちらかというと承認欲求が強い方なんで、ブルックナーの気持ち、なんとなくわかるんやなあ。クラシックファンの方にはお薦めしたい。ブルックナーの交響曲の聴こえ方がけっこう変わってくる伝記なのです。
試合終了後も、しばらく読書。
高原英理「ブルックナー譚」(中央公論新社)。生誕200年を迎えたブルックナーの伝記。とはいえ音楽評論家の手になるものではなく作家の手になるものなので、ただの伝記ではない。伝記の部分と交互にその時の情景を小説の一場面として描きだし、ブルックナーという作家の姿を生き生きと描き出す。
ブルックナーは近年とみに録音や演奏が増えた。一時はマーラーの人気が高く、どんな指揮者もマーラーを手がけるようになったけれど、バースタインだけはマーラーに近い第9番だけしか録音してへんというような感じでどの指揮者も必須という感じやなかった。しかし、昨今はマーラーの録音はなくてもブルックナーは全曲録音しているなんて指揮者もいてるくらい。私は今ひとつブルックナーの交響曲にはピンとこない点があり、最近はよく聴くようになったけれど、それでも第5番と第9番くらいしかすごいなあと思われん。ただ、ブルックナーが一般受けしないからというので弟子たちに勧められて改訂を繰り返し、同じ曲でもいろいろと版があり、どのスコアを使うか指揮者の好みがあるとか、どのスコアを使うているかとか、お好きな方はかなり細かいところまで気になるようです。私はそこまで思い入れがない。なんでそんなに改訂しているか。とにかくブルックナーという人物は階級を気にしたり、自分の作品がどう評価されるか気になる人やったらしい。音楽は壮大かつ茫洋とつかみどころのない他の作曲家にはとても書けんようなものなのに、人間としてはリンツの田舎者でウィーンではかなり苦労した。ワーグナーとか偉い人のお墨付きがないと安心できなかったり、敵対する批評家の書く悪評が気になったり、およそ芸術家らしくない野暮天やったりするのですね。著者は、ブルックナーは音楽を先取りし過ぎて、誰にもその真価を理解してもらえなんだ人物として描く。そして、自分のやりたいことをしている時だけ天才となるコミュ障を、現代の「おたく」と結びつけたりする。異論がないではないけれど、私もどちらかというと承認欲求が強い方なんで、ブルックナーの気持ち、なんとなくわかるんやなあ。クラシックファンの方にはお薦めしたい。ブルックナーの交響曲の聴こえ方がけっこう変わってくる伝記なのです。
長嶋茂雄デー [プロ野球]
今日は憲法記念日。各紙の社説を読み比べると、読売新聞と産経新聞だけ改憲を喫緊事項みたいに書いているのは例年通りやけれど、他の新聞は地方紙も含めて輿論調査で国民は改憲を急ぐ必要性を感じてへんとということを根拠に護憲の論調。なんで読売と産経はそんなに改憲を急ぎたがるのか。それが社是やからというだけでは、私にはちょっと理解でけんなあ。
午前中は録画した番組を一通り見ると、少し居眠り。昼食をはさんでしばらく読書し、午睡。夜はBS日テレとytvのリレー中継でナイター観戦。BS日テレの解説は篠塚さん。地上波日テレの解説は松井秀さんと高橋由さん。長嶋茂雄デーということで日テレはBSも地上波も長嶋茂雄一点ばり。正直、長嶋というても現役時代のプレーを記憶しているのは60代以上の人だけやろうし、監督時代の姿を記憶しているのも40代後半以上やろう。先人を顕彰するのはよいことやと思うけれど、公式戦で祭りをするなよ、と言いたい。タイガースも対抗して松木謙治郎デー、景浦将デー、藤村富美男デー、若林忠志デー、金田正泰デー、別当薫デー、後藤次男デー、村山実デー、吉田義男デー、三宅秀史デー、鎌田実デー、江夏豊デー、田淵幸一デー、藤田平デー、掛布雅之デー、小林繁デー、川藤幸三デー、岡田彰布デー、ランディ・バースデー、藪恵一デー、トーマス・オマリーデー、新庄・亀山デー、マイク・グリーンウェルデー、赤星憲広デー、今岡誠デー、金本知憲デー、藤川球児デー、マット・マートンデー、横田慎太郎デーとジャイアンツ戦はすべて祭にしてしもうたらええと思うぞ。そういう祭りは3月にオープン戦でやりなはれ。
こういう試合に門別を先発でぶつけるというのは岡田監督もばくち打ちやなあ。かわいそうにさすがの大物も雰囲気にのまれてたぞ。篠塚さんは「これをいい経験にしてほしいですね」と社交辞令。悔しいなあ。
午前中は録画した番組を一通り見ると、少し居眠り。昼食をはさんでしばらく読書し、午睡。夜はBS日テレとytvのリレー中継でナイター観戦。BS日テレの解説は篠塚さん。地上波日テレの解説は松井秀さんと高橋由さん。長嶋茂雄デーということで日テレはBSも地上波も長嶋茂雄一点ばり。正直、長嶋というても現役時代のプレーを記憶しているのは60代以上の人だけやろうし、監督時代の姿を記憶しているのも40代後半以上やろう。先人を顕彰するのはよいことやと思うけれど、公式戦で祭りをするなよ、と言いたい。タイガースも対抗して松木謙治郎デー、景浦将デー、藤村富美男デー、若林忠志デー、金田正泰デー、別当薫デー、後藤次男デー、村山実デー、吉田義男デー、三宅秀史デー、鎌田実デー、江夏豊デー、田淵幸一デー、藤田平デー、掛布雅之デー、小林繁デー、川藤幸三デー、岡田彰布デー、ランディ・バースデー、藪恵一デー、トーマス・オマリーデー、新庄・亀山デー、マイク・グリーンウェルデー、赤星憲広デー、今岡誠デー、金本知憲デー、藤川球児デー、マット・マートンデー、横田慎太郎デーとジャイアンツ戦はすべて祭にしてしもうたらええと思うぞ。そういう祭りは3月にオープン戦でやりなはれ。
こういう試合に門別を先発でぶつけるというのは岡田監督もばくち打ちやなあ。かわいそうにさすがの大物も雰囲気にのまれてたぞ。篠塚さんは「これをいい経験にしてほしいですね」と社交辞令。悔しいなあ。
日暮らし [読書全般]
今日は定休日。一日外出もせず録画した番組を見たり、読書したり、午睡したりして過ごす。妻は日帰り帰省。夕食後、社説のダウンロードなどスマホをいじっていたら、寝落ち。ふらつき以来、ものすごく疲れやすくなっている。どうしたものだか。
宮部みゆき「日暮らし 上・下」(講談社文庫)読了。「ぼんくら」の続編にあたる。「ぼんくら」では未解決となっていた湊屋と佐吉に関する秘密が殺人事件をきっかけに明らかになっていく。佐吉の実の母で、湊屋の主人がかくまっていた葵が初めて登場し、その人情家である部分を「子盗り鬼」で初めて見せるけれど、「日暮らし」では扼殺死体として再登場。葵という女性そのものの素顔は見せられないまま、平四郎は下手人としてつかまえられた佐吉を助けるために真犯人探し。「ぼんくら」で描かれた人間関係がさらに深められるだけではなく、いくつかの無関係と思われる事件を描いた短編が、「日暮らし」という長編で見事に一つの大きな流れにまとまっていくという、作者の手腕のみごとさを堪能できる。岡っ引きは使わない主義の平四郎が政五郎につい頼ってしまったり、弓之助の名探偵ぶりが際立っていたり、おでこが自分の存在価値について悩んだりと、続編だからできる登場人物の変化なども読みどころのひとつ。実はシリーズものというのは意外と変化を嫌うもので、こうやってちゃんとその変化を(進歩であれ退歩であれ)きっちりと描きながら、それが物語の進行とちゃんとからまっていくというのは難しかったりするものなんですね。
それが難しいから、ラノベではゲームキャラのようにステータスだのレベルだのの数値を持ちだしてその変化を示そうとしたりするのです。それがいくら興ざめになろうと、そういう方法でしか登場人物の成長を描くことができない作家の力量というてしもうたらそれまでなんやけれど。そやから、ラノベしか読まれへん人にはぜひこのシリーズをお薦めしたい。人間の変化というのはこういうもので、それを表現できる作家の力量とはこういうものなんですよ、と。シリーズはまだ少しだけ続く。次の巻も楽しみです。
先日の日記「昭和98年」に対してご教示がございました。今年は「昭和99年」でした。産経新聞の論説委員の書きようで、つい今年も100年式典の2年前やと一人合点した私のミスでございます。ちゃんと計算せいよ、と自分に対して叱咤しております。ほんま、アホですわ。申し訳ございません。今後もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
宮部みゆき「日暮らし 上・下」(講談社文庫)読了。「ぼんくら」の続編にあたる。「ぼんくら」では未解決となっていた湊屋と佐吉に関する秘密が殺人事件をきっかけに明らかになっていく。佐吉の実の母で、湊屋の主人がかくまっていた葵が初めて登場し、その人情家である部分を「子盗り鬼」で初めて見せるけれど、「日暮らし」では扼殺死体として再登場。葵という女性そのものの素顔は見せられないまま、平四郎は下手人としてつかまえられた佐吉を助けるために真犯人探し。「ぼんくら」で描かれた人間関係がさらに深められるだけではなく、いくつかの無関係と思われる事件を描いた短編が、「日暮らし」という長編で見事に一つの大きな流れにまとまっていくという、作者の手腕のみごとさを堪能できる。岡っ引きは使わない主義の平四郎が政五郎につい頼ってしまったり、弓之助の名探偵ぶりが際立っていたり、おでこが自分の存在価値について悩んだりと、続編だからできる登場人物の変化なども読みどころのひとつ。実はシリーズものというのは意外と変化を嫌うもので、こうやってちゃんとその変化を(進歩であれ退歩であれ)きっちりと描きながら、それが物語の進行とちゃんとからまっていくというのは難しかったりするものなんですね。
それが難しいから、ラノベではゲームキャラのようにステータスだのレベルだのの数値を持ちだしてその変化を示そうとしたりするのです。それがいくら興ざめになろうと、そういう方法でしか登場人物の成長を描くことができない作家の力量というてしもうたらそれまでなんやけれど。そやから、ラノベしか読まれへん人にはぜひこのシリーズをお薦めしたい。人間の変化というのはこういうもので、それを表現できる作家の力量とはこういうものなんですよ、と。シリーズはまだ少しだけ続く。次の巻も楽しみです。
先日の日記「昭和98年」に対してご教示がございました。今年は「昭和99年」でした。産経新聞の論説委員の書きようで、つい今年も100年式典の2年前やと一人合点した私のミスでございます。ちゃんと計算せいよ、と自分に対して叱咤しております。ほんま、アホですわ。申し訳ございません。今後もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。