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夏期限定トロピカルパフェ事件 [読書全般]

 今日も完全休養日。朝から録画したアニメや「ブンブンジャー」などを見た後、昼食後はしばらく読書。それから午睡。空は曇りがちやったけれど、気温は高め。予想以上に寝てしまう。目覚めてから社説のダウンロードなどをしてから昼間録画したデーゲーム中継を見る。今日はNHK総合で中継なので完全中継。解説は宮本さん。森下の先頭打者ホームランの1点を才木が守りきり、完封勝利。ミエセスはエラーはするヒットも打てん。そんな選手をスタメンで起用するくらいなら、多少エラーしても打つほうは快調なサトテルをなぜ一軍で使わんのか、岡田はん、今季はどうかしてますよ。1週間ほどファームの和田監督と交代したらどないですか。和田さんも一軍監督経験者やから、代理監督は十分つとまると思うぞ。
 夕食後はしばらく読書。明日から仕事なんで、少しでも読み進めておきたい。
 米沢穂信「夏期限定トロピカルパフェ事件」(創元推理文庫)読了。「小市民」シリーズ第2巻。互恵関係にある小鳩君と小山内さんの関係が大きく変わる。高2の夏休み、小山内さんは「小山内スイーツコレクション・夏」なる計画を立て、小鳩君と一夏中スイーツを食べ歩く。互いの行動に干渉しないはずの互恵関係なのに、なぜかアクティブな小山内さんに疑問を感じつつもスイーツ巡りに付き合う小橋君。ところが、夏祭りの夜、小山内さんは何者かに誘拐されてしまう。わずかなヒントを手掛かりに小山内さんを探す小鳩君と友人の堂島君。小山内さん誘拐事件の真相は……という話。第1巻と違い、警察もかかわる大きな事件に発展。小山内さんの謎の行動もちゃんと理由があり、解決に向けて様々な伏線も張ってあり、それらはきれいに収束する。さらに1巻で示唆された小鳩君と小山内さんの中学時代までの本性と、「小市民」を目指す動機や、「小市民」になり切れないふたりのジレンマなど、読みどころは満載なんやけれど、何か食い足りないものを感じてしまう。それはこのシリーズのテーマである主人公ふたりの関係性というものがまだはっきりとしないまま進んでしまうからやろう。おそらくそれはシリーズ完結編で明らかになるんやろうから、そこまで付き合うしかないけれど、どうも読んでいてワクワクもドキドキもしないからなんやろうと思う。高校生の世界の狭さをきちっと描けている作者の手腕には感心するけれど、そこに大人がからんでこないのがもどかしさの原因かもしれん。狭い世界に、親や教師が無遠慮に踏みこんでくるということがないのはどうも不自然に思えるのは私だけやろうか。まあ、読みやすくてすぐに読了できるから、シリーズ完結編まですぐに読もうと思えば読めると思うけれどね。

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