SSブログ

烏に単は似合わない [読書全般]

 今日は坂道の学校は体育祭前日準備。2時間だけ授業をして、あとは明日の予行と準備。私は準備直前の授業にあたってしもうた。進学校の生徒といえど、準備直前の授業ともなるとあまり集中でけん者もいてて、非常にやりづらかった。
 私は準備は校舎周りに「駐輪駐車禁止」と書かれた貼り紙を学校のフェンスに貼っていく仕事くらい。明日の役割の打ち合わせをした後は、成績処理関係の事務作業に没頭。定時で退出。
 帰宅後、社説のダウンロードなどスマホをいじってから、追っかけ再生でプロ野球中継を見る。ついにサンテレビが甲子園から中継や。濱中さんとゲスト解説の梨田さんという異色の顔合わせ。梨田さんがしゃべるしゃべる。NHKの中継みたい。今季初のサンテレビの甲子園からの中継は延長戦。ホームチームのほうが有利なはずやのに、またゲラが打たれて負けた。今からでも遅くない。米国で塩漬けになっている藤浪晋太郎を呼び戻してリリーフで使おう! 佐藤輝は二軍で全打席ホームランを打つくらいやないと昇格させてもらわれへんらしい。解説で梨田さんが守備には目をつむって佐藤輝を昇格させるべきと言うてはった。たとえ打ててなくても、佐藤輝は打席に入っただけで相手は嫌がるやろう、とのこと。岡田はん、聞いてますか。
 阿部智里「烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ1」(文春文庫)読了。アニメがあまりに面白いので原作を読んでみたくなった。若干20歳で松本清張賞を受賞したという、これが受賞作。和風異世界ファンタジーなんやけれど、松本清張賞作品らしくミステリとしても面白く読めた。烏に変化することのできる人々の世界で、朝廷にあたる山内で、金烏と呼ばれる次の宗家当主に嫁するため、東西南北の四家から妃候補が集められる。物語は東家の妃候補のあせびを中心に動き、それぞれの候補たちや、そのバックにいる各家の勢力争いや陰謀が描かれる。彼女たちが嫁する金烏の若宮は本巻ではほとんど顔を見せず、大詰めで現れてそれまで複雑に絡んでいた糸を一気にほぐしていく。その筆致の鮮やかなこと。20歳でこれだけのものが書けたというのはすごいことです。アニメ化も実に丁寧にされているけれど、それは原作の面白さがあってこそ。幻想的な側面が強いアニメ版より、この原作はもっと人間臭さが前面に出ていて、それが本作の魅力となっている。アニメのおかげで異世界ファンタジーミステリというどえらいものを読むことができた。シリーズはもう買いそろえてあるので、ぼちぼちと読破していく予定です。出勤の車中、仕事を休んで一気に読んでしまいたくなったぞ。
nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ: