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まるで子どもの夏休みのように [日常生活]

 今日も出勤日。昨日、試運転という感じで仕事をし、通勤だけでくたくたになったけれど、今日はその疲れが取れないまま、また通勤で体力を使い果たした感じ。午前中は会議など。午後は持ちこしていた課題の採点などの業務を果たし、定時に退出。自宅までが遠く感じられて、もう。2週間もだらだら過ごしていた報いですね。子どもの夏休みやあるまいに。「もう宿題はしたん?」と若き日の母の声が聞こえてきそうです。「明日はやるから」とずるずるだらだらしてたらもう夏休みはおしまい、みたいな感じ。
 帰宅してすぐにナイター中継を追っかけ再生。今日はABCからサンテレビとKBS京都とのリレーナイター。試合開始から15分ほどはニュースで放送してなんだので、そこは帰路、電車の中でスマホのDAZN配信で見ておいた。今日の解説は能見さん。能見さん、鳥谷さん、福留さんはどの局の中継でも解説しているんで、なんか局ごとの独自色が感じられん時があるなあ。
 試合はタイガースがスワローズに連勝。カープとジャイアンツがつぶしあいをしている間に少しずつ差を縮めてます。
 試合終了後、すぐにパソコンに向かえばよかったのに、睡魔に勝てず寝落ち。
 妻の新型コロナウィルス感染症などもあったとはいえ、2週間も休み続けてはいけませんなあ、やっぱり。

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歩く蒸し風呂 [日常生活]

 今日から久々に出勤。朝から雨。とにかく蒸し暑く、ちょっと歩いただけで汗がぽたぽた。まるで歩く蒸し風呂です。
 長いこと休んでたせいもあって、坂道の学校まで遠く感じること。出勤した時点でへとへと。まあ、今日は慣らし運転という感じで、当番表の作成や、教材用のスライドショーの作成などをする。各国首脳の写真をスライドで見せるんやけれど、時期的にまだ米大統領選挙は終わってへんから、「次期大統領候補」として2人の写真を並べてみたり、自民党の次期総裁もまだ決まってへんので、メディアがあげている総裁候補10人の写真を並べてみたり。これはこれでなかなか苦労する。
 定時に退出。帰路、久しぶりに梅田の書店に寄ってみたりする。地下鉄の駅から出たら、小雨が降っていた。帰路も蒸し蒸し。ちょっとしか歩いてへんのに汗がぼたぼた。帰宅後、ベランダで風に少し当たってから、ナイター中継を追っかけ再生で見る。
 今日の中継はサンテレビ、解説は廣澤さんと金村暁さん。試合はスワローズに圧勝。金村さんがブルペンコーチ時代にしていた継投を例に出し、岡田監督の継投策に疑問を突き付けていたのが印象に残った。
 試合終了後、社説のダウンロード。それから妻と50年くらい前の漫画雑誌「りぼん」についておしゃべりをしていたらあっという間に時間がたった。一つしか年が違うだけなんで、共通の話題が多く、昔話に花が咲くことが多いんですよ、私ら。

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エーミールと探偵たち [読書全般]

 愛すれどタイガース「長期ロード、投打がかみ合わず失速」を更新しました。

 今日は年休を取って休む。だいたい「たちよみの会」例会の翌日は出勤しても疲れが取れてへんことが多いから、休みボケが続くことを覚悟で1日休暇を延ばしたのです。まあ、あとはここらで使うておかんと、ほかに年休をとる機会があまりないというのもある。使えるときに使わんともったいない。
 今日は新聞休刊日。朝食後、コンビニへ日刊スポーツの即売版を買いに行ったりする。
 朝から曇天。午後からは雨もぱらぱらと降ってきた。比較的涼しく過ごしやすい一日になった。蒸すのは蒸すけどね。
 午睡の後は、今日はタイガースの試合もないんで、ひたすら読書。明日から出勤なんで、本も読めるときに読んでおかんと。夕食はパスタ。米がスーパーの棚から消えるという状況なんで、今後はパンや麵類などが増えることになりそう。まあ、出勤時はたいていパンで昼食をとっているから、熱々のご飯でなくともなんとかなると思うけれどね。
 エーリヒ・ケストナー/池田香代子・訳「エーミールと探偵たち」(岩波少年文庫)この前読んだ「ふたりのロッテ」が予想以上に面白かったんで、まとめてケストナーを読もうと思い、ケストナーの児童文学の第1冊目である本書に手をつける。前書き風に、ケストナー自身が子ども向けのものをどう書こうか悩む場面から始まり、荒唐無稽な冒険ものではなく、子どもたちの姿を描いたものを書くことにしたという決意が語られる。エーミールはベルリンに住む祖母に母から預かったお金を渡すために、生まれて初めて列車で一人旅をする。ところが、居眠りしている間に大切なお金を何者かに盗まれてしまう。犯人は同じ席に座っていた山高帽の男。エーミールは犯人を追って不案内なベルリンの街で尾行を始める。そこで出会ったグスタフという少年が、仲間たちに号令をかけて協力してくれることに。果たしてエーミールたちは犯人からお金を無事に取り戻すことができるか……という話。エーミールよりも、彼を取り巻く人物たちが個性豊か。子どもたちが大人の力をほとんど借りずに犯人を追い詰めていく過程がユーモラスに描かれていて、そこが楽しい。ケストナーは子ども向けの話やからというて、決して説教臭くはしない。それは「ふたりのロッテ」にも通じるところ。あくまでも主役は子どもたちで、その人格というものをケストナーは非常に大切にしている。これはまだナチスドイツになる前に書かれたものやから、ケストナーは最初から子どもには子どもの人格があるというポリシーがあったんやなあと感じられた。犯人を尾行するのに何十人という子どもたちが犯人に貼りついて犯人が右往左往する場面など、ケストナーのユーモア感覚に思わずにやり。これも子どもの頃に読んでおいて、今再読するというような読み方をしたかったなあと思わせる物語やった。
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中先代の乱 [読書全般]

 今日は「たちよみの会」。昼前に出かける。まだまだ日差しの強いところでは暑く、帽子をかぶっていても汗だく。今月は古参会員Y氏が来てくれた。「フランソア喫茶室」で歓談した後、「丸善」へ。事前に買いたい本をチェックしていたんやけれど、何冊かは実際に手に取ってパラパラと内容を確認し、買うのをやめたりする。やはり、ゆっくりと書店の棚をまわってこの目で内容を確認するのが一番ですね。
 そのあと「ドトールコーヒー」でもうしばらく歓談し、散会。阪急の特急で帰阪。幸い往復とも座れた。この暑さで、外出する人も少なめなのは墓参の時と同じ。
 妻は日帰り帰省。私の方が先に帰宅し、窓を開けて風を通したりしていたら続いて妻も帰宅。私はDAZNの見逃し配信でデーゲームの中継を見る。大竹は点は取られても大崩れはしてなんだのに、岡田はんは早い回に代打を出して勝負手を打ったけれど、それが失敗。二番手の伊藤将がぼこぼこに打たれて大敗。チャンスに梅野に代打を出さんのはなんでや。何のために3人も捕手をベンチ入りさせてるんや。そんなに長坂や榮枝が頼りないか。それやったらなんで坂本をファームに落とした。岡田はんのやりたいことが理解でけんようになってきた。試合終了まで見て、夕食。食後は社説のダウンロードや読書。
 鈴木由美「中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢」(中公新書)読了。アニメ「逃げ上手の若君」の主役である北条氏得宗の次男、北条時行に関しては資料が少なくわからないことも多い。著者はあとがきで書いているけれど、大学に入る前から北条時行に関心があり、卒業論文も時行についてのもの。歴史研究者として様々な資料や物語などを調べ、時行の起こした中先代の乱について、当時の建武の新政の状況や足利尊氏らの動きなど背景の部分も簡潔にまとめながら、この反乱について明らかにしていく。とにかく史料が少なく、時行の人物像なども掘り下げられない状況でこれだけのことを調べ上げまとめられたものと、研究者ではない私でも相当苦労したんやろうと思うた。全国の御家人たちが建武の新政に必ずしも満足してなんだというだけやなく、足利尊氏に対しても従えないものがかなりいたことなど、教科書の記述ではわからないことが明らかにされている。そして北条氏やそれに連なる武家たちが後醍醐天皇よりも足利氏に対して敵対心を持っていたというのは非常に興味深い。ますます室町時代についていろいろと知りたくなってきた。また、アニメ「逃げ上手の若君」を見るときにも本書で知った時代背景を頭におくときっと、今まで以上に面白くみられるに違いない。なにしろ本書以外に中先代の乱について解き明かしたものはあまりないんやから、マンガ原作者もおそらく本書を参考文献にしていることやろうしね。

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アレンパは難しい [プロ野球]

 今日も完全休養日。台風一過で関東地方も好天とのこと。午前中は例によっていろいろと録画した番組を見る。巴里五輪大会の関係でアニメ「ザ・ファブル」が1週お休みやったのはちょっと寂しい。アニメ「疑似ハーレム」は展開上どうも最終話っぽい感じなのに「終」マークがついてへん。ということは、まだ続くのかな。
 昼食後、午睡。夕刻目覚めてから、スマホでDAZN配信のバンテリンドームナゴヤのデーゲーム中継を追っかけ再生というような形で見始める。なんやかんやで延長戦となり、引き分け。今のタイガースにとっては引き分けは負けに等しい。アレンパはちょっと難しくなってきた感じかな。というか、昨シーズンのタイガースの方が異常に勝ちすぎたという気がする。中軸の選手や主戦投手が次々と二軍調整せんといかんというようなチームが優勝できるわけがない。
 タイガースファンとしては負けたりすると悔しいのは悔しいけれど、ファン歴50年くらいになってくると、「まあこんなもんやろ」と思うてしまう。なにしろ監督に生気がない。なにがなんでも勝ちにいくんやという覇気が感じられん。それならそれでええんである。なにしろお年ですからね。私よりも年長なんやから。2シーズンも続けて気力体力充実しているなんてことはなかろうと思う。おそらく昨シーズンの優勝で、監督はチームが強くなって選手に任せられると勘違いし、春季キャンプで相手が練ってくるであろう対策に対してどうするかなんていう練習はしてなんだんやないか。私は昨シーズンの優勝は矢野監督の遺産が結実したもんやと思うているので、それを岡田監督一人の力みたいに持ち上げた関西のメディアがそもそもおかしいと思うてますねん。それはこの日記で再々書いてきたけれどね。
 とにかく引き分けの試合というだけで疲れるのに、スマホの小さな画面でずっと集中して見てたもんやからほんま疲れた。明日もテレビ中継は有料CSのみなんで、DAZNの見逃し配信で見ることになる。ああしんど。
 試合終了後、夕食。社説のダウンロードなどをしてから、少し読書。寝落ちしかける。
 妻はまだ体力が回復しにくいようで、洗濯や買い物をしたらもうぐったりしてます。まあ、これは日にち薬と思うて、少しでも肩をもんだりして疲れを和らげる手伝いをしていくつもり。もっとも、私も来週から出勤再開。ペースを取り戻すまで結構かかりそうやなあ。

 明日、8月18日(日)は「たちよみの会」例会です。今月も13:00~15:00の短縮バージョンです。ご参加お待ちしています。

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あやし [読書全般]

 関東地方は台風で大変なことになっているらしい。その影響か、大阪も曇り気味。少しは過ごしやすかったか。今日は定休日。アニメ「義妹物語」などを見てからたまっているドラマをがつがつと見る。昼食後は午睡の後、スマホをいじったり読書をしたり。
 夜は追っかけ再生でナイター中継を見る。バンテリンドームからNHKBSが中継。巴里五輪大会が終わったので、再び野球中継に戻ってきた。解説は藤川さん。試合はロースコアで8時45分くらいには終わってしまう。最下位ドラゴンズに敗れる。この前もスワローズに連敗したりしていたけれど、下位チームとの試合を落としてしまうとそれだけ優勝の確率は下がってしまう。打線がつながらんのやからどうしようもないと岡田はんは突き放すけれど、そこを何とかするのが監督の仕事でしょうが、と思うたりするなあ。
 試合終了後はひたすら読書。
 宮部みゆき「あやし」(角川文庫)読了。もともとホラー文庫に入っていたもの。怪異譚が9編。いずれも人の持つ闇の部分が怪異となって人を祟ったりする。救いのないものもあれば、一応かたがつくものもある。私が特に印象に残ったのは「時雨鬼」。惚れた男の言うままに奉公替えをしようとする女が、口入屋のおかみに諭されて悩むという筋なのだが、その諭したおかみは実は……とここまでしか書かれへんけれど、人の持つ業の深さが、読了後じんわりと襲ってくる。10年に一度、同じ人物が職を求めて口入屋を訪れる「蜆塚」はSF的要素が含まれていて興味深かった。人の心の重層性と、超自然的な怪異の配合の塩梅がみごと。1話読むごとに本を閉じ、大きくため息をつくばかり。東雅夫さんの解説ではこれらに通底するのが西洋怪異小説であると指摘していて、そちらの方には関心のない私でも「ホラー」というものの本質は洋の東西を問わないのであろうなあと感じた次第。久しぶりに宮部時代小説を読んだけれど、やはり群を抜いた面白さがあるなあ。

 8月18日(日)は「たちよみの会」例会です。今月も13:00~15:00の短縮バージョンです。ご参加お待ちしています。

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烏百花 蛍の章 [読書全般]

 今日は定休日。朝起きて手洗いに行ったら断水していた。なんでも明け方に停電していたとのことで、私が目覚めた朝5時ごろには停電はなおっていたけれど、マンションの水ポンプは停止したままやったらしい。もっとも、30分ほどしたら水も出るようになっていた。管理会社の人が早朝から走り回っている音が聞こえていたから、早くから呼び出されて復旧するために動いてくれてはったんやろう。ありがたいことです。
 午前中は例によって録画した番組をあれこれ見る。「多数欠」というアニメは私も妻もだんだん退屈になってきたので、次回からはもう見るのはやめることにした。いきなり多数決の答えを聞く画面がパソコンに出て、多数やったほうが死んでいくという設定なんやけれど、どうやって人を殺せるのか、なんのためにそんなことをする奴がいるのか、それがいつまでたってもヒントのかけらも出してこないので、イライラしてしまう。多分最終回くらいにそれが明かされるんやろうけれど、どう予測しても理屈の通らんしょぼいもんになりそうなんで、切ることにした。
 昼食後は午睡。昨日の疲れもあって、すぐに爆睡。午後3時ごろか、落雷の音で目覚める。妻によると30分ほどゲリラ豪雨があったという。ただ、それで涼しくなったかというと、かえって湿度があがって蒸し暑くなったのみ。二度寝する。
 夕刻起きて社説のダウンロードや読書など。今日はセ・リーグのチームはすべて試合がないので、夕食をはさんでひたすら読書。まあ、昨日の墓参の疲れは取れたかな。相変わらず汗はようかいたけれど。
 阿部智里「烏百花 蛍の章 八咫烏シリーズ外伝」(文春文庫)読了。シリーズ第一部の間に起ったけれどもストーリー展開上書かれなんだエピソードを集めた短編集。浜木綿の生い立ちを描いた「すみのさくら」、雪哉の出生の秘密を描いた「ふゆきにおもう」などはシリーズの全体像を補うものとなっているし、澄尾と真赭の薄(ますほのすすき)とのかかわりを描く「しのぶひと」「わらうひと」は本編では描かれなんだ恋物語となっている。「まつばちりて」では金烏代の正室の周辺でどのようなことが起こっているか、本編では一切出てこない部分も。若宮と雪哉との関係が深まる「ゆきやのせみ」はアニメ版でも見てみたいと思わせる。いずれも作者の作り出した世界観を広げる役割を果たしているとともに、人の心の複雑な感情を短編の中でも掘り下げていて、どれだけ作者がこのシリーズを書いているうちに物語が広く深くなっていったかを示すものととして興味深い。外伝はまだあるので、そちらを先に読んでもいいかも、と思わせるまさに珠玉の作品集となっている。

 8月18日(日)は「たちよみの会」例会です。今月も13:00~15:00の短縮バージョンです。ご参加お待ちしています。
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虹を待つ彼女 [読書全般]

 今日も夏季特別休業(盆休み)。盆休みなので墓参に行く。京都の最高予想気温は39℃。こんなんで例年のように歩いて山登りするのは命の危険にかかわるので、東山の墓地の入り口までタクシーに乗る。思ったほど道は混んでいなかったので、そこそこの値段で着いた。ただし、そこからの登山がきつかった。山の中腹の墓まで行き、線香をあげ、すぐに下山。祇園までは歩いたけれど、四条河原町まではバスに乗る。幸い座れた上に渋滞で予想以上に長くかかったので、冷房を背筋に浴び、ほてった体を冷ますことができた。
 昼食をとってから阪急の特急で帰阪。こちらもなんとか座れた。帰路、妻に頼まれスーパーで少しだけ買い物。
 今年はタクシーやバスの活用で熱中症の危険からは何とか逃れたけれど、今後はお盆の墓参は考えんとあかんなあ。お墓に参ってこっちがお陀仏ではシャレにならん。
 帰宅後、往復の車中で読んでいた文庫をとにかく読んでしまう。それから少しだけ午睡し、社説のダウンロード。
 夕刻からは追っかけ再生でナイター中継を見る。今日もBS日テレ。解説は赤星さん。まあytv専属の解説者やから赤星さんの解説はおかしくはないけれど、この3連戦、東京ドームやのにタイガースOBばっかり解説者というのは日テレとしては非常に珍しい。ジャイアンツOBはラジオ解説とかしているのにね。試合は戸郷の前に完封負け。
 試合終了後は少しだけ読書をしたけれど、さすがに疲れてうとうと。明日はゆっくり休みましょう。
 逸木裕「虹を待つ彼女」(角川文庫)読了。横溝賞受賞のデビュー作。作者はウェブエンジニアをしていたとのこと。
 人工知能が一般に出回り、そのために人間関係のトラブルも起こるようになっていた。研究者の工藤は人工知能の次の段階として死者を人工知能化する企画を立てる。数年前にゲームを使うて自殺したゲーム作家の、水科晴をプロトタイプとして開発しようとするけれど、彼女の関係者は一様に語りたがらず、さらに工藤のもとには調査をやめないと殺すという脅迫のメールが送られ……という話。非常に緻密に組み立てられていてデビュー作とは思えんほどの出来栄えに唸らされたけれど、私には物語そのものとしてはそれほどひきつけられるところがなかった。というのも、登場人物の造形がわかりやすすぎる「異常」さで、作者はその裏にあるものをえぐり出そうとしているのはわかるけれど、もともとその「裏」や「闇」がないからえぐり出しようがなかったのかなという印象を受けた。工藤が死者である水科晴に「恋」をしてしまうという展開も、私には説得力を感じさせなんだなあという感じ。物語の構成の緻密さと人物造形のギャップがこの後どう埋まっていくのかというあたりでこの作者の今後が決まりそうなので、もう少し読んでみようかと思うている。とはいえ、デビュー作でこれだけのものが書けるというのは、これはすごいことですよ、ほんま。

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うますぎソフト [日常生活]

 今日は夏季特別休暇(盆休み)。午前中は例によって録画した番組をせっせと見る。巴里五輪大会が終わり、これまで変則で放送されていたアニメがそろそろ通常の時間帯に戻る。
 昼食後は少し読書してから午睡。夕刻起きてきて、社説のダウンロードなどをする。買い物に行っていた妻が帰宅。さすがに体力的に限界に来ていたみたいで、しばらく動けず、うちわで風を送って少しでも熱を下げたりした。そんなことくらいしかでけなんだけれど、なんとか元気を取り戻してくれて一安心。
 夜はナイター中継を見る。今日もBS日テレ。昨日の日記で「明日は鳥谷さんか赤星さんか」と書いたけれど、なんと福留さん。連日タイガースOBやないですか。ほんまに日テレは解説者が払底していると見える。明日の中継で鳥谷さんやったらほんまに日テレの専属解説者に対して失礼にあたるんでは。そうか、ジャイアンツOBはこの時期みんな盆休みを取っているのかもしれんが。試合はタイガースが打ち勝ち、カード連敗を防ぐ。
 試合終了後はしばらく読書。
 先日、スーパーで家庭用のアイクリームを買うたんやけれど、我が家の定番として明治の「うずまきソフト」をよう買うている。
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 実は以前ネットのニュースで時々パッケージ違いでわざと「うますぎソフト」というのを出しているという記事を見て、いつか当たらへんかと期待していたら、見つけました。箱の表面は「うずまきソフト」やけれど裏面は「うますぎソフト」になっている。
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 無条件で買いましたがな。ただ、箱を置いておくとかさばるので、スマホで写真をとって保存しておくことにした。さすが老舗、余裕のある遊びをするもんですねえ。

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鎌倉幕府と室町幕府 [読書全般]

 今日は山の日の振り替え休日。朝からアニメやドラマの録画を見、昼食後、午睡。
 夕刻起きて社説のダウンロードなどをしてから、追っかけ再生でナイター中継を見る。今日はBS日テレ。そやのに解説はなぜかタイガースOBの能見さん。日テレはそこまで解説者が払底しているのか? それとも日テレの解説者にタイガースの選手に関する知識がなさすぎるからか? アナウンサーがジャイアンツ寄りやからサンテレビと間違うことはないにしても、能見さん一人だけの解説なんて、関西の放送局の制作かと思うてしまう。まさか明日の解説は鳥谷さんだけとかいうことはなかろうな。赤星さんだけ、ならあり得るか。試合は投手戦の結果敗れる。
 試合終了後、しばらく読書。
 妻はかなり体力も回復した様子。ただし嗅覚はまだまだ元に戻らん。少しずつ香りがするようになってきたみたいなんやけれどね。
 山田徹、谷口雄太、木下竜馬、川口成人「鎌倉幕府と室町幕府 最新研究で分かった実像」(光文社新書)読了。実は最近マイブームとして「室町幕府」が来ておりまして、その手始めに、まず手を付けたのが本書。若き研究者によって、鎌倉幕府と室町幕府の組織や政治形態、朝廷との関係などを比較した検証がなされ、さらには執筆者たちによる座談会で、中世日本の政治機構が語られる。なかなか面白い知見が出てきて興味深い。例えば鎌倉幕府の滅亡に関しては、その原因や理由が実は解明されてへんという事。政治的にも安定し、「太平記」などに書かれているような執権の失政による滅亡説も様々な文献から結果論による後付けであることがわかってきた。つまり、「たまたま条件が重なって」滅亡したというのですね。ほかにも、戦国期の室町幕府は実は権威を失墜していたわけではなかったことなど、2022年時点での最新の知見がわかりやすく示されている。これで室町幕府の政治の概要がだいたいではあるけれどイメージできた。さて、今後はもう少し具体的に書かれたものを何冊も読んでいくぞ。まあまとめてそればかり読むわけではなく、小説を読んだりする合間にじっくりと読んでいきたい。本書は中学や高校の教科書にはまだまだ採用されていない「実像」がかなり明らかにされているので、旧来の唯物史観などで中世の武家政権を理解してきたものにとっては非常に興味をそそられる一冊になっている。

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