エーミールと三人のふたご [読書全般]
愛すれどタイガース「連覇を逃すが2位確定」を更新しました。
今日も出勤日。午前中連続3コマの日。10月というのにクーラーを入れなならんくらい蒸しっと暑い。午後からはばて気味。中間考査の問題の参考になるようなものはないかと赤本や問題集を読みまくる。定時に退出したけれど、帰りのバスが目の前で通過してしまい、バス待ちで時間を食い、電車に乗り換えるときにまた時間を食い……と帰りはなんや知らんえらい時間がかかってしもうた。
帰宅後は社説のダウンロードをしたり夕食後は妻とおしゃべりをしたり。明日は生徒たちが修学旅行で不在なんで、いろいろな仕事にじっくりと取り組める、と思う。たぶん。
エーリヒ・ケストナー/池田香代子・訳「エーミールと三人のふたご」(岩波少年文庫)読了。「エーミールと探偵たち」の続編。前作で登場したベルリンの友人がバルト海近くの別荘をもらい受けたというので、祖母やいとこ、そして前作で仲良くなったベルリンの友人たちとともに遊びに行く。曲芸をするふたごたちと仲良くなるが、曲芸をするには成長しすぎた少年ジャッキーは親方からお払い箱にされ、ホテルのボーイ見習いの少年ピッコロが3人目の「ふたご」としてスカウトされるという事件に遭遇。エーミールと仲間たちはジャッキーたちを助けるために一肌脱ぐ……という話。ナチスから出版禁止とされた作者が、スイスの出版社から発行したというエピソード付きの作品。ただ、前作ではエーミールがお金を盗まれて犯人を追うというエーミールが直接関係する事件やったのに対し、本作は義侠心からエーミールが事件に首を突っ込むという話で、作者もいろいろ工夫しているんやけれど、どうしてもエミールが活躍する動機が弱く、話に乗っていけなんだ。訳者の解説によるとこの時期、ケストナーは精力的に作品を発表していたようなんやけれど、だんだんと書くのが苦しくなってきたのかもしれん。ただ、女手一人で育ててくれた母の再婚のことで苦しむなど、大人になろうとしているエーミールの成長が描かれているところなどは本書がただの児童文学ではないという事をよく示していると思う。「エーミールと探偵たち」が映画化され、その映画が本書の中で重要な役割を果たすことになるところなどは、作者の茶目っ気を感じさせるユニークなメタフィクションであったりするんやけどね。ヒットした作品の続編というのはやはり難しいものですね。
今日も出勤日。午前中連続3コマの日。10月というのにクーラーを入れなならんくらい蒸しっと暑い。午後からはばて気味。中間考査の問題の参考になるようなものはないかと赤本や問題集を読みまくる。定時に退出したけれど、帰りのバスが目の前で通過してしまい、バス待ちで時間を食い、電車に乗り換えるときにまた時間を食い……と帰りはなんや知らんえらい時間がかかってしもうた。
帰宅後は社説のダウンロードをしたり夕食後は妻とおしゃべりをしたり。明日は生徒たちが修学旅行で不在なんで、いろいろな仕事にじっくりと取り組める、と思う。たぶん。
エーリヒ・ケストナー/池田香代子・訳「エーミールと三人のふたご」(岩波少年文庫)読了。「エーミールと探偵たち」の続編。前作で登場したベルリンの友人がバルト海近くの別荘をもらい受けたというので、祖母やいとこ、そして前作で仲良くなったベルリンの友人たちとともに遊びに行く。曲芸をするふたごたちと仲良くなるが、曲芸をするには成長しすぎた少年ジャッキーは親方からお払い箱にされ、ホテルのボーイ見習いの少年ピッコロが3人目の「ふたご」としてスカウトされるという事件に遭遇。エーミールと仲間たちはジャッキーたちを助けるために一肌脱ぐ……という話。ナチスから出版禁止とされた作者が、スイスの出版社から発行したというエピソード付きの作品。ただ、前作ではエーミールがお金を盗まれて犯人を追うというエーミールが直接関係する事件やったのに対し、本作は義侠心からエーミールが事件に首を突っ込むという話で、作者もいろいろ工夫しているんやけれど、どうしてもエミールが活躍する動機が弱く、話に乗っていけなんだ。訳者の解説によるとこの時期、ケストナーは精力的に作品を発表していたようなんやけれど、だんだんと書くのが苦しくなってきたのかもしれん。ただ、女手一人で育ててくれた母の再婚のことで苦しむなど、大人になろうとしているエーミールの成長が描かれているところなどは本書がただの児童文学ではないという事をよく示していると思う。「エーミールと探偵たち」が映画化され、その映画が本書の中で重要な役割を果たすことになるところなどは、作者の茶目っ気を感じさせるユニークなメタフィクションであったりするんやけどね。ヒットした作品の続編というのはやはり難しいものですね。