警視庁地下割烹 [読書全般]
今日も出勤日。昼前くらいまで曇天。午後からはぱらぱらと降りだし、夕刻には本降りに。
1週間ぶりに3コマ連続一気に授業はさすがに疲れた。それでも午後からは定期考査の問題作成。集中力をここで使い果たし、思考力もすっからかんになる。定時に退出。それでも帰路の車中ではちゃんと本を読んだりできるんやから、きっと脳の別なところが働いているんやろう。帰宅後、社説のダウンロードの途中で寝てしまう。夕食のために起き、食後、続きをしてから、ものかき関係のお手伝いの仕事を少しばかり。さすがに昨日みたいにがしがしとはいかず。とりあえず予定していた範囲の仕事だけはこなす。それでもやっぱり寝落ち。こんなにくたくたになったという事は、雨天で一気に気温が下がって体がついていってへんという事かな。
田中啓文「警視庁地下割烹」(角川文庫)読了。「ドジ坊」のあだ名のある刑事花菱朝彦がが転属させられたのは、警視庁の地下にある秘密の割烹「警視兆」。朝彦はそこで板前の修業をさせられる。客は警察のお偉方たちばかり。実は板前の腕を磨き、料理店がらみの事件で調理師として潜入調査をするのが本来の使命であったのだった。いかにも田中さんらしいぶっ飛んだ設定の刑事もの。もちろん田中さんのことやから、本格推理としてきちっと筋を通している。ふぐ料理に当たって大物政治家が殺される「フグに当たった男」。なぜか桜鯛の料理を忌避する老刑事と、開発のために切られる桜並木とのかかわりを描く「桜田門で桜鯛」。ライバル関係にあったラーメン屋の主人の殺人事件の真相に迫る「二軒のラーメン屋」の短編3本を収録。とにかく料理に関する薀蓄と殺人事件とが見事に絡み合っているのに感服。「鍋奉行」シリーズで蓄えた料理に関する知識をうまく生かしている。警視庁の地下に割烹があるという「そんなアホな」という設定も、料理に関する薀蓄も、本格ミステリという骨格も、すべて田中さんらしさ満載。ここのところ時代小説が多かった田中さんやけれど、久々の現代もので持ち味を十分に発揮してくれている。シリーズ化されて原作が何冊かたまったら、深夜枠でドラマ化してくれへんかな。それも本書の売れ行き次第なので、なるべく売れてくれることを祈ります。
1週間ぶりに3コマ連続一気に授業はさすがに疲れた。それでも午後からは定期考査の問題作成。集中力をここで使い果たし、思考力もすっからかんになる。定時に退出。それでも帰路の車中ではちゃんと本を読んだりできるんやから、きっと脳の別なところが働いているんやろう。帰宅後、社説のダウンロードの途中で寝てしまう。夕食のために起き、食後、続きをしてから、ものかき関係のお手伝いの仕事を少しばかり。さすがに昨日みたいにがしがしとはいかず。とりあえず予定していた範囲の仕事だけはこなす。それでもやっぱり寝落ち。こんなにくたくたになったという事は、雨天で一気に気温が下がって体がついていってへんという事かな。
田中啓文「警視庁地下割烹」(角川文庫)読了。「ドジ坊」のあだ名のある刑事花菱朝彦がが転属させられたのは、警視庁の地下にある秘密の割烹「警視兆」。朝彦はそこで板前の修業をさせられる。客は警察のお偉方たちばかり。実は板前の腕を磨き、料理店がらみの事件で調理師として潜入調査をするのが本来の使命であったのだった。いかにも田中さんらしいぶっ飛んだ設定の刑事もの。もちろん田中さんのことやから、本格推理としてきちっと筋を通している。ふぐ料理に当たって大物政治家が殺される「フグに当たった男」。なぜか桜鯛の料理を忌避する老刑事と、開発のために切られる桜並木とのかかわりを描く「桜田門で桜鯛」。ライバル関係にあったラーメン屋の主人の殺人事件の真相に迫る「二軒のラーメン屋」の短編3本を収録。とにかく料理に関する薀蓄と殺人事件とが見事に絡み合っているのに感服。「鍋奉行」シリーズで蓄えた料理に関する知識をうまく生かしている。警視庁の地下に割烹があるという「そんなアホな」という設定も、料理に関する薀蓄も、本格ミステリという骨格も、すべて田中さんらしさ満載。ここのところ時代小説が多かった田中さんやけれど、久々の現代もので持ち味を十分に発揮してくれている。シリーズ化されて原作が何冊かたまったら、深夜枠でドラマ化してくれへんかな。それも本書の売れ行き次第なので、なるべく売れてくれることを祈ります。