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関西人はなぜ「○○電車」というのか [読書全般]

 今日は土曜出勤の代休。午前中はたまっていた深夜アニメをたっぷり見て、昼食後、午睡。夕刻起きて大相撲中継の録画を見る。大関琴櫻が王鵬に敗れる。王鵬と熱海富士は場所ごとに力をつけてきているなあ。特に王鵬はじわじわと地力をつけてきたという感じ。大の里みたいにスピード出世をする力士もすごいけれど、王鵬みたいにじっくりと力をつけてきている力士もまた上位には脅威になってくるやろうな。
 今日は結婚記念日やけれど、特に祝いも何もせず。妻の調子はそろそろ回復しつつあるけれど、まだ少ししんどそう。というわけで、結婚してから31年目に突入。もう妻のいない空間というのは考えられんくらいですね。
 明日は出勤、そしてまた定休日。生活リズムが変になっているなあ。
 松本泉「関西人はなぜ『○○電車』というのか」(淡交社)読了。関西では「阪急電車」「阪神電車」「南海電車」「京阪電車」「近鉄電車」と五大私鉄のことを呼ぶ。著者はもと全国紙の記者で、関東に行ったら「東横線」「西武池袋線」みたいな呼び方をするのに慣れなんだという。確かに、「西武電車」とか「東急電車」という言い方をなんでせんのか、私も不思議やった。これは私鉄と国鉄の関係が関西と関東とでは違うということからきているらしい。関西の私鉄は関東とは違いJR線とは相互乗り入れしてへん。それどころか国鉄時代から決して交わらず、ライバル視していたという歴史がある。本書は鉄道会社別の記述ではなく、時代を追うことで関西における鉄道網の成り立ちをわかりやすく解説したもの。私鉄と国鉄だけやなく、大阪市営地下鉄も含めた「関西鉄道史」がコンパクトに収められている。1970年の大阪万博によって地下鉄堺筋線と阪急千里線の相互乗り入れが始まり、北大阪急行の設立によって地下鉄御堂筋線が延伸されたり、「スルッとKANSAI」カードの登場で競争関係にあった私鉄が協力関係を作ったりと、時代に応じて変化していった関西の鉄道網の状況が手に取るようにわかる。以前赴任していた高校で「なにわ研究」という独自の授業を担当していたけれど、その時に鉄道会社別の歴史は調べたことがあったけれど、その時に本書のような資料があったら教材研究が楽になっていたやろうなあと思いながら楽しく読む事ができた。そして、関西発展の歴史は鉄道網の歴史と切っても切れない関係にあるということがようわかる。関西の鉄道に関心がない人にはわかりにくいかもしれんけれど、近畿地方の住人にとっては非常に興味深い内容の一冊やった。

 11月17日(日)は「たちよみの会」例会です。今月も13:00~15:00の短縮バージョンです。ご参加お待ちしています。
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