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マルチの子 [読書全般]

 今日も出勤日。今日も比較的温暖。そのせいか、自律神経が対応しきれてへんのか、1日中だるい眠いきつい。とにもかくにも午前中3連続公演を突破。午後は新たなスライドショー作成。とても残って仕事できる気がしなかったこともあり、定時に退出。
 帰宅後、少し寝床で読書をしてから、録画してあった大相撲中継を見る。金峰山は昨日までの無欲な相撲とはうって変わって勝ちたい気持ちが出てしもうたか、阿炎に一瞬で土俵に這わされる。千代翔馬も霧島にいい相撲を取ったが足が流れて土がつく。逆に豊昇龍は開き直ったか動きよく連敗を止め、1敗で金峰山。2敗で王鵬、千代翔馬、尊富士。3敗で豊昇龍、大の里、霧島というあたりで優勝争いが行われる感じ。これは優勝は12勝3敗のラインになるか。
 夕食後、社説のダウンロードなどをしてから寝落ち。熱はないと思うけれどはかってへん。明朝にははかってみるか。
 西尾潤「マルチの子」(徳間文庫)読了。主人公は三姉妹の真ん中に生まれ、できのよい姉と愛嬌のある妹にはさまれてコンプレックスを抱いている若い女性、真瑠子。彼女は職場の先輩に勧誘され、健康ベッドシートを高額で売りつけるマルチ商法に入る。会員を増やすたびに収入と周囲の称賛が得られることで、彼女はマルチ商法の沼にはまっていく。ついには商品を借金してまでして自分で買い取り、マルチ商法のメンバーの中での上位を狙うようになる。トップの逮捕、別のマルチ商法グループへの移動、ふくらむ借金に、真瑠子はついに枕営業にまで手を出してしまう。AV女優に勧誘されたりする中、彼女は借金返済のために、また新しい沼に……という話。人間の弱さ、ダメさを登場人物たちに体現させ、マルチ商法の世界の恐ろしさをこれでもかこれでもかと突きつけてくる。あとがきで、作者自身も若い頃にマルチ商法で多額の借金を背負ったことを告白している。つまり、これは実体験に基づいた物語なのですね。それだけに描写がリアルで、ぞっとする。面白くはあるんやけれど、それ以上に怖さが先に立ってしまう。昔、長い間連絡のなかった人から電話がきて、鍋を売りつけられそうになり思わず断ったことがあったけれど、あの人は今はどうしているんやろうか。多少の誇張はあろうかとは思うけれど、おそらくは現実にこの作品のようなことは日本中で起こっているんやろう。マルチ商法にはまる人、そしてそこにつけこむ詐欺師、実家に迷惑をかけられないと借金のこともマルチのことも打ち明けられず、かえって傷口が深くなる様子など、ほんまにぞっとしてしまう。他人事として、あるいは単なるお話としては読んではいられん。高校生たちにお薦め図書として読ませんとあかんかも、と思うたりもした。ぜひご一読あれ。マルチにはまっていく怖さを体感できますぞ。
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日本マンガ全史 [読書全般]

 今日は出勤日。比較的暖かく、ダウンパーカーを着て久々に坂道を上ると、汗ばむ。ダウンパーカーのジッパーは全開にしたら、一時は涼しく感じるけれど汗が冷えると寒い。難しい気候であります。
 3コマの授業と、教材用のスライドショーの作成などをする。提出せんとあかん書類を出したり、週3日の出勤とはいえその3日でかなりつめつめに仕事をせんとあかんのでしんどい。一昨日に実施された共通テスト問題もじっくり見て分析しておきたいところなんやけれど、その余裕がないなあ。
 定時に退出。帰路、ATMに寄ったりする。帰宅後はしばらく寝床でどぶさり、社説のダウンロードなど。
 大相撲初場所は9日目。十両では注目している若碇が1敗をキープ。幕内では勝ちっ放しの金峰山と1敗の尊富士が対戦。尊富士が攻めていったけれど、金峰山に土俵際で逆転される。勝ちっ放しは金峰山のみ。千代翔馬も土俵際で逆転勝ちをして、1敗を守る。豊昇龍は平戸海に叩き落とされて3敗。横綱昇進はかなり厳しくなった。2敗で追うのは王鵬と尊富士。よもやこんな展開になるとは。あと6日間、情勢はまだまだ流動的やなあ。
 夕食後も相撲を見て、そのあとはしばらく読書。「たちよみの会」の翌日の月曜は疲れが取れてへんから、しんどい。早めに寝るか。
 澤村修治「日本マンガ全史 『鳥獣戯画』から『鬼滅の刃』まで」(光文社新書)読了。著者は元出版社で編集をしていて、若い頃はマンガ雑誌も担当していた人。日本のマンガの歴史をコンパクトな形で概説したもの。「鳥獣戯画」は前史として、日本のマンガ的表現がいつごろからあったかという参考に触れられているだけで、本格的なマンガ史は明治以降から詳述される。時代ごとに流行したマンガのタイトルをあげるだけでなく、マンガ排斥運動や、アニメなどとのタイアップについてなど、世相史も含めて日本のマンガ界がどのような道をたどって現在に至っているか、うまくまとめている。少年マンガ、少女マンガ、青年マンガ、大人向けのマンガなど、一通り網羅されている。欲を言えば、エロマンガにも目を向けてほしかったところやけれど、図版なども含めた分量を考えると、そこまで手をのばすと1冊ではまとまらなんだやろうな。本書の発行は2020年。新型コロナにより外出ができなくなった時期のものなので、その時期にブームが起こった「鬼滅の刃」で記述は終わっている。そのあと、スマホで縦読みをするウェブトゥーンが登場してきてまたまたマンガの需要のされ方が変わってくるんやけれど、そこには間に合わなんだ。いずれ増補改訂版が出されることになると思われるので、ウェブトゥーンや「【推しの子】」、フィリピンでの「ボルテスV」の人気と実写化などはそこで記述されることになるんやろう。買うてから5年もおいて読むと、その5年でマンガにかかわる状況が猛スピードで変化していっているというのがわかる。なにしろ「全史」ですからね。手塚中心のマンガ史観ではなく、戦前からの流れやら貸本マンガからの流れやら、ゲームやラノベとの関係やらが、俯瞰的に記述されていて、日本におけるマンガの変容というものがだいたいつかめる。なかなかの労作です。ただ、マンガやアニメに興味のない人には、あまりお勧めしませんが。日本の文化史のひとつとして、これだけ広く浅くというものをまとめて残してくれたという、そこに本書の価値がある。
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日替わり正代 [大相撲]

 今日は「たちよみの会」例会。昼前までアニメをたらふく見て、出かける。今日は比較的温暖で、ダウンパーカーやと汗ばむくらい。「フランソア喫茶室」で、古参会員Y氏と相撲の話やら本の話やら。場所を「丸善」に移す。文庫や新書を何冊か買い、「ドトールコーヒー」に移動。雑談の続きをしたりして、夕刻に散会。
 阪急の特急で帰阪。帰宅してすぐに録画した相撲中継を見る。金峰山が玉鷲の押しを堂々と受け止め、逆に力強い押し相撲で勝ちっ放しをキープ。千代翔馬は土俵際で宝富士に逆転負けで1敗。豊昇龍は正代を攻めるが、持ちこたえられて逆に土俵外に突き飛ばされ、2敗。土つかずは金峰山のみに。1敗で千代翔馬、尊富士、2敗で豊昇龍、大栄翔、王鵬、玉鷲が追う展開に。豊昇龍が優勝するにはもう残りすべて勝たんとあかん。それにしても正代というのは不思議な力士やなあ。今日の勝ちでやっと3勝目。今日の相撲なんか、大関昇進を決めたころのような強さを見せた。でも、昨日までは相手の当たりを受けるとのけぞり、大関陥落の頃のような相撲が続いていた。日替わりでこんなに極端に相撲の違う力士も珍しい。なんで毎日今日みたいな相撲がとられへんのか、ようわからん。妻によると三つ子の兄弟がいてて、負けるときは弟の正代が、勝つときは次兄の正代が、今日みたいに強いときは長兄の正代が相撲を取っている、となる。まあ比喩表現であるとしても、それくらい日替わりで強かったり弱かったり。ほんま不思議なお相撲さんですわ。
 二人して一生懸命相撲を見ていたらあっという間に時間がたっていて、夕食の支度どころやなく、カップ麺の夕食。なんなんや、この夫婦は。
 夕食後、社説のダウンロードなどをしてからしばらく読書。明日からまた出勤。やはり人ごみに出ると疲れる。夜になって、外は雨。夜のうちにはあがるという予報。早めに寝て疲れをとらねば。
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人類の知らない言葉 [SF]

 今日は完全休養日。昨日の深夜に録画した深夜アニメを見たり、朝に録画した「題名のない音楽会」を見たりした後、しばらく読書。
 昼食後、午睡。夕刻目覚める。妻は日帰り帰省。起きてすぐに録画しておいた大相撲中継を見る。炎鵬の相撲が時間内に入っていた。足取りで竜勢を破る。怪我さえ治れば、幕下以下やと技の切れで勝てるんやなあ。勝ち越しまであと1勝。勝ち越せば来場所は幕下復帰は間違いない。幕内では千代翔馬が不戦勝で7連勝。金峰山も7連勝。王鵬を豊昇龍が下して1敗に引きずり下ろす。勝ちたいという気持ちと、体の動きが一致している。琴櫻は辛うじて連敗を止めたけれど、先場所のような相撲が取れていない。大の里は白星先行。今日の相撲は勢いだけではなく技能的にも問題なし。こういう相撲が明日からも取れたらもう少し星をのばす事ができるやろうな。
 相撲を見てから、帰宅した妻と夕食。食後、さる事情でスマホのアプリを立ち上げたけれど、何度やってもうまくアクセスできず。いらん時間を使うてしもうた。あきらめて読書の続き。
 エディ・ロブソン/茂木健・訳「人類の知らない言葉」(創元SF文庫)読了。テレパシーを使って会話する異星人ロジア人の通訳をしているリディアは、自分が担当しているロジア人の文化担当官フィッツの殺害現場を発見。殺害容疑は晴れたものの、真犯人は見つからず。そこへ、なんと死んだはずのフィッツからのテレパシーが聞こえてくる。フィッツの言葉に導かれ、リディアは真犯人を捜索する。手がかりをたどり、真犯人にたどり着いたかに思われたが……という話。テレパシーを受けて通訳すると、脳がだんだん酩酊状態になり、長時間通訳した翌日は二日酔いのようになるという設定がユニーク。リディアの人物造形が小市民そのものというあたりも読んでいて楽しい。真犯人にたどり着いたかと思われたけれど、その後に急転回し、真相にたどり着く展開はスピード感があって楽しく読める。SF設定を使うたミステリという感じで、SFとしての面白さよりも楽しく読めるミステリという感じか。できれば異種族間のカルチャーギャップなどをもっとミステリに組みこんでいれば傑作と呼べたと思うけれど、そこらあたりはあまり十分に活用でけてへんので、深みに欠けるのが残念。軽く楽しく読めるミステリSFというところ。ところどころにイギリス人作家らしい諧謔がスパイスのように効いているのが楽しいんやけれどね。

 明日、1月19日(日)は「たちよみの会」例会です。今月も13:00~15:00の短縮バージョンです。ご参加お待ちしています。
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式辞とお言葉 [1月17日の記憶]

 朝、目覚めたらもう午前6時を回っていた。しもた。5時46分にはテレビ中継を前に黙祷するつもりやったのに。まあ仕方ない。
 午前中は録画してあった深夜アニメやら「カムカムエブリバディ」やらを見る。昼食時、NHKのニュースで「阪神淡路大震災追悼式典」のニュースをしていたんで、それに合わせて黙祷。兵庫県知事の式辞にはまるで何も感じなんだのに、今上陛下のお言葉を聞いていたら、何やら胸が熱くなり、こみあげてくるものがあった。皇太子時代に2度、雅子妃ととに被災者を訪問したという。その時に感じたことをご自分の言葉として語ってはると感じたんやろうか。心のこもらん上っ面の式辞と、心のこもったお言葉との違いを、私の中にあるセンサーが察知した、ということなのかもしれん。
 昼食後、午睡。夕刻起きて社説のダウンロード。各紙ともさすがに阪神淡路大震災について触れている。
 あれから30年。私は毎年1月17日にはあの日のことについて書き、風化することは仕方ないとも書いてきた。さすがに30年目ともなるとあの日について何らかの形でメディアは大きめにとりあげることになるんやなあ。
 そのあとは録画した相撲中継を見る。豊昇龍は豪ノ山を圧倒して1敗を守る。琴櫻はすっかり自信を失うた相撲で早くも5敗目。こんなに両大関にくっきりと明暗が分かれるとはねえ。王鵬、千代翔馬、金峰山が勝ちっ放し。各力士とも動きがいい。玉鷲に土がつく。こうやって平幕の勝ちっ放しの力士は少しずつ脱落していくんやろう。感じとしては王鵬が最後まで残りそうやけれど、負けギャンブラーの私がこう書くと、王鵬のファンの人たちは嫌な気分になるのかもしれません、
 日刊スポーツの一面はイチローさんの野球殿堂入り。震災から30年という区切りの時に、神戸で活躍したイチローさん、やはり地震を体験したタイガースの掛布さんが殿堂入りを決めたというのは、偶然かもしれんけれど、何か人知の及ばん力が働いているんやないかと思うてしまう。あの日以降、死生観の変わった人も多かろう。私が今こうして生きていて、毎日やくたいもないことを書けているのは、ほんまに奇跡的にたまたま生かされているだけ、と思う。
 今日は1月17日。そしてまた1年後、この日が巡ってくるんやなあ。

 1月19日(日)は「たちよみの会」例会です。今月も13:00~15:00の短縮バージョンです。ご参加お待ちしています。
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横綱照ノ富士の引退 [大相撲]

 今日は定休日。午前中は昨日の深夜までのアニメを見る。数が多くて疲れた。これでも月曜日が休みやったから日曜までのものはそこで見ているんで、まだ少ない方。来週は月曜から出勤なんで、もっと多くなるのか。見なくてもええと思うもんを早く決めて、絞りこまんとな。
 昼食後、午睡。夕刻起きて社説のダウンロードなどをしてから、録画した大相撲初場所5日目を見る。照ノ富士が途中休場という。せっかく横綱土俵入りが見られていたのに、来場所はどうなるのかな。見られたらええのにな、などとこの時点ではのんきに構えていた。豊昇龍が熱海富士の捨て身の小手投げに敗れて1敗。ついに役力士の勝ちっ放しがいなくなる。琴櫻は正代に力なく敗れ、大の里も王鵬に逆転負け。場所前の予想とはかなり違う展開になってきた。勝ちっ放しは王鵬、千代翔馬、玉鷲、金峰山。優勝経験があるのは玉鷲だけ。王鵬は着実に力をつけているなあ。
 夕食後、スマホをいじったり読書をしたり。あまり読書は進まず。と、スマホにニュース速報が。なんと照ノ富士が引退の意向を示したとか。今場所に力士生命をかけるようなことを言うていたから、休場したということは確かに引退を意識したということに気がつくべきやった。何が来場所は土俵入りが見られるかな、ですか。あ、豊昇龍が優勝したら新横綱の土俵入りが見られるかも。
 というわけで照ノ富士ですが、私の記憶では54代横綱輪島を見たのが一番古く、20人の横綱を見てきたけれども、その中で一番精神力の強かった横綱やないかと思う。最初に入門した間垣部屋では親方の二代目若乃花(幹)が病気で指導ができにくい状態。そして部屋をたたんでしまう。そこから伊勢ヶ浜部屋に移り、稽古相手にも恵まれて大関にまで駆け上がるけれど、ひざの怪我や糖尿病で休場が続いて序二段にまで番付を下げてしまう。引退を申し出ても師匠は再起を促し、そこから一気に駆け上がって横綱にまで上り詰めた。おそらく今後もここまでの上り下りの差の激しい力士は出てこんやろうと思う。そして、横綱に昇進後は休場が続いても出場した場所では優勝して横綱の底力を見せつけ、目標としていた通算10回優勝と過去の名横綱、栃錦、初代若乃花(幹)、北の富士などと並んだ。あの白鵬でさえ晩年は「横綱は勝たねばならない」と立ち合いにビンタまがいの張り手、かちあげと称するエルボースマッシュなどおよそ品のない技を繰り出したものやけれど、照ノ富士にはそういうところもなかった。あくまで自分らしい相撲を取り切ろうという意志が感じられた。ほんま、えらい横綱やったと思う。おそらくしばらくは横綱の特権で照ノ富士親方、そして師匠の定年退職後は伊勢ヶ浜部屋を継ぐということになるんやろうと予想している。お疲れさまでしたと、心からねぎらいたい。ほんま、よう頑張らはった。

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カスタマイズできないパソコン [日常生活]

 今日も出勤日。水曜日は会議も含めてスケジュールがパンパンに詰まっているので、毎週しんどいんやけれど、今日は朝から小雨が降ったりしていて底冷えがし、かなり消耗した。パソコンも新システムに移行したので、使い勝手が悪く、特に困るのは文書作成の時。私はワープロやパソコンの出始めの時から文書作成をしていて、その時点ではかな入力かローマ字入力かどちらが主流になるかまだはっきりしてなんだ。自分の頭の中に浮かんだ文章をそのまま入力しやすいというので、かな入力を選んだ。ところがそれからしばらくして、ローマ字入力が主流になり、私のようなかな入力を続けている人は少数派になった。それでも自分のパソコンのキーボードだけのことやからと今もずっとかな入力を続けている。で、新システムに移行したらデフォルトでキーボートはローマ字入力になっていた。早速かな入力に切り替えようとしたんやけれど、なんぼAltキーと「カタカナ ひらがな ローマ字」キーを同時に押してもかな入力に切り替わらず、ローマ字入力しか受け入れてくれん。つまり、職場のパソコンの新システムはカスタマイズをさせてくれへんのですね。手は勝手にかな入力で文書作成をしてしまう。それが当たり前になっているからね。でも、画面には意味不明のアルファベットがずらずら並ぶだけ。しまったといちからローマ字で打ちなおすことになる。そんなのを何度も繰り返していると無駄に時間が過ぎていく。どうやら大阪府のメインコンピュータのシステムがそうなっていて、我々末端の者ではどうしようもないみたい。うーむ、ただでさえ空き時間が少ないのに、これ以上能率が悪くなるのは困りもの。
 どっと疲れて帰宅。しばらく寝床でどぶさり、夕食時に大相撲を録画で見る。豊昇龍が隆ノ勝に攻められても腰から下はびくともせず、突き落としで下す。これはひょっとしたらひょっとするかもしれんな。まあ、負けギャンブラーの私が何か書くとろくなことにならないんで、これ以上は書くまい。宇良が久しぶりに伝え反りの大技を見せる。これを見ただけでもう満足です。
 相撲の後は社説のダウンロードなど。読書をしていたら日記を書く時間になっていた。明日は定休日。疲れをしっかりと取りたいね。

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光秀の定理 [読書全般]

 今日は出勤日。3コマ連続の授業が終わり、その時点でへとへと。そやけど、職場のネット環境変更の作業は今日中にすましておかねばならん。若手の先生にマニュアルを貸してもらい、午後からはそちらの作業に専念。少しばかり時間はかかったけれど、なんとか終了。明日の授業の準備などをしてから退出。
 帰宅後、すぐに録画した大相撲初場所3日目を見る。豊昇龍が圧倒的な相撲で若隆景を下し3連勝。それに対し琴櫻は体が全く動かず2敗目。連続優勝をしようと思うたら、もう1敗もでけん。序盤での連敗は痛い。照ノ富士は霧島にてこずりながらもなんとか2勝目。大の里は隆ノ勝に圧勝。三段目の相撲がBSの中継に少しだけ入り、久しぶりに炎鵬の相撲を見られた。東大出身の須山を一気の攻めで下して今年の初星をあげる。炎鵬、ええやん。この調子で来場所は幕下に戻ってほしいものです。
 夕食後、社説のダウンロードをしたあと寝落ち。連休明けの仕事がきつかったからなあ。
 垣根涼介「光秀の定理」(角川文庫)読了。親本出版時に、現代ミステリ作家の異色歴史小説として話題になったもの。主役は明智光秀かと思うたら、愚息という僧と笹の葉新九郎という兵法者。応仁の乱で荒れ果てた今日で二人は出会い、原始仏教に傾倒する愚息に感化された新九郎が、敵を倒す兵法から自分を磨く兵法へと考え方を変えていく。そこにまだ無位無官やった光秀が出会い、彼らの影響を受けながら、足利義昭の確保、信長に見いだされて破格の出世を遂げていく。光秀は戦の中で愚息の確率的な思考を取り入れて味方を勝利に導いたりするが、信長という男の本質を知り……という話。確かにユニークな歴史小説。愚息と新九郎という戦国時代の人間とは思えない合理的思考をする二人を主軸に置き、数学的な考え方と実存主義的な哲学で戦国時代を、そして光秀と信長を切り取っていくあたり、非常に興味深かった。「本能寺の変」の描写は一切出さず、光秀の死後に愚息と新九郎が「なぜ光秀は信長に謀反を起こしたか」を推理させるという趣向も面白かった。確かに、こういう歴史の切り取り方、特に戦国時代を現代的な合理主義を持つ部外者に俯瞰で考えさせるという視点は独特のものがあって興味深かった。明智光秀という人物を分析することで、戦国という時代の本質を見据えていく冷静なタッチには驚かされ、引きこまれた。同じ作者の現代ものや、別な視点から描いた戦国ものも読んでみたくなった。好きなタイプの歴史小説ではないのに、思わず引きこまれていく魅力が本書にはある。

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天山の巫女ソニン巨山外伝 予言の娘 [読書全般]

 今日はハッピーマンデーの成人の日。全国各地で「20歳の集い」なるものを昨日と今日でやっているらしい。18歳成人になってからも「成人式」は20歳。実際、18歳の成人の中には大学入試共通テストで「成人式」どころではない者も多かろう。ややこしい話であります。
 というわけで今週も月曜が休日。午前中は深夜アニメやら長く見ないでためていた映画を見たりして過ごし、昼食後は午睡。夕刻起きて社説のダウンロードをしたりしてから間に夕食をはさみながら録画した大相撲中継を見る。照ノ富士と大の里が今場所初勝利。琴櫻は敗れ、豊昇龍は連勝。琴櫻はかなりカチカチになっていて、阿炎の突きをまともに食らう。明日以降、硬くなっていた横綱大関たちが気持ちを切り替えていけるかどうか、やね。
 相撲を見た後は読書。がしがしと読む。遅くに宮崎で地震。南海トラフ自身に影響があるとかないとか、ニュース速報が次々にスマホに届くけれど、最終的には大地震にはつながらないと気象庁発表があった。やれやれです。
 菅野雪虫「天山の巫女ソニン巨山外伝 予言の娘」(講談社文庫)読了。本伝で重要な役割を果たした巨山の王女イェラが主人公。国王の正妃の娘として生まれた彼女の生い立ちが綴られる。娘というだけで父も母も彼女に愛を注ぐことはなく、そのかわりに乳母によって育てられたイェラ王女は、自立した人間となり、父王の政治に疑問を抱くようになる。それは、自分に都合の悪いものについてはそれを記録ごと抹消してしまい、人々をうまくおだてて利用し、すべて最後には自分のものにしてしまうという政治であり、そのため彼女は大切にしていた人たちを失ってしまう。側室の息子たちである兄王子らがイェラ王女を追い落とそうとして自滅し、巨山王の後継者となることが決まると、父王の命に従い江南との戦に向かうことになるが……という話。強烈な個性を持ちソニンたちの生き方にも影響を与えることになるイェラ王女の人格がどうやって形成されてきたのか。作者はイェラ王女の視点から巨山という国のありようや、人たらしであり策士であり冷酷である父王や、聡明であったはずの母が王子を産む事ができなかったためにどう生き方を狂わせてしまったかなどを描いていく。本伝ではソニンと沙維の記述が主であったために、ソニンの視点では断片的にしか描くことのできなかった部分を外伝で補完している。この外伝のおかげで、作者によるこのシリーズの世界観の大きさがかなり明らかになった。外伝はもう1巻あり、そこでは江南の王子が主役になる。そこまで読み終えた時、どこまでこの物語の世界が深まっていくのか。楽しみは少し後に取っておこう。
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本にだって雄と雌があります [読書全般]

 今日も寒い1日。午前中は昨夜録画した深夜アニメ、「仮面ライダーガヴ」「ブンブンジャー」などを見る。1本は見るのをやめるものが決まった。どれとは書かないけれど、女の子たちが戦う話というのはよほどストーリーに工夫がないと見続けられんようになってきたなあ。
 昼食後、午睡。夕刻起きて社説のダウンロードなどをしてから読書。夕食をはさんで大相撲初場所の初日を見る。横綱昇進のかかる両大関はともに白星発進。琴櫻は隆の勝を慎重な相撲で下し、豊昇龍は粘る霧島を投げる。大の里は翔猿に引き落とされ、横綱照ノ富士は若隆景の肩透かしに苦杯。やはり今場所の主役は琴櫻と豊昇龍か。
 相撲を見た後はまたしばらく読書。明日はハッピーマンデーの成人の日でまた休み。休み癖がなかなか抜けませんなあ。
 小田雅久仁「本にだって雄と雌があります」(新潮文庫)読了。父親が自分の息子にあてた手記という体裁をとり、蔵書家の祖父と画家の祖母、さらには先祖の話から親戚一同の話をあっちへ行ったりこっちへ行ったりしながら語り、ところどころに祖父の日記や架空の本の一節をはさんだり。祖父によると書棚の本の位置を変えると、その並ぶ順番によって、雄の本と雌の本の間に新たな「幻書」が誕生するという。祖父はそうやって産まれた本を別な書庫に納めていて、それには祖母の分もあって……という話。なんというのか、そのあちこちに脱線しながらだんだん「幻書」の持つ役割が明らかになっていくんやけれど、その脱線ぶりが傑作。読み手は作者の仕掛けた壮大なほら話に吸いこまれていく。そう、本書はSFというよりファンタジーというよりも「ほら話」なのですね。登場人物が関西弁なのも、そのほら話に効果を与えている。そうそう、本というのはそうやって増えていくのだよなあ、なんて思わず納得してしまうのであります。また、祖父が隠していた戦地でのことを記した日記や、飛行機事故で祖父が子どもたちを助けるくだりなどは非常にリアリティがあって読み手をぐいぐいとひきこんでいく。虚実ないまぜになった「ほら話」に酔わずにはいられない。そういう意味では本書はある種の奇書ともいえる。とにかくその語り口に魅了されたが最後、作品世界から出られなくなってしまうという感じ。読み手を選ぶ作品やと思うけれど、私はこういうの大好物であります。
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