西遊記事変 [読書全般]
大相撲小言場所「初場所を振り返って〜豊昇龍が王鵬、金峰山の巴戦に勝ち抜き優勝、横綱昇進へ~」を更新しました。
今日も朝から録画した深夜アニメやら「仮面ライダーガヴ」「ブンブンジャー」などを見る。昼食後、午睡。夕刻目覚めて社説のダウンロードや読書などをしてから、録画した大相撲千秋楽を見る。詳しくはここを読んでいただくとして、昨日書いたように優勝決定巴戦となり、妻ともどもわいわい言いながら相撲を楽しんだ。番付通り、大関豊昇龍の優勝ということになり、その実力と経験の差で王鵬と金峰山を圧倒した。横審に横綱昇進の答申をするとのこと。今の横審やったら貴乃花にしたみたいな妨害じみた返答にはならんと思う。無事横綱昇進が決まると思う。まだわからんけれど。
二人してすべてほったらかして相撲を見ていたので、またもやカップ麺の夕食。この老夫婦は何をしているやら。夕食後は読書。
馬伯庸/齊藤正高・訳「西遊記事変」(ハヤカワポケットミステリ)読了。おなじみ「西遊記」の物語の裏で、太白金星こと李長庚と観音菩薩がすべて仏祖(釈迦)と天帝のおぜん立てした筋書きを用意し、三蔵法師と3人の弟子たちに対し、行き先を邪魔する妖怪たちを用意していた、という楽しいパスティーシュ。特に李長庚は中間管理職的なところで、予想外の出来事に巻きこまれ、なぜ三蔵法師が天竺大雷音寺に経を取りにいかねばならないかという理由の裏にある仏祖たちの思惑をつきとめていくあたりの仕掛けが実によくできている。私は平凡社版で「西遊記」の完訳を、岩波少年文庫などでかなり完訳に近い抄訳を子どもの頃から何度も繰り返し読んでいて、本書に出てくる妖怪などの脇役たちについてもすぐに思い出せた。ちゃんと原著「西遊記」を読みこんでないとこの話は書かれん。それくらいよくできた作品。特に愚痴っぽい観音菩薩や気ままな西王母、実は腹黒い太上老君などの描写も原著を読んで知っていると非常に楽しめる。岩波少年文庫の抄訳版でも十分なので、そちらを読んでから本書を読んでいただくとかなり楽しめること請け合い。「西遊記」ファンの私としては非常に楽しく満足できる一冊でした。
今日も朝から録画した深夜アニメやら「仮面ライダーガヴ」「ブンブンジャー」などを見る。昼食後、午睡。夕刻目覚めて社説のダウンロードや読書などをしてから、録画した大相撲千秋楽を見る。詳しくはここを読んでいただくとして、昨日書いたように優勝決定巴戦となり、妻ともどもわいわい言いながら相撲を楽しんだ。番付通り、大関豊昇龍の優勝ということになり、その実力と経験の差で王鵬と金峰山を圧倒した。横審に横綱昇進の答申をするとのこと。今の横審やったら貴乃花にしたみたいな妨害じみた返答にはならんと思う。無事横綱昇進が決まると思う。まだわからんけれど。
二人してすべてほったらかして相撲を見ていたので、またもやカップ麺の夕食。この老夫婦は何をしているやら。夕食後は読書。
馬伯庸/齊藤正高・訳「西遊記事変」(ハヤカワポケットミステリ)読了。おなじみ「西遊記」の物語の裏で、太白金星こと李長庚と観音菩薩がすべて仏祖(釈迦)と天帝のおぜん立てした筋書きを用意し、三蔵法師と3人の弟子たちに対し、行き先を邪魔する妖怪たちを用意していた、という楽しいパスティーシュ。特に李長庚は中間管理職的なところで、予想外の出来事に巻きこまれ、なぜ三蔵法師が天竺大雷音寺に経を取りにいかねばならないかという理由の裏にある仏祖たちの思惑をつきとめていくあたりの仕掛けが実によくできている。私は平凡社版で「西遊記」の完訳を、岩波少年文庫などでかなり完訳に近い抄訳を子どもの頃から何度も繰り返し読んでいて、本書に出てくる妖怪などの脇役たちについてもすぐに思い出せた。ちゃんと原著「西遊記」を読みこんでないとこの話は書かれん。それくらいよくできた作品。特に愚痴っぽい観音菩薩や気ままな西王母、実は腹黒い太上老君などの描写も原著を読んで知っていると非常に楽しめる。岩波少年文庫の抄訳版でも十分なので、そちらを読んでから本書を読んでいただくとかなり楽しめること請け合い。「西遊記」ファンの私としては非常に楽しく満足できる一冊でした。