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「おひさま」休刊 [童話書き]

 小学館より読み聞かせ絵本雑誌「おひさま」休刊の報。第一回おひさま大賞を「おどりじいさん」でいただき、「おおごえこぞう」と計2作だけとはいえ、童話作家として掲載していただいた雑誌だけに、最近は縁遠くなっていたとはいえ、寂しい。大賞の授賞式で審査員の長新太さんとお会いできたことは、私の一生の思い出やね。角野栄子さんには「どこがおもしろいのかよくわからない」と散々な言われようをしましたが。もっとも私も角野さんの作品の面白さはよくわからないので、これはもう感性の違いとしか言いようがない。
 現在の出版事情やと、子ども向けの読み聞かせ絵本雑誌を維持していくのはかなり難しかったんやないやろうか。ようがんばったはったと思う。
 せっかく賞をいただいたのに、ほとんど貢献でけなんで申し訳なかったですが、掲載された数多くの作品は子どもたちの心に残ったはず。
 できたら「おどりじいさん」と「おおごえこぞう」をセットにして単行本にしていただきたかったけれど、まあそれは実績のない新人でしたから、いたしかたなかったかな。
 編集部の皆様、ご苦労さまでした。ありがとうございました。

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生き続ける「おどりじいさん」 [童話書き]

 今年もまた日能研のテキストに拙作「おどりじいさん」を使用したいという「使用許諾書」への署名を求める文書が届いた。もう何年も使うてもらうている。むろん今年も許諾のサインをして返送。
 何年もこうやってテキストとして使うていただいているということは、作品にそうさせる力があると認めていただいているということなんやと、ありがたく思う。1年で使い捨てられても、こういうテキストの場合文句は言われんわけです。
 そして、こうして何年も使い続けていただくことによって、10年以上も前に書いたものが、まだまだ多くの子どもたちに(塾の勉強用のものであったとしても)読んでもらえている。1冊の絵本として出版されなんだこのお話が、それでも生き続けている。幸せなことやないか。
 稼業が忙しく、なかなかものかきのお仕事に復帰することがでけん(その前にお座敷がかからん)だけに、「おどりじいさん」が日能研という全国規模の学習塾のテキストの中で生き続けていることが、ちょっとした心の支えになっている。
 全国の塾通いをしている子どもたちよ。願わくば、お勉強のために読むだけでなく、お話としても楽しんで読んでほしい。

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自分の最高傑作 [童話書き]

 今日、知的障害の生徒に絵本を読ませた。というか、絵本についている朗読CDを聞かせながら見せた。いくつか聞かせた中には、私の作である「おどりじいさん」も入っていて、嬉しいことに生徒はとても楽しそうに聞いてくれていた。
 改めて聞きなおし、読み直すと、「おどりじいさん」は傑作です。自画自賛はみっともないというべきかもしれんけれど、書いた本人が長らく読み返さず、他人の書いたもののようになってから読んで、客観的になった上で、これは傑作やと思うたね。というか、こんなおもろい話を書いてしもうたら、これと同じくらいおもろいのを書けといわれてもやっぱり無理。
 あれ以降、「おどりじいさん」を目標に書いては消し書いては破りを繰り返したりもしてきたけれど、今日、それはとてもあほなことやったとわかった。自分の最高傑作を超えるものなんか書けるわけないんや。
 というわけで、久々に暖めていたアイデアを文章化したくなるという衝動にかられたけれど、今日は職場の歓送迎会で、帰ってからこの日記を書き、録画しておいたナイターを見、なんてことをしていたらその衝動が次第に落ち着いていくのを感じた。
 衝動は消えても意欲は残っているんで、またぜんぜん違うおもろい話を書くぞう。
 でも今日は新井のサヨナラホームランが見たいので、この日記はここまで。いやまあなんとも。

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