ムーティは丸くなった? [音楽]
今日の午前中は昨夜録画したアニメ「火の鳥」の再放送や昨年の暮れに録画した「Fate」の特番などを見、少し読書してから昼には妻とお雑煮を食べる。正月なんやなあ。
それから昨日録画した「ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート」を見る(聴く?)。今年の指揮者はすっかり巨匠然としたリッカルド・ムーティ。もう何度もニューイヤーの指揮台に立っていて、今年のプログラムは「ウィンナ・ワルツ、ポルカ名曲集」に必ず入っているような曲が中心。「ジプシー男爵」序曲とか、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」とか「アンネン・ポルカ」とか「加速度円舞曲」とか。若手指揮者はよく「こんなん聴いたことない」というような曲を引っ張り出してくるし、若き日のムーティもそうやった。しかも四角四面の指揮で優雅さもチャーミングさもないウィンナ・ホルツを聴かせていたもんやった。そやけどさすがに年を取って丸くなったか、第一部の「加速度円舞曲」なんかおお、こんなにゆったりと演奏できるんやと驚かせてくれた。でも、どのワルツもコーダのところで引っ張ってまるでベートーヴェンの交響曲のコーダみたいに終わる。巨匠と呼ばれるようになったからというていかにも巨匠然とした重々しさを出さんでもええのに。まあそれでも若き日のムーティとは違うぞという感じではありました。
ウィンナ・ワルツやポルカをたっぷり楽しんだ後は午睡。夕刻起きて、やはり昨年の暮れに録画したMBS「上方漫才トラディショナル」を少しだけ見る。なにしろ36組の漫才師が出演しているという番組なんで、一気に見るのはさすがにしんどい。途中まで見て、残りは明日以降。夕食後は読書など。大好きなウィンナ・ワルツや漫才を堪能した一日になりました。
それから昨日録画した「ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート」を見る(聴く?)。今年の指揮者はすっかり巨匠然としたリッカルド・ムーティ。もう何度もニューイヤーの指揮台に立っていて、今年のプログラムは「ウィンナ・ワルツ、ポルカ名曲集」に必ず入っているような曲が中心。「ジプシー男爵」序曲とか、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」とか「アンネン・ポルカ」とか「加速度円舞曲」とか。若手指揮者はよく「こんなん聴いたことない」というような曲を引っ張り出してくるし、若き日のムーティもそうやった。しかも四角四面の指揮で優雅さもチャーミングさもないウィンナ・ホルツを聴かせていたもんやった。そやけどさすがに年を取って丸くなったか、第一部の「加速度円舞曲」なんかおお、こんなにゆったりと演奏できるんやと驚かせてくれた。でも、どのワルツもコーダのところで引っ張ってまるでベートーヴェンの交響曲のコーダみたいに終わる。巨匠と呼ばれるようになったからというていかにも巨匠然とした重々しさを出さんでもええのに。まあそれでも若き日のムーティとは違うぞという感じではありました。
ウィンナ・ワルツやポルカをたっぷり楽しんだ後は午睡。夕刻起きて、やはり昨年の暮れに録画したMBS「上方漫才トラディショナル」を少しだけ見る。なにしろ36組の漫才師が出演しているという番組なんで、一気に見るのはさすがにしんどい。途中まで見て、残りは明日以降。夕食後は読書など。大好きなウィンナ・ワルツや漫才を堪能した一日になりました。
ファビオ・ルイージの第九 [音楽]
今日は大晦日。朝はアニメなどを少しばかり見てから、年賀状の印刷。黒インクが出なくなってしもうたので、途中で色を変えたりともたついたけれど、今年は枚数がかなり減ったんで、なんとか印刷完了。ただ、宛名書きまではできず。投函は予想通り年を越してからになる。
昼食後、午睡。その間に妻は予定通り洗濯や買い物をすましていく。夕刻、社説のダウンロードや読書など。夕食は年越しそば。ただしカップ麺。
食事をとりながら、毎年恒例のNHK交響楽団のベートーヴェンの交響曲第九番を聴く。今年の指揮者はファビオ・ルイージ。売れっ子を持ってきたなあ。ただ、やたらテンポが速く、強弱のつけ方が激しい。第二楽章まではよかったけれど、第三楽章はこうテンポが速いと味わいがなく深みが出ない。第四楽章の合唱つきとなると、速過ぎて独唱者が苦しくなってくる。バリトンの人など、つい普通のテンポで歌い、演奏とずれたりしてしまう。あまりにもあっさり終わってしまい、聴いたあと何も残らんという感じになった。残念な第九でした。
さて、この後はテレ東のジルベスター・コンサートを聴きながら年越しや。
この1年もおつきあいくださり、ありがとうございました。よいお年をお迎えください。
昼食後、午睡。その間に妻は予定通り洗濯や買い物をすましていく。夕刻、社説のダウンロードや読書など。夕食は年越しそば。ただしカップ麺。
食事をとりながら、毎年恒例のNHK交響楽団のベートーヴェンの交響曲第九番を聴く。今年の指揮者はファビオ・ルイージ。売れっ子を持ってきたなあ。ただ、やたらテンポが速く、強弱のつけ方が激しい。第二楽章まではよかったけれど、第三楽章はこうテンポが速いと味わいがなく深みが出ない。第四楽章の合唱つきとなると、速過ぎて独唱者が苦しくなってくる。バリトンの人など、つい普通のテンポで歌い、演奏とずれたりしてしまう。あまりにもあっさり終わってしまい、聴いたあと何も残らんという感じになった。残念な第九でした。
さて、この後はテレ東のジルベスター・コンサートを聴きながら年越しや。
この1年もおつきあいくださり、ありがとうございました。よいお年をお迎えください。
ミトロプーロスのマーラー [音楽]
今日は出勤日。空き時間はテスト作成。昨日の晩に宿題を少しばかりしていたので、それをもとに修正を加えたりする。明日までには完成させたいところ。
授業は3コマ。予定していた試験範囲まではなんとかすませる。
放課後もテスト作成を少しして、定時より少し遅めに退出。今日は比較的暖かかったので、汗をかなりかいてしもうた。帰宅してしばらく寝床でどぶさりながら社説のダウンロードなどをし、夕食。妻はかなり体調が戻ってきて、久しぶりに普通の食事に戻った。
夕食後は読書をしたりスマホをいじったり。明日は午前中で授業が終わるんで、とにかく作業の仕上げをしたい。
日記を書きながら、ディミトリ・ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィルハーモニックのマーラー交響曲第5番を聴く。1960年、マーラー生誕100年記念の演奏会のライヴ録音。最近は放送局や楽団に残されていたマスターテープから、古い演奏をCD化したものがよく発売される。あまりプレスされないんで、そういうCDは貴重品。マーラーの第5番というと、第4楽章が有名で、映画音楽にも使われたことがあるし、「アダージョ・カラヤン」というオムニバスCDにも収録されたりする人気曲。たしかに第4楽章は美しい旋律で名曲なんやけれど、やはり交響曲は全楽章通して聴かんと作曲者や演奏家の意図が伝わってこない。マーラーの5番は第1楽章は不安な雰囲気を漂わせたファンファーレから始まり、第2楽章から第3楽章までは苦しみと喜びの葛藤みたいな感じで進み、第4楽章で諦念すら感じさせるけだるくも美しい旋律が流れ、終楽章では一転してそこからなんとか立ち直って気力に満ちた動機に変わるけれど、それもなんとか自分の中で無理にでも立ち直ろうとしている感じがする非常に人の感情に訴えかけてくる曲なんですね。ミトロプーロスの指揮する5番はどちらかというとそういう葛藤はあまり強調せず、あくまでも豊かな音を響かせて聴き手を楽しませようとするような感じ。これがレナード・バーンスタイン指揮になると、その葛藤を全面的に押し出す感じになる。ゲオルグ・ショルティ指揮の演奏は旋律をどんどん進めて音そのもので聴き手を引っ張る感じ。クラウス・テンシュテット指揮の演奏は葛藤を感じさせながらも豊かな音の響きを強調している。ヘルベルト・フォン・カラヤン式の演奏に至っては葛藤も何もなく、ただただ旋律の美しさだけを強調するという感じかな。今聴いているミトロプーロスの演奏は記念演奏会ということで、非常に感情がこもっている。ライヴ録音の復刻の楽しみは、その曲がどういう状況で演奏されたのか、当時の観客になったような気分にさせてくれるところかな。ここのところ、マーラーはあまり聴いてなんだので、久々に聴くと、私の趣味はブルックナーよりもマーラーやなあと再確認させてくれるね。最近はなんとかブルックナーの魅力がどこにあるのかと探すようにいろいろなブルックナーの交響曲の演奏を聴き比べたりしていたので、こうやって久しぶりにマーラーを聴くと、なんか胸の奥に刺さってくる感じがしてやっぱりええなあと思うのです。
授業は3コマ。予定していた試験範囲まではなんとかすませる。
放課後もテスト作成を少しして、定時より少し遅めに退出。今日は比較的暖かかったので、汗をかなりかいてしもうた。帰宅してしばらく寝床でどぶさりながら社説のダウンロードなどをし、夕食。妻はかなり体調が戻ってきて、久しぶりに普通の食事に戻った。
夕食後は読書をしたりスマホをいじったり。明日は午前中で授業が終わるんで、とにかく作業の仕上げをしたい。
日記を書きながら、ディミトリ・ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィルハーモニックのマーラー交響曲第5番を聴く。1960年、マーラー生誕100年記念の演奏会のライヴ録音。最近は放送局や楽団に残されていたマスターテープから、古い演奏をCD化したものがよく発売される。あまりプレスされないんで、そういうCDは貴重品。マーラーの第5番というと、第4楽章が有名で、映画音楽にも使われたことがあるし、「アダージョ・カラヤン」というオムニバスCDにも収録されたりする人気曲。たしかに第4楽章は美しい旋律で名曲なんやけれど、やはり交響曲は全楽章通して聴かんと作曲者や演奏家の意図が伝わってこない。マーラーの5番は第1楽章は不安な雰囲気を漂わせたファンファーレから始まり、第2楽章から第3楽章までは苦しみと喜びの葛藤みたいな感じで進み、第4楽章で諦念すら感じさせるけだるくも美しい旋律が流れ、終楽章では一転してそこからなんとか立ち直って気力に満ちた動機に変わるけれど、それもなんとか自分の中で無理にでも立ち直ろうとしている感じがする非常に人の感情に訴えかけてくる曲なんですね。ミトロプーロスの指揮する5番はどちらかというとそういう葛藤はあまり強調せず、あくまでも豊かな音を響かせて聴き手を楽しませようとするような感じ。これがレナード・バーンスタイン指揮になると、その葛藤を全面的に押し出す感じになる。ゲオルグ・ショルティ指揮の演奏は旋律をどんどん進めて音そのもので聴き手を引っ張る感じ。クラウス・テンシュテット指揮の演奏は葛藤を感じさせながらも豊かな音の響きを強調している。ヘルベルト・フォン・カラヤン式の演奏に至っては葛藤も何もなく、ただただ旋律の美しさだけを強調するという感じかな。今聴いているミトロプーロスの演奏は記念演奏会ということで、非常に感情がこもっている。ライヴ録音の復刻の楽しみは、その曲がどういう状況で演奏されたのか、当時の観客になったような気分にさせてくれるところかな。ここのところ、マーラーはあまり聴いてなんだので、久々に聴くと、私の趣味はブルックナーよりもマーラーやなあと再確認させてくれるね。最近はなんとかブルックナーの魅力がどこにあるのかと探すようにいろいろなブルックナーの交響曲の演奏を聴き比べたりしていたので、こうやって久しぶりにマーラーを聴くと、なんか胸の奥に刺さってくる感じがしてやっぱりええなあと思うのです。
木星のイメージは「火星」 [音楽]
今日は夏日。熱中症対策の欠かせん1日。朝のうちに昨日まで録画したアニメなどを見る。「題名のない音楽会」は2週連続企画で宇宙飛行士の野口総一さんとピアニストの藤田真央さんの対談。2週分まとめて見る。藤田さんが「ホルストの『惑星』の曲のイメージは実際の惑星と同じですか?」と聞くと、野口さんは「実際の木星は嵐に包まれているので、ホルストの『火星』のイメージに近いですね」と答えたり、宇宙ステーションの中でピアノを弾くと、その反動で身体が壁にぶつかってしまうから、ピアノを弾こうとしたら、後ろで何人かに支えてもらわないといけないという話から、非常に楽しかった。
因みに藤田真央さんが一番宇宙を感じる曲はブラームスのピアノ協奏曲第2番やそうです。演奏家にしかわからん感覚なんやろうな、ここら辺は。
昼前に出かける。今日は月例の京都の医者行き。熱中症対策に帽子をかぶって出たり、診療後、コンビニに寄ってアイスを買うて食べたり。
その足で母の入所している施設に面会に行く。約2ヶ月ぶりの面会。元気そうでなにより。
阪急電車で帰阪。帰宅後すぐに追っかけ再生でデーゲーム中継を見る。今日はMBSが放送。解説は矢野前監督。矢野さんはABCの解説のイメージが強いので、なんか変な感じ。試合は1点差でタイガースの勝利。
その後しばらくスマホをいじったりしてから、相撲中継の録画を見る。宇良が琴櫻にひっくり返されてついに土。1敗で大の里、宇良、大栄翔、湘南乃海、宝富士らが並ぶ。霧島と若元春が今日から休場。霧島は来場所は関脇に陥落が決定的となった。10勝したらすぐに復帰できるから、痛めた首を治して出直してほしいものです。
明日、5/19(日)は「たちよみの会」例会です。今月も13:00〜15:00の短縮バージョンで行います。ご参加お待ちしています。
因みに藤田真央さんが一番宇宙を感じる曲はブラームスのピアノ協奏曲第2番やそうです。演奏家にしかわからん感覚なんやろうな、ここら辺は。
昼前に出かける。今日は月例の京都の医者行き。熱中症対策に帽子をかぶって出たり、診療後、コンビニに寄ってアイスを買うて食べたり。
その足で母の入所している施設に面会に行く。約2ヶ月ぶりの面会。元気そうでなにより。
阪急電車で帰阪。帰宅後すぐに追っかけ再生でデーゲーム中継を見る。今日はMBSが放送。解説は矢野前監督。矢野さんはABCの解説のイメージが強いので、なんか変な感じ。試合は1点差でタイガースの勝利。
その後しばらくスマホをいじったりしてから、相撲中継の録画を見る。宇良が琴櫻にひっくり返されてついに土。1敗で大の里、宇良、大栄翔、湘南乃海、宝富士らが並ぶ。霧島と若元春が今日から休場。霧島は来場所は関脇に陥落が決定的となった。10勝したらすぐに復帰できるから、痛めた首を治して出直してほしいものです。
明日、5/19(日)は「たちよみの会」例会です。今月も13:00〜15:00の短縮バージョンで行います。ご参加お待ちしています。
キーウの大門? [音楽]
今日は月例の京都の医者行き。朝から昨夜録画したアニメ「葬送のフリーレン」などを見てから、昼前に出かける。寒かったけれど天気は悪くなく、往路の阪急の快速特急では座れず、けっこう疲れた。診療後、これも月例になっている母の入所している施設に面会に。しゃべりにくい中「ありがとうね」という一言が嬉しく、10分間という短い面会時間の間ずっと手を握っていた。座りたかったので、帰路は準急に乗る。
帰宅後、妻は日帰り帰省中やったので、本を読んだりスマホをいじったりして過ごす。
妻の帰宅後、夕食。食後もしばらく読書。今日は午睡してなんだせいか眠くなり、少しうとうと。
社説のダウンロードをしていたら、全国紙も地方紙もほとんどが「ロシアのウクライナ侵攻まる2年」がテーマに。ロシアへの停戦を求める記事ばかりで、まあ当然といえば当然。ところで、この2年の間で、ウクライナの首都の読み方がキエフからキーウに変更になったりしたわけなんやけれど、その時からずっと思うていたことがある。
ムソルグスキー作曲の組曲「展覧会の絵」の終曲は「キエフの大門」と訳されていたけれど、今後、新譜や再発盤からはやっぱり「キーウの大門」に変わるんやろうか。国内版のCDはあまり買わんので、どうなっているのかよくわからん。最近の新譜ではレオンスカヤという女性ピアニストが原曲のピアノ版を録音したりしているけれど、配信でも和訳されてなんだので、やっぱりわからん。あるいはチャイコフスキーの交響曲第2番は副題に「小ロシア」とついているものと「ウクライナ」とついているものが混在しているけれど、これはやはり国際的にも「ウクライナ」で統一されるんやろうか。最近の新譜ではプレトニョフという指揮者(ピアニストとしても高名)がロシア・ナショナル管を振っているチャイコフスキー交響曲全集では“Little Russian”になっている。まあロシア人がロシアのオケを振っているんやから立場的には「小ロシア」になるわな。ウクライナ支援側の国の指揮者やオケの録音がどう表記するか、見ものかもしれんなあ。
帰宅後、妻は日帰り帰省中やったので、本を読んだりスマホをいじったりして過ごす。
妻の帰宅後、夕食。食後もしばらく読書。今日は午睡してなんだせいか眠くなり、少しうとうと。
社説のダウンロードをしていたら、全国紙も地方紙もほとんどが「ロシアのウクライナ侵攻まる2年」がテーマに。ロシアへの停戦を求める記事ばかりで、まあ当然といえば当然。ところで、この2年の間で、ウクライナの首都の読み方がキエフからキーウに変更になったりしたわけなんやけれど、その時からずっと思うていたことがある。
ムソルグスキー作曲の組曲「展覧会の絵」の終曲は「キエフの大門」と訳されていたけれど、今後、新譜や再発盤からはやっぱり「キーウの大門」に変わるんやろうか。国内版のCDはあまり買わんので、どうなっているのかよくわからん。最近の新譜ではレオンスカヤという女性ピアニストが原曲のピアノ版を録音したりしているけれど、配信でも和訳されてなんだので、やっぱりわからん。あるいはチャイコフスキーの交響曲第2番は副題に「小ロシア」とついているものと「ウクライナ」とついているものが混在しているけれど、これはやはり国際的にも「ウクライナ」で統一されるんやろうか。最近の新譜ではプレトニョフという指揮者(ピアニストとしても高名)がロシア・ナショナル管を振っているチャイコフスキー交響曲全集では“Little Russian”になっている。まあロシア人がロシアのオケを振っているんやから立場的には「小ロシア」になるわな。ウクライナ支援側の国の指揮者やオケの録音がどう表記するか、見ものかもしれんなあ。
ピアニストと加齢 [音楽]
今日も出勤日。ついに坂道の学校での初年度の授業がすべて終わる。明日から学年末考査。私の持ち科目の試験は無事完成。なんか一気に緊張感の糸が切れた感じ。
朝から降ったりやんだりを繰り返してたけれど、夕刻から本格的に降りはじめる。
なんやかんやで定時より少しだけ遅れて退出したら、バスが雨のせいかこれまた遅れていて、帰宅時間がどんどん後ろに押されていく。
で、帰宅したらもうばてばてですぐに寝床でどぶさり、スマホをいじったりして過ごす。スマホでアルトゥール・ルービンシュタインの弾くベートーヴェンの月光ソナタを聞いていたら、妻が「誰の演奏?」と驚いていた。ルービンシュタイン75歳と晩年の演奏なので、かなりテクニックが衰えて力技で弾いている感じの演奏やったからね。指揮者はともかくピアニストはあまり歳をとり過ぎるとよくないように思う。ホロヴィッツとか……。アシュケナージやバレンボイムはもうピアノは弾かず指揮者の方が圧倒的に多くなっているしねえ。
反田恭平みたいに今からもう指揮もやったりする若手ピアニストもいるくらいやから、特にテクニシャンのピアニストにとっては加齢でテクニックが落ちるのはきついものがあるんやろうな。
さて、授業も終わったテストも作った終わった終わったなんて気分になっているけれど、本番はこれから。採点と成績算出、うまくいかなければまた職場にわざわざ遊びに行かんならんはめになる。そこらあたりもきっちり計画を練って、そして最後の大きな山である入試を乗り越えて新年度は気持ちよく仕事ができるようにしたいものです。
朝から降ったりやんだりを繰り返してたけれど、夕刻から本格的に降りはじめる。
なんやかんやで定時より少しだけ遅れて退出したら、バスが雨のせいかこれまた遅れていて、帰宅時間がどんどん後ろに押されていく。
で、帰宅したらもうばてばてですぐに寝床でどぶさり、スマホをいじったりして過ごす。スマホでアルトゥール・ルービンシュタインの弾くベートーヴェンの月光ソナタを聞いていたら、妻が「誰の演奏?」と驚いていた。ルービンシュタイン75歳と晩年の演奏なので、かなりテクニックが衰えて力技で弾いている感じの演奏やったからね。指揮者はともかくピアニストはあまり歳をとり過ぎるとよくないように思う。ホロヴィッツとか……。アシュケナージやバレンボイムはもうピアノは弾かず指揮者の方が圧倒的に多くなっているしねえ。
反田恭平みたいに今からもう指揮もやったりする若手ピアニストもいるくらいやから、特にテクニシャンのピアニストにとっては加齢でテクニックが落ちるのはきついものがあるんやろうな。
さて、授業も終わったテストも作った終わった終わったなんて気分になっているけれど、本番はこれから。採点と成績算出、うまくいかなければまた職場にわざわざ遊びに行かんならんはめになる。そこらあたりもきっちり計画を練って、そして最後の大きな山である入試を乗り越えて新年度は気持ちよく仕事ができるようにしたいものです。
ゼルキンとアバドのモーツァルト [音楽]
今日は出勤日。毎週同じことを書いているけれど、月曜日は時間割がいっぱいいっぱいで非常にきつい。授業の合間に教材研究や教材作成をして、放課後は事務作業。予定通りに仕事をすませ、定時に退出。帰路、梅田で書店に寄ると林譲治さんの文庫新刊が出ていたので買う。林さんも精力的に執筆しているなあ。林さんの本も未読の分がけっこうたまってきているから一気に片付けたい。アニメなんか見ている場合やないぞ、ほんま。
お山の学校に勤務している時は歩いている時間は短く、電車やバスに乗っている時間が長かったから車中での読書も進んだけれど、坂道の学校に転勤したら歩く時間が長くなり健康的ではあるけれど、車中の読書はあまりでけんのですね。
帰宅後、読書の続きなど。夕食後もしばらく読書。相撲も野球もないから、こういう時期にたっぷり読んでおきたい。ただ、今日はへろへろなんで、読んでいるうちについうとうと。寝落ちまではいかんけれど、気がついたらもうこの日記を書く時間。やれやれ。
ここのところ、毎日日記を書きながら聴いているのはルドルフ・ゼルキンのCDボックスセット。ほとんどがモーツァルトのピアノ協奏曲なんやけれど、これが思うていたよりもいい。ゼルキンの録音はこれまでほとんどベートーヴェンのピアノソナタや協奏曲しか聴いたことがなく、これがかなり私好みの演奏なんで気にいってはいたんやけれど、滑らかでかつ劇的な演奏スタイルでモーツァルト向きではないんやないかと思うてたんですね。やはり聴いてみんとわからん。非常に自然体で、滑らかなところに力点が置かれている感じ。これまでモーツァルトのピアノ協奏曲集といえばアリシア・デ・ラローチャやマレイ・ペライアを愛聴していたんやけれど、ルドルフ・ゼルキンもそれに加わった。若き日のダニエル・バレンボイムも悪くはないけれど、才気ばしったところがちょっと鼻につく。モーツァルトはあくまで自然体で演奏してほしい。ゼルキン盤はクラウディア・アバドの伴奏もいい感じで寄り添っている。アバドはフリードリヒ・グルダのモーツァルトでもええ伴奏をしているし、モーツァルト以外でもマルタ・アルゲリッチのチャイコフスキーなどピアノ独奏を引き立てるええ録音がようけ残っている。ヘルベルト・フォン・カラヤンなどはどうしてもオーケストラと独奏者が張り合うているような感じになってしまうから、聴いていてうっとおしかったりするけれど、アバドにはそれがない。協奏曲はアバド伴奏に限る、とまでは言わんけれど、アバドが独奏者をひきたてるええ指揮者やということだけは言えると思う。こんなたわごとを書いてんと、演奏に浸っていればええんですけどね。
お山の学校に勤務している時は歩いている時間は短く、電車やバスに乗っている時間が長かったから車中での読書も進んだけれど、坂道の学校に転勤したら歩く時間が長くなり健康的ではあるけれど、車中の読書はあまりでけんのですね。
帰宅後、読書の続きなど。夕食後もしばらく読書。相撲も野球もないから、こういう時期にたっぷり読んでおきたい。ただ、今日はへろへろなんで、読んでいるうちについうとうと。寝落ちまではいかんけれど、気がついたらもうこの日記を書く時間。やれやれ。
ここのところ、毎日日記を書きながら聴いているのはルドルフ・ゼルキンのCDボックスセット。ほとんどがモーツァルトのピアノ協奏曲なんやけれど、これが思うていたよりもいい。ゼルキンの録音はこれまでほとんどベートーヴェンのピアノソナタや協奏曲しか聴いたことがなく、これがかなり私好みの演奏なんで気にいってはいたんやけれど、滑らかでかつ劇的な演奏スタイルでモーツァルト向きではないんやないかと思うてたんですね。やはり聴いてみんとわからん。非常に自然体で、滑らかなところに力点が置かれている感じ。これまでモーツァルトのピアノ協奏曲集といえばアリシア・デ・ラローチャやマレイ・ペライアを愛聴していたんやけれど、ルドルフ・ゼルキンもそれに加わった。若き日のダニエル・バレンボイムも悪くはないけれど、才気ばしったところがちょっと鼻につく。モーツァルトはあくまで自然体で演奏してほしい。ゼルキン盤はクラウディア・アバドの伴奏もいい感じで寄り添っている。アバドはフリードリヒ・グルダのモーツァルトでもええ伴奏をしているし、モーツァルト以外でもマルタ・アルゲリッチのチャイコフスキーなどピアノ独奏を引き立てるええ録音がようけ残っている。ヘルベルト・フォン・カラヤンなどはどうしてもオーケストラと独奏者が張り合うているような感じになってしまうから、聴いていてうっとおしかったりするけれど、アバドにはそれがない。協奏曲はアバド伴奏に限る、とまでは言わんけれど、アバドが独奏者をひきたてるええ指揮者やということだけは言えると思う。こんなたわごとを書いてんと、演奏に浸っていればええんですけどね。
ティーレマン2度目のニューイヤーコンサート [音楽]
元日からちょうど1週間。次々と深夜アニメも新番組が出そろってきた。「薬屋のひとりごと」のように前クールから引き続いて放送されているものもあれば「マッシュル」のように間があいて第2クールが始まったものもあり、「佐々木とピーちゃん」みたいに新たに始まったものもある。「佐々木とピーちゃん」は第1話だけ特別に1時間枠。よくある異世界ものかと思うたら、なんとエスパーものとからんだりして先が読めん。異世界転移もあれこれとバリエーションがあるなあ。
午前中はひたすらアニメを見る。昼食後、昨日やっと放送された「ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート」を見る。元日から1週間もたって見ると、もう正月気分も吹っ飛んでいるんで何やら間が抜けてしもうた感じ。むろん元日は能登半島の震災で放送がすっとんだんやから、これは仕方ない。そやけど何も律儀に予定通りに再放送の枠で見せんでもよかろうと思うな。
で、指揮のクリスチャン・ティーレマンは4年ぶり2度目の指揮台。去年ウィーンフィルとブルックナーの交響曲全集を完成させ、それ以前にはベートーヴェンの交響曲全集も録音しているという、非常に関係を深めている指揮者。デビュー時からゆったりとした一時代前の巨匠風の指揮ぶりやった。「ウィーンのボンボン」あたり、ハンス・クナッパーツブッシュを意識したみたいなスローテンポ。そやけど「うわごと」をプログラムに入れているところを見ると、ヘルベルト・フォン・カラヤンも意識しているのかな。カラヤンは60年代にウィーンフィルとウィンナワルツを録音した時も70年代にベルリンフィルと録音した時も87年にニューイヤーコンサートで指揮した時も必ず「うわごと」を演奏している。ただ、他の指揮者はあまり演奏しない曲目なんですね。ウィンナワルツのオムニバスにもほとんど入ってへんしな。そんな曲をわざわざプログラムに入れているのには意味があるんやろうと思うね。毎年アンコールで演奏される「美しく青きドナウ」もゆったりしたテンポ。なんとブルックナーの「カドリーユ」なんて曲もあって、ブルックナーの交響曲とは全く違うかわいらしい曲なんでびっくり。
めったに演奏されん曲も多かった。できたらもう少しポピュラーなワルツやポルカも入れてほしいなあ。軽快で楽しいカルロス・クライバーやチャーミングの極みやったジョルジュ・プレートルの時と比べたらあかんのやけれど、ニューイヤーコンサート向きの指揮者やないなあと再確認した次第。来年はリッカルド・ムーティが7度目の登場。初登場は1993年やから、これはこれですごい。
午睡のあとは読書など。明日も休日。別に仕事は大好きやないけれど、こんなに休みが長いと、明後日がきつかろうなあ。
午前中はひたすらアニメを見る。昼食後、昨日やっと放送された「ウィーン・フィルのニューイヤーコンサート」を見る。元日から1週間もたって見ると、もう正月気分も吹っ飛んでいるんで何やら間が抜けてしもうた感じ。むろん元日は能登半島の震災で放送がすっとんだんやから、これは仕方ない。そやけど何も律儀に予定通りに再放送の枠で見せんでもよかろうと思うな。
で、指揮のクリスチャン・ティーレマンは4年ぶり2度目の指揮台。去年ウィーンフィルとブルックナーの交響曲全集を完成させ、それ以前にはベートーヴェンの交響曲全集も録音しているという、非常に関係を深めている指揮者。デビュー時からゆったりとした一時代前の巨匠風の指揮ぶりやった。「ウィーンのボンボン」あたり、ハンス・クナッパーツブッシュを意識したみたいなスローテンポ。そやけど「うわごと」をプログラムに入れているところを見ると、ヘルベルト・フォン・カラヤンも意識しているのかな。カラヤンは60年代にウィーンフィルとウィンナワルツを録音した時も70年代にベルリンフィルと録音した時も87年にニューイヤーコンサートで指揮した時も必ず「うわごと」を演奏している。ただ、他の指揮者はあまり演奏しない曲目なんですね。ウィンナワルツのオムニバスにもほとんど入ってへんしな。そんな曲をわざわざプログラムに入れているのには意味があるんやろうと思うね。毎年アンコールで演奏される「美しく青きドナウ」もゆったりしたテンポ。なんとブルックナーの「カドリーユ」なんて曲もあって、ブルックナーの交響曲とは全く違うかわいらしい曲なんでびっくり。
めったに演奏されん曲も多かった。できたらもう少しポピュラーなワルツやポルカも入れてほしいなあ。軽快で楽しいカルロス・クライバーやチャーミングの極みやったジョルジュ・プレートルの時と比べたらあかんのやけれど、ニューイヤーコンサート向きの指揮者やないなあと再確認した次第。来年はリッカルド・ムーティが7度目の登場。初登場は1993年やから、これはこれですごい。
午睡のあとは読書など。明日も休日。別に仕事は大好きやないけれど、こんなに休みが長いと、明後日がきつかろうなあ。
東京ブギウギ [音楽]
今日の昼間は比較的気温は高めやったみたいやけれど、夕刻になるにつれて雲も出てきて風も吹き、だんだん寒くなってきた。明日は一気に真冬の気候になるらしい。ただでさえ底冷えのする京都に行く日にそんなに突如寒くなるなんてかなんなあ。明日はダウンジャケットでも着ていくか。
というわけで、午前中は例によってHDDレコーダの奴隷となりを友とし、昼食後もしばらくドラマ「ブギウギ」の未視聴分を見てから午睡。夕刻起きて着替え、かかりつけの内科に。今月分の血圧とアレルギーの薬を処方してもらう。
帰宅後は社説のダウンロードやら読書やら。夕食後、スマホで笠置シヅ子さんの歌う「東京ブギウギ」を妻といっしょに聴いたりする。発音は少し甘いけれど、音をしっかりととり、いらん装飾をしてへん。そやから耳に心地よいんやなあ。もう少し笠置さんの歌が配信されてたらええんやけれど。Apple musicでは「東京ブギウギ」のほか、「買い物ブギ」、「アイレ可愛いや」の3曲しか見つからなんだ。ちなみにエノケンは「伊達男」だけ。「ブギウギ」をきっかけに戦前の昭和モダンというような歌にも注目してもらいたいものです。
それからしばらく読書。今日も寝落ちせずにすんだ。
明日12月17日は「たちよみの会」例会の予定です。今月も13:00~15:00の短縮バージョンで行います。ご参加お待ちしています。
というわけで、午前中は例によってHDDレコーダ
帰宅後は社説のダウンロードやら読書やら。夕食後、スマホで笠置シヅ子さんの歌う「東京ブギウギ」を妻といっしょに聴いたりする。発音は少し甘いけれど、音をしっかりととり、いらん装飾をしてへん。そやから耳に心地よいんやなあ。もう少し笠置さんの歌が配信されてたらええんやけれど。Apple musicでは「東京ブギウギ」のほか、「買い物ブギ」、「アイレ可愛いや」の3曲しか見つからなんだ。ちなみにエノケンは「伊達男」だけ。「ブギウギ」をきっかけに戦前の昭和モダンというような歌にも注目してもらいたいものです。
それからしばらく読書。今日も寝落ちせずにすんだ。
明日12月17日は「たちよみの会」例会の予定です。今月も13:00~15:00の短縮バージョンで行います。ご参加お待ちしています。
キャスリーン・バトル・エディション [音楽]
今日は定休日。
寝不足や疲れなどが重なっていたせいか、目覚めたのは、通常ならもう坂道の学校についているころ。録画した番組を見たりしながら朝食を取る。食後、また眠くなる。アニメなどを見たらやってしまいたいこともあったんやけれど、結局ちょっとだけ手をつけて、すぐに午睡。
なんか変な夢(自分がルパン三世の一味に入っている、というようなの)を見て、夕刻目覚める。社説のダウンロードをしたり、読書をしたりして過ごし、夕食後も寝床で読書。
今日はタイガースの試合はなく、ゆっくりと読書の時間がとれたけれど、読了には至らず。
とにかくやるべきことはあってもくたくたでとてもとても……という一日になった。というわけで、日記の中身もスカスカ。
せめて今聴いているCDの話くらい。
今聴いているのは輸入盤のボックスセットで、「キャスリーン・バトル エディション」というもの。DGから出たCDだけやなく、EMIから出たものもセットにしてくれている嬉しいボックス。発売はオーストラリアの「ELOQUENCE」という、ユニヴァーサル傘下の会社。ここはかなり古い録音の復刻などもしているメーカーで、ボックスセットの場合、かつて出ていたレコードやCDのジャケットもそのまま復刻した紙ジャケット仕様。これもまたファンには嬉しい。そして非常に格安。ただ、アーティストによっては何十枚ものセットになってしまうこともあるので、そういうのは買いません。キャスリーン・バトルは1980年代後半から90年始めに人気絶頂やったソプラノ歌手。私は同系統のソプラノやとバーバラ・ヘンドリクスが好きやったので、バトルは2枚ほどアルバムを持っていただけやった。ただ、全盛時はカラヤンとウィーンフィルのニューイヤーコンサートで共演するなど引っ張りだこやったのに、DGレーベルからEMIレーベルに移籍したりしたこともあり、急速に単独のアルバムが出んようになった。とはいえ、その鈴を転がすような歌声と、表情豊かな歌い方は今聴いても魅力的。特にジェシー・ノーマンと共演した黒人霊歌コンサートは当時出てすぐに買い何度も聴いたくらい、楽しく素敵なアルバムやった。こうやって30年くらい前の録音を聞いているとやはり魅力あふれる歌手やったなあと再確認。お買い得のボックスセットです。
寝不足や疲れなどが重なっていたせいか、目覚めたのは、通常ならもう坂道の学校についているころ。録画した番組を見たりしながら朝食を取る。食後、また眠くなる。アニメなどを見たらやってしまいたいこともあったんやけれど、結局ちょっとだけ手をつけて、すぐに午睡。
なんか変な夢(自分がルパン三世の一味に入っている、というようなの)を見て、夕刻目覚める。社説のダウンロードをしたり、読書をしたりして過ごし、夕食後も寝床で読書。
今日はタイガースの試合はなく、ゆっくりと読書の時間がとれたけれど、読了には至らず。
とにかくやるべきことはあってもくたくたでとてもとても……という一日になった。というわけで、日記の中身もスカスカ。
せめて今聴いているCDの話くらい。
今聴いているのは輸入盤のボックスセットで、「キャスリーン・バトル エディション」というもの。DGから出たCDだけやなく、EMIから出たものもセットにしてくれている嬉しいボックス。発売はオーストラリアの「ELOQUENCE」という、ユニヴァーサル傘下の会社。ここはかなり古い録音の復刻などもしているメーカーで、ボックスセットの場合、かつて出ていたレコードやCDのジャケットもそのまま復刻した紙ジャケット仕様。これもまたファンには嬉しい。そして非常に格安。ただ、アーティストによっては何十枚ものセットになってしまうこともあるので、そういうのは買いません。キャスリーン・バトルは1980年代後半から90年始めに人気絶頂やったソプラノ歌手。私は同系統のソプラノやとバーバラ・ヘンドリクスが好きやったので、バトルは2枚ほどアルバムを持っていただけやった。ただ、全盛時はカラヤンとウィーンフィルのニューイヤーコンサートで共演するなど引っ張りだこやったのに、DGレーベルからEMIレーベルに移籍したりしたこともあり、急速に単独のアルバムが出んようになった。とはいえ、その鈴を転がすような歌声と、表情豊かな歌い方は今聴いても魅力的。特にジェシー・ノーマンと共演した黒人霊歌コンサートは当時出てすぐに買い何度も聴いたくらい、楽しく素敵なアルバムやった。こうやって30年くらい前の録音を聞いているとやはり魅力あふれる歌手やったなあと再確認。お買い得のボックスセットです。