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ちょっと今から仕事やめてくる [映画]

 今朝はすんなり起きられて、無事出勤。時間割変更で午前中4時間、インターンシップの時間。とはいえ実習に行く曜日やないんで、担当の相方が生徒に映画を見せることにした。
 むろんキャリア教育がらみの映画ということになる。見せたのは「ちょっと今から仕事やめてくる」。福士蒼汰、工藤阿須加が主演。辛うじて内定をもらった会社はとんでもないブラック企業。隆(工藤阿須加)はサービス残業の終わった夜、駅のホームで疲れて電車のくるところへ落ちかけるが、小学校のころ同級生だったというヤマモト(福士蒼汰)に助けられる。山本のおかげで生きる元気を取り戻した隆だったが、ヤマモトが実は同級生ではなく、しかもかつてブラック企業に勤めていて自殺していたことをネットで探し当てる。はたしてヤマモトという男はいったい何者なのか。せっかく取ってきた契約にミスがあり部長(吉田鋼太郎)にボロカスに怒鳴りつけられる。ミスの尻拭いをしてくれた先輩の五十嵐(黒木華)も勝手に隆のパソコンをのぞくなど挙動不審。絶望した隆は会社の屋上から飛び降り自殺をしようとするが……というお話。
 ブラック企業の実態がどういうものなのかは私はよく知らんけれど、この映画では非常にわかりやすくその姿を描く。後輩の成果を横取りする先輩などは、どう見てもやり方が稚拙で営業成績トップの凄腕を感じさせないのはいかがなものか。ヤマモトの正体はなかなかよく考えられているけれど、できすぎという感じもする。原作はメディアワークス文庫の小説。ライトノベルと一般小説の中間に位置するポジションの文庫なんで、ライトノベルにありがちなわかりやすくするためにかえって単純になったり設定に無理があったりという欠点が、実写化することでくっきりと見えてしまうという印象が残った。
 ただ、高校生の目にはブラック企業とはどういうものかがわかりやすく見えたやろうし、仕事はその企業だけやなく、広く社会を見て考えるべきというメッセージはダイレクトに届いたと思う。もっともヤマモトの正体に関しては「わかりにくかった」という生徒もいてて、ここらあたりがラノベ寄りの原作の限界かもしれんなあ。
 午後からは社会のプリントの作成など。定時に退出し、帰宅後は読書をしたりスマホをいじったり。夕食後、読書の続き。さすがに疲れたのかうとうと。で、やっとこさ起きて日記を書いてます。
 明日から三連休。新型コロナ第6波は勢いが止まらず。必要最低限の外出だけして、あとはひたすら自宅に籠ることにしよう。

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夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~ [映画]

 台風の接近で、昨夜から午前中はベランダは強風。寝室の窓を少し開けておくと、心地よい風が吹きこみ、昨夜とはうって変わって快眠。
 朝は少しだけ昨日録画したアニメを見、そのあと録画しておいてあったアニメ「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」を見る。テレビ版を放送しているテレ東系でも放送してへんのに、BS12が放送したのですね。

 人には見えないものの見える青年夏目が、やはりそうであった祖母の遺品として譲り受けた「友人帳」には祖母が勝負してまかしたもののけの名前が記されており、その「友人帳」を介して出会うもののけたちとの交流を描く物語として出発した本作も、劇場版が公開される頃には、もののけがらみで知り合い、友人となっていった級友や祓い師たちとの交流も描かれるようになっている。この映画はそれを踏まえていないと、単品で見たんでは何のことやらわからんわな。
 夏目の用心棒を自任するニャンコ先生が、謎の木の実を食べて三分割してしまう。ニャンコ先生を救うべく動く夏目の前にあらわれた親子との交流がこの映画の中心。母親役が「カリオストロの城」で公女クラリスを演じた島本須美さんであるところに感慨深いものがあったりしたけれど、それはともかく、人ともののけの関わり方を、時には恐ろしく、そして時には優しく描くのがこの作品の特徴なんやけれど、この映画ではその塩梅がちょうどよくなっていて、何気なく描かれたシーンがちゃんと伏線となって最後には生きてくるというあたり、非常に練りこまれた構成で、見終わったあと、優しい気持ちに包まれた。
 こういう心の栄養みたいなものもとってやらんと、気持ちがささくれだってしまう。テレビ版をご覧でない方はそちらも合わせてお薦めいたします。
 午後は読書と午睡。夕食後はしばらくスマホで遊び、読書。予定では定年を過ぎたら楽隠居をしてこういう毎日を送りたかったんですけどね。まず無理やろうなあ。

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あなたの心です [映画]

 昨夜は蒸し暑く寝苦しく、熟睡はおろか、何度も目覚めては二度寝三度寝を繰り返し、通常と同じ時間に起きる。妻も夜は寝られず。台風が近づいている影響なんやろうな。とにかく蒸す。
 結局いつもの日曜日と同じように、午前中はテレビ、昼食後は午睡というパターン。
 読書も進まず、夕食後はスマホをいじって過ごす。
 昼食前、3台目のデッキで外付けHD以外のDVDやBDを見られるかどうか確認してなんだので、「ルパン三世カリオストロの城」のBDが手近にあったため、トレイに入れる。
 最初のカジノから現金を奪うシーンからオープニングの「炎のたからもの」まで見て切るつもりでしたのよ。でも、ついつい続きを見てしまい、あとはもう最後まで切ることが出けなんだ。何遍見たかわからんのですよ。テレビで放送されたノーカット版を編集したDVDもあるし。それやのにぐいぐいとひきこまれていく。最後の銭形警部の「あなたの心です」という名セリフなんか、銭形警部が口を開く前からなんかもう胸がいっぱいになってしもうていたなあ。封切りの日に見に行った時の私はまだ高校生。18歳の12月でした。あれから40年。私にとっては宮崎駿の最高傑作はテレビでは「未来少年コナン」、映画では「カリオストロの城」。「ナウシカ」よりも上です。
 多感な時期に見て、後の自分に大きな影響を与えたものは、いつまでも自分にとっての最高傑作であると再確認した次第。

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ブラジルから来た少年 [映画]

 午前中はテレビの前で過ごす。休みで時間もあるので、見ようと思うて録画してあったけれど見てへん映画を見ることにする。「ブラジルから来た少年」であります。アイラ・レヴィンの原作ははるか昔高校時代に「リーダース・ダイジェスト」のハードカバー本で読んだけれど、細部は覚えてなんだ。まあ抄訳であるので、ほんまは完訳本も読みたいところやけれど、絶版なんで、いつか復刊フェアかなんかやるのに期待しておこう。同じ作者の「ローズマリーの赤ちゃん」も復刊希望。こう書いといたら業界の人がどなたか読んではるので早川の人にいつか伝わるやろう。直接言えよ。
 映画はヒトラーのクローンを作ったマッドサイエンティストのグレゴリー・ペックと、ナチス残党狩りに情熱を傾ける老ユダヤ人のローレンス・オリビエの暗闘を描く。思うていたより地味な感じの映画やったけれど、ラスト近くでついに直接対決するあたりは火花が散っていて非常に面白かった。名優同士のつばぜり合いはやはり迫力がある。
 昼食後、午睡。妻は日帰り帰省。起きたらもう出かけていたんで、プロ野球中継を追っかけ再生で見る。今日も両チームの投手の出来がよく、緊迫した投手戦。最後は大山のサヨナラ打でタイガースの勝ち。せっかくエキサイトした試合やったのに、ヒーローインタビューはゴールデンウィーク企画の「子どもヒーローインタビュー」で、質問はサヨナラ打とはまるで関係ない用意したものばかり。普通のヒーローインタビューやったら興奮そのままの言葉がどんどん出てきたファンと選手が一体化したものになるのに、「一番仲の良い選手は誰ですか」とか「試合前にはどんな準備をしますか」なんて質問に、大山君もしごく冷静に答えていた。うーむ、ファンサービスとしてアイデアを出してきたのはええんやけれど、企画としてはヒーローインタビューと切り離してやってほしかったなあ。

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日本誕生 [映画]

 風邪薬が効くくらいまで体力が回復してきた。今日は外部会議や研修などがないので、一日仕事部屋で事務作業。12月のはじめに後期の中間考査があるので、試験範囲の見通しをして、試験問題のたたき台を作ったりする。来週には進学予約奨学金第2回募集のインターネット申し込みがあるので、生徒向けに入力マニュアルを作成。
 こう書くと懸案をバリバリと片づけたみたいですけどね。とにかく起動が遅くペースがのろくという状態やから、思うように進行しません。まあ明日の休みにしっかり午睡するか。
 先日、倫理の授業で生徒に「日本誕生」という60年前に公開された映画のDVDを見せた。三船敏郎がヤマトタケルとスサノオノミコトを演じており、特撮は円谷英二、音楽は伊福部昭。タイトルクレジットにそういう名前が並んでいても、生徒たちは無反応。まあしかたないか。
 全編を見せるには時間がかかり過ぎるので、教科書で触れられている「天岩戸」の場面だけを見せる。アマテラスオオミカミの草笛光子がきりっとした美しさを見せ、天岩戸の前で話し合うている神々は柳家金語楼、エノケン、加藤大介、有島一郎、三木のり平といった面々。岩戸を引き開けるのは四十六代横綱朝潮太郎。岩戸の場面のためだけに集められたキャストですぞ。なんてぜいたくな。でも、生徒たちには誰がなんという役者かなんてわからんのやなあ。ああもったいない。
 デジタル補正されているので、画像も美しく、生徒に書かせた感想の中には「60年も前に作られたとは思えない」というのもあった。生徒からしたらそれこそほんまに神話の世界ですからねえ。でも、フィルム撮影、そしてCGなど使わないで作られた質感のある特撮、そして役者の存在感など、正直今と゜きの映画よりもこのころのものの方が凄いと私は思う。
 映画を見せたのは日本の風土と信仰について理解させるための補助でしかないけれど、感想を読んだら生徒たちは記紀神話についてそもそも知識がないことが分かった。それはそれでいかがなものか。学校で教わらなんだら知る機会はないのかもなあ。

 11月18日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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君の名は。 [映画]

 朝から録画してあったアニメ「アニメガタリズ」を3話分見る。これで「アニメガタリズ」は全部見た。アニメオタク向けの小ネタ満載でそれなりに楽しめたけれど、もっともっとハチャメチャにしてくれていたらよかったのに、とはおっさんの繰り言か。あまりぶっ飛び過ぎるとDVD購買層がついてきてくれんのかもなあ。
 午後は読書。「淀川長治の活動大写真」を読了。サイレント映画のことは全くわからんので、面白く読めた。こういう貴重な証言を収録した本は絶版にしたらあかんと思う。
 夕刻、昨日録画したアニメ映画「君の名は。」を見る。ほんまは話題になっている時に映画館で見るべきやったんやけれど、その余裕がなかっただけに、こんなに早くテレビで放送してくれるのはありがたい。
 これだけ人気を呼んだ映画を今さらおっさんがどうこう言うのもなんですが、確かに話題になっただけのことはある。冒頭30分かけて2人の男女の入れ替わりをたっぷりと見せておき、そこから本題に入るところなど、見せ方がうまい。そこから男の子が女の子に会いに行き、行った先で知った衝撃の事実とていねいに描き、そして人々を救うために奔走するという流れを一気に見せる。そして2人が最後に出会うかすれ違うかというあたり、余韻を持たせていて、これは確かに何度も映画館に行って見直したくなりますわ。
 今はたいてい完全入れ替え制の劇場がほとんどやけれど、昔みたいに入れ替えなしやったら、きっと一日中映画館に入りっぱなしの人も出ていたに違いない。いつもなら見たらすぐに削除するんやけれど、今回はそのまま置いておく。時間があればまた見たい。もっとも、その前にBDかDVDを買うかもしれんけれど。
 夜は元日に録画したドラマ「風雲児たち 蘭学革命編」を見る。みなもと太郎の原作を三谷幸喜がシナリオ化したもの。話そのものは面白かったけれど、原作の漫画を意識し過ぎて三谷幸喜らしさがあまり出てなんだのが残念。これならEテレのアニメ「ねこねこ日本史」(そにしけんじ・原作)の方が楽しい。ドラマ化やなくアニメ化にした方がよかったんやないかな。
 というわけで、年休も使うて1日のばした正月休みもテレビ三昧。明日は仕事始め。で、また3連休。仕事モードに戻れるかなあ。

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鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星 [映画]

 午前中は年賀状の宛名書き。一気にすませてしまう。去年まで、前任校で最後に主担任を持ったクラスの生徒全員に出していたけれども、今年から返事をくれた生徒だけに絞ることにした。そろそろ気持ちの切り替えをしないとね。というわけで、今年は出す枚数がかなり減った。でもね、こういう時に限ってこれまで返事をくれなんだ子からひょっくりときたりするんかもなあ。その時は1月8日までに出さんならん。それを過ぎると10円切手を貼って出さんならんようになる。なんてややこしい。
 妻が買い物ついでに投函してくれるとのことで、午後から午睡。熟睡しました。
 夕刻起きてきて、妻といっしょにずいぶん前に録画しておいた映画「鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」を見る。暮れも押し詰まっている時に呑気にそんなものを見ていてええんか。実は、正月に録画する番組の予約をしていたら、今のうちにある程度まとめて見てHDから削除せんと残容量が厳しくなりそうなのがわかったので、時間のとれる時に見ておこうということになったのです。もちろん前から見たい見たいとは思うていたんやけれどね。
 ストーリーは映画オリジナル。脚本は真保裕一さん。いやあ、昔はこういう人気作家が脚本を書くなんてなかなかなかったんですけれどねえ。本篇の世界観ががっちりと構築されているので、こういう原作にない番外編を作っても物語が破綻しない。しかも劇場公開を前提としているから作画の質も高い。テレビで見るのはもったいない。
 ストーリーは……ここには書きません。関西地方ではお正月にテレビで放送されるので、そちらで見る人がいてるかもしれんのでね。ただ一言、「鋼の錬金術師」のファンでなくとも、本編を少しでも見て世界観をご存知の方は、ぜひ見るべし。3つの勢力の間で揺れ動かされる登場人物たちの心の動きが細やかに描かれ、さらにアクションもど派手。見ごたえある作品でございました。
 さあ、年賀状も書いたし、明日はお正月用のお買い物の予定。少しばかり年末らしくなってきました。

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おおかみこどもと戦争と平和 [映画]

 今日も午前中はテレビを友とする。なにしろ土曜の深夜には「鬼灯の冷徹」「ボールルームへようこそ」「宝石の国」「魔法使いの嫁」などすぐにも見たいアニメがそろっていて、さらに日曜朝には「戦隊」「ライダー」とくるのですから。
 午後から午睡。少しだけ寝てトルストイ「戦争と平和」(新潮文庫・全4巻)をやっとこさ読了。HDDプレイヤーの録画残量が苦しくなってきたので、長い間置いてあったアニメ「おおかみこどもの雨と雪」(細田守監督)などを見る。別に見たくなかったわけやなく、野球や相撲のシーズンにはまとめて長いものを見ている余裕がなかったので、映画はどうしても後回しになる。「おおかみこども」については今さら私がここで感想を書くまでもなく、細やかなところまで描写の行き届いた佳品でした。苦学生が狼男と恋をし、2人の子どもを授かり、夫の死後、雪深い地方に転居して育て上げる家庭をていねいに描き切っている。子どもたちが人間としての生を選ぶか、狼としての生を選ぶか、そのあたりの描き方が非常に丁寧で好感を持てた。
 読了した「戦争と平和」は確かに大作やけれど、「アンナ・カレーニナ」の方が面白かったなあ。主人公たちの性格が物語の間にどんどん変わっていくのが気になるうえに、戦争そのものを描きたいのか戦争に翻弄される人間たちを描きたいのかが判然としない。さらにエピローグのほとんどを占めるトルストイの延々と語られる戦争論は蛇足で、興をそぐことおびただしかった。
 多数の主要登場人物を描き分け、ナポレオンのロシア遠征をじっくりと描き、その時代のロシアの政情や人々の暮らしを広い視点から見つめる力量には感服したのではあるけれど。戦争と平和を物語だけで描いていたのであれば言うことはないんやけれどなあ。とにかく読み応えがある大作であることは間違いない。
 さあ、これで待機していた他の本が読めるぞう。

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宇野重吉と岡田嘉子 [映画]

 台風接近中。明日には近畿地方直撃の恐れということで、甲子園の高校野球開会式はなんと1日延期が早々と決定。宿泊の問題やとか準備の問題やとかいろいろあるから早目の決定になったんやろうね。
 とはいえ今日は猛暑日。大阪は発熱状態です。こういう日は不要不急の外出は避けるべき。朝食後、すぐに睡魔が襲い、録画した番組を見ようとしていたんやけれど、気がついたら寝ていた。ふと目を覚ますともう8時半を過ぎている。
 しもた!
 今日は広島の原爆忌。毎年必ず8時15分には黙祷しようと決めているんやけれど、今年は不覚にも寝てしもうた。8時15分には目をつむって夢の中で祈っていた、ということには……ならんよなあ。
 「戦隊」「ライダー」と録画したのを見る。またも睡魔が襲う。うたた寝や居眠りはいかんと思い、寝床に。昼過ぎに起きてきて昼食後、プロ野球中継を見る。最終回、逆転のピンチを迎えるも辛うじて逃げ切りスワローズを3タテ。このままライオンズみたいに12連勝くらいしてくれんかな。
 夕刻、先日録画した「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」を妻と見る。私は特に熱心な寅さんファンやないけれど、20本目までは半分以上は見ている。両親が好きで、地元の名画座や、新京極にあった松竹京映という映画館で「寅さんまつり」みたいなのをやる時によくいっしょに見に行っていたのです。中学生くらいの頃かなあ。そんな中で一番印象に残っているのが「寅次郎夕焼け小焼け」で、ヒロインの太地喜和子が生き生きしていて魅力的やったのと、共演の宇野重吉の存在感が抜群で、寅さんがヒロインにふられないという気持ちのいいラストも含めて、自分の見た中ではベストと思うています。
 ほんまにそんなによかったかと確認したかったのと、妻が太地喜和子も宇野重吉も好きやったので、ぜひ一度見てもらおうと思うていたのです。
 圧巻は宇野重吉ふんする画家が、若き日の恋人を訪問する場面で、なんと岡田嘉子が扮している。たまたま日本に帰国していた時やったのかな(意味のわからない人もいるかもしれませんが、御自分でお調べください。説明しようと思うとこの数倍の字数を要するので)。老名優のこのツーショット、見ごたえ十分でありました。
 というわけで、記憶通りおもしろかったので安心。ああ、宇野重吉のような老人に私はなりたい。

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チルソクの夏 [映画]

 朝のうちに昨晩録画した深夜アニメ「ボールルームへようこそ」やら「賭ケグルイ」やら「異世界食堂」やらを見、「戦隊」「ライダー」のセットを見てから、無性に眠くなり昼食前に午睡。目覚めて昼食。高校野球大阪予選の決勝戦を少しだけ見る。府立大冠高校と大阪桐蔭高校の試合。府立高校にはぜひ勝ってほしい。2回に鮮やかに逆転してみせたところでラジオに切り替えてタイガースの中継を聞く。テレビでなくてよかったかも。一方的に大敗。ラジオはCBCの実況をABCが中継。ドラゴンズの理想的な勝ち方、しかも連敗脱出ということで実況アナの声が弾んでいる。こういうローカル局の地元応援放送は大好き。負けたけれど、地元愛にあふれる実況を聞けただけでもラジオでよかったかな。
 夕刻、映画鑑賞会の候補のひとつ、「チルソクの夏」を見る。2002年制作で、脇役で出演している上野樹里が若い。でも、存在感では主役の子を食うています。
 下関と釜山の陸上競技交流会を舞台に、1978年ごろという時代背景をていねいに描く。下関の女の子と釜山の男の子の淡いラブストーリー。韓国人に対する差別、日本人に対する反感を乗り越えながら文通という手段のみでつながる二人。1年後の交流会での再会。そして……というお話。
 ていねいな作りやけれど、これも時代背景の事前指導とかかなりやってもらわなあかんかな。主人公の父親(山本譲二)は流しの歌手。でもカラオケに押されて仕事が減ってきている。この「流しの歌手」という仕事の説明とスナックにカラオケが入ってきて、というところらあたり、生徒たちにはピンとこないんやないやろうか。かくいう私も飲酒可能になって、バイト先の人たちとスナックに連れられていったころは、もうカラオケが当たり前の時代やったしな。
 人権平和映画鑑賞会なんて催しの場合、現代を舞台にするか、思い切って歴史的なものにするかどちらかにした方が事前指導しやすいんやないかというのが昨年から担当していて感じたこと。30数年前くらいが舞台の映画というのはよほど映画の好きな生徒やないと想像力が働きにくかろうと感じた次第。
 これも候補として保留やな。今度出勤した時に、候補をもう少し広げてみようか。

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