ザイモウ [日常生活]
今夜の夕食後、妻が市販のフルーツ入りゼリーを出してくれた。
「果実羹」とラベルには書かれている。「羹」は「羊羹」の「羹」。ゼリーの意味はないけれど、現在はゼリーをさして使うことが多い。例えば「牛乳羹」とかね。
これを見て妻が「羊羹の“羹”って本来はどんな意味やったっけ」と言う。中国の古典にでてくる「羊羹」は現在お茶うけに出てくるようなものとはまったく違うものやったはず。
私の頭の中で「内臓」という言葉が浮かんできて、それを口にしようとした瞬間に妻が言うた。
「“臓物”やったよね、確か」
私はすぐに相槌を打った。
「そうそう、“ザイモウ”!」
「ザイモウ?」
わっ、「ザイモウ」ってなんやねん。
私は「そうそう“臓物”!」と言おうとしていたのに、口は勝手に「ザイモウ」てなことを言うておる。なんやねん「ザイモウ」。
つまりなんですね、私の口は「内臓」と言おうとしていて、そこに突然妻が「臓物」という言葉を発したので、「臓物」と「内臓」がまじって「ザイモウ」になってしもうたらしい。
分析するとですね、子音は「臓物」のZとMを発音している。そして母音は「内臓」のAIとOUを発音しているのです。後づけの理屈ではあるけど、おそらく私の脳内でそういう変換が行われたんやないかなあ。
とはいえ、「ザイモウ」ってなんかもっともらしい言葉ですよね。「材耗」とか「剤網」とか漢字を当てたら、ほんまにそんな単語があるみたいに思えませんか。
こういう嘘熟語をなんかいっぱい作って遊んだらおもろいやろうなあ。
それにしても人間の頭というのはほんまに思いも寄らん回り方をするもんです。我ながら感心してしもうたですよ。
「果実羹」とラベルには書かれている。「羹」は「羊羹」の「羹」。ゼリーの意味はないけれど、現在はゼリーをさして使うことが多い。例えば「牛乳羹」とかね。
これを見て妻が「羊羹の“羹”って本来はどんな意味やったっけ」と言う。中国の古典にでてくる「羊羹」は現在お茶うけに出てくるようなものとはまったく違うものやったはず。
私の頭の中で「内臓」という言葉が浮かんできて、それを口にしようとした瞬間に妻が言うた。
「“臓物”やったよね、確か」
私はすぐに相槌を打った。
「そうそう、“ザイモウ”!」
「ザイモウ?」
わっ、「ザイモウ」ってなんやねん。
私は「そうそう“臓物”!」と言おうとしていたのに、口は勝手に「ザイモウ」てなことを言うておる。なんやねん「ザイモウ」。
つまりなんですね、私の口は「内臓」と言おうとしていて、そこに突然妻が「臓物」という言葉を発したので、「臓物」と「内臓」がまじって「ザイモウ」になってしもうたらしい。
分析するとですね、子音は「臓物」のZとMを発音している。そして母音は「内臓」のAIとOUを発音しているのです。後づけの理屈ではあるけど、おそらく私の脳内でそういう変換が行われたんやないかなあ。
とはいえ、「ザイモウ」ってなんかもっともらしい言葉ですよね。「材耗」とか「剤網」とか漢字を当てたら、ほんまにそんな単語があるみたいに思えませんか。
こういう嘘熟語をなんかいっぱい作って遊んだらおもろいやろうなあ。
それにしても人間の頭というのはほんまに思いも寄らん回り方をするもんです。我ながら感心してしもうたですよ。
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