ふたりのロッテ [読書全般]
愛すれどタイガース「高橋遥人、1025日ぶりの勝利で連敗止める」を更新しました。
今日は山の日。なんで山の日は8月11日に固定して、海の日はハッピーマンデーにしているのか根拠がわからん。盆休みを1日でも長くとれるように、という事なのかな。
今日は台風の影響で南からの温暖な空気が流れこんできたのか、昨日より蒸し暑い。「ザ・ファブル」などの深夜アニメを見たりしてても疲れやすい感じ。
昼食後、午睡。夕刻起きて社説のダウンロードなど。
夜は追っかけ再生でサンテレビのナイター中継を見る。どうも巴里五輪大会には関心がわかんなあ。タイガースは3度の手術を経て3年ぶりに一軍登板を果たした高橋遥人投手が復活勝利を果たしてカープ戦の連敗を止める。1つでも勝てたら御の字と思うていたんで、スイープされず良かった良かった。高橋投手、おめでとうございます!
エーリヒ・ケストナー/池田香代子・訳「ふたりのロッテ」(岩波少年文庫)読了。大人向けの「消え失せた密画」でケストナーに興味を持ち、斎藤美奈子さんの「挑発する少女小説」で「ふたりのロッテ」を読んでみたくなったので、未読本の山から引っ張り出してきた。読みたい岩波少年文庫はけっこうたまっているのです。
ウィーンの学校の少女たちとミュンヘンの学校の少女たちが夏休みを過ごすため、ゼービュールという田舎町の林間学校でいっしょになる。そこでなんとロッテとルイーゼという瓜二つの少女が出会う。実は彼女たちがまた赤ん坊だったころ、双子を引き裂くように両親は離婚し、互いに兄弟がいることを隠して育てていたのだ。知らせてもらってなかったことなどに意趣返しをしようと二人は入れ替わってそれぞれの家に帰る。活発なルイーゼとまじめで大人びたロッテは最初は互いの生活の違いに戸惑うが、次第にまわりを巻きこんでいく。ところが父親との再婚を狙う若い女性が出現し……という話。双子であっても別々な環境で育てばもちろんその性格などは違うものになる。ましてやそれが両親の離婚によるもので、しかも自分の双子がいるという事すら知らされてないとしたら。まだ10歳の少女たちが、自分たちで考えて計画を立て、「失われた半身」を取り戻そうとする姿が自立しようとする少女の心理をしっかりと描いたうえ、身勝手な「大人」というものに対するシニカルな視点を最後まで保つ。確かにこれは面白い。単なる「とりかえばや物語」ではなく、子どもといえどもちゃんとした一人の人間だという思想が本書にはある。ナチス政権下では発表できず、戦後発表したという本書からは、確かに戦争の影などはうかがえないけれど、人を人として扱わなかったナチス政権に対する抵抗も読み取れるんやないか。大人びたロッテよりも奔放なルイーゼが魅力的。ただ、最後はルイーゼがロッテとしての立場で活躍するので、「ふたりのロッテ」というタイトルになったんやろうね。少年時代に一度読んでから、この年に読み返す、という読み方をしてみたかったなあ。ケストナーにはますます興味がわいてきた。もう少し読んでみようかな。
今日は山の日。なんで山の日は8月11日に固定して、海の日はハッピーマンデーにしているのか根拠がわからん。盆休みを1日でも長くとれるように、という事なのかな。
今日は台風の影響で南からの温暖な空気が流れこんできたのか、昨日より蒸し暑い。「ザ・ファブル」などの深夜アニメを見たりしてても疲れやすい感じ。
昼食後、午睡。夕刻起きて社説のダウンロードなど。
夜は追っかけ再生でサンテレビのナイター中継を見る。どうも巴里五輪大会には関心がわかんなあ。タイガースは3度の手術を経て3年ぶりに一軍登板を果たした高橋遥人投手が復活勝利を果たしてカープ戦の連敗を止める。1つでも勝てたら御の字と思うていたんで、スイープされず良かった良かった。高橋投手、おめでとうございます!
エーリヒ・ケストナー/池田香代子・訳「ふたりのロッテ」(岩波少年文庫)読了。大人向けの「消え失せた密画」でケストナーに興味を持ち、斎藤美奈子さんの「挑発する少女小説」で「ふたりのロッテ」を読んでみたくなったので、未読本の山から引っ張り出してきた。読みたい岩波少年文庫はけっこうたまっているのです。
ウィーンの学校の少女たちとミュンヘンの学校の少女たちが夏休みを過ごすため、ゼービュールという田舎町の林間学校でいっしょになる。そこでなんとロッテとルイーゼという瓜二つの少女が出会う。実は彼女たちがまた赤ん坊だったころ、双子を引き裂くように両親は離婚し、互いに兄弟がいることを隠して育てていたのだ。知らせてもらってなかったことなどに意趣返しをしようと二人は入れ替わってそれぞれの家に帰る。活発なルイーゼとまじめで大人びたロッテは最初は互いの生活の違いに戸惑うが、次第にまわりを巻きこんでいく。ところが父親との再婚を狙う若い女性が出現し……という話。双子であっても別々な環境で育てばもちろんその性格などは違うものになる。ましてやそれが両親の離婚によるもので、しかも自分の双子がいるという事すら知らされてないとしたら。まだ10歳の少女たちが、自分たちで考えて計画を立て、「失われた半身」を取り戻そうとする姿が自立しようとする少女の心理をしっかりと描いたうえ、身勝手な「大人」というものに対するシニカルな視点を最後まで保つ。確かにこれは面白い。単なる「とりかえばや物語」ではなく、子どもといえどもちゃんとした一人の人間だという思想が本書にはある。ナチス政権下では発表できず、戦後発表したという本書からは、確かに戦争の影などはうかがえないけれど、人を人として扱わなかったナチス政権に対する抵抗も読み取れるんやないか。大人びたロッテよりも奔放なルイーゼが魅力的。ただ、最後はルイーゼがロッテとしての立場で活躍するので、「ふたりのロッテ」というタイトルになったんやろうね。少年時代に一度読んでから、この年に読み返す、という読み方をしてみたかったなあ。ケストナーにはますます興味がわいてきた。もう少し読んでみようかな。
ホンマ日本の祝日は不可解ですな。海の日は明治天皇が東北地方巡幸から横浜に戻って来た日を海の記念日にしたらしいですやん。歴代天皇との関係性は隠し味にしときたいんかな?
by 承服亭すまん (2024-08-12 20:56)
皇室関係の祝日は基本的に「ハッピーマンデー」みたいにいじらんのが政府自民党の保守派の方針やと思うていたのに、「海の日」は構わんというのが奇々怪々。で、特にこの日でないとあかんというわけでもなくついでに作られた「山の日」は動かさんというのも複雑怪奇。
自民党保守派の支援団体であるといわれる日本会議がこの件について抗議しないのも唖然呆然、といったところですね。
by t-kita (2024-08-13 00:01)