ある友人の死 [追悼]
訃報を聞いたのが一昨日やった。漫画家・イラストレーターのおがわさとしさんからの電話やった。
おがわさんと私と、高校時代にいつもつるんでいた友人が、亡くなった。享年46。
私と彼とは中学1年の時に同じクラスになってからの付き合いやった。漫画が好きで、ノートに戦闘機や戦艦の絵を次々と描いていた。
うまいなあと思うた。
3年生の時にも同じクラスになり、漫画の話をよくした。彼は松本零士のファン、私は手塚治虫のファンと、少し方向性は違うたけれど、心ゆくまでまんがの話ができる大切な友人やった。別の高校に進学しても、またいっしょに石川古本店(漫画マニアの間では有名な漫画専門の古書店。店主は「手塚バカ一代」というタイトルでその半生記が紹介されるほどの手塚ファン)に行ったりしようと約束した。
当時の京都府の入試制度のおかげで(小学区制)偶然、同じ高校に入学した私と彼は、「商業美術部」という変わったクラブに入部した。同じ時におがわさんも入部した。3人で漫画やアニメの情報を交換し合い、大学の学園祭で古いアニメの上映会があると、いっしょに見に行った。大阪や京都でアニメの特別上映会(虫プロ作品の上映会や、手塚治虫先生も出演しはった手塚プロの上映会など)があれば、そろって見に行った。
帰宅時は3人そろってこれも漫画ファンの間では有名やった「恵文社一乗寺店」(現在はサブカルの聖地みたいになってるらしい)に寄った。ただし、金曜日だけは「機動戦士ガンダム」などを見るためにクラブを休みにして(おがわさんが部長やったから、これくらいの横暴はかんたんにでけた)急いで帰宅したけれど。
高校を卒業した後も、クラブのOB会を通じてよく遊んだ。ただ、彼が就職して東京に行ってからは少し疎遠になりかけてはいた。病のためにこちらに帰ってからも、おたがい社会人ということもあってめったに会うことはなくなった。
それでも私のブログに投稿してくれたり、メールをくれたりしていた。2月にメールをくれた時には、3月に会おうと約束もした。
まさか、こんな形で会うことになるとは想像もしてなんだ。
訃報を聞いた後、半時間近く号泣してしもうた。ただ、彼への涙はそこで枯れ切ったかのように止まったけれど。
死ぬにはまだ若い。若すぎる。ゆらむぼさんに続いて、かけがえのない友人がこんなに早く亡くなってしまうやなんて。胸の奥に鈍い痛みがまだ重く深く残っている。
さようなら、青春時代を共有した友よ。私は君に何もしてあげられなんだけれど、許してほしい。
さようなら。
おがわさんと私と、高校時代にいつもつるんでいた友人が、亡くなった。享年46。
私と彼とは中学1年の時に同じクラスになってからの付き合いやった。漫画が好きで、ノートに戦闘機や戦艦の絵を次々と描いていた。
うまいなあと思うた。
3年生の時にも同じクラスになり、漫画の話をよくした。彼は松本零士のファン、私は手塚治虫のファンと、少し方向性は違うたけれど、心ゆくまでまんがの話ができる大切な友人やった。別の高校に進学しても、またいっしょに石川古本店(漫画マニアの間では有名な漫画専門の古書店。店主は「手塚バカ一代」というタイトルでその半生記が紹介されるほどの手塚ファン)に行ったりしようと約束した。
当時の京都府の入試制度のおかげで(小学区制)偶然、同じ高校に入学した私と彼は、「商業美術部」という変わったクラブに入部した。同じ時におがわさんも入部した。3人で漫画やアニメの情報を交換し合い、大学の学園祭で古いアニメの上映会があると、いっしょに見に行った。大阪や京都でアニメの特別上映会(虫プロ作品の上映会や、手塚治虫先生も出演しはった手塚プロの上映会など)があれば、そろって見に行った。
帰宅時は3人そろってこれも漫画ファンの間では有名やった「恵文社一乗寺店」(現在はサブカルの聖地みたいになってるらしい)に寄った。ただし、金曜日だけは「機動戦士ガンダム」などを見るためにクラブを休みにして(おがわさんが部長やったから、これくらいの横暴はかんたんにでけた)急いで帰宅したけれど。
高校を卒業した後も、クラブのOB会を通じてよく遊んだ。ただ、彼が就職して東京に行ってからは少し疎遠になりかけてはいた。病のためにこちらに帰ってからも、おたがい社会人ということもあってめったに会うことはなくなった。
それでも私のブログに投稿してくれたり、メールをくれたりしていた。2月にメールをくれた時には、3月に会おうと約束もした。
まさか、こんな形で会うことになるとは想像もしてなんだ。
訃報を聞いた後、半時間近く号泣してしもうた。ただ、彼への涙はそこで枯れ切ったかのように止まったけれど。
死ぬにはまだ若い。若すぎる。ゆらむぼさんに続いて、かけがえのない友人がこんなに早く亡くなってしまうやなんて。胸の奥に鈍い痛みがまだ重く深く残っている。
さようなら、青春時代を共有した友よ。私は君に何もしてあげられなんだけれど、許してほしい。
さようなら。