わかってない実況

　今日のタイガースの試合の中継は毎日放送。実況の仙田アナウンサーは何かというと数字をもちだす。満塁で関本に打席がまわると、関本の満塁での打率を紹介して、それを根拠に「期待できます」と言う。何を言うておるのやら。確かに高打率ではあるけれど、ヒットの出る確率は１００％やない。案の定凡退した。
　マウンドにウィリアムスがあがると、今季の防御率が悪いと紹介をして、さも不安があるかのように言う。防御率が悪いのは最初の登板でぼこぼこに打たれてしもうたからで、そのあとはしっかりと抑えている。やはりジェフの存在は大きいと思う。解説の太田幸司さんが「リリーフ投手は投げるイニング数が少ないから、一度大量失点したら防御率は悪くなる。ここ数試合は安定している」と指摘した。
　一事が万事この調子。仙田アナウンサーは野球観戦の楽しみ方がわかってへんのと違うかな。その日の打者の調子、投手の調子、球場の気候に風向きなどなど。さまざまな要因が予想されていた結果を覆す、そこに醍醐味がある。
　そこがわからんから、過去のデータをもちだしてきて数字で示そうとする。そんな印象を受けた。まあ仕事やから、なんでもでけんとあかんやろう。苦手の野球を自分なりに実況するためのテクとして数字の活用があったのかもしれん。
　ただ、やっぱり野球ファンとしてはちょっと聞いてられんのですよ。