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貧乏神あんど福の神 なぞなぞが謎を呼ぶ [読書全般]

 今日は出勤日。月曜日は毎週いつものことやけれどスケジュールがぱんぱん。数少ない空き時間は教材作成。今日は日中は温くそのせいか非常にだるかった。提出された課題をチェックしたりしていたら少し遅い退出となった。
 帰宅後、しばらく寝床でどぶさっていたけれど、夕食時には録画した相撲を見る。なんと1敗で先頭に立っていた朝乃山が休場。これやから予想は難しい。琴ノ若、大の里、阿武咲が1敗を守る。大の里の勢いがすごい。明日は大関を狙う琴ノ若と割が組まれた。これは楽しみですねえ。幕下では若隆景が5連勝。伯桜鵬も勝ち越し。来場所は十両復帰か。
 相撲を見たあと、寝床で少し読書してたら寝落ち。明日は一気に冷えこむらしい。歳のせいで衰えている自律神経がもたんわい。
 田中啓文「貧乏神あんど福の神 なぞなぞが謎を呼ぶ」(徳間文庫)読了。シリーズ第4巻。表題作は判じものの絵を殺害現場に残す連続殺人犯が登場。葛幸助の長屋になぞなぞの名人を自称する問多羅江雷蔵が登場するが幸助はまるで歯が立たんのに、お福旦那はどんな判じものも解いて見せる。連続殺人犯の正体をめぐりなぞなぞというか地口というか判じものが飛び交う怪作。百物語にのめりこむ主人を丁稚の亀吉が救う「怪談なんて怖くない」と、海の素材を使う料理屋と川の素材を使う料理屋の料理合戦に長屋の家主の娘がまきこまれる「なぞなぞがまた謎を呼ぶ」の3編を収録。表題作は田中さんお得意のだじゃれ満載。ここのところあまり地口に偏った話が少なくなっていた鬱憤を晴らすかのよう。全体に語り口が落語の呼吸で書かれており、楽しい。一転して「なぞなぞがまた謎を呼ぶ」は勧善懲悪もので、スリリングなタッチ。作風が幅広くなっているところを見せてくれる。全体に肩の凝らない楽しい読物ではあるけれど、巻を重ねるごとに貧乏神の存在感が薄くなっているのと、お福旦那の謎めいた部分がそれほど見られなくなっているのが気になる。根本的なテーマだけに、次の巻ではそこを強調したものを期待したい。

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