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システム・クラッシュ [SF]

 今日も出勤日。昨日と同様、坂道の学校に行くバスを1本早め、寸暇を惜しんで採点業務の続きをする。午前中、授業が二コマ、会議が1件入っていたけれど、会議が思うたより早めに終わったので、昼食までとにかく寸暇を惜しんで採点業務。なんとか午前中にすんだ!
 奇跡、というわけではないけれど、よう間に合うたもんです。午後は答案返却が二コマ。間に空き時間が一コマあったけれど、そこでは眼科検診の生徒誘導業務が入っていたんで、できたのはせいぜいクラス別の平均点計算くらいか。
 最後のクラスの答案返却と、計算ミスの訂正が終わり、放課後は成績処理を全て済ませ、定時に退出できた。なんというか、この3日、フルスペックを使うてようやったと思う。珍しく自分で自分をほめてやりたい、という気分になりましたとも。
 帰宅後は寝床にどぷさってスマホをいじったり読書したりして過ごし、夕食後は少しうとうと。さすがに疲れた。明日はゆっくり休みますよ、ほんま。
 マーサ・ウェルズ/中原尚哉・訳「マーダーボット・ダイアリー システム・クラッシュ」(創元SF文庫)読了。シリーズ第4弾。物語としては、第2弾の「ネットワーク・エフェクト」の続きにあたる。植民惑星の異星遺物汚染事件はまだ片付いていなかった。植民惑星に移住していた人々の子孫が惑星に残っていたのですね。その人々を奴隷的契約で連れ去ろうとするBE社に対して、「幣機」マーダーボットはペリヘリオン号の乗務員たちと協力して救出作戦を敢行するのだが……という話。主人公の「幣機」の自嘲ぶりは相変わらずやけれど、何しろ相手のBE社が思いのほか手ごわく、自嘲ばかりしていられん。本書ではシリーズ中最も「幣機」に余裕がなく、アクションシーンが多い。第1弾を読んだ時のユーモア感覚がいささか薄くなっているのが気になる。解説で池澤春菜さんがかなり煽ってはるけれど、シリーズ中最も読むのに苦しんだというのが私の偽らざる感想。ユニークなユーモア感覚が薄くなればなるほど、凡庸なアクションSFでしかなくなるというのが読後感。さて、今後、このシリーズはどちらに向かっていくのか。あまり「幣機」に過酷すぎるピンチを与えないでほしいものです。それを切り抜けるために、持ち前の自虐的な個性を前に出せなくなると思うので。シリーズとして期待が大きかっただけに、ちょっとがっかりというのが偽らざる感想ですね。続巻に期待したいけれど、期待しすぎると失望も大きいので、本書のような感じで続くものと覚悟しておくことにします。
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