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戦後日本政治史 [読書全般]

 今日も定休日。昨日の深夜に録画した分まで、なんとか午前中に見てしまう。昼食を取っていたら妻から携帯電話に出てと言われる。妻のスマホにNTTから電話がかかってきて、名義人である私に出てほしい、とのこと。何の電話かと思うたら、バッテリー交換やプラン見直しのセールス電話。何やら読み上げ始めたので「ドコモショップに直接行きますから」と言うて切る。平日の昼食を取っている時間帯にセールス電話をかけてくるというような非常識な者の相手になんかなってやるもんか。もしかしたら詐欺ではないかと妻が検索したら、そういう電話があちこちでかかってきていて警察やNTTのサイトで注意を喚起している。詐欺の電話はまず自動音声でかかってくるらしいから今日のは詐欺やないみたいやけれど、歳を取るとひっかかりやすくなりそうなんで、注意せんとな。
 昼食後、午睡。その間に妻は日帰り帰省。夕刻起きてきて、昨日通販で買うた新しいカバンに荷物を入れ替えたりしてから、録画した相撲を見る。幕内の相撲の終わりごろに妻が帰宅。夕食をとりながら優勝のかかる霧島対豊昇龍、照ノ富士対琴ノ若の相撲を見る。霧島は二枚蹴りで豊昇龍を下し、照ノ富士は琴ノ若を寄り切って2敗で照ノ富士、霧島、琴ノ若が並ぶ展開に。豊昇龍にもまだチャンスはある。いやあ、上位力士のみでの優勝争いというのは理想的な展開やなあ。
 夕食後、しばらく読書など。明日は外出予定。予報では最高気温は10℃を切るようなんで、出かけたくないけれど、そうも言うてられません。
 境家史郎「戦後日本政治史 占領期から『ネオ55年体制まで』」(中公新書)読了。戦後すぐの占領下の時代から、2020年までの政権と政策の移り変わりをコンパクトにまとめた一冊。著者は東大大学院の教授。新書版ということを意識して、戦後の政治史を非常にわかりやすくまとめてある、基礎教養的な一冊。1978年生まれなんで、私がリアルタイムで知っているところなどの記述は非常に簡略化されているなあという感じ。どうしてもこういうものは自分自身が見聞したところがくわしくなりがちなんで、ある程度仕方ないか。もっとも政治史の基礎教養なんで、昭電疑獄、ロッキード事件、リクルート事件、モリ・カケ・桜疑惑などの政権を揺さぶったスキャンダルに関してはあまり詳しく記述してへんし、沖縄返還前の西山事件に至っては名前も出てこない。全共闘とあさま山荘事件も名前だけでどんな事件かわからんし、三島由紀夫自決なども政権や政策には無関係とばかりにサクッと無視。そういったスキャンダルに関しては別な本を読んでね、ということなんやろうけれど、あまりに簡略化したんでは「時代」というものの空気が伝わってこないので、政権交代の時の社会状況などがわからんのはちょっとどうかと思う。バブル経済の社会の狂乱ぶりや、バブル崩壊後の社会の停滞など、もう少し細かく記述しておかんと、本書を読む限りではなんでこの政権が短命に終わり、なんであの政権は長期にわたったかというあたりがわかりにくい。ページ数の都合上仕方ないのかもしれんけれど、ほんま、大学で本格的なことを学ぶ前に最低限これくらいは知っときやというような感じのものになっている。そやから、著者が主張する「現在は『ネオ55年体制』ととらえている」というところがあまり実感として伝わってこないのですね。せめてこの2倍位の厚さか2分冊で出すかくらいは必要やったんやなかったと感じた次第。

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