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野性の証明 [読書全般]

 今日は月例の京都の医者行き。昼前まで昨日録画したサンテレビ「熱血! タイガース党」などを見てから出発。今月も患者さんが多くて、行きの車中から待合室からずっと読書。診療のあと、電車で施設に行き、母に面会。元気そうにしていたのでよかった。
 阪急の特急で帰阪。帰宅後、寝床で読書の続き。読了後、録画した大相撲初場所14日目を見る。豊昇龍が休場で、照ノ富士が不戦勝。というわけで、霧島と琴ノ若の勝った方が照ノ富士と2敗で並ぶことになり、琴ノ若が霧島を馬力で下して勝ち残る。明日の千秋楽、琴ノ若と照ノ富士が勝つと2人での優勝決定戦。琴ノ若が勝ち霧島が勝つと琴ノ若の優勝。琴ノ若が負けて照ノ富士が勝つと照ノ富士の優勝。琴ノ若が負けて霧島が勝つと照ノ富士と霧島と琴ノ若の優勝決定巴戦。さて、どのパターンになるか。琴ノ若は豊昇龍が休んだため翔猿と組まれた。曲者だけに手こずるかも。私は朝乃山と当てるかなと思うていたんやけれどね。なにしろもと大関で実力は大関クラス。私の予想では照ノ富士有利、かな。
 夕食後、またしばらく読書したりスマホをいじったり。今日は午睡しなかったんで、明日、ゆっくりと寝たいところです。
 森村誠一「野性の証明」(角川文庫)読了。過疎の村の住人と、女性ハイカーを皆殺しにする殺人事件が起こる。唯一生き残った少女は記憶障害に。その少女の里親となった生命保険の外交員味沢は、殺されたハイカーの妹、朋子に接近する。朋子の父は、市内全域を支配する大場一族を糾弾する新聞を発行していたが、「事故死」してしまう。大場一族の不正の証拠をつかんだ朋子と味沢はそれを報道しようと策を練るが……という話。映画化を前提に書かれたということやけれど、映画とはいささか展開が違うらしい。映画の方も見ていないのでそこについてはわからんけれど、主人公の味沢の隠された過去などはちょっと不自然な感じであるし、大場一族の支配というのも大仰。また、結末はネタバレになるのでここには書かれへんけれど、私は無理に物語を盛り上げようとしているようにしか見えなんだ。どうなっていくのか気になってどんどん読ませるだけの力を持つ小説ではあるけれど、「証明」3部作の中では一番荒削りやなあと感じた。「青春の証明」の結末も強引な感じがしたけれど、本書はそれ以上。「人間の証明」が一番よくできていたと思う。とはいえ、複雑に入り組んだ人間関係と複数の一見無関係な殺人事件が主人公を中心に一本にまとめあげられていくあたりはなかなか読みでがあった。確かに映画化を前提にするならばこれくらい誇張した設定である方がよかったんやろうね。

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