「内容紹介」と「ネタバレ」の境界線

　今日は所用で京都へ。帰りに梅田の旭屋書店に寄ったら「ハリー・ポッター」最新作のペーパーバックを売っていた。もちろん買わへん。ただ、「おお、これが書評家にネタバレされたと作者が非難したとかで評判のやつかあ」と思うたのみ。
　アメリカの日系書評家が批評を書いた際に内容を紹介したとかいうことなんですけれど、現物を読んでへんからなんともいえんけれど、小説の書評なんてもんはある程度ストーリーを紹介しないと書評の読者には何がどうかわけのわからんものになるから、「ネタバレ」のそしりをうけることを覚悟の上で書かねばならんというところはあるのね。
　作者の方にとっては困る部分もあるかもしれんけれど、「内容紹介」と「ネタバレ」は、どこで境界線をひくか、これは難しいところはあるのね。書評家の判断にゆだねていただくしかないのです。今回話題になった書評の書き手はピューリッツア賞受賞の経歴のある人物やそうやから、そこらあたりは心得ていると思うんやけれどねえ。

オールスターならでは

　本日で一区切り。明日から夏休みに入る。とはいうても、進路の仕事をしたりしていると夏休みは「授業のない期間」くらいの意味しかなかったりするわけやけれど。
　帰宅してからプロ野球のオールスター・ゲームをテレビ観戦。今年はタイガースは投手２名しか出場してへんのでちょっと寂しい。テレビではイニングごとに視聴者向けにクイズを出していた。これは、オールスターの記録保持者を当てるという三択問題で、携帯の日本テレビのサイトから応募できるというもの。しかも、イニングがかわるとそのクイズの正解を過去の映像とともに見せてくれるというなかなかうれしい企画。ブレーブスの山田、福本が、ホークスの野村が、そして若き日の清原や松井がちらりちらりと登場する。
　アトラクションでタッキー＆翼が歌を歌うたりしてたけれど（日本テレビのスポーツ番組のイメージソングやそうな）、そんなもんよりもその映像を東京ドームのスコアボードに映し出してお客に見せるとかいうような企画にしたらええのに。老若の野球ファンに往年の名選手の雄姿を見せ、日本のプロ野球の黄金時代の映像と、そしてダルビッシュや田中将らこれから新たな時代を築くやろう若者の生のプレイを楽しませ、プロ野球の面白さを再認識してもらう絶好のチャンスやと思うのになあ。
　できたらテレビでも、往年の名選手の映像をもっとじっくり見せてほしいと思うたぞ。こういう機会やなかったらでけん企画なわけやからね。

米団治復活

　今日はなんとＮＨＫの取材を受けてしもうた。というても私個人ではなく、私の担当している障害児学級について担当者として案内をしたというだけのことなんですけれどね。さらに、この取材は企画を作るための下取材で、番組企画が通らなければそれまでなんですな。さてどないなるやら。

　新聞によりますと桂米団治の名跡を小米朝さんが継がはるというやないですか。意外やったなあ。小米朝さんは当然「四代目米朝」候補やとばかり思うていたんやけれど。
　四代目桂米団治は米朝師匠のお師匠さんやから、小米朝さんの大師匠にあたる。この名跡は確か吉朝さんに継がせたかったけれど亡くならはったんでそれもかなわぬこととなったという話やったけれど。
　以下は私の憶測に過ぎんのやけれど、米朝師匠は自分が亡くなったら当然わが子にその名跡を継がせようという話になり、その結果有形無形のプレッシャーがかかってくることになる、それを防ごうとしたんやろうかなと推測している。先に自分の師匠の名を襲名させておいたら、さらに「米朝」を襲名させるということはでけんやろう。「米朝」が人間国宝の名跡になってしもうた以上、襲名の重みははかりしれんものになるからね。
　なにはともあれ、名跡の復活は喜ばしいこと。米朝師匠が生きてはるうちに「塩鯛」「文都」「文団治」などの名跡を各一門に働きかけて復活させてほしいものです。

甲子園からプラットホームまで

　甲子園に行ってまいりました。
　金本のホームランなどでタイガースが連勝し、六甲颪を歌いまくり、満足して帰路につく。のどがかれるまで応援し、立ち上がり、応援バットを叩きと、まあ疲れるようなことをしに行っているんやけれど、タイガースが勝ったら、たらりらったりったらったらったったーで疲れも吹き飛ぶ。それはまあよい。
　勝負は甲子園球場を出てから阪神甲子園駅のプラットホームに着くまでですわ。なにしろ超満員で約５万人は入る入れ物やからね。帰りに甲子園駅に向う客の量もそらもう違う。しかも神戸方面行きと大阪方面行きと、改札口はいっしょ。改札をくぐってから通路は分かれる。球場から駅に着くまで、どれだけ待たんならんか。改札口に並ぶ時間がどれだけ長いか。駅に入ってからプラットホームに上がるまでの間、狭い通路で空気は悪いし流れへんし、まわりの人間（自分も含めて）みんな汗臭いしな。そらたまらんよ。
　幸い今日は偶然にも臨時特急がプラットホームに入ってきて止まったら、私と連れの目の前でドアが開いたんで座ることがでけたけど。そやけど甲子園に行って帰りに座れたことなんてこの１０数年わずかしかない。ずっと負けてた時代でも、電車はそれなりに混んでたもんなあ。おかげでだいぶ楽やった。
　阪神電鉄は甲子園球場の改装にかける金の何分の一かを駅の改装にかけたらどないですか。ちょっと通路を広げるだけでだいぶ違うぞ。
　このプラットホームまでの道がもう少し楽やったら疲れ方もずいぶんと違うやろうにね。阪神電鉄はそこんとこなんとかしてほしい。

地震余波？

　今日は夕方から夜にかけて職場のある地域の障害児福祉団体が主催する花火大会に生徒たちを連れて行ったりして帰りが少し遅くなった。帰宅してから録画してあった野球中継と相撲中継を倍速で一気に見てしまう。いつもなら日記が書きあがっている時間までテレビを見ていた勘定になる。
　日記は簡単なものにしてはやくアップして早く寝ようと思い、自室に入った。部屋のドアを閉めた瞬間、どさどさと音がした。これまでわりときちんと積んで並べてあったはずの本やＣＤが崩れる音やった。確かに、昨日の夜見たときに、なんとなく傾きかけてるような気がしたんやけれど、さほど気にせずそのままにしておいたのが失敗やったか。
　それにしても、けっこうしっかり並べていて一番不安感のないところが崩れたのはショック。これを片付けんと部屋から出られんのと違うかという感じやな。
　なんでこうなったかつらつら考えてみるに、昨日からなんどか地震のために建物全体がゆらゆらしていたのの影響があったかもしれんと思うようになってきた。私の住んでいる高層マンションは、耐震構造としてはあえて建物が幾分ゆれるようにして地震の力を分散させるようになっている。そやからゆれはじめたらそれがおさまるまでにゆっくりじっくり時間をかけてゆれ続ける。
　このゆれが重なったことで、それまできっちり摘んでいたと思うていた山の比較的弱い部分が少しずつずれて、あと一押しで倒れるというところまできていたんかもしれんな。まあ、縦に積んでいた私もいかんのやけれど、倒れたところを見るとゆれて動きやすかったやろうところではなく、その下のしっかり支えていたところからずれてこけていた。
　これもまあ地震の余波かもしれん。とはいうものの、この日記を更新したあとで、ちゃんと考えて並べなおすのはなかなか時間もかかるしきついものがあるなあ。今日は疲れて帰ってきたというのに、寝る前にさらに疲れるような出来事が起こるやなんて。週の頭やのに、もうすでにへろへろですわ。
　それでも明日は甲子園に行くぞー。甲子園は別腹ということで。
　われながら勝手なやつと思わんでもないな。

中越大地震

　愛すれどTigers「桜井２戦連発！首位ジャイアンツを３タテ」を新規更新しました。

　今日の朝１０時過ぎ、テレビを（ビデオですけど）見ていたら、部屋のあちこちでぴしりぴしりと音がし始めた。何事と思いビデオを一時停止にして様子をうかがうと、なにかめまいでもしているような感覚に襲われた。
　ゆれてる……。
　ビデオをテレビに切り替える。地震速報を見たかった。この揺れはなにかすごく嫌なもんを思い出させたからね。
　「新潟県中越地方で震度６」という画面が映っていた。たまたまＮＨＫをつけていたんで、テロップだけやなく特別報道番組に切り替わっていたんやった。
　午後から私はしばらく寝ていたんで気がつかなんだけれど、夕方には近畿でも震度３程度の地震があったという。
　テレビの画面を見ていると、古い木造の家などがぺしゃんこになっている。そして、そのとなりに建っている新しい家は耐震構造になっているのかしゃんとしている。
　耐震偽装工事をした連中には、刑務所で労働させるよりも、このような映像を毎日毎日見せて自分たちがやったことにより、どのような被害が起きるかを実感させたほうがええと思うね。
　甲信越のみなさん、心よりお見舞い申し上げます。しばらくはちょっとした揺れでもものすごく大きなものに感じると思います。「がんばれ」とは申しません。いくらがんばっても個人レベルではどうしようもないものがあるのです。できれば、その恐ろしさを語り伝える役目を果たしてください。

元大統領と宵々山と

　きょうは「たちよみの会」例会。行きがけ、梅田の「ナビオ」の前あたりで、「アルベルト・フジモリ」と大書された選挙カーを見かける。黄色いＴシャツを着た国民新党の支持者らしきおっちゃんが「フジモリ元大統領は、北朝鮮にも独自のパイプを持ち……フジモリさんが当選すれば、北朝鮮とのパイプを使って、拉致被害者を救出することも可能なのです！」と訴えていた。うーむ、そのパイプ、安全なパイプなんでしょうねえ。なんやしらん怪しいパイプやないの、とウタガイの目で見てしまうのは、私だけかいな。
　例会は京都ＳＦフェスティバル実行委員長、京大ＳＦ研会長と、先月に続いて私の大学の後輩にあたるＭさんが参加してくれはった。相撲の話やアニメの話や文庫の話などで盛り上がる。楽しかった。
　例会終了後、今日は祇園祭の宵々山なんで、私は妹たちがちまきなどの売り場にいる函谷鉾に顔を出そうと四条烏丸まで歩く。いやまあ、昨日は台風で人出がほとんどなかったらしいけれど、その反動からか今日の人ごみはすごかった。

　私は三条通を西に向うて歩いていき、新町あたりで南下しようと思うていたんやけれど、あまりの人出のため、警官が「こちらは北行きの一方通行となっております」なんて通行制限してるのね。結局西洞院まで大回りして南下、四条に出てから東へ向う。土地勘のない人にはわかりにくいかもしれんけれど、バス停５つ分くらいは歩いたと思う。しかも人に押されもまれして。手には書店で買い込んだ本の袋があって、これがまた重い。
　妹にも会えたしちまきも買うたし、そうそうに退散。おっさん一人で歩くところやないですよ。浴衣姿の女の子たちも目に入らんくらい疲れた。阪急で梅田に向うけれど、こちらも満席で高槻市でようやく座れた。
　それにしても祇園祭には久しぶりやないかなあ。何年か前にやはり妹からちまきを買うたのを覚えているけれど。日記のバックナンバーを調べたらすぐわかることやけど、めんどくさいからやめ。とにかくよう歩きましたわ。

「ドージン・ワーク」

　深夜アニメの「ドージン・ワーク」なる番組を見ていて途中であほらしなった。アニメそのものはオタクでもなんでもない女の子が同人誌はもうかるという勘違いをしてコミケに出店しようという内容の、可もなく不可もない話なんやけれど、Ｂパートでは主役の女の子の声をあてている声優さん２人に同人誌を作らせるといういわばラジオ番組ノリのコーナーになっている。これが見ててなんともよういわん。声優さんはすごい売れっ子というわけではないし、顔出しで売り出そうという感じでもないし、絵がうまいというわけでもない。そういう人に一からマンガの書き方を教えていわゆる「同人誌」（本来の意味での同人誌やないと思うんやけれど）を作らせる。番組の話題づくりということなんやろうなあと思うけれど、こういうコーナーをおもしろがれる人はそんなにようけいてるんやろうか。
　別に悪ふざけみたいな企画でも、おもしろかったらそれはそれでええんやけれど。スタッフやファンの方たちには申し訳ないけれど、企画の意図というか、見せる対象がどこらへんにあるのか見えてこないんですわ。平野綾にでもやらしてるんやったらまた別かもしれんけれど。

　明日１５日（日）は「たちよみの会」例会です。気軽に顔を出してやってください。

体が重い理由

　台風が近づいていて気圧が下がっているのと、梅雨前線が刺激されて雨が降り続け湿度が上がっているのと、週末で今週の仕事がすべて終わって明日から３連休であると思うと緊張感が解けたのと、昨日までの疲れが取れていないのとで、今すごく体が重い。
　体が重いというても突如体重が増えたという意味やないよ。
　わかるね。
　ところで、参議院選挙が公示されたというのに、私の周辺ではまだ選挙カーがやかましく走り回っている様子がない。できればこの調子で投票日前日まで静かな選挙運動を続けてほしいものです。
　わかるね。
　明日はたぶんもう少しましな日記になると思う。
　わからんけどね。

　１５日（日）は「たちよみの会」例会です。気軽に顔を出してやってください。

昨日は相談今日は懇談

　昨日は午後から担任を持っていたときの教え子が来て人生相談。結論は「職安に行きなさい」。今日は出張で午後から障害児学級の生徒および保護者といっしょに職安に行った。
　職安で係の人からアドバイスを受けたあと、その結果をもとに喫茶店で三者懇談をする。保護者の不安を少しでも和らげるためかなり時間をとった。
　帰宅してからナイター中継を見るけれど、試合は延長に入りテレビ放送が終わってラジオに切り替えたあともえんえん試合は続き、２３時半ごろやっと終わった。
　タイガースが勝ったからええようなもんやけれど、負けてたら立ち直られんかったかもな。
　疲れた。

　１５日（日）は「たちよみの会」例会です。気軽に顔を出してやってください。