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オリックス球団の問題点 [スポーツ]

 いやあ、タイガースがオリックス・バファローズに逆転勝ちしてうははははと喜び、テレビ解説の福本豊さんネタで日記を書こうと思うていたら、その数時間後にはバファローズのコリンズ監督が辞任したりしていてびっくり。
 理由は「情熱がなくなった」ということらしいけれど、ここにオリックス球団の問題点があるんやなあ。なんで情熱を失うたんか、興味がある。
 というのも、この球団はここ数年こんなことばかり繰り返しているからですねん。
 まだチーム名が「ブルーウェーブ」やったとき、名将仰木彬が対談した後を受けたのが、それまでこのチームと何の関わりもなかった石毛監督。1年目から低迷し2年目の頭に退団。代理監督のレオンが正式な監督に昇格したもののその年限りでクビ。ライオンズの監督もつとめた伊原監督を招くも1年で退団。
 近鉄バファローズを吸収したあと、仰木監督が就任したものの、高齢なのと病が体全体を蝕んでいたのとで1年限り。球団のGMをしていた中村監督が担ぎ出されたが1年でフロントに戻る。で、チームを変えるという名目でアメリカからコリンズ監督を招聘したんやけれど、またまた短命に終わった。
 野球がお好きな方ならおわかりかと思うけれど、このメンバーを眺めると、一貫性がないことがわかる。目先を変えて1年ごとにチームをあっちこっちにふりまわしているという感じなんですな。
 近鉄との合併時にオリ近両方のチームからええとこ選りをしてチームを編成したはずやのに、はみ出てしもうた選手の集まった東北楽天ゴールデンイーグルスが野村監督を呼んでここ3年で勝てるチームになり、オリックス球団は毎年のように下位に低迷している。
 監督がどんな野球をやりたいか、それを何年かけて達成させるのか、そういうもののないままにここまできたという印象はぬぐえん。
 こんな調子やとバファローズファンはたまらんやろうなあ。ほんの数年前まで2年平均で監督をとっかえひっかえしてきたタイガースを思い出してしまうね。
 ほんまは何があったのか。知りたいなあ。この監督の入れ替わり方は尋常やないもんね。

今日泊亜蘭の死 [追悼]

 SF作家である今日泊亜蘭さんの訃報に接する。死因は肺ガン。享年97。
 その作品の評価については、私のそれはリンク先をたどっていただければ、だいたいのところを理解していただけると思う。「光の塔」は「SFマガジン」の特集用の原稿を書くために読んだ。「古くて、新しい」という印象が強烈に残っている。
 SF第一世代の作家たちがまだアマチュアやった時に、すでにプロとして活躍し、戦前戦後の「変格探偵小説」である「空想科学小説」」の香りを残しつつ、SFへとつないでいった功労者、そんな感じがする。
 最後の単行本は「まぼろし綺譚」で、風刺小説で直木賞候補にもなった「河太郎帰化」が収録されていて、いかに今日泊さんが橋渡しの役割を果たしてきたかがうかがえる。
 SF界の最長老として長年寡作ながらも超然とした位置でその存在感を示し続けてきた名人が、ついに亡くなられた。その独特の文体と奔放な発想の衣鉢を継ぐ作家は、なかなか現れんやろう。
 謹んで哀悼の意を表します。

曙と貴乃花、そして朝青龍 [大相撲]

 愛すれどTigers「金本400号、新井対12球団ホームラン!」を新規更新しました。

 今日帰宅してから、録画しておいた相撲中継を見ていたら、中入りのときに「平成の名勝負」と題して曙と貴乃花の節目節目の相撲を見せてくれた。序の口の初対決から横綱決戦。そして最後の対戦まで。
 すごかった。まさしく名勝負。貴乃花が万全の体勢で寄っても、腰高なのに曙が動かない。貴乃花の全盛時には、まわしを取ったら相手は自然に力が入らなくなるというような相撲になるのに、曙はそこで踏みとどまり逆転する。
 ここに若乃花やら武蔵丸が加わって熾烈な優勝争いをしてたんや。面白かったのは当たり前やなあ。
 朝青龍の独走時代の相撲は、確かに強かった。そやけど好敵手の存在を許さないというような感じで、例えば吊り落しやらだめ押しやらとにかく相手が朝青龍線になると気力を失うようにもっていこうという相撲なんですね。
 もちろんそれはそれで朝青龍としては強さを維持するために必要やと考えてやっていたんかもしれんけれど、それが好敵手の成長を阻み、優勝争いの面白さや好敵手同士の名勝負を私たちから奪うていたんやないかという気がする。
 多士済々の好敵手に恵まれた曙や貴乃花の精神が鍛えられたのは当然やろうし、好敵手不在で無人の野を走った朝青龍が精神的なもろさを常に秘めているのもまた当然か。
 朝青龍は、もしかしたらとても不幸な横綱なんかもしれん。

同じ試合の中継でも [テレビ全般]

 今日は「たちよみの会」。久々に湯川光之さんや元京フェス実行委員長のOさんが顔を出してくれた上に、今回初めて参加してくれた大学生のMさんが常連のメンバーに加わり、かなりの盛況。やっぱりたくさん人が集まるのは楽しいな。その分常連のM氏と相撲の話をする時間が減ったのではあるけれど。

 帰宅してから録画しておいた甲子園の野球中継などを見る。放送時間延長や他の番組の録画の関係で、試合開始当初はABC朝日放送の中継を録画し、17時ごろからBS1の中継に切り替えて録画した。
 17時になり切り替わった画面を見て驚く。ABCの中継は、好天の甲子園を強調するためかかなりコントラストをはっきりとさせてユニフォームの色が映えるようなカメラ調整をしている。それに対しBS1では露光を調節して落ち着いた色調の画面になっている。まるでチャンネルが切り替わった瞬間に一気に曇ったみたいな感じ。BS1では選手の動きが見やすいようにそうしてるのかな。
 それにしても同じ試合の中継のはずやのに、ここまでまるで違う球場での試合みたいに見えるというのは、カメラ担当の方の腕の見せ所やね。ある意味職人芸の面白さを感じさせてくれたなあ。

ちょっと変わった同窓会 [日常生活]

 私の前任校はその当時新しくできた学校で、学校創立に立会い、一から学校の組織や学校行事のシステムなどを作り上げるという貴重な経験をした。
 その当時の教員が集まって同窓会をするというので、顔を出すことにした。いろいろありもしたけれど、現任校で7年目を過ごしている身としては、そのいろいろも過去の出来事として客観的に見られるようになったし、意見の対立も私の中では懐旧談として処理できる年齢になったということです。労苦をともにした仲という感覚もありますからね。
 現在は別の学校で管理職になっている人もいてるし、退職した人もいてる。同窓会らしさといえば、現在の上下関係などがあるとしても、この場では創立年度当時の人間関係に戻ってしまっているということなんですね。
 想像していたよりも楽しい会になった。体調がいまひとつなんで二次会までお付き合いはでけなんだけれどね。

 明日、5月18日(日)は「たちよみの会」の例会です。多数のご参加をお待ちしています。

ばてばて体育祭 [季節ネタ]

 今日は勤務校の体育祭。好天で予定通り行われたのはええんですけどね、天気がよすぎて暑く、風が緩やか過ぎて日陰でも涼しくなく、デジカメを持って記録用の写真をばかばかとっていたらさすがにバテた。
 しかも帰る間際にちょっとしたアクシデントがあり担当している障害のある生徒を家まで歩いて送ることになり、生徒の家から職場に帰宅したらどっと疲れが出た。
 帰宅して夕食をとると少しは元気が出てきた。食の力あなどりがたし、ですよ。
 テレビで(というよりもHDDレコーダーの追っかけ録画)で野球中継を見て、大相撲を見て……さらにバテバテ。
 というわけで今日はもう寝ます。
 明日はしっかり休んで疲れを取りたいなあ。

 5月18日(日)は「たちよみの会」の例会です。多数のご参加をお待ちしています。

文化とパトロン [時事ネタ]

 昔から残っている文化は、大衆芸能とは違う。大衆芸能も文化ではあるけれど、大衆に支持されるために時々刻々変化していかなあかん。ところが、例えば西洋のクラシック音楽なんかは宮廷の貴族や教会のために作られたものが大衆化し、大衆の好みが違うものに移っても、その芸術としてのすばらしさを残すために貴族や教会とは別のパトロンを必要とするようになった。それは国家やったり自治体やったりする。
 それくらいのことは事前に勉強してから文化事業に対する予算をカットする根拠を示さんと、そら反対の署名運動も起きるし、反発も食らう。文化とはどういうものかを知っている大阪市長と意見が対立し激論になったという報道があったけれど、ただ文化事業とは何かということを知らんというだけのことで、最初から話がかみ合うはずがない。
 古くから伝えられている文化を残したり研究したりすることにどれだけの価値があるか理解するだけの基盤もない人が思いつくのはなにか。それが御堂筋のイルミネーションというわけで、私個人はお粗末と思うし大阪市長の意見に賛同する。
 赤字対策として文化事業を切るというんやったら、そのかわりに(昔の貴族階級に代わる)新たなパトロンを見つけてほしいなあと思うのでありますね。

 5月18日(日)は「たちよみの会」の例会です。多数のご参加をお待ちしています。

義援金募金はいいけれど [時事ネタ]

 今日、仕事帰りに寄ったコンビニの店頭に「四川大地震への義援金の御協力をお願いします」という張り紙があった。してもええんやけれど、その義援金が中国政府に渡されたからというて、ほんまに被災者のために使われるのかどうか、現時点では不安があるから、募金には応じないことにした。実際、現状では支援物資も道路が寸断されて物資もまともに届いてへんという報道もある。
 瓦礫の下で見つかるのを待っている人たちのどれくらいが生きているのか。死者の数も現段階の公式発表では10000人は超えてへんけれど、瓦礫が取り除かれたときにどうなっているかを想像するとぞっとする。
 中国の都市部では、この震災に関心を持たない人も多いという報道もあった。それはそうやろう。阪神淡路大震災のときの東京キー局の取材や報道を思い出す。神戸の被災者の心配よりも、同規模の地震が東京を襲ったらどうなるかというような番組を平気でやっていたからね。広い中国のことやから、なおさら他人事としか受け止められんやろうなあ。

 5月18日(日)は「たちよみの会」の例会です。多数のご参加をお待ちしています。

今の現状 [日常生活]

 今日の新聞に「作家」の堺屋太一さんが寄稿している文章を読んで、なんかげんなりした。内容があまりないというのもあったんやけれど、「作家」が「今の現状」なんちゅう表現をしてはいかんでしょう。
 つい口に出してしまうことはあるかもしれんけれど、書くかなあ。推敲してへんのか、口述筆記でゲラを確認せず出稿したのか。
 とにかく「作家」という肩書きでものを書くのに(しかも原稿料をもらうのに)「今の現状」と書いて恥じないというのがなんとも。
 それはそれとして、話し言葉で「今の現状」という言い方をする人はけっこう多いような気がする。「現状」という言葉と「状態」という言葉は同じ意味やと思うているのかな。私はけっこう耳についてしまうんやけれど、たいていの人は気にならんのやろうか。そのうち「私の趣味は本を読書することです」やとか「食事を食べました」なんていうても誰も気にしなくなるんかなあ。なんか嫌ですね。そうならないことを願うばかり。

四川省に地震 [時事ネタ]

 愛すれどTigers「超人金本、頭部死球直後に強烈アーチ」を新規更新しました。

 のんきたらしく「タイガース週間MVP」を誰にしようかなどとだらだらと文章を書き綴っていたら、テレビを見ていた妻から「中国の四川省で大地震やって。最初は死者4000人ていうてたけど、7000人に増えた。まだ生き埋めの人がたくさんいてるみたい」と教えられた。
 地震の被災に対するノウハウを豊富に持っているのはもちろん日本です。国家がどうとか政治がこうとかいうてんと、ここは惜しみなく救援物資の輸送や被災者救出の援助に力を貸すべきでしょう。
 中国も国家の威信やとかなんとかそういうものをかなぐり捨てて被災者に対する対策や復興についての方針を速やかにたてるべきやろう。それがうまくいったら、オリンピックなんかよりよほど中国政府への評価も高まると思うぞ。
 被害者の数を少なめに発表して何もなかったみたいにするのが一番いかん。国家にとって一番大切なのは国民なんやから。