鯖江にて

　今日は祖父母の法事で福井県鯖江市に行った。というても、お墓のあるお寺やとか、本山やとか何年に一度という割合でしかいかへんので、両親についていくだけです。４年ほど前に行った時には寺の名前を記録しておくために携帯電話で写真を撮ったりしたんですけれど、機種変更等々の理由で現在の携帯にはその写真は入ってないのじゃ。役にたたん長男やのう。
　いつも思うんですが、人口密度が違うというだけでこんなに違う風景になるかなあ。大阪に戻ってきたら高層マンションはじゃんじゃか建っているし、その中にぎっしり人は住んでいるし。鯖江はほとんど一軒家。街を歩く人たちの姿も少ないしねえ。
　こんだけ環境が違うということを考えると、全国統一テストの平均点を都道府県別に並べて比較することの統計的意味はないなあ。大阪みたいにいろんな人間がぐちゃっとかたまって住んでいる都市と、福井のように広い間隔で人が住み、ゆったりと時が流れている地方を単純に数字だけで比較してはいかんと思いましたですよ。
　とはいえ都市生活にどっぷりとつかってしまっている私にとっては、祖父母の眠る土地とはいえ老後を例えば鯖江で暮らしたいかというと、そうはならんなあ。
　なにしろ夜遅くに帰宅してから録画しておいたプロ野球と大相撲の中継を倍速で全部見ないと気がすまんというような人間ですんでねえ。

　明日、９月２１日（日）は「たちよみの会」例会です。ご参加お待ちしております。

台風かすらず

　台風が近づいていて天気予報でもどんどん天気が悪くなるようにいうてましたので、私の勤務する高校では昼休みの時点でこう決めた。
　生徒は１７時１５分で完全下校。
　普段も一応この時間には生徒は帰るように決まっているんやけれど、部活で顧問がついていれば１９時までは活動できる。そやけど、今日に限っては予想される最悪の事態を考えて部活も延長なしということになったわけです。
　で、１７時１５分になった。
　青空が見えている。強く吹いていた風もかなりおさまった。
　あー、そのなんです。一応職員間の合意で決まったことやからですね、晴れてようが吹き降りで大変な状況になっていようが予定の時刻には帰さなならんのですよ。
「完全下校やぞ、はよ帰りや」
　ああなんて白々しい言葉。
　生徒は少し文句を言いつつもまだ雨も残っていたりしたので帰ってくれました。うちの生徒はそこらあたりこちらの立場もそれなりに分かってくれるのですよ。
　台風は思いのほか速度を増して、大阪にはほとんどかすらんというような状態で東に殴り込みをかけに行ったらしい。
　もっとも私は思ったより早く帰れて、ラジオでタイガースの試合を頭から聞くことができたからよかったけど。
　勝ってくれたらもっとよかったけど。
　でも、先発投手が崩れなんだら、今の打線やったら３連敗はないわと確信できたのでそれはそれでええか。

　９月２１日（日）は「たちよみの会」例会です。ご参加お待ちしております。

汗だくの理由

　今日は特に暑かったわけでもないのに一日汗だく。確かに生徒を引率して地域の知的障害者の共同作業所に実習に行ったりと結構歩いたけどね。その文体内に蓄熱して汗をかいた、というのなら先週かて同じように歩いてるんやからなあ。
　台風が近づいていて湿度が高いから、というのはあるかもしれんが、ここまで汗をかきやすくなるかなあ。だいたい今週はよく汗をかく。
　というところでふと思い出した。先週末、風邪気味やというのでかかりつけのお医者さんに葛根湯を処方してもらい、１週間ずっと三食ごとに服用しているんやった。それでものどの痛みは取れんので、まだ飲み続けているのです。葛根湯には発汗作用があるから、薬の力で体が汗をかきやすい状態にあるんやろうな。それといつもより歩いたり湿気てたりというような条件が重なって汗だくになってるんかもしれん。
　なんとなく理由らしきものがわかったのですっきりした。シャワーを浴びて汗を流して屁ぇこいて寝よ。

　９月２１日（日）は「たちよみの会」例会です。ご参加お待ちしております。

聖獣相打つ毎日

　相撲中継を見ながらつらつらと考える。
　土俵には霜鳳と若麒麟が上がっている。鳳と麒麟が取っ組み合いをするんですぜ。龍皇と顔を合わすのは猛虎浪。龍虎相打つとはこのことか。時天空と相撲を取るのは豪栄道や。「時」「天空」対「道（タオ）」とはなんと深遠な組み合わせでありましょうや。白鵬と旭天鵬なんて鵬同士の戦いや。明日は朝青龍と旭天鵬が取る。龍と鵬です。世界すべてを覆い尽くす感じがする。
　毎日こんな聖獣が大量に顔を合わせて取っ組み合いしてるんやぞ。世界がなんぼあっても足らんくらい毎日毎日滅亡してしまいそうな気がする。
　こうなんていうか四股名はもう少し穏当なものにしていただけんものか。山本山やとか木村山なんて本名に「山」をつけただけのしこ名のほうがかえってええような気がしてくるなあ。

　９月２１日（日）は「たちよみの会」例会です。ご参加お待ちしております。

私を呼ぶ声

　タイガースの試合が終わったあと、サンテレビで中継していたバファローズ－ホークス戦を見ていたら、バファローズの小松聖投手がお立ち台で湯浅アナウンサーに「いつものやつをお願いしますよ」と催促されていた。私はバファローズの試合はめったに見ないんで「いつものやつ」がどんなものか知らなんだりするのですが、きいてびっくり。
「喜多喜多喜多喜多、喜多あああああっ！」
　そうか、小松投手はいつも私のことを呼んでいたのですね。呼び捨てにされるのはちょっと抵抗があるけれど、そんなに私に会いたいならそうと言うてくれたらええのに。困った奴じゃ。

舞台の上の余裕

　今日は「敬老の日」。９月１５日やから「敬老の日」なんか、９月の第３月曜やから“ハッピーマンデー”で「敬老の日」なんか。さあ、正解はどちらでしょう？　答えはあなたの心の中に、ではなくこの日記の最後に書きます。そんなことで悩まんでもよろしいか。
　私は、妹たちがお稽古に行っている茂山千五郎社中の狂言の発表会を見に行った。長年お稽古に行っている妹は何年も続けていると、それだけ上達しているのが素人目にもわかる。舞台の上での動きに余裕がある。もし間違えたりしても、それを顔に出さんから見ているほうにはわからない。そういう域にまで達しているように思う。なにしろ師匠の千五郎先生と共演ですからね。プロ中のプロといっしょにやっているわけで、いやもうすごいなあ。まだ始めて数年のほうの妹は、それでもちゃんとセリフも動きも入っていて、こちらも舞台慣れしてきたと思う。やはり人間場数です。
　会の最後は人間国宝茂山千作先生の独吟と千五郎先生の小舞で締めくくられる。これもお目当ての一つであります。入場無料で人間国宝の至芸に触れることができるんやから、京都というところはほんまに恐ろしい町ですわ。
　帰宅後、追っかけ再生で、録画していたドラゴンズ－タイガース戦を見る。一番ええ時のタイガースを彷彿とさせる試合展開。ドラゴンズはタイガースの前では今季は借りてきた龍ですな。龍をどこから借りてくるのかは秘密です。
　さて「敬老の日」は“ハッピーマンデー”で今日が偶然にも従来の９月１５日と重なっただけなのでした。ほんまにややこしい。

武蔵川新理事長のあいさつ

　愛すれどTigers「４勝すべてサヨナラ勝利！」を新規更新しました。

　大相撲秋場所初日が両国国技館で行われ、十両取組の途中で武蔵川新理事長が謝罪のあいさつをした。以下、スポーツ報知の記事より引用。
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/sumo/news/20080914-OHT1T00222.htm

“ロシア人力士の大麻問題で揺れる大相撲は１４日、東京・両国国技館で秋場所初日を迎え、武蔵川理事長（元横綱・三重ノ海）が中入り前のあいさつでファンに謝罪した。「今後は日本相撲協会が一丸となり、一人一人が自覚を持って再発防止に努めていく」と、出直しを誓った。
　紋付きはかま姿で土俵に上がった武蔵川理事長は、懐から取り出した文書を読み上げながら「度重なる不祥事の責任はすべて協会にある。相撲を愛する皆さまに迷惑と心配を掛け、大変申し訳なく、おわび申し上げる。今まで以上のご指導、ご鞭撻を」と述べ、あいさつの大半を謝罪に充てた。
　武蔵川理事長は初日を終えた後、報道陣に「謝罪の言葉は自分で考えた。こんな事件が起きて、本当に申し訳ない気持ちが大きかった」と述べた。”

　私もテレビ中継で注目してたけれどね。立派なあいさつでしたよ。前理事長なんか八百長問題の時も朝青龍謹慎の時も新弟子リンチ殺害事件の時も定型文ですまそうとしたり「一連の事件」というだけですまそうとしたり、たいがいにせえやというようなあいさつやったもんな。「度重なる不祥事の責任はすべて協会にある」と言い切ったことで、時太山リンチ事件などもちゃんと協会が責任を持って対応するという意思表示をしたわけやからね。
　どこまで実行に移せるかどうかはわからんけれど、ここまではっきりと言い切れたところに新理事長のなみなみならぬ覚悟が伝わってくるというものです。

赤塚不二夫ソング

　大相撲小言場所「平成二十年秋場所展望～大麻騒動の余波は～」を新規更新しました。

　そろそろ京都ＳＦフェスティバルの合宿企画「喜多哲士の名盤アワー」に備えようと、手持ちのＣＤをあれこれ引っ張り出して聴いている。今年の企画は当然ながら「野田昌宏追悼」と「赤塚不二夫企画」の予定。野田さんがらみは曲も限られているんで選曲には困らないんですけれど、赤塚ソングに関してはアニメ化されたものも多いしイメージソングにも傑作が多い。アニメのテーマも「これは入れたいこれも捨てがたい」と思うものが多く、こうやって日記を書きながら聞いたりもしているんですけれど、いや迷うなあ。ちなみに現在聴いているのはてんぷくトリオの「わしらの夢は夜ひらく（バカ田大学）」。これがなかなかしみじみ聞かせる曲なんですなあ。
　というわけで、今年の「名盤アワー」はほんまに名曲ぞろいはずれなしになりそう。お楽しみに。というか、本格的に選曲に入る時にどれだけ振り落とせるか、難しいなあ。

アメリカで野球をしたい

　社会人野球トップクラスの投手が日本のドラフトにかかるのを拒否して直接米球界に行きたいと表明している。けっこうなこっちゃと思う。いずれそういう選手が出てくるということは予想されていたことやしね。
　ところがですね、ジャイアンツのオーナーは（ナベツネ氏ではないですよ、為念）、米球界がこの選手に手を出すならＭＬＢに所属している日本人選手はみんな日本にひきあげさせる、てなことをですね、言うとるわけです。
　ドラフト制度は職業選択の自由の侵害にあたるというて「逆指名制度」やの「希望枠」やのをドラフトにもちこんだり、よそのチームがドラフトで指名した選手を「空白の一日」やとかいうてかっさらったりした過去を持つチームのオーナーがそういうことを平気で言うかね、ほんま。
　予想される事態やのに、日米間でちゃんとルールを決めるのを怠っていたつけがまわってきだけやんか。だいたいジャイアンツのオーナーがそんなことを言うてもイチローや松坂や城島が「そらそうですね」言うて日本に帰ってくると思いますか？
　行きたいいう者を止めんでもええやん。その選手が米球界で成功することは保証されてへんのやから。うまいこといったらよかったねやし、あかんかったら帰っておいででええやん。
　ほんまにジャイアンツのオーナーいうのはわがまますぎますな。そしてそれに追随するほかのチームのオーナーも情けないな。加藤コミッショナー、ここは外交官としてのキャリアを生かして最善の裁定を下してくださいね。

パクるくらいなら書くなよ

　夏休みの宿題の読書感想文をこういうサイトを使ってすましたりする中高生もいてるやろうけれど、その生徒がいきなり模範的な感想文を書いて出してきたりしたら、教員もあほやないからずるしたことくらいわかるんやで。
　しかも同じ感想文が違う学年のまるで接点のない生徒２人から提出されたりしたら、一発でばれますねん。
　ずるをするくらいなら「書けませんでした」と提出しないほうがましやないかと思う。
　ちなみに、昔、私は「総合学習」の授業で提出された調べ学習のレポートの中に、私のサイトの「読書感想文」にある自分の文章を見つけて苦笑したことがある。もっとも、その生徒はちゃんと引用したむね断り書きを入れ、URLもちゃんと明記してあったので、問題はなかったけれど。苦笑したのは、その文章を書いたのが自分の授業を担当している先生その人やと気がついてないらしいことでありまして、私は本名でホームページを開設してるのにねえ。
　とにかく、パクるくらいなら書くなよ。たとえ「おもしろかった。感動した」程度のことしか書かれなんだとしても、自分で本を読み、ちゃんと自分の言葉で表現することのほうが大切なんやからね。