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去年のタイガースは偉かった [プロ野球]

 タイガースが2試合連続サヨナラ勝ちで葛城選手がスタンドのファンといっしょに「いち、に、さん、うぉーーっ」と吼えたりなんかしている一方、ジャイアンツはここにきてドラゴンズに2連敗。
 で、思うのは去年のタイガース。首位と10ゲーム以上離されながら藤川の10連投などで10連勝して、一時は首位に立ったもんね。そのあと失速して3位に落ちてクライマックスシリーズでも連敗したからなんかあかんたれみたいなイメージをもたれたけど、とにかく一度はひっくり返したわけやから、偉かったよなあ。
 ジャイアンツなんか一番近づいたので3.5ゲーム差やん。そこから連敗か。一昨年のタイガースを見よ。優勝したドラゴンズの落合監督に「野球史上に残る追撃を受けて」とまで言わしめたあの粘り腰。一昨年のタイガースも偉かった。
 というか、今年のジャイアンツみたいなので当たり前なんですよね。特にクライマックスシリーズなんていうもんがあるから「優勝できなくても、2位をキープしておいたら日本シリーズに出られるチャンスはあるよ」なんて思うたりはせんやろうけれど、心の片隅に少しでもそういう気持ちがあったらもっとがたがたっといくよ。
 というわけで、前にも書いたけれど、タイガースファンのみなさん、選手を信じて応援しましょう。過去3年の状況を振り返った時、残り24試合で2位と6ゲーム差ということは、セーフティリードに近いといえますぞ。

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「悲劇的」の謎 [音楽]

 シューベルトの交響曲第4番には標題がついていて、「TRAGISCHE(悲劇的)」という。例えばチャイコフスキーの交響曲第6番は「悲愴」、ベートーヴェンの交響曲第6番は「田園」なんていう風に内容に合致した標題がついていたりする。
 むろん変な標題もある。ハイドンの交響曲なんか「熊」とか「時計」とか「校長先生」てななんじゃこらという標題がついていたりする。ここらあたりは100曲から交響曲を書いているハイドン先生ですから、内容を示すというよりは符丁みたいな感じでつけられてると考えていい。
 で、シューベルトの「悲劇的」なんですけど、定説ではシューベルト本人がこの標題をつけたということになっている。ところがですね、「悲劇的」かなと思わせるのは第1楽章の冒頭など一部分で、曲全体を通して聴くと躍動感と希望にあふれた実に気持ちいい曲なんですわ。私のお気に入りはカルロ・マリア・ジュリーニ指揮シカゴ交響楽団演奏のCDなんですけどね、録音当時のシェフ、ゲオルク・ショルティが振ると決して歌わないこの楽団からのびやかな歌声を引き出しているのがすごい。
 だいたいシューベルトは歌曲の得意な作曲家で、交響曲やピアノソナタでも全体の構成よりもメロディそのものを聴かせるようなものに仕上がっている場合が多い。この交響曲第4番「悲劇的」もまた歌詞をつけて歌わせたくなる曲ですね。
 これに「悲劇的」なんていう標題をつけたシューベルトの真意を知りたい。もしかしたら相当ひねくれ者やったんかな。この標題のせいで聴く前に敬遠されることもあるやろう。もしかしたら、歌曲ならともかく交響曲に標題なんかつけんでええよという主張のために逆説的な標題をわざわざつけたんかなあ。
 というわけで、シューベルトの交響曲第4番と第5番はそんなに人気がある曲やないけれど、可愛らしくて楽しい佳品です。ぜひお聴きあれ。お勧めのCDは4番は前述のジュリーニのもの。5番はバーンスタインがコンセルトヘボウ・オーケストラを指揮したものかな。

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墜ちた大横綱 [大相撲]

 愛すれどTigers「熱闘延長12回、必死の連敗ストップ」を新規更新しました。

 その横綱は憎らしいほど強かった。
 「角界のプリンス」や「黄金の左」と呼ばれた人気力士を力で圧倒した。強引過ぎて墓穴を掘ることもあったが、勝っても負けても胸を張り、堂々とした態度で「横綱の風格」を感じさせた。
 勝った相手が土俵下に落ちても手を差し伸べることはなかった。理由は、「自分が負けた時に手を差し伸べられるのは嫌だから、自分が嫌なことは相手にはしたくない」というものだった。その理由を知らない相撲ファンは「傲岸不遜」と批判したりした。
 晩年は故障が続いて思うような成績をあげられず、「ウルフ」のあだ名を持つ若い横綱に主役の座を譲った。なかなか引退しない横綱に「往生際が悪い」と横綱審議委員は非難した。しかし、その横綱は新しい国技館が完成して、その土俵に上がることだけを目標にしていたのだった。そして、それが達成された時、彼は潔く土俵を去った。
 彼の偉業に対して一代年寄が贈られた。それは大横綱の証であった。
 改革を試みた前理事長がその座を追われた後、彼は異例の若さで理事長に就任した。
 しかし、理事長として彼は改革をしないでそのままの形で相撲協会を守るという道を選んだ。
 時代の変化とともに、相撲に対する視線も変わった。外国人力士全盛の時代になり、力士のあり方が有識者やファンからも問われるようになった。それでも彼は昔からのやり方を守るという道を進もうとした。その結果、どんな問題に対しても何もできない理事長という烙印を押された。その結果、大横綱だった理事長は、ついに親方衆からその理事長のいすから引きずりおろされた。
 新しい理事長は、苦労人として知られ、大関の座を一度失いながらも返り咲き、晩年になって短い期間だったが光り輝いた力士だった。部屋の師匠としても横綱大関を次々と育て上げた。外国人力士を弟子入りさせる際にも見習い期間を設けて日本社会に順応できるかどうかを判断した上で土俵に上げた。その外国人力士は横綱になり、日本国籍を取得して相撲協会に残った。
 大横綱北の湖は失墜した。何もできない理事長という汚名を残したまま。
 苦労人の武蔵川新理事長がどのような手腕を発揮できるのかは、まだわからない。しかし、相撲協会では常に理事長を陰で支えてきた男である。
 二人の男の協会幹部としてたどった道は、現役時代のそれを思わせるものになった。
 武蔵川理事長は、現役時代のように太く短いながらもいぶし銀のように輝いた横綱時代と同じような輝きを今回も見せるのだろうか。

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人として [時事ネタ]

 公の場で使わんほうがええ言葉というものがあるけれど、いくらなんでも知事が「くそ教育委員会」なんていう言葉を使うのはあんまりやと思う。
 いくら自分の意見に対する反対意見が全国から殺到しているからというて、国際児童文学館の職員の仕事の様子を私設秘書に指示してビデオ撮りするというのは、「1984年」のビッグブラザーほどひどくはないにしても、為政者として、いや人としてとても恥ずかしい賤しい下衆な行為やと思う。
 意外に早いかもしれんな、うん。

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店員合唱 [日常生活]

 今日は私の誕生日でして、この年になるとめでたくもなんともないんやけれど、まあお祝いにということで妻とともに近くにあるレストラン「サンマルク」で「バースデイ・コース」を食べる。
 これまでも何度かここで「バースデイ・コース」を食べたことはあるんやけれど、今年はデザートのチーズケーキに細いロウソクを立てて持ってきはった。
「お誕生日の方はどちらでしょうか」
 はーい、私ですとはしゃいだりはしません。軽く会釈して手を挙げる。
 ウェイトレスさんがテーブルを離れてから、ロウソクに息を吹きかけた。ロウソクの火は身をよじっていやーんともだえたりすることもなくふっと音もなく消えた。火が消えるときにドガジャンジャンと音がしたらそれはそれで困るが。
 しばらくしたら、立ち働いていたウェイトレスさんたちが気をつけして生ピアノの伴奏で「はっぴばーすでいとぅーゆー」と歌い始めた。いやこんなおっさんのために歌までいらんて。
 ではなくてですね、店の中央のテーブルにいた家族のおそらくお子さんが誕生日やったみたいです。とらとやな、おったん。
 あ、タイガースは連敗脱出で誕生日を祝うてくれたぞ。しかもジャイアンツは連勝ストップで祝うてくれたぞ。ありがたや。
 というわけで、また今年も年を一つとった。当たり前ですが。年相応にという部分と年を気にせずにという部分のバランスをとりつつ今後も毎日ぼやきます。よろしく。

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教育は非常事態 [教育]

 スワローズというのは実に困ったチームで、タイガース戦ではのびのび生き生きと動きまわり好き勝手して勝つのに、ジャイアンツ戦となると……。
 というわけで首位と2位とのゲーム差が3.5となったセ・リーグでありました。なに勝負はここからですよ。過去3シーズンの記憶をたどると、上位にいるほうがなんだかんだいうてやっぱり有利。まあタイガースファンのみなさん、ここはナインを信じてあげましょう。ファンが信じて応援しなくて何が優勝ですか。

 大阪府は教育非常事態なんやそうで、その理由は全国学力テストの都道府県別順位が2年連続して低迷したからやそうで、ここではっきりといえるのは、私がかかわる「障害児教育」のことなど、「非常事態」を宣言した方の眼中にはないのですよ。テストの成績は教育において重要な要素やということを否定はしません。そやけど、テストの成績が教育のすべてを測る尺度やないやろう。
 テストの結果に対してどのように分析し、検証したのか。それをちゃんと明確にした上での「非常事態宣言」やないのは明らかで、こういう煽情的な言葉を使うときはもっともっと慎重やないとあかんのやないかと、私は思うのでありますね。

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幻狼ファンタジアノベルス [SF]

 幻冬舎から発刊された「幻狼ファンタジアノベルス」創刊全ラインナップをいただく。ありがとうございます。
 かつて他のレーベルから出ていた絶版シリーズの復刊などもあったりしている上に、書き手の顔ぶれがそうそうたるもので、これからどういう若手を起用するかとか、どれくらいのレベルの新人をデビューさせ、どれだけ本腰を入れて育てていくか、見ものではある。
 気合の入れ方がすごいなと思うたのは装丁で、カバーの印刷なんかめちゃ金をかけた加工をしているぞ。これ、今後も続けていくのか。9月分からペラいビニル加工のカバーになったりなんかせんとは思うけれど。
 ただ、気にかかるのは、ねらってる層が現役中高生なら作家は渋すぎるし、昔「大陸ノベルズ」を読んでた少し高めの年齢層をねろてるんやったらカバー絵はちょっと手に取りづらいような感じのものやし。
 さあ、どういう形で展開されていくのか。注目してますぞ。
 あ、やっぱり読んで感想書かんとあかんか。

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完敗やんか [プロ野球]

 なんですねえ、タイガースの選手はまるでもうマジックナンバーがひとけたになったかのような硬さですねえ。肩に力入りまくりですねえ。見透かされたみたいにべスターズの三浦投手にいなされてしまいましたねえ。
 失うものはもう何もなくタイトルなどを得るだけというベイスターズの打者はのびのびやってますねえ。人間の心理というのは面白いもので、この状態がいつまでも続くような気がしてしまうけれど、ひとつ接戦をものにしたりしたらまたタイガースの選手は元に戻ったりするのですぞ。逆にタイガースをジャイアンツが抜いて首位に立ったとしても、その段階で力尽きるかあるいはがちがちに緊張し始めて坂を転げ落ちたりするのですぞ。
 これ、単なる願望やないです。長年プロ野球を見てきたファンとして、このようになるだろうと導き出した予測です。
「完敗やんか」
 今日の試合のあと岡田監督はそう言わはったらしいけれど、途中からテコ入れしようと思えばできたのに、今日はそれをせなんだ。つまり先発に杉山をもって来た時点で「捨てゲーム」にしたんですな、相手は天敵三浦やし。選手もそこらはわかってたか感じてたんやないかな。
「完敗やんか」
 この言葉に込められたニュアンスは、けっこう深いものがあると、私はにらんでる。無理に毎試合勝ちにいかんでええ、という、負けるときは接戦よりも完敗のほうが気持ちを切り替えて翌日の試合に臨めるというような、。

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北の湖理事長がけっぷち [大相撲]

 先日元若ノ鵬が大麻吸引で力士をやめさせられたばかりやというのに、今日は「露鵬と白露山がマリフアナ陽性反応」なんていうことになっている。
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/sumo/news/20080902-OHT1T00213.htm
 以下、スポーツ報知の記事より引用。
“日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で十両以上の関取69人に対して実施した抜き打ちの簡易的な尿検査で、ロシア出身の兄弟、西前頭3枚目露鵬(28)=大嶽=と東十両6枚目の白露山(26)=北の湖=がマリフアナ(大麻)に陽性反応を示したと発表した。
 相撲協会から報告を受けた警視庁は、両力士を両国国技館から任意で同行し、事情聴取した。近く関係先を家宅捜索する。
 この日の検査では2人とも吸引を強く否定して潔白を訴え、精密な検査を希望。2人の尿サンプルは、ドーピング検査機関に送致され、3日から48時間以内に正式な判定が下ることになった。(中略)日本相撲協会で力士死亡の再発防止検討委員会委員を務める大西祥平・日本アンチ・ドーピング機構専門委員によると、同じ尿で露鵬は3回、白露山は2回検査し、すべて陽性だった。少なくとも2、3日以内に体内に入らないと陽性反応は出ないという”

 週刊誌の記事では「黒に近い灰色」扱いされていた両力士やったけれど、こうやって検査で結果が出てしもうたらなあ。精密検査で陽性と判定されたらこの兄弟も力士をやめねばなるまい。
 朝青龍の八百長疑惑から時津風部屋リンチ事件、そして若ノ鵬大麻事件と、ここまでは「力士の管理は師匠の責任」として自分からアクションをおこさなんだ北の湖理事長も、今回ばかりはがけっぷちですな。なにしろ預かり弟子とはいえ現在では自分の弟子である白露山が容疑者やもんな。それとも亡くなった元北天佑の二十山親方の教育が悪かったと逃げるか。となると、露鵬の指導の責任は最初の師匠である元大鵬親方の納谷幸喜さんということになる。はたして先輩の大横綱に責任を転嫁するようなまねができるかどうか。
 たとえ精密検査で結果が「シロ」やったとしても、マリファナの伏流煙を吸うような場所に出入りすることを許しているということで、北の湖理事長の師匠としての指導力のなさが問われることになるんと違うか。
 長年の相撲ファンとしては、ここはかつての武蔵川理事長(元出羽ノ花)みたいに現役時代の実績はなくとも見識や指導力がすぐれた親方を理事長に抜擢するくらいの英断を期待したい。
 北の湖理事長では、もうあかん。
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老人とコンビニ [日常生活]

 愛すれどTigers「ジャイアンツとの直接対決で4度目のマジック点灯」を新規更新しました。

 いや驚いた。福田息子首相辞任ですか。持ちこたえられなんだんやなあ。結局自らの手で解散総選挙も打たれへんし任期満了まで粘りもでけへんという、権力の座にありながらそれを十分に生かせなんだ、そんな印象を残しての辞任となった。次は誰ですか。まんが太郎さんですか。うーむ。

 仕事帰りに雑誌を見たりするためにコンビニに寄る。レジのところではマネージャーという名札の店員さんが予約チケットの発行手続きかなんかをしている。もう一つのレジでは研修生という名札の店員さん(新人のバイトですな、つまり)が年配の男性の相手をしている。その男性はワンカップの清酒をレジの前に置き、タバコの棚を指差していた。
「それ違う、そっち。背の高いほう、それそれ」
 商品名か棚についている番号でいうたれやと思うて見ていたら、やっとのことで店員さんは指名のタバコを取り出すことができた、のに。
「ちゃうがな、それをやな、カートンでくれ、いうねん」
 言うとらんよ、おっちゃん。
 おろおろしている研修生店員さんにチケットの手続きをしながらマネージャー店員さんは「カートンは奥!」と指示を出す。ようようカートンを取ってきた店員さん、ふと気付いて言うた。
「あの、お客様、お酒は……」
「はははっ、もう飲んだ」
 お金も払わんと飲みなや、おっちゃん。
「瓶や瓶、瓶探して」
 マネージャーの指示がまたも飛ぶ。
「はははっ、瓶はそこのゴン箱」
 バイトさん、手を酒で濡らしながらゴミ箱からワンカップの酒瓶を取り出し、バーコードを読み取り機にあてた。ここでようやくチケット手続きの完了したマネージャー店員さんは並んでいるお客に断りを入れて隣のレジへ。ほかの客も老人の行動にあてられて動かれん感じで、文句ひとつ言わず待つ。事情はようわかりました、いうところか。
 バイト店員さんに手を洗わせておいて、マネージャー店員さんはてきぱきと事後処理。老人は上機嫌で店を出て行った。
 それにしても、老人の感覚では昔ながらの小売店の店先と同じ行動やったんやろうなあ。POSシステムで在庫管理したりしてるとか、そんなんおっちゃんには関係ないもんな。酒を飲んでから金払うくらい、昔はようしてたんやろう。
 それにしてもコンビニは大変や。老若男女、特に年配のお客への対応にはいろんな苦労話がありそうやね。

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