突然の指名

　年度末であります。人事異動の季節であります。本日、転勤する方たちを見送る儀式（？）があり、見送る側に立ってる私は転勤にあたってのあいさつをする方たちに拍手を送っていたんやけれど、最後の人の時にいきなり花束を渡すように主席の先生から指名を受けてしもうた。
　あれ、緊張しますな。前もって言われてたら心の準備もできるし気のきいた言葉のひとつもかけられるんやけれど。「お疲れさんでした」くらいのことしか言われなんだ。
　まあ、気のきいた言葉は歓送迎会の時までとっておくか。
　去る人あれば来る人あり。明日からは新年度。新しい人を迎えるんやね。そして、私は今の勤務校でついに１０年目であります。だんだん古手になっていくぞ。

通天閣は揺れる

　例年、春休みを利用して休暇をとり大相撲春場所に行くことにしていたんやけれど、今年は場所が中止になってしもうたんで、そのかわりというか、リフレッシュのために出かけることにした。
　妻がまだ通天閣にのぼったことがないというんで、それやったら通天閣にいこか、ということに。お昼時で、しかも春休みのために子ども連れの人たちがたくさん通天閣で並んでいて「３５分待ち」と書かれていたんで、それやったら新世界ウォッチングをしようかということに。
　新世界は前から串カツ屋が多かったけど、また増えたんと違うか。それからビリケンさんを看板にした店も明らかに増えている。大衆演劇の朝日劇場の裏に捨ててあったプラスチック製の引き出しを発見。「女形」とか「こしまき」とか「じばん」とか書いてある（写真参照）。「じばん」は「襦袢」のことなんでしょうな。

　通天閣前のすし屋で昼食をとり、「３５分待ち」を承知の上でエレベーターに。２階で入場券を買い、列に並ぶ。展望台までのエレベーターに乗るまでかなり待つ。春休みなんやねえ。以前授業の一環として生徒を連れてきた時は、平日の午後ということでがらがらやったからねえ。ただ、待たせるまでの間にビリケン人形のＵＦＯキャッチャーやら曲がった鏡やらなんやら飽きさせへんように工夫はしてあった。一台監視カメラがあったのでじっと見ていたら、コードがどこにつながってるのかわからん。ビニール製の葉っぱで巧みに隠してあるけど、これ、フェイクやんか。監視しているぞと見せかける家庭用の防犯用品ですわ。一般家庭か、ここは！
　３０分以上待ち続け、ようよう最上階の展望台へ。少し靄がかかっていたけれど、さすがに大阪中が見渡せる。ただ、手すりにつかまって遥か彼方を眺めていたら、微妙に揺れはじめた。地震、かな。なんかくらくらする。妻も「くらくらするわ」というので、ビリケンさんの足の裏をなでて願い事をしてから降りる。
　すぐに天王寺動物園に行く。地べたで、しかもさわやかな風に先ほどの揺れで気持ち悪かったのがすっかり楽に。あとは閉園３０分前くらいまで久しぶりの動物園を満喫。特に妻は動物園が大好きなのであります。あしか園で飼育係の方がえさをやっていた。野生のアオサギがそのえさを狙うて近づいてくると、飼育係の方がホースで水をかけて追い払う。餌をやりながら観客にそのことを説明。えさの割り当てのこと、鳥インフルエンザの危険のことなど、野鳥を近寄らせると面倒なことが多いそうな。「動物だけを見るんやなくてそれ以外のものもこうやって見て帰ってほしい」と力説してはった。
　地下鉄に乗って座席に座ったら、どっと疲れが出た。特に足の疲れはきつかった。でも、新年度を前に、妻とともにリフレッシュできました。ちなみに通天閣は６００円、動物園は５００円の入場料。すしも安かったし、実にリーズナブルなバカンスでありました。

さすがなり「アサヒ芸能」

　阪神淡路大震災後に制定された「被災者生活再建支援法」なる法律があり、家屋全壊の被災者には１００万円の見舞金が支給されたり、最長で５年間の返済猶予が認められる３５０万円までの生活費の借り入れもできるそうです。被災者の方や関係のある方でこの制度をご存じないのであれば、活用してほしいものです。それでこそ阪神淡路大震災の教訓が生かされるというもの。もうご存じであればよけいなことかもしれんけれど、メディアのアナウンスがこういうことについてはなんか声が小さいように思われるので。こんなことを伝えるくらいしか私にはできませんが。

　メディアというと、週刊誌の見出しの読み比べをしていると何が重視されているか、その雑誌のスタンスが見えてきて興味深いんやけれど、最強なのは「アサヒ芸能」やね。今朝のスポーツ紙に掲載されていた広告を見て、さすがと思いましたよ。
　というわけで、広告から引用。
“被災デリヘル嬢告白「ＳＭロウソクで停電耐えた」
　山口組組員１０００人「救援活動」
　犬でもわかる「放射能と食品」取り扱いマニュアル”
　デリヘル嬢に山口組！　さすがに他の週刊誌とは切り口が違う。犬がマニュアルを知っても活用できるんか、という気もしますが。
“仁科仁美と小向美奈子ただならぬ関係”
　これはどういう関係か、コンビニで立ち読みをしましたよ。
　いやほんまただならぬ関係ですわ。知りたい人は実物にあたってくだされ。
　あとからこの日記を読む方もいてると思うので、私は来週の火曜日に書きます。
　いやしかし、さすがは「アサヒ芸能」。読みたくなるような見出しではないですか。もっとも、見出しですべてを語ってしもうているという感じの記事ではありましたけどね。いやいや、見出しこそ週刊誌の命。すごいものです。

購読者拡大の努力

　今日は妻が毎月読んでいる漫画雑誌「月刊フラワーズ」を買いに書店へ。駅前の小さな書店やけれど、必ずそこで買うことに決めている。地元にある書店をわずかでも支えたいというような、まあそんな気持ちもあります。髭を生やしたおっさんが毎月少女漫画の雑誌を買うわけで、書店のじいちゃんにも顔を覚えられております。
　で、それには別冊付録がついていて、「月刊少年サンデー（ゲッサン）」とのコラボレーション企画で、「ゲッサン」に連載されていて女性に人気のある漫画を収録したもの。次に発売される「ゲッサン」には「フラワーズ」に掲載されている作品が収録された別冊付録がつくそうな。
　漫画雑誌も多岐にわたっているし、こうやって営業努力をして購買層を広げようとしているんやね。もっとも妻によると「フラワーズ」は比較的読者の年齢層が高いらしいから、果たしてこの別冊付録で「ゲッサン」を買おうという人がどれくらいいるのかな。
　それにしても出版社もいろいろと考えるもんんやねえ。この営業努力には頭が下がる思いであります。

録画なのにドッキリ

　妻が震災前に放送されたテレビ番組を録画したものを見ている。
　ぴぴっという音が聞こえる。パソコンに向かっていた注意力がテレビに。地震が四国で起きたとテロップが出ている。録画やとわかってるのに、反応してしまう。
　ちょっと前の日記で、夢で何かを助けに行こうとするようなものばかり見ると書いたけれど、現実に私ができることは、例えばこの大阪で買い物をして経済を少しでも動かして、沈滞させないようにするとか、義援金を少額でも寄付するとか、その程度しかないわけで。
　でなければ、録画なのに地震の速報の警音に反応するくらいしかないのか。
　先日コンビニで立ち読みした週刊誌で、作家の伊集院静さんが「悩み相談」の連載に寄せられた「私にできることがあれば教えてください」という問いかけにこう答えていた。
「祈りなさい」
　なんと重い言葉。
　まずは自分が無力であると自覚した上で、できることといえば、祈るしかないんやね。

扉の音

　今日は風が強かった。高層マンションやからよけいに強い風が吹いていた。ベランダに出ると寒いくらい。窓を閉め切っていても換気用に壁にスリットがついているから空気は流れる。玄関の扉の隙間から風が入ってくるとき、扉を震わせてぶーんと音がする。
　特に風にあたっているわけやないけど、音だけで寒さを感じる。想像力のなせるわざなんでしょうな。そこで布団にくるまることにした。気がついたら爆睡。
　なんというか一切生産性のない一日を今日も送ってしもうた。
　だから日記もこういうの。わざわざ来てくれたのにすみません。

外国の新聞と午睡と疲れる夢

　地理の先生が春休みを活用して休暇をとり、イタリア旅行をしてきはった。あちらで入手したというアラビア語の新聞を見せてもらう。一面はリビアのカダフィ大佐の記事。真ん中に大きく東北の津波のあとの写真となぜかスリーマイル島原発の写真が並べられている。福島原発の写真は配信されなんだのかなあ。そのかわりにスリーマイル島原発の写真で間に合わせているんやろうか。アラビア語を解読でけへんのでそこらへんはまったくわかりません。どちらにしろ、アラビア語圏でもかなりのスペースで東日本大震災のことをとりあげる新聞があるということはわかった。新聞を見せてもろうて写真を見て「ほうほうほう」としか言われへんのはわれながら情けない。
　イタリア語の新聞も見せてもらいました。イタリア語もわかりません。オペラも字幕がないと中身がわからん人ですから、読めるはずがない。やっぱり「ほうほうほう」としか言われへんのです。
　午後は入試業務の振り替え休で帰宅。すぐに午睡。１年間の疲れをとるのはこの時期しかないのです。もっとも例年はここらあたりで相撲を見に行ってるんですけどね。相撲がないのなら地理の先生にならってどこか見聞を広めるようなことをした方がええなあと思いつつ、寝るのであります。
　ただ、夢が疲れる。寝るたびに同じようなシチュエーションの夢を見るのです。私はたいてい変身ヒーローかなんかでね、今から誰かを助けに行かんならんという、そういう設定ばっかり。ところが必ずいろいろと手間取り、なかなか出動でけん。行かねば行かねばと焦ったところでたいてい目が覚める。起きたら胸がドキドキしてますねん。ちょっと起きて休まんとあかん。なんか誰か助けたいけど何もでけんという潜在意識でもあるのでは、と妻に言われた。私、自分ではもう少し自分勝手な人間やと思うんですけどねえ。

両リーグ同時開幕で決着

　プロ野球の開幕はどうやらセ・パ両リーグ同時開幕、延長戦も同ルールということで決着しそう。新井選手会会長もこれで自分の調整に専念できそうでやれやれです。とはいえ、ジャイアンツの滝鼻オーナーが「交流戦をやりたくないのか」というようなパ・リーグに脅しをかけるような発言をしたことについては、相変わらずの体質やなあと感じた次第。
　テレビではジャイアンツ戦の視聴率が下がり地上波での中継も毎年減っていったりしているのに対して、パ・リーグの各球団は地域密着型の営業を展開して着実にファンを増やしているというのに。セ・リーグの試合ではビジターではタイガース戦の方がお客がよく入ると喜ばれていたりするということなんか、滝鼻オーナーには関係ないんやろうね。
　今回のセ・リーグの譲歩では、神宮球場でナイターもデーゲームもできないスワローズがまずパ・リーグとの同時開催を主張し、選手会長が所属しているタイガースが続いたという形になっている。どちらもかつては観客動員数をジャイアンツ戦に依存していたチームで、特にスワローズは常にジャイアンツに従属しているような印象が強かったけど、選手やファン、社会情勢とちゃんと向き合うてくれはったんやなあ。
　というわけで、タイガースが生活の一部となっている私は、一日も早く公式戦を見たいという気持ちと、そやけど関東の電気の状況を考えたら「西日本だけ別でやれ」なんてとても言われへんという気持ちがせめぎ合っていたんですが、決着がついたおかげで安心して４月１２日の甲子園開幕を楽しみにできるというものです。しかも、１３日の試合に友人の誘いで行くことになってますからね。思いもよらず開幕カードを見られるということになりますます開幕が楽しみになってきましたぞ。

ぽぽぽぽーん

　ＡＣのＣＭを見ていて思いつきました。
「こんにちは（こんにちワナビー）
　ありがとう（ありがとウゾウムゾウ）
　困った仲間がぽぽぽぽーん！」
　たちまちブログ炎上。

　ちなみにＡＣはそろそろ差し替えることを予定しているそうです。

なぜ放送休止？

　昨日の深夜に録画したアニメ「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ！！」を見る。
　なんじゃなんじゃ、知らん女性キャラクターが２人も出ていてストーリーが急展開しているやないか。１話分まるまる飛んでる！　先週は震災の関係からか放送がなかったけどね、まさかその分をすっとばしてそのまま次の回をやるとは。
　私が出勤している間に妻がネットで調べてくれた。夫婦そろって何をしておるのか。まあ、そういう夫婦です。それはともかく、なんでも権利元の要請で放送が休止になったとか。また、１２日にｔｖｋだけはその回を放送していたとか。
　なにかまずい描写とかあったのかなあ。特に震災の被災者に配慮しなければならないような。そこらあたり、番組ホームページを見ても説明がないのですね。もっともネット配信では期間限定で見られるみたいなんで、そっちで見るしかないか。
　それにしても、なんで放送延期やなく中止にしたのか、これはネットで確認せんと気がすみません。そこまでして見なければならないほどの傑作かといわれると……私は好きなんですけどね。

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