SSブログ

去る人来る人 [季節ネタ]

 本日で今年度も終了。本日限りで転勤する同僚や上司が荷物の片づけをしているのを見ると、もちろん例年この時期必ず見られる風景やとはわかっていても寂しいものがある。
 明日は逆に転勤でうちの学校に多くの新しい同僚たちがやってくるわけで、その中にまた新たに馬の合う人もいてるんやろうと楽しみにしたりもしている。
 ところで、来年の体勢を組んだ一覧表を見ていたら、矢満田さん(仮名)と山多さん(仮名)の名前を見つけた。矢満田さんは現在海外研修中。山多さんは育児休暇中。
「ふたりとも職場復帰ですか」と同僚に言うたら、「いや、矢満田さんの研修は2年やからまだあと1年あるで。産休講師の須々木さん(仮名)はほらここに残ってるから、山多さんも復帰はないで」という。そしたらこの一覧にある矢満田さんと山多さんはなんなんや。
「ややこしいわ。同姓の人がいっぺんにふたり来るんやて」。
 おおお、ただでさえ読みが同じで区別をつけにくい人がふたりいてはるのに、その人たちと同姓の人たちがそろって来るんかい。
 たぶん、姓では呼ばず名前で呼ぶようになるんやろうな。しかしまあ偶然とはいえおもしろいことが起こるもんです。フィクションやったらできすぎやから、これもまた「事実は小説より奇なり」の一例ということになるんかな。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

二代目露の五郎兵衛の死 [追悼]

 落語家、二代目露の五郎兵衛師匠の訃報に接する。享年77。死因は多臓器不全。
 脳出血で言語障害になったり、晩年は闘病生活の方が長かったけれど、それでも復帰後、YTV「平成紅梅亭」の公開録画でその高座を見ることができた。かなり口舌は怪しかったけれど、「ねずみ」という長い話を、縁台に腰掛けながら語る姿は若いころのあくの強さを感じさせんもんやった。
 そう、くどいくらいの高座やった。私の中学生時分に師匠が(当時は二代目露乃五郎やったと思う)京都花月で艶笑小話をやっているのを聞いた時、そのねちゃねちゃした語り口にいまひとつ好感をもてなんだのを記憶している。
 ただし、五郎兵衛師匠の五郎時代のCDはけっこう持っている。すべて艶笑落語ばかり。あとは「大丸屋騒動」という演じ手の少ない落語のCDくらいか。
 異端派やったと思う。大坂俄を復活させてみたり、西遊記を落語にしてみたり、怪談噺など積極的に他の人のやらん落語をやることによって、四天王を補完する立場をとってはったのかなと思う。
 最後に聞いた「ねずみ」も江戸弁と大阪弁をミックスした不思議な味の落語やった。それにしてもえらいさっぱりしはったなと感じていた。
 若いころは小林一三と秋田実の「宝塚新芸座」で笑福亭松之助師匠とともに芝居をしていたりするのも異色の経歴。そのせいか落語協会の会長時代は枝雀一門の協会離脱という事態を招いたり、人によって好悪がかなり分かれる人やったらしい。
 それでも、戦後の上方落語界にとっては、独自のポジションでその復興を支えた師匠として、その存在は貴重やったと思う。
 謹んで哀悼の意を表します。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

伊藤計劃の死 [追悼]

 大相撲小言場所「春場所をふりかえって~白鵬、貫禄の全勝V10~」を新規更新しました。

 SF作家の伊藤計劃さんの訃報に接する。死因は肺ガン。享年34。
 なんというか、言葉にならない。
 デビューしてわずか3作。しかもいずれもが「SFが読みたい!」のベスト20に入る高い評価を受けている。小松左京賞は最終選考まで行きながら受賞は逃したが、それが「ハヤカワSFノベルスJコレクション」の一冊として出版されるや驚異の新人として注目される。まさにシンデレラストーリー。
 私はちょうどアニメ漬けになって読書の時間を取らなくなったのでちゃんと読んでなんだ。そやから、「京都SFフェスティバル」に来てはっても、ちゃんと挨拶をできずにいた。まあまだ向こうもお若いんやから、私が次の機会にはちゃんと読んでご挨拶したらええわと思うていた。
 まさか、こんなに早く亡くなられるとは。
 残された3作、ちゃんと読みますね。
 そやけど、まだまだ書けたはずの人が早世することの悔しさというたらないね。
 謹んで哀悼の意を表します。

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

砂かぶりの姐さん [大相撲]

 私が相撲中継を見ていると、横でちょいちょいのぞいている妻は取り組み以外のところを楽しんでいる。
 以前はひいきの行司がいて、とにかく立ち姿が美しいとため息をつくんですわ。退職しはった後は、特に行司に好きな人はいてへんらしい(嫌いな人はいてる)。
 最近は観客、特に常連さんでかっこいいお姐さんを見つけて「あ、今日も来てはる!」と喜んでいる。いつも砂かぶり(土俵の真下の席)に座っている。必ず和服で、座っていても背筋をしゃんとのばした美しい姿勢なんで、よけいに目立つんだ。私は幕下の土俵からテレビ観戦しているんやけれど、その時間にはたいていいてはるからかなり相撲が好きなんやと思われる。「玄人と違うかな」と妻は言う。確かに家庭の主婦には見えんなあ。
 先日は向正面のマス席に座っている格闘家みたいに体格と姿勢のよい男性に注目していた。妻が気になるのはとにかく姿勢のよい人みたいですね。
 というわけで、妻といっしょに相撲を見ていると、幾分気は散るけれど、自分の思いもよらん視線で相撲を楽しむことができる。これはほんまに貴重なことやなあと思う。自分の見方が絶対唯一ということはあり得へんし、物を楽しむにはいろんな楽しみ方がある。それを具体的に教えてくれるからですわ。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

ある友人の死 [追悼]

 訃報を聞いたのが一昨日やった。漫画家・イラストレーターのおがわさとしさんからの電話やった。
 おがわさんと私と、高校時代にいつもつるんでいた友人が、亡くなった。享年46。
 私と彼とは中学1年の時に同じクラスになってからの付き合いやった。漫画が好きで、ノートに戦闘機や戦艦の絵を次々と描いていた。
 うまいなあと思うた。
 3年生の時にも同じクラスになり、漫画の話をよくした。彼は松本零士のファン、私は手塚治虫のファンと、少し方向性は違うたけれど、心ゆくまでまんがの話ができる大切な友人やった。別の高校に進学しても、またいっしょに石川古本店(漫画マニアの間では有名な漫画専門の古書店。店主は「手塚バカ一代」というタイトルでその半生記が紹介されるほどの手塚ファン)に行ったりしようと約束した。
 当時の京都府の入試制度のおかげで(小学区制)偶然、同じ高校に入学した私と彼は、「商業美術部」という変わったクラブに入部した。同じ時におがわさんも入部した。3人で漫画やアニメの情報を交換し合い、大学の学園祭で古いアニメの上映会があると、いっしょに見に行った。大阪や京都でアニメの特別上映会(虫プロ作品の上映会や、手塚治虫先生も出演しはった手塚プロの上映会など)があれば、そろって見に行った。
 帰宅時は3人そろってこれも漫画ファンの間では有名やった「恵文社一乗寺店」(現在はサブカルの聖地みたいになってるらしい)に寄った。ただし、金曜日だけは「機動戦士ガンダム」などを見るためにクラブを休みにして(おがわさんが部長やったから、これくらいの横暴はかんたんにでけた)急いで帰宅したけれど。
 高校を卒業した後も、クラブのOB会を通じてよく遊んだ。ただ、彼が就職して東京に行ってからは少し疎遠になりかけてはいた。病のためにこちらに帰ってからも、おたがい社会人ということもあってめったに会うことはなくなった。
 それでも私のブログに投稿してくれたり、メールをくれたりしていた。2月にメールをくれた時には、3月に会おうと約束もした。
 まさか、こんな形で会うことになるとは想像もしてなんだ。
 訃報を聞いた後、半時間近く号泣してしもうた。ただ、彼への涙はそこで枯れ切ったかのように止まったけれど。
 死ぬにはまだ若い。若すぎる。ゆらむぼさんに続いて、かけがえのない友人がこんなに早く亡くなってしまうやなんて。胸の奥に鈍い痛みがまだ重く深く残っている。
 さようなら、青春時代を共有した友よ。私は君に何もしてあげられなんだけれど、許してほしい。
 さようなら。

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

花粉か風邪か [日常生活]

 朝から鼻がぐずぐず。
 岳父の満中陰というのに、鼻をぐずぐずさせていくのもなんだからと鼻炎カプセルを服用した。
 全然効かんのだ、これが。つまり、この鼻水はアレルギー性のものやなく、風邪引きのために出ているもんなんですね。そこで昼食後は風邪薬を服用。これがよく効いて、妻の実家にいてる間はほとんどくしゃみ鼻水鼻づまりなし。もっとも、夜に帰宅した頃には薬の効能が切れてまた鼻ぐずぐず。
 そやけど不思議やなあ。アレルギー性鼻炎の鼻水に風邪薬が効かんのは何となく理解できるけれど、風邪の鼻水に鼻炎カプセルの効き目がないというのはなんでやろう。
 実家が薬局という義姉に「風邪の鼻水は鼻炎カプセルでは止まりませんね」というたら「そうなのよねえ」と言うてはったから(義姉は薬剤師でもなんでもないんで、私同様素人なんではありますが)、やっぱりそうらしい。
 とにかく今は風邪か花粉症かようわからん鼻水をずるずるとすすりながらこの日記を書いている。帰宅してすぐに風邪薬を飲んだのになあ。やっぱり花粉か。そやからというて風邪薬を飲んだばかりで鼻炎カプセルを飲むというのは体によくなさそうやから、そんなあほなまねはしませんけどね。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

今日の日記はおやすみ [日常生活]

 今日はちょっといつものようにあほなことを書く気にはなられへんので、日記はおやすみします。
 せっかくきていただいたのに茶の一杯も出せず申し訳ないです。
 明日は何とか書けるでしょうが。
 今日はちょっと……。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

相撲場風景2009 [大相撲]


 今日は休暇を取って大相撲春場所10日目を見に大阪府立体育会館へ行った。下手をしたら、これが府立体育会館最後の場所になるかもしれん。黒字経営の施設までぶった切る府知事の無慈悲なやり方で、長年親しまれてきた風景が消えてしまうというのは理不尽としかいいようがないけれど……。
 着いたのは12時ごろ。取組は三段目。下の写真のように体育会館はガラガラ。その次の写真は幕下の土俵。続いて十両、幕内とそれぞれの様子を撮ってみた。携帯のカメラなんで遠いところがちゃんと取れてへんのは勘弁してもらいたい。


 今年の席は向正面。テレビの映像とは違う角度で相撲が見られるのはええけど、横綱の土俵入りなんかお尻しか見えん。それだけが残念。
 私の後ろに島根から選抜高校野球の応援に続いてその足で相撲を見に来た家族が陣取る。でかでかと「甲子園」と書かれた紙バッグをたくさん持っている。「開星高校は……」というてるので島根と分かった。
 幕下の竹谷というお相撲さんとは親しいらしく、家族全員が席を立ち支度部屋のところまであいさつに行っていたらしい。相撲が好きらしく、隠岐の海にも熱い声援を飛ばしていた。「江戸の横綱より土地の三段目」とはよういうたもんやなあ。
 前の席では年配の男性がデジカメを使うて取組の写真を撮ろうとしていたけれど、シャッターを押すたびに「設定をやりなおしてください」という表示が出ていちいちやりなおしている。あまりに多機能やと年を取ってしまうと使いこなされんのやな。おかげでとりたい写真はほとんど取られなんだみたいや。気の毒やけれど、なんか面白い。
 椅子席なんで、外国人の相撲ファンもまわりにたくさんいてた。私の隣にはアメリカ人とおぼしき若者たちが相撲を初めて観戦に来たという感じで座っている。彼らの手元にはローマ字で書かれた取組表がある。いきなり私に話しかけてきた。その取組表には十両以上の取組しか書かれてへん。目の前ではまだ幕下の相撲が続いている。「今やってる相撲は、この表のどこに書かれているのか」という意味のことを聞いてきた。
 タドタド英語やけれど、なんとか対応。
「ヒヤー、イズ、マクシタ。アンダー、ザ、ジューリョー」と答えると、どうやら意味は通じたらしく、納得して相撲見物に集中してくれた。
 向正面から見てたら、行司さんや呼び出しさんの様子がようわかる。土俵上の取組そっちのけで裏方仕事をずっと見ていた。
 取り組みでは朝青龍がは日馬富士に敗れ座布団乱舞。「うおー、おおー、うおおおおお」と言葉にならない声をあげて興奮した。
 今年の相撲見物もいろいろと楽しませてもらいました。ほんま、生で見るのは一番楽しい。会場全体にしみついているような鬢付油の香りが、これまたええんやなあ。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

信用されてない球児 [プロ野球]

 WBCの決勝に日本チームが進出したそうで、まずはよかった。とはいえ、準決勝のアメリカ戦で抑えとして登板したのはダルビッシュ。
 うーむ、ここまで抑えは藤川球児がつとめてきたのになあ。原監督は球児を信用してへんのかなあ。タイガースファンとしては悔しいなあ。
 明日は決勝の韓国戦か。そんなことより開幕に矢野が間に合いそうにないとか、新井の腕のけがの回復の具合はどうなのかとか、打球を足にあてた安藤は開幕投手としてマウンドに上がれるんやろうかとか、球児と岩田はWBCの疲れで開幕当初はすぐに使われへんのと違うやろうかとか、その方が私には気になるんですけどね。
 とりあえず、ここまできたらどっちが勝ってもおかしくないので、どっちもがんばれ。もし日本が勝つんやったら、その時のマウンドには球児が立っていてほしいぞ。

nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

青白場所 [大相撲]

 大相撲は中日を終って、朝青龍と白鵬が初日から勝ちっ放し。後を追うのは誰もいてへん。1敗力士が一人もいてへんのやからね。2敗力士たちがこのまま両横綱に立ち向かうということは、現時点での相撲を見てたらまず起こらんでしょう。
 確かに二人の横綱が千秋楽まで土つかずで優勝を争うのは、理想的というたら理想的なんやけれど、そこに大関のうち一人でも優勝争いにかんできたらよけいに面白さが増すというもの。
 レベルの低い争いになっても、14日目時点で3敗力士が四人なんていう方が優勝争いが混沌として面白い。もっともそうなったらなったで横綱はふがいないとか文句を言う人が出てきたりするんやろうなあ。
 どうもこの朝青龍が横綱になってからまわりの力士が怖がりになったみたいな気がする。朝青龍ににらまれたら生きた心地もせんというような感じになるんと違うか。昨日やったか解説で元横綱大乃国の芝田山親方が「大関に上がる前が一番楽しかった」と言うたはった。「横綱大関には負けてもともと。勝ったら嬉しいし、勝ってやろうと思って土俵に上がっていました」という主旨の発言やったけれど、今の若手ホープたち……豪栄道、栃煌山、稀勢の里、琴奨菊といったところ……はそんな思いで土俵に上がってるのかなあ。気持ちだけでもそうであってほしいと願うてます。
 しかしなあ、中日の時点で千秋楽に横綱が全勝対決すると簡単に予想できるというのは、やっぱりおもろないぞ。大関陣、特に日馬富士、琴欧洲にはなんとか一人でも横綱を食うという気概がほしい。ぜひ盛り上げていただきたいものです。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ