津波警報の表示法

　今日は午後からずっとテレビでは津波関連のニュース。楽しみにしていたタイガースのオープン戦の中継もすっ飛んだ。ま、これは被害のことも考えるとやむを得ないでしょう。
　とはいえ、夜になってもずっとテレビ画面の右下１／４に日本地図が表示され続けているのは正直まいった。ドラマやアニメを録画して見ても、細かな描写や表情が地図で隠されてしまう。ＤＶＤに毎週保存しているものなど、あとから見返した時には明らかに邪魔になる。
　被災地の方には大切な表示やとは思うけど、津波被害を受けていて心配でテレビ画面にくぎ付けになっている人はドラマやアニメや映画を見るやろうか。ニュース番組にチャンネルを固定するんやないやろうか。
　警報や注意報は状況が大きく変わった時だけ地図に切り替え、変わらないままの場合は字幕で画面の上か下に表示しておくというような方法はとられなんだやろうか。
　ニュースで津波の映像を見たら、そらもう大変なことになっている。警報の表示を出すななんてとても言われへん。そやからというて、常時画面に日本地図をすべての局のすべての番組で表示することがほんまに必要なんやろうかとも思う。
　地デジの局なんていうのは、データ放送を行っていて、Ｄボタンでデータを画面に表示できるようになっている。必要やったら、地デジの放送に関してはＤボタンで確認するようにして、画面に日本地図を映さんでもええんやないやろうか。なんのために地デジにデータ放送の機能をつけたことやら。
　というわけで、再放送のない「鋼の錬金術師」は地図付きでＤＶＤに保存するしかないんやなあ。「龍馬伝」は来週土曜の再放送で録り直して見てもええんやけれど。

南方英二の死

　チャンバラトリオの“カシラ”こと南方英二さんの訃報に接する。享年７７。死因は肝硬変。
　全盛時のチャントリはほんまにおもろかった。チャントリに続いてサムライトリオやとかじやんけんぽんやとかチャンバラコントを演じるグループは出てきたけれど、本家にはかなわなんだ。
　やっていることのアホらしさは、それを支える殺陣のみごとさがあってこそやったわけで、東映の大部屋俳優やった山根さんと伊吹さんが芸人に転向する際に大物を引っ張ってこようということで芸人に転向したのが南方さんやったのです。テレビ時代劇で悪役を演じていたりしたほんまもんのチャンバラ俳優やからね。ようまあ芸人に転向しはったもんです。
　チャントリはメンバーが時代とともに交代していったけれど、南方さんと山根さんは不動。これがよかった。カシラが投げキッスをしながら出てくるだけでうけていた。むろん、「大阪名物ハリセンチョップ」という必殺技のインパクトは言うまでもない。
　俳優としても映画「ビリケン」の通天閣の職員や「かぞくのひけつ」の家主などでほんまにええ味を出してはった。なんとなく胡散臭いんやけど、正体不明という感じの役がはまっていたなあ。
　大阪の各放送局はぜひ追悼番組を放送してほしい。できたら、南方、山根、伊吹、結城の顔ぶれの全盛時代の映像をたっぷりと見せてほしい。
　「ワッハ上方」では子ども向けに芸人さんたちを使うた３Ｄ映像を時間を決めてやっている。そこにはチャントリも出演していて、３Ｄでハリセンチョップが目の前に迫ってくる映像がある。今年のはじめに生徒たちと行ったときに、「ああ、このうち前田犬千代は死んでもたんやなあ」とふと寂しくなったんやけれど、次に見に行ったら、カシラの元気な姿に涙してしまうかもしれんなあ。どアップで映って「なぜだ、なぜなんだあ」と呼びかけてくれる。新しいのを作る予算もなかろうから、あの映像は今後も使い続けるんやろうけれど。
　漫画家の高信太郎さんの台本で「鳴門秘帳」というのがあって、これがオチのばかばかしさとあいまって無類に面白かった。たしか「花王名人劇場」でも披露していたから、関西テレビにビデオは保存されているはず。ぜひ追悼ＤＶＤを出していただきたい。
　これでもうチャンバラトリオも終わりということになるんやろうなあ。最近の若手のコントとはまた違う「芸」の見せどころのあるグループやった。
　謹んで哀悼の意を表します。

刈屋アナが黙った！

　実況中に予定原稿を全てしゃべらんとはおられんＮＨＫ刈屋アナが競技途中に沈黙した！
　キムヨナの演技がそれほど完璧で口をはさむ余地がないものやったからかもしれん。
　浅田真央は最後まで緊張感がとれない感じのスケーティングで、のびやかさがない分得点も伸び悩んだんやないかなあ。
　長洲未来はその点怖さ知らずという年齢もあるのか知らんがのびのびと楽しそうに、そしてエレガントな動きで見てて気持ちよかった。
　キムヨナの完璧さはすごい。ため息が出るほどすごい。刈屋アナを黙らせるほどすごい。でも、見てて楽しかったのは長洲未来の演技やったかも。
　あ、スポニチと読売の予言者はみごとはずしましたな。まあ外したから責任取れという人もいてへんとは思いますが。
　というわけで、妻のおかげでだいぶフィギュアスケートの選手を覚えた私は、偉そうにこんなことまで書いてしまうのでありました。
　大丈夫、明日からプロ野球のオープン戦も本格的に始まるし、これからは長年見続けてる野球と相撲の話題がばんばん出てくるはずです。なにが大丈夫なんかようわからんけど。

根拠のない見出し

　今朝の新聞は一般紙スポーツ紙ともバンクーバー五輪の女子フィギュアスケートシングル一色。まあ、キムヨナと浅田真央の一騎打ちみたいにしてあおったら新聞も売れるというもんです。
　それにしても、読売新聞やスポーツニッポンなんかが「真央、金メダル取れる」てな調子の見出しを堂々とつけたりしているのには驚くね。どういう根拠でそんな断定的な見出しをつけられるのか。
　確かにオリンピックでは何が起こるかわからんし、ショートプログラム１位の選手が必ずしもフリーで同じ力を発揮できるとは決まってへんから、逆転の可能性はあるやろう。そやからというて断定してどうするか。スポーツ紙はまあ読者をあおってなんぼやからええとして、一般紙まで読者を扇動するようなことを書いてどうするんやら。
　まあ記者は読者の読みたい記事を提供するものと考えたら、日本代表に金メダルをとってほしいという願望が読者側にあるからという言い訳もたつかもしれんけど。それにしてもわからんことを断定してどうする。整理部の記者には予言者でもいてるんですか。
　私は特にひいきのスケート選手がいてるわけでもない（浅田なら姉の舞ちゃんの方がべっぴんやから好きですけど。きゃー言うてもた）から、誰が金メダルをとろうがかまわんので、予言じみた見出しはよけいなお世話としか思われんのですよ。

自販機があるのに

　今日は面接試験と採点。
　採点は特にミスが起こらないように細心の注意と集中力をもって毎年臨んでいる。
　でもね、人間だもの、と相田みつをみたいなことを言いたくなってしまうのであります。
　採点ミスはね、どんなに注意していてもやっぱり出るんです。６００枚の答案を短時間で採点するんやもん、ノーミスを目指してはいても集中力が途切れる瞬間というのはあるもんなんです。
　そやから、点検作業を３回も行う。人を代え目を代え、少しのミスも見逃さんようにするんです。
　自分たちの教科の採点点検データ入力全て終わっても帰られん。全ての採点が終わるまで、待つのです。夜になっても帰れず待っていたらおなかがすいてきた。しもうたなあ。朝、コンビニでカロリーポケット食を買うとくべきやった。採点が終わるまで門の外に出たらあかんのよ。
　で、かなり遅くなって校長の解散宣言。今日中にすましとかんとあかん作業をし終えて、「おなかすいたあ」などと口々に言いながら帰り仕度をする。
　そこで気がついた。学生食堂の外に「ソイジョイ」というカロリー食品の自販機があったんやった。そこで買うたらよかったんや。
　ま、頭が疲れて働かん時はこんなもんです。
　いつもそうと違うかというツッコミはなしね。

てんてこまい

　今日は入試前期日程の日。朝から試験監督やら小論文の採点やらで学校中がてんてこまい。特に小論文の採点は毎年書いていることではあるけど頭を使う。中学３年生が即興で書いた作文を大量に、しかも一気に読むわけやからね。
　そのため長時間の残業とあいなり、「Ｒ－１ぐらんぷり」の中継をリアルタイムで見られなんだし、録画で見る気力体力も残ってへんし、結果はネットのサイトでわかってしもうたし。まあ仕方ない。
　というわけで、今日はまともに文章を書くことができそうにありません。頭の中を中学生の作文に浸食されておるからね。

大阪市解体？

　大阪府知事が府市再編をめぐって大阪市長と激しい討論をしたそうな。大阪市を解体して東京の２３区みたいにするという案はおもしろいけれど、政治家としてはちょっと博打の打ち過ぎのような気がするんやけれど、どうなんかなあ。再編して成功したらええけど、失敗したらどう責任をとるんやろうか。一度変えたものをもとに戻すのはかなり難しい、というか戻されんやろう。もっともっと精緻なシミュレーションをしてメリットデメリットを明確にし、景気その他もろもろが今よりも劇的に改善されるというんやなかったら、実行に踏み切るには危険な要素が多いように思うんやけどね。
　将来的に利用者一千万人が割れる伊丹空港は廃港と同じ道をたどり、ゴーストタウンになるとか言うたと産経新聞のサイトに書かれていたけれど、それはあまりにも極論に過ぎると思うなあ。そうやって危機感をあおりたてるのが彼の手法とはわかってるけれど、結論だけを言うんやなく、なんで利用者一千万人が割れるかという確かな根拠を示すのが為政者の務めと違うかな。

実写版「もやしもん」キャスティング

　今日は「たちよみの会」例会。若手３名に加えて漫画家のおがわさとしさんも来てくれて、「ＳＦマガジン」に掲載されていたＳＦ映画ベスト50をネタにしたりしてそこから映画の話などで盛り上がる。
　また、実写ドラマ「もやしもん」のキャスティングが発表された話も出、当然ながら笑い飯西田がちゃんとキャスティングされていたことでみな納得。というか、あの先輩の役は笑い飯西田以外に誰をもってきてもイメージが合わんでしょう。女性陣は漫画原作ではみんな同じ顔なんでどうするんかなあと思うていたら、ちすんをはじめとする丸顔系の女優さんをちゃんと配しているということです。
　漫画の実写ドラマ化は、スタッフにその漫画に対する愛情が感じられへん場合が往々にしてあるけれど、キャスティングにも工夫を凝らしているというあたりからちょっと安心。
　ところでオリゼーくんの声はやはりアニメ版の冬馬由美を起用するのでしょうか。いや別に声を加工しているから誰がやってもイメージは変わらんとは思いますけど、ここらあたり、アニメ版と同じ枠でやるらしいんで、どうこだわっていくか楽しみなのです。アニメ版のオープニングで使うていたＣＧみたいな感じで菌たちがわらわら出てきてくれたら文句なしなんやけれどね。

体調のバロメータ

　若いころは、体調を崩すとしょっちゅう口内炎ができた。口の中に二つも三つも口内炎が開いているとものを食べるのもしゃべるのもやりにくくて困った。
　２５くらいを過ぎると、口内炎はあまりできなくなった。そのかわり、顔に吹き出ものが出るようになった。私は青春時代、顔にニキビを作ったことのない肌の持ち主ですねん。それが年をとってからニキビつくってまんねん。
　体質というのは変わるもんなんでんなあ。
　というわけで、ここ１週間ほど顔から吹き出ものが消えない日はない。
　今日も午睡し寝不足解消。なんとか吹き出物が治まってくれんもんかなあ。

　明日２月２１日（日）は「たちよみの会」例会です。ご参加をお待ちしています。

高橋大輔は銅メダル

　夜は妻といっしょに録画しておいたオリンピックのフィギュアスケート男子シングルのフリーを見る。妻は昔からフィギュアスケートが好きで毎シーズングランプリやら世界選手権やらを見ているのですけれど、私はときどき横目で見てるだけ。今日はなんとなく見たい気持ちになったので、まあ、私が相撲を見ている時に妻が時々いっしょに見ることがあるんやけど、それと同じような感じか。てなことを書いても家庭内の雰囲気はうまく伝わらんなあ。まあええか。
　織田信成が手をついて靴ひもが切れてというのは驚いたなあ。オリンピックは選手に独特のプレッシャーをかけるらしく、思わぬハプニングがあるけれど、これなんか最たるものか。昔、トーニャ・ハーディングがナンシー・ケリガンに靴ひもを切られたと審判団に涙ながらに訴えていたのを思い出したわい。織田君はもともとほどけていたらしいので誰かが切ったとかいうのやないけれど。
　高橋大輔は四回転に挑戦してこけてたけど、そのあとはとても生き生きと滑っていたように見えた。最後に何度もガッツポーズを作ったのもむべなるかな。ＮＨＫの刈屋アナがインタビューで「四回転は金メダルを狙って？」と質問してたけれど、あれは「狙ってました」と言わせたかったんやろうなあ。見え見えの誘導インタビューは相撲中継でもおなじみの刈屋アナやけれど、さすが高橋君はその手にはのらなんだぞ。
　というわけで、久々にフィギュアスケートを妻の解説（？）つきで見て楽しませてもらいました。女子のシングルも楽しみやわい。

　２月２１日（日）は「たちよみの会」例会です。ご参加をお待ちしています。