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謎の賞金辞退 [読書全般]

 俳優の水嶋ヒロさんが本名で「ポプラ社小説大賞」に応募し、大賞を受賞した。文筆に専念したいと所属する事務所をやめてまでして書いた小説が評価されたということで、よかったんやないですか。
 ところがやね、水嶋さんはここで謎の行動に出る。
 賞金の2000万円を辞退したんですわ。
 新人賞で2000万円というのは破格の賞金であります。つまり、これだけの賞金を出すから、しばらくは収入に不安を感じずに執筆に専念しなさい、という意味合いもある金額やないかと思う。
 これを辞退した。
 私には理解不能です。
「さらに多くの作品が生まれていくために有効利用していただきたい」
 そんなアホな。小説に対する正当な代価やないか。自分がさらに優れた作品を生むために有効利用したらええんやないか。
 賞金辞退をしたということは、自分の作品がそれだけの金額をいただくに値しないと言うてるのに等しいと、私には感じられてならん。
 ポプラ社が俳優の水嶋ヒロの作品であると承知した上で話題作りのために入賞させたと勘繰られても仕方ないように思う。そやなかったら胸をはって堂々と賞金を受け取ったらええやないの。
 人気俳優にとっては2000万円なんかはした金なんかなあ。浮世離れした話やないか。
 まったくもって私には理解不能。いらんのやったら私にちょうだいと思うた人は多かったんやないかなあ。

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後味の悪さと「Yの悲劇」 [読書全般]

 新訳再読で「Xの悲劇」と「Yの悲劇」を立て続けに読む。「Xの悲劇」は大切な部分をしっかり記憶してたけど、「Yの悲劇」については犯人と凶器の謎についての記憶のみで細かいところは全く覚えてなんだ。
 覚えてなんだのはなぜか。読了後、なんとなくわかった。
 ものすごく後味が悪いのね、これ。まだ読んでへん方のためになんで後味が悪いかは書きませんけど、ミステリによくある謎解きのあとの爽快感を期待してると裏切られるとだけ書いておきます。
 この1年で、「罪と罰」とか「テス」とか「シャーロック・ホームズ」全巻とかあれこれ再読したけど、新しい発見があったり新たな魅力を感じたりということがあり、若いころに読んだ本の再読もええもんやと思うた。ただ、今回だけは参った。
 さて、残るは「Zの悲劇」と「レーン最後の事件」ですが、新訳が出るまで待ちますけどね、たぶん「Zの悲劇」は面白く読めると思う。「面白かった」という記憶がしっかり残ってるから。「最後」はどうかなあ。不安になってきた。
 てなわけで、今は一転して浅田次郎「中原の虹」にとりかかっております。「蒼穹の昴」は面白かった。「珍妃の井戸」は賛否分かれる作品と思うけど、私は一点を除いて面白く感じた(一点とは、史実として伝えられている珍妃を井戸に投げ込ませた人物をちゃんと書いてないこと。これを書いていたらもっと面白さが増したと思うのに)。「中原の虹」は1巻を読んだ時点ではちょっと散漫に感じる。まあ、「蒼穹の昴」を読んでいたら続編として楽しめはするのですけどね。
 そろそろSFを読もうと思うのですけど、しばらくは「中原の虹」にかかりきりかな。

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史上最大の下克上 [プロ野球]

 毎日毎日延長戦、お疲れ様です。史上初の“ヌケヌケシリーズ”にはならなんだけど、引き分けをはさんでいるから勢いだけでマリーンズがシリーズを制覇したということにはならんと思うので、今ポストシーズンに関してはマリーンズが一番強かったということになるのかな。
 それにしてもアナウンサーは「千葉ロッテマリーンズ日本一!」とか「史上最大の下克上!」と絶叫してましたけど、抵抗ないんかな。ペナントレース3位のチームが「日本一」といえるのかどうか。プレーオフから日本シリーズまで勝ちぬけたマリーンズのみなさんの健闘をたたえる気持ちはもちろんありますが、それ以上に短期決戦の怖さを思い知った。おそらく最下位からすべてのチームが参加するプレーオフをやったとしたら、セ・リーグから出てくるのはスワローズやったかもしれんなあなんて思うたりもする。
 つまり、10月にピークを持っていくようなチーム作りをしていたら、Aクラスに入りさえすれば日本シリーズで優勝する可能性は高くなると、かんたんに言い切れるわけではないけれど、少なくとも下位から勝ちあがってきたチームと首位のチームが日本シリーズを戦うと、これまでの記録では下位が優勝してるケースがほとんどやという事実をプロ野球関係者はよく吟味すべきやと思います。
 それはともかく千葉ロッテマリーンズのみなさん、ファンのみなさん、おめでとうございました。
 来年は見とれよ、タイガースが胴上げしてるんやから。してたらええなあ。してほしいです。

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森野選手は悩ましい [プロ野球]

 この日記を書いている23時30分の時点で日本シリーズ第6戦は延長14回裏。まだ決着はついておりません。
 別に最後まで見ようなんて思うてなんだのですよ。どうなってるんかなあと19時半くらいにテレビをつけたら、なかなかええ試合やないですか。で、ドラが1点リードして逃げ切るかと思うたらマリーンズも浅尾を打って同点に追いつき……。ここまできたら最後まで見んと仕方ないやんか。
 何回か忘れたけど、ドラゴンズの井端選手が先頭打者で出塁して、森野選手が打席に入った時に、森野選手にバントさせるかどうかという話で、解説の古田敦也さんが「悩ましいですね」とか言うてるのですね。この表現、作家の小林信彦さんは「週刊文春」の連載「本音を申さば」で再々とりあげてはる。
 確かに、「悩ましいですね」という言葉を聞いたとたん、なんかドラゴンズのチアガールのお嬢さんが「あっはーん、うっふーん」と悩ましポーズをしてマリーンズナインを籠絡しにかかったかと思いましたもの。あるいは打席の森野選手が妙に色っぽいのか。「悩むところですね」でええやん。「悩みますね」でもかまへんやん。なんでわざわざ「あっはーん、うっふーん」を意味する言い回しで言わんならんのか。
 それにしてもマリーンズのファンは元気やのう。23時40分をまわったところでまだ客席でジャンプしておるぞ。それでも15回表を終わって同点で、これでドラゴンズの負けはなくなった。“ヌケヌケシリーズ”達成どころかあなた、1986年、ライオンズとカープの日本シリーズ以来の引き分けという珍しい記録も作ってしまいそうな感じでありますな。なんでもええから早く決着つけてよ、という気持ちであります。
 でも、この日記を読んではる時点ではみなさん、結果を知ってはるわけでね。
 あ、あと1死で試合終了か。もうしばらく見よう。
 …………。
 引き分けでした。ああしんど。なんでタイガースの試合でもないのに最後までつきあうたか。それだけ目の離せんええ試合やったからですよ。

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漁船突撃シーン [時事ネタ]

 テレビのニュースで尖閣列島の中国漁船の追突映像を見た。YouTubeで流出した後なもんやから、NHKも「解禁された」ということになってもう喜んでなんべんもなんべんも繰り返して見せてくれる。
 きっと各局のニュース担当者はこの映像の解禁を今か今かと待ちわびてたんやろうな。
 「当たった、当たった」と怒鳴る声に緊迫感がある。生々しい。
 これはやっぱりちゃんと公開しておくべき映像やったなあと思う。秘匿することによって中国を刺激しないようにという配慮やったんかもしれんけど、中国船が当たりにきたということを全世界に公表した上で、ちゃんと外交交渉に入れば、また違う状況になっていたんやないか。
 なんかしらん穏便にすませた後でこれを公開したら、えらいことになったと思うよ。私みたいな政治オンチでもその程度のことは予測できますともさ。
 しかしまあ菅丞相も大変ですなあ。情報漏洩というよりも、これは確信犯やないかな。

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今度こそ史上初のヌケヌケシリーズになるか [プロ野球]

 日本シリーズ、マリーンズが3勝目をあげて優勝に王手をかけた。
 昨年 に続き、奇数試合をマリーンズが、偶数試合をドラゴンズが勝つという“ヌケヌケ”状態であります。昨年は第6戦にジャイアンツが連勝して“ヌケヌケ”にはならなんだけど、今年こそ“ヌケヌケ”シリーズになるかもしれんという期待がかかる。勢いがつくと連勝し、昨年の日記にも書いたように3連敗4連勝という可能性も高くなる。ことほどさように“勢い”というのは勝敗を左右する。今季のタイガース、終盤にこの“勢い”が無くなったもんな。“流れ”やとか“勢い”というのは勝負ではほんまに大事やと思う。
 で、“ヌケヌケ”です。なんでこれが貴重かというと、“勢い”や“流れ”に左右されないというところが貴重なのですよ。すべてにおいて拮抗していて手に汗握る展開になっているということなんですよ。一番面白くないのがどちらかの4勝0敗で決着がつくこと。あまりに一方的過ぎてわくわくもなにもない。昨年最後の最後で連勝したジャイアンツのことを「空気が読めない」と書いて批判のコメントをいくつかいただいたけど、せっかく手に汗握る展開になったのにあっさり連勝してしまうなんてもったいないという意味を込めたつもりやったんですけどね。
 ファンの方たちには失礼であることを承知で書きます。
 6戦まではとにかく“ヌケヌケ”で進み、なんとか第7戦までもつれこんでほしい。そして、「こんなにおもろいシリーズをなんで地上波で放送せんのや」という声があがれば言うことなしです。

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疲れは取れても元気は出ていく [日常生活]

 昨日の日記で書いたノートン先生の健忘症は治ったようです。どういうからくりかようわからん。まあ、ご機嫌で動いてくれたらええわ。
 今日は文化の日。週の間に休みがあるのはありがたい。ハッピーマンデーとやらで連休が増えたのは、それはそれでゆっくり休めてええんやけど、疲れのピークがきたなあという時に休みが入るというのも時には必要やと思います。
 まあ、戦前からの祝日は(たいていは皇室がらみ、名前は変えているとしても。ちなみに今日は明治節)ハッピーマンデーみたいに動かせんという不文律でもあるんでしょう。そういう意味では戦後60年以上たっているけど、戦前からのつながりというものは保たれているといえるのかもしれんね。
 急な冷え込みで風邪をひいたか、腹をこわしたりもする。疲れは取れて元気になってきたと思うたら、下から元気が出ていった。ああしんど。
 早寝しよう。

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ノートン先生は健忘症 [日常生活]

 パソコンを立ち上げると、「ノートンインターネットセキュリティ」が無効になっていると警告が出た。
 昨日も出たし一昨日も出た。そのたびにプロダクトキーを入力しては有効にしたり、それでもまた無効になる時は何度もソフトをインストールし直しているのじゃ。
 Windowsの「ファイアーウォール」を有効にすると、ノートンは無効になる。「ファイアーウォール」を無効にして、再度プロダクトキーの入力とかあれこれやってソフトをアクティヴにして再起動。
 ああ、今日何回目の再起動なんでしょ。
 現時点ではなんとか有効になっておるのですがね。
 何千円か支払うてノートンを最新版にしたのに、こうも期限切れで無効やと間違った認識をするようやったら、せっかくのセキュリティソフトも宝の持ち腐れ。全然日記も書かれへんしメールチェックもウィルスが怖くてでけへんままアンインストールと再起動とインストールとアクティヴとを繰り返して2時間以上かけ、やっとこうやって日記を書いている次第。
 ノートン先生は健忘症にかかったんやろうか。ええかげんに金を払うて最新版に更新したことをちゃんと覚えていてほしいもんや。
 どなたかノートン先生の健忘症を治す方法をご存じないですか。ほとほと困り果てているのであります。

勘には従え [日常生活]

 書店で本日「ゼロ年代ベストSF集成」(大森望編・創元SF文庫)という本を発見。お、これは買わねばと手をのばしかけ、なんかふとまだ買わんでええような気がしてやめた。
 帰宅したら郵便受けに東京創元社から荷物が届いていた。さっそく開けるとくだんの文庫が上下2巻入ってるやおまへんか。ブックカバーの上には「乞御高評」の4文字が。
 たぶん文庫編集部のKさんが送ってくれたものと思うけれど、まさかこの2冊を私に送ってくれはるとは予想してなかった。
 私はふだんよく勘に従う方です。なにげなくふと思いついて帰り道のルートを変えてみたり、寄るコンビニを変えてみたりする。もし変えなんだらどうなってたかは知る由もないけど、変えたことによって何事も起きなんだ、と考えるようにしている。
 今日なんかまさにその典型ですな。書店で購入を躊躇する理由なんかどこにもないもんな。
 勘を馬鹿にしてはいけませんぞ。本能的に察知するのか、無意識のうちに理論を組み立てて結果のみ「勘」という形で出してくるのか。そこまではわからんけどね。

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