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謎の賞金辞退 [読書全般]

 俳優の水嶋ヒロさんが本名で「ポプラ社小説大賞」に応募し、大賞を受賞した。文筆に専念したいと所属する事務所をやめてまでして書いた小説が評価されたということで、よかったんやないですか。
 ところがやね、水嶋さんはここで謎の行動に出る。
 賞金の2000万円を辞退したんですわ。
 新人賞で2000万円というのは破格の賞金であります。つまり、これだけの賞金を出すから、しばらくは収入に不安を感じずに執筆に専念しなさい、という意味合いもある金額やないかと思う。
 これを辞退した。
 私には理解不能です。
「さらに多くの作品が生まれていくために有効利用していただきたい」
 そんなアホな。小説に対する正当な代価やないか。自分がさらに優れた作品を生むために有効利用したらええんやないか。
 賞金辞退をしたということは、自分の作品がそれだけの金額をいただくに値しないと言うてるのに等しいと、私には感じられてならん。
 ポプラ社が俳優の水嶋ヒロの作品であると承知した上で話題作りのために入賞させたと勘繰られても仕方ないように思う。そやなかったら胸をはって堂々と賞金を受け取ったらええやないの。
 人気俳優にとっては2000万円なんかはした金なんかなあ。浮世離れした話やないか。
 まったくもって私には理解不能。いらんのやったら私にちょうだいと思うた人は多かったんやないかなあ。

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コメント 3

azuma

小石忠男さんが亡くなられましたね。ニュートラルな音楽評論だったので私は好感を持ってました。私が学生だったころですが十字屋レコード店で定期的にレコード試聴会が行われていて、その時の司会と解説をされていました。その頃が懐かしいです。
by azuma (2010-11-10 10:30) 

t-kita

エントリとは関係ないコメントはできれば避けていただきたいのですが。
小石さんについては強烈な個性はないけれど堅実な評価をされる方やったなあと思います。
そういう常識的なラインというものは必要やと思いますから、そういう意味では惜しい方を亡くしたと思います。
by t-kita (2010-11-10 23:54) 

伊藤正一

賞金辞退についてはまあ、いろいろ言われてもしょうがないのかな、と思います。ただ、公式ツィッターを見ていると、この件に関してはヒロくん自身もそうとう悩んだみたいですね。本人としては賞金は自分よりあとの後進のために使って欲しい、けどどうやったらいいか分からないので、ポプラ社に託すことにしたようです。ぼくとしてはこれは動機として理解できます。ただ、ちょっと気になった点がひとつ。もし、ヒロくんが賞金をいったん受領し、それから寄付すればあれこれ批判されることもなかったんじゃないのかな、ということ。寄付したらしたで、”ええかっこしい”と言われるかもしれませんが。ホント、お金の扱いは難しい。
by 伊藤正一 (2010-11-11 08:22) 

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