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戦争体験の伝承と漫画 [季節ネタ]

 本日は終戦(敗戦)記念日。例によって各紙の社説を読み比べ、どの新聞も毎年同じようなことしか書いてへんなあと思いつつも、読売と産経を除く各紙が「右傾化」への懸念を表明しているところが去年までとの違いやなあと感じる。産経なんかまだ物足りん、安倍総理は靖国に参れ、と無茶を書いている。まあどう主張してもそれはその新聞の姿勢なんで、別にかまわんのですが。もっとも産経は自分たちの主張が実現しないことを前提に極論を書いていると思われる節があるので、そこらあたりは日本共産党の選挙公約と同質やないかしらん。
 どちらにしても、ポツダム宣言受諾から68年。第二次世界大戦そのものが「歴史」として認知される時期に来ているわけで、そういう意味では戦争体験の伝承というのは必要というても、歳を経るごとに劣化コピーになっていくのは仕方ない。
 私の場合、手塚治虫、中沢啓司、石森章太郎などなど、漫画によって伝えられた戦争観が根底にある。「はだしのゲン」はただの反戦平和漫画やなく、戦争そのものが生み出す狂気というものをえぐり出して突きつけてきたし、「サイボーグ009」では兵器商人の利権が戦争を生み出すというシステムの恐ろしさを知った。そして手塚治虫作品のすべてから「戦い」の残酷さや虚しさを血肉として育った。他にもいろいろあるけれど、小学生までに私に「戦争」というものを教えてくれたのは漫画やった。
 そういう意味では、劣化せず風化しないのはこれらの漫画やと思うし、今後も読み継がれていくことを期待したい。

 8月18日(日)は「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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