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子どもの貧困率 [教育]

 奨学金担当をしていると、保護者から質問や相談を受けることもある。守秘義務もあるのでくわしいことは書かれへんけれど、これがけっこうきつい。
 とにかく添付書類が多いのです。所得証明だけでいい家庭もあるけれど、児童手当受給の証明書があったと思うたら、介護にかかったお金の詳細を記入せんならん書類もある。それだけ審査を厳しく、ということやろうけれど、それらの書類について質問をされたり相談されたりすると、当然その家庭のプライバシーに触れることになる。奨学金を借りんと進学させられんということは、経済的に苦しいということであり、様々な添付書類はその苦しさを具体的につきつけてくるのですね。
 日本における「子どもの貧困率」の高さがしばしばメディアで報道されるけれど、その重さというものを実感させられる。申し込む生徒の家庭には母子家庭が非常に多いし、しかも非正規雇用であるというケースもある。生活保護家庭もある。とにかくここ数日はそういう重いものを次から次へとつきつけられた。
 ほんまに精神的にきついですよ。
 校内の提出締め切りは本日ということにしてあるので、明日からはこういうこともなくなるわけやけれど、今日で精根尽き果てましたよ。明日は書類整理など。
 というわけで、今日はもう寝ます。ああしんどい。

 5月15日(日)は、「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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伊藤正一

そうした苦労を経て、やっと得た奨学金もつまるところ借金なわけですから、そりゃ徒労感が増すのも分かります。なのに、現政権は”高卒後、すぐに働く人と不公平になる”との理由で、給付金型奨学金創設を今国会では見送るという話。

本当に学びたくてもお金がないばかりに大学に行けない人がいるのに、大卒という肩書きが欲しいだけで進学した連中が、”大学なんぞ不要”などと暴言を吐いて恥じない。そんな日本はもう完全に二流国家ですね。
by 伊藤正一 (2016-05-13 11:22) 

t-kita

なにしろ改正憲法案では「個人として尊重される」という文言を「人として尊重される」と書きなおそうとしている人たちですから。
暗澹たる気持ちになりますよ、ほんまに。
by t-kita (2016-05-14 00:40) 

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