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高校生とモノクロ映像 [映画]

 高校生相手に授業で古い映像を見せたりすると、一様に拒否反応を示すことがある。
 モノクロの映像に対してですわ。
 感想を書かせたのを読んでいると、「白黒の画面が見にくかった」ということを書く生徒がけっこういてる。「白黒だと古く感じる」というのもある。まあほんまに古いんやけどね。
 よう考えたら、今の高校生たちが物心ついた時には、アニメもすでにデジタルペイントの時代に入っているのであった。実写では、同じカラーでもフィルム撮りの陰影のほどよくぼやけたものではなく、輪郭がくっきりと写るデジタルビデオで撮られたものを見て育ってるんでありますね。
 モノクロの映画には、カラーにはない美しさがある、なんてことを感じてもらえんものかなあと思うんやけれど。たぶん映画が好きな生徒やったら抵抗なく見ているんやろう。ただ、私の授業を選択している生徒たちには特にそういうマニアックな映画好きみたいな者はいてへんみたいでね。
 これが一般的な高校生の反応やとしたら、ちょっと寂しいものがあるなあ。名画鑑賞会というような行事を月に一度作り、「ローマの休日」やとか「七人の侍」なんて映画を見せるとか、そういうことをしてみたいなあ。まず無理とはわかってるけどね。

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コメント 4

小林泰三

VHSの3倍画像でも耐えられないようですね。
by 小林泰三 (2013-02-06 21:45) 

t-kita

確かにハイビジョンに慣れると、ちょっと荒い画像でもなんとなく辛抱できなくなっていたりしますからね。
もともと映像はクリアなものだと思いこんでいたら、耐えられないかもしれません。
「平清盛」はハイビジョンカメラで撮らずにフィルム撮りをしていたら「画面が汚い」なんて県知事に避難されずにすんだかもしれません。
by t-kita (2013-02-07 00:09) 

伊藤正一

モノクロ映画をカラーリングする、なんてことも一時行われていましたけど、不評だったのか、主流になりませんでしたね。いまあれやっている例はあるのかなあ?
by 伊藤正一 (2013-02-10 18:59) 

t-kita

ウルトラQのカラー版DVDが発売されて好評だったようですが、テレビ放送をしてくれないので未見です。
でも、ウルトラQにしても昔のゴジラにしても、モノクロ画面やから迫力があったと思うので、そこはやはりモノクロ時代の卒栄技術の凄さを味わうべきやと思いますね。
by t-kita (2013-02-10 23:58) 

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