言論人の自覚

　鶴竜が稀勢の里を下して、優勝争いは千秋楽に持ち込まれた。明日、鶴竜が白鵬に勝てば優勝決定戦に。ああよかった。白鵬の独走で今日優勝が決まるというようなことにならなんで。白鵬に優勝してほしくないわけやないけれど、決定戦になったら盛り上がるなあ。その決定戦の結果はどっちが勝っても私はかまいません。私はただ面白い相撲が見たいのですよ。できたら手に汗握る熱戦を。
　あ、ＮＨＫの会長が就任会見でなんか迂闊な発言をしているねえ。あれも秘密これも秘密法で、言論の自由が脅かされることはないと断言しているぞ。その根拠はどこにある。
　あ、そうか。その根拠はきっと秘密なんで言うと取り締まられるから言われんのに違いない。領土問題に慰安婦問題まで、持論をとうとうと述べてから、記者に問題を指摘されると「今の発言は取り消します」やそうです。民間企業の前社長は、言論人の自覚がないまま就任したというわけね。
　公の場でそれをやったらあかんやろう。しんぞう首相のお友だちらしいといえばいえるけれどね。さあ、朝日新聞が鬼の首でも取ったように大騒ぎし、産経新聞が大々的に擁護するぞう。で、「世間を騒がせた」という理由で辞任、新会長は内部昇格。ま、こんなところでしょう。面白くもなんともないな。