ラフマニノフで眠るか

　奨学金の書類を持って、女子生徒が仕事部屋に来る。以前この日記にも書いたように、ＢＧＭでクラシックのＣＤをかけている。それを聞いたくだんの生徒、「クラシックなんか聞いてて先生眠うならへんの？」てなことを言う。
　この時かけていたのがラフマニノフのピアノ協奏曲第４番の終楽章。演奏はアシュケナージ。力強く盛り上がるところで、眠くなるどころか気合を入れるためにそういう盛り上がる曲をかけていたんやけれど、彼女にとっては「クラシック＝退屈」という固定観念がすりこまれているんやろうなあ。
「どこ聞いてるん。気合の入ってるとこやんか」
　てなことを言うと、きょとんとしている。で、彼女が言うには「関ジャニかけたらええやん」ですと。なんというか、どう切り返したらええかわからなんだですね。５０過ぎてもＡＫＢ４８好きな人かていてるわけやけれど、それは人それぞれ。まあ自分の好きなものをお勧めしてくれているのはええけれど、私の趣味ではないのよ。
　もし私がヘビメタをＢＧＭにしてがんがん鳴らしてたら、彼女はどういう反応を示していたのでしょうねえ。おそらく「こんなん聞いててうるさくないの？」とか言いそうやなあ、たぶん。