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真・輪島伝 [読書全般]

 愛すれどTigers「近本、サヨナラ犠飛で連敗止める」を更新しました。

 スポーツ紙では社会面にかなり力を入れている日刊スポーツでも、選挙よりも吉本興業の方が扱いは大きい。あたりまえか。それでも重度身体障碍者2名が議員になったことを大きくとりあげていた。ここは、かつて障碍児教育にかかわっていた者として、国会議事堂がユニバーサルデザインになるかどうか、しんぞう総理がどれだけ障碍者に理解があるかをはかる試金石になるところやと思う。例によって不用意な野次を飛ばしたとしても、それが社会に与える影響は全く違うものになるしね。
 今日は一日雨模様。午前中から奨学金の事務作業。午後はネット申し込みの2日目で、生徒の細かな質問に手早く答えるよう必死。入力終了後は在学者向けの奨学金に関する事務作業。ほとんど手つかずやったので、やっと郵送できるところまでもっていって、続きは明日。定時に退散。
 帰りの車中ではかなりきつい雨やったので覚悟していたら、駅についたらあがっていた。いつもは帰る時だけ豪雨やったりするのに、変な感じですね。
 帰宅して今朝の「なつぞら」を見たりする。野球がないので、たまっている録画を少しでも見んとね。
 武田頼政「真・輪島伝 番外の人」(廣済堂出版)読了。第54代横綱、輪島大士について、花籠部屋の長女であり、部屋をつぐために輪島と結婚した中島五月さんの視点で書かれたノンフィクション。金と女にだらしなく、場当たり的な人物として輪島は徹底的にダメ人間として描かれる。また、初代若乃花幹士の二子山親方は師匠の花籠親方を自らの権力欲から追い落とそうとした人物として描かれ、貴ノ花満は少し気弱な幼馴染として好意的に描かれる。これはあくまで五月さんから見た輪島であり、二子山親方であり、貴ノ花である。そやから非常に一方的な見方しかしてへんということは割り引いて読まんならんやろう。それでも、輪島の花籠株を担保にしていた事件や、なぜかフットボール部の総監督に就任していたのかという理由もそれなりに納得できる「真相」は語られる。立場上仕方ないんやけれど、好きな人物は徹底的に美化され、嫌いな人物はそこまで書くかというほど貶められていて、あまり気持ちのいい読み物やなかったのは事実。しかしなんです、輪島があのロス疑惑の三浦和義と接点があったとはねえ。当事者やないと語られんことを余すところなく引き出していった著者の手腕をほめるべきか。にしても、ノンフィクションであるなら、こういう一方的なものにしてしまうのは如何なものか。「中島五月・著」としてもええくらい著者の姿が見えてこない。それでええんかなあという引っかかりが残ってしもうた。相撲が好きでたまらんという人はあまり読まん方がええかもしれんよ。裏表すべてわかった上で読める人やったらともかく。

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