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中西太の死 [追悼]

 今日は定休日。朝からアニメ「推しの子」など、たまっている録画を見る。「推しの子」は、原作が書かれた当時に問題になったんやろう、リアリティ・ショーで悪者扱いされてSNS上で炎上し、自殺した女性の事件を下敷きにした話の展開。番組の演出の裏側などよく取材したんやろう。リアリティがあって実に面白かった。
 昼食後は午睡。やはり昨日までの2日間、かなり無理をしてたんやろうね。爆睡。目覚めたらもう午後6時を過ぎていた。妻は日帰り帰省で不在。まず、サンテレビのタイガースの試合を追っかけ再生で見る。録画が追いついた時点で、幕下以下からの相撲中継の録画に切り替える。十両の土俵の途中でBSで録画した分が終わったので、またプロ野球中継に切り替えて追っかけ再生。で、タイガースがドラゴンズに3連勝したのを見届ける。ゲスト解説の井上前タイガースヘッドコーチは、本来ドラゴンズの人のはずなんやけれど、タイガースの選手を慈愛をこめて語るのが非常によかった。タイガースのユニフォームを脱いでまだ数ヶ月。心はタイガースにあり、というところか。次回は矢野前監督とコンビで解説していただきたいな。地上波で録画した相撲中継を見てしまう。カド番大関の貴景勝が惜しい相撲で2敗。一度は軍配が上がったのに、差し違えで負けたのは気の毒やった。当代の伊之助は先代と違い特に差し違えが多い。先代がつまらない失態でやめてなんだら立行司の座は玉治郎に抜かれていたかもしれんな。早いところ玉治郎を庄之助に抜擢しなさいよ、などと思う。
 もとライオンズ、ファイターズ、タイガース監督でスワローズ、バファローズ、ブルーウェーブなどの打撃コーチをつとめ、西鉄ライオンズ黄金期の中心打者やった中西太さんの訃報に接する。年齢的には私の親の世代の人なんで、現役時代については残された映像や文献でしか知る由もないけれど、すごい打者やったということは知っている。私の場合、指導者になってからのことが印象に残っている。
 打撃コーチとしてどれだけの強打者を育てたかわからん。アトムズ時代は若松勉、タイガースでは掛布雅之、岡田彰布、バファローズ時代はラルフ・ブライアントたちいてまえ打線の面々。ブルーウェーブ時代はイチローたち。
 反面、監督としては現役兼任やった西鉄ライオンズ時代にウイルソン、ロイ、バーマの3人の外国人選手の力もあって一度優勝しているけれど、ファイターズ時代は張本との関係もあまりよくなかったりして低迷、タイガースではブレイザー監督の後を引き継ぐ形で監督になったものの江本孟紀さんに「ベンチがアホやから野球がでけへん」の名言を吐かせたという逸話を残してしもうた。
 とはいえ、日刊スポーツ紙での野球解説を読むと、打撃に関してはいろいろなことを素人ながら学んだし、野球の見方が広がった。学生時代、東京の放送局が自局の系列の解説者を全員放送席に座らせて何もしゃべらせなかったオールスター戦の中継の翌日、ABCが甲子園開催の試合で稲尾和久さんと中西さんの二人だけの解説でわかりやすく、かつ深い解説を聞かせてくれたことが印象に残っている。プロデューサーのスポーツに対する愛情の違いがここまではっきりと出た例はないなあと思うた記憶は確かに残っている。
 今ごろは岳父の三原脩さんや盟友の稲尾、仰木さんらと酒を酌み交わして野球論を戦わせていることやろう。ぜひ聞いてみたいものです。
 謹んで哀悼の意を表します。

 5月21日は「たちよみの会」例会の予定です。新型コロナウィルス感染症については5類に分類されましたが、決して流行が終わったわけではないので、今月も13:00~15:00の短縮バージョンで行います。ご参加お待ちしています。

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