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杉下茂と北別府学の死 [追悼]

 今日も定休日。もう今週は耳鼻科で通気してもらわんでええんやと思うと、それだけで気持ちが違う。午前中は録画したアニメ「王様ランキング」などを見て過ごし、午後からは午睡。
 夕刻起きて読書をしたりスマホをいじったりして過ごす。追っかけ再生でタイガースとホークスのナイターを見る。湯浅は二軍で再調整。その方がええ。同点にされたところでがっくり来て次の打者に不用意に甘い球を投げてしまうという現状ではクローザーはつとまるまい。今季は一軍復帰しても中継ぎに徹してもらい、来季こそクローザーとして活躍してもらおう。そのためには鳴尾浜に藤川球児さんに来てもらい、いろいろと心得を伝授してもらおう。
 というわけで、今日はサトテルのホームランも久々に出たし、岩崎が安定した投球でがっちりと締めたし、言うことなし。
 二人の大投手の訃報に接する。一人はもとドラゴンズのエースでドラゴンズとタイガースで監督をつとめた杉下茂さん。享年97。死因は間質性肺炎。亡くなる直前まで元気にしてはったらしい。球界の最長老として90になってもキャンプ地を巡り、フォークを得意としている投手にアドバイスをしてはったんやから、たいしたもの。数年前、初めてタイガースのOB会総会にもと監督として出席しはったという新聞記事を読み、少し嬉しくなった。というのも、タイガースはこのドラゴンズの至宝に対して非常に失礼な扱いをしたと思うていたから。もちろんリアルタイムでは知らんけれど、タイガースの歴史を書いた複数の本によると、藤本定義監督が勇退し、投手コーチをつとめていた杉下さんが監督に昇格した。固辞する杉下さんに、勝敗はいいから若手を抜擢して育ててほしいと当時のフロントが言うたので、それならばと引き受けたという。ところがふたを開けてみたら藤本前監督は「総監督」としてユニフォームは来てなんだけれども杉下さんの上にいて、しかも藤田平さんなど新人をスタメンで起用し、若手の育成に励んでいたのに、試合に勝てないことを理由に休養を命じ、藤本さんを監督に戻したという。ちょうどジャイアンツが川上監督のもとで連覇をしている最中で、そらこんなことをしてたんではチームがごたごたして優勝を狙うどころやないわなあ。
 そういう経緯もあったんやろう、もとタイガース監督という経歴はあまり語られんようになったし、タイガースOB会にも顔を見せるはずもなかった。それだけに、1度でもタイガースOB会総会に出席してくれはったのはなんか嬉しかったなあ。もっとも、私の記憶にある杉下さんは長嶋監督に呼ばれてジャイアンツの投手コーチをつとめていた頃の姿かな。独特の歩き方でマウンドに行って投手に声をかけてはった映像が印象に残っている。
 もう一人はもとカープのエースで投手コーチもつとめた北別府学さん。享年65。死因は帯状疱疹がきっかけの体調不良。もっとも、白血病で闘病したり、感染症による敗血症にかかったりしてもう体力的にも限界にきてはったんやと思う。岡田監督と同い年になるんか。早すぎるよね。
 実は、私は北別府さんのプロ入り初先発の試合を甲子園でじかに見ている。中学生の時、友だちと甲子園に行き、ダブルヘッダーの第2試合の先発が高校を卒業してすぐの北別府さんやった。むろんまだプロ野球選手の名前もよう知らなんだ私にとっては初めて聞く名前。しかも非常に珍しい名前やから、一発で覚えた。その試合は確かタイガースが勝ったはず。帰りが遅くなるので、試合の途中で帰ったんやったと思う。
 抜群のコントロールでカープのエースとなり、何度もチームを優勝に導いたのはプロ野球ファンならご存知と思う。解説も非常に丁寧でわかりやすかった。そういう歴史に残る名投手の初先発の試合を見られたのは幸運やったんやなあと、今になって思うのでした。
 ご両名に、謹んで哀悼の意を表します。

 6月18日は「たちよみの会」例会の予定です。新型コロナウィルス感染症については5類に分類されましたが、実は患者数は増えていたりするので、今月も13:00~15:00の短縮バージョンで行います。ご参加お待ちしています。

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