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間が悪かった「PSYCHO-PASS」 [テレビアニメ]

 今日も蒸し暑い。午前中はデスクワーク。後期の授業で「政治経済」を教えることになるので、経済関係の新書を読んだりする。引き出しを少しでも多くしておきたいんやけれど、基本的なことは毎年「現代社会」で教えているので、そこにどれだけ自分で肉付けをするか、ですね。
 午後からは図書室当番。利用生徒はなし。来年度の芸術鑑賞関連で業者が来訪。古典芸能のプログラムについてあれこれ質問したりしていたら、1時間半くらい話しこんでしもうた。根が好きなもんやから、ついついいらん話までしてしまうのですね。
 帰宅してテレビを見ていたら、汗だくなのにくしゃみが止まらん。昼間の冷房で冷えたのが今ごろ効いてきたのか、扇風機をまわしていて体温が奪われたせいか。今はもう治まったけれど、調子はやはりよくないねえ。食欲はあるんやけれどね。
 ネットでニュースチェックをしていたら、佐世保の高校生殺人事件の影響で、深夜アニメ「PSYCHO-PASS」の再編集版の第4話を放送中止にするという一報が。
 これは高校生の女子が気にいった友達を殺して芸術作品に仕立てあげるというエピソード。なんてタイミングが悪いのか。ストーリー展開もスリリングで、猟奇的なところがあるから面白いエピソードなんやけれど、高校生の女子による同級生の殺人というネタは今は確かに今放送すると物議をかもすかもしれんなあ。現実の殺人と全く関係がなかったとしても、不謹慎とそしられたりしそう。
 テロップで「本作品は現実の事件をもとにしたものではなく、制作者の意図は殺人を奨励することでは決してありません」てな文言を最初と最後にはさみこむ、てなことではすまんのやろうなあ。
 どうしても見たければ、ウェブサイトからオンデマンドで見られるらしい。できたらテレビの大きな画面で美しい画質で見たいのですけれどね。
 何年かしてブルーレイで大幅に安くなって再発売されたら買い、それを見るか。
 ほんまに間が悪いとしかいいようがないなあ。

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コメント 4

伊藤正一

PSYCHO-PASS新編集版第4話、dビデオでも配信延期になってしまったみたいですね。3話の次に5話見せられても、話が繋がらんことおびただしい。ぼくみたいにオリジナルを見ている人はまだいいけど、そうでない人にとってはたまらん措置ですなあ。

と言いつつ、ええ、ええ、ぼくも内容確認のためにフジテレビオンデマンドで見ましたよ。なんかフジの商売に乗せられた気がしてシャクでしたけどね。

感想としては”うーん、これで放送中止?”というもの。たしかに”女子高生が同級生をバラバラ殺人する”というのは同じだけれど、それはあくまで表面的なものでしかないと思いました。犯人像も動機も全然違う。もちろん殺人を奨励しているわけでもない。

これでなにか悪いほうに触発される人が仮にいたとしても、それはこの話を”問題あり”と言ってしまう人と同じく、物事の表面しか見ていない気がする。命の教育の強化とか、佐世保の事件に関しては、本質とずれた論議ばかりが進んでいるように思えるんですが。

しかし、PSYCHO-PASSは5話も人間狩りに耽溺するハンターの話だし、異常犯罪のオンパレードなんですよねえ。4話が問題と言うなら、その後の展開もやり玉にあげられそう。10月には第2期、そして映画版へと続くようなんですけど、内容が変に歪んじゃったりしないか心配です。
by 伊藤正一 (2014-08-01 15:41) 

t-kita

PSYCHO-PASSは人間が完全管理下に置かれた社会の中で、「犯罪」と「犯罪捜査」を通じて「人間らしさ」とは何かを問いかける秀作だと私も思います。
佐世保の事件に関しては、教職についている身としては軽々しくコメントできないと思っておりますが、少なくとも「文句が出る前に自粛」という傾向については、直接には無関係なストーリーだけに、安易に処理し過ぎやないかなあと思います。
自らの手で「表現の自由」を制限しているような気がしてならず、そういう意味では残念な措置やというのが偽らざる思いです。
by t-kita (2014-08-02 00:15) 

伊藤正一

本当にTVアニメ(ドラマ)を作ることが、どんどん窮屈になっている気がしますね。関西在住のミステリー作家、芦辺拓さんも佐世保の事件を受け、Twitterで”これから「金田一少年の事件簿」のような学園ミステリーが作りにくくなるかもしれない”と危惧されていました。

そう言えば”じっちゃん”たる金田一耕助ものも、最近めっきり映像化されなくなりましたね。やはりエログロ的なものが忌避されてきているからでしょうか。

今夏のアニメの中で、ぼくが気に入っているものに「残響のテロル」があります。これも”高校生による核物質強奪とテロ”という際どい題材を扱っていて、もしなにか類する事件が起これば即放送中止になるんじゃないかと、ヒヤヒヤしながら見てしまっています。

それってちょっとおかしいですよね。萌え系アニメばかりのなか、エッジの利いたものを作ろうとすれば、どうしても危ないところにまで踏み込まざるを得ないし、それでこその面白さ大事さがあると思うのですが。

エンターテインメントを消費する側の度量がますます狭くなり、作り手もそれに合わせようとすると、創作が次第にやせ細っていくような気がしてしょうがないです。
by 伊藤正一 (2014-08-03 21:22) 

t-kita

本当に好きな人は、創作と現実の違いもちゃんと理解しているはずです。
問題はふだんアニメなどには関心がないのに、「問題のある場面がある」と聞いて、ちゃんと内容を吟味しないで「それはテレビ局がいかん、青少年に悪影響を与える」と抗議されることを過剰に恐れる局にあると思います。
スポンサーつきの地上波放送では、今後もこういう過剰反応はなくならないでしょう。
これからはBSまたはCSの有料放送でしかアニメは見られなくなる……なんてことにならないかと心配してしまいますね。
by t-kita (2014-08-03 23:56) 

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