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毒入りチョコレート事件 [読書全般]

 今日は1日中エクセルにデータを打ちこみ、総合的な学習の成績つけ。試験のない科目で、1学年全員の成績をつけねばならん。データの入力ミスのないようによく見返しながら打ちこんでいくので時間がかかった。それでもなんとか全員の成績を出すことができたんで、やれやれ。疲れ果てたところで会議。あーしんどかった。
 定時に退出。帰宅したらほんまにへばってしまいました。きつかったあ。
 アントニイ・バークリー/高橋泰邦・訳「毒入りチョコレート事件」(創元推理文庫)読了。この前読んだ「世界推理短編傑作集」所収の「偶然の審判」がおもしろく、それを長編化したものやということで読むことにしたのです。むろんミステリファンにはおなじみの古典的な作品なんで、私が今さら何も言うべきことはないんやけれど、さすが古典として評価されているだけのことはある。毒入りチョコレートを食べて殺された女性と、やはり少しだけ食べて重体となったその夫。そのチョコレートは別の人物のもとに送られてきたものをゆずられたので、被害者は偶然に殺されたと思われたんやけれど、「犯罪研究会」というサークルの6人のメンバーが次々と競争で推理して真相に迫っていく。いかにも真相を言い当てている推理を他のメンバーが次々と覆すという趣向は、推理小説の恣意的な展開を皮肉ったものと取れるし、実際「偶然の審判」で披露された推理も本書で作者は自らの手でそれを覆したりしているのですね。先に原型となった短編を読んでいたので、そのおもしろさが際立った。バークリーの他の作品も読んでみたくなったぞ。こうして読みたい本がまたまた増えていく! ミステリにまで手を広げたらこうなるとはわかっていたことではあるけれどもね。

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