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チャップリンの独裁者 [映画]

 今日は定休日。朝から昨夜の深夜アニメ「本好きの下克上」などを見てから、明日の授業で見せるつもりの「映像の世紀」や「チャップリンの独裁者」などを飛ばし飛ばししながら見ておく。生徒には日本語吹き替え版を見せる予定なので、そちらを視聴。チャップリン役は山寺宏一さん。ヒトラーの演説を茶化したヒンケルのデタラメドイツ語演説まで、日本語に吹き返してあった。かなりがんばってインチキ日本語みたいな訳にし、山寺さんも熱演しているんやけれど、あの演説の部分だけはチャップリンの声をそのまま使うてほしかったなあ。日本語にしてしまうとヒトラーの演説のパロディとしての面白さが薄まってしまうのでねえ。
 とはいえ、今見てもやっぱり傑作。飛行機がひっくり返って懐中時計や水が(チャップリンから見て)上に飛びだしていくところとか、ブラームスのハンガリー舞曲第5番にあわせてチャップリンの床屋が髭を剃る場面とか、ワーグナーのローエングリン前奏曲にあわせてヒンケルが地球儀の風船を使うて踊る場面とか、お見事としか言いようがない。そして、第二次世界大戦が始まるという時に、あれだけの反戦演説をラストでやってのけたんやから、すごいとしか言いようがない。現代の生徒たちがどれだけ理解してくれるかはわからんけれど、この映画は一生に一度は見ておくべ映画やと、改めて思う。
 昼食後は午睡。夕刻からナイター中継を見る。今日はテレビ大阪の中継。試合終了後、完全試合をしたマリーンズの佐々木朗投手のVTRを見ながら江夏さんに解説してもらうという非常に興味深い場面があったけれど、江夏さんは「完全試合をした人で200勝してるのは金田正一さんだけでしょう。後の人はせいぜい100勝。不思議なもんでねえ」とぼそり。たかが1試合のことで佐々木朗投手を持ちあげすぎやないかと言外に示唆しているようで興味深かった。長年プロの世界で生きてきた流浪の左腕は、ものすごく冷静に佐々木朗投手のことを見ているんやなあと感じた次第。

 4月17日は「たちよみの会」例会を久々に行う予定です。ただし、蔓延防止等重点措置が解除されたとはいえ新型コロナウィルス感染者が大きく減ったわけではないので、13:00~14:30の短縮版で行いたいと思います。ご参加お待ちしています。

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