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インタビュー ザ・大関 [読書全般]

 今日は出勤日。デスクまわりの片付けをもっと進めたかったけれど、奨学金関係の仕事が入り、思うように進められず。
 朝は冷えこんでいたけれど、日中は気温がぐっと上がる。体がそれについていけず、えらくだるい。昨日外出した疲れもあったのかも。そろそろ動けるかと思うたら、会議の時間。なかなかギアが上がらん。それでも不要な書類を捨てたりしてたら、もう退出時間になった。定時に退出し、帰宅後はしばらく寝床でどぶさっておりました。
 これではいかんと録画した相撲中継を見る。翠富士が快調に9連勝。大栄翔も前進あるのみで1敗を守る。こうなると、優勝経験のある大栄翔の方がいくぶん有利か。正代はやはり大関相撲で琴ノ若を追い詰めたが逆襲され、引いてしまいつけいられて土俵から落ちた。十両では朝乃山と逸ノ城が1敗をキープ。こちらはこの両者が最後までデッドヒートを続けるんやないかな。
 夕食をはさんで、相撲を見てしまう。その後はしばらく読書。
 武田葉月「インタビュー ザ・大関 運と人を味方につける」(双葉文庫)読了。琴風を除く存命のもと大関22人と現役大関貴景勝を合わせ、それぞれにインタビューしたもの。横綱にはなれなんだけれども、大関という限られた者にしかなれない地位を勝ち取った力士たちの本音が読みとれる。千代大海や魁皇など長く大関をつとめたものと、雅山のように早く昇進し過ぎて大関であった期間の短い者では、大関という地位のとらえ方もまた違うということがよくわかった。また、親方として協会に残った者と、協会から離れ外から相撲界を見ている人という違いも感じられる。定年まで部屋の師匠として多くの関取を排出し、悠々自適生活を送る清國、旭國や増位山は思い出が美化されているという感じであるし、大関としては短命やった雅山は大関という地位にいないとわからないプレッシャーに苦しんだことを述懐する。
 興味深いのは新大関の時にインタビューされた御嶽海で、「大関には長くいるものではない」と横綱を目指す決意を示していたのに、その言葉通り1年ともたず陥落し、大関という地位には長くはいられなかった。それが陥落という形になることを本人は予想もしてなんだんやないやろうか。
 横綱という最高位には届かなかったけれど、協会の屋台骨を支える立場になった者にしか語れない言葉がここにはある。ただ、掲載されている順序はランダムなので、できれば大関昇進の早い順から並べるという工夫はほしかった。貴景勝→清國→武双山と、現役の大関の次が定年退職したもと親方、そして弟子を育てている最中の親方というような配列では連綿と流れている大関の系譜もたどりにくい。また、巻末の霧島と小錦の対談は非常に面白かったけれど、できればインタビューをしてみて著者がどう感じたかをあとがきとして添えてもらいたかった。ファン歴の浅い若い人たちやとわかりにくい部分もあったんやなかろうか。大関経験者へのインタビューだけというユニークで秀逸なアイデアも、インタビューから著者の姿が見えてこなんだのは残念。

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