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流浪地球 [SF]

 午前中、テレビを見ていたら、スマホにしかけていたアラームが鳴る。すぐに「チケット大相撲」のサイトに接続。春場所のチケット確保を試みる。しかし回線が混んでいてなかなかつながらん。やっと接続したチャンスを逃さず、13日目の椅子席を購入。これで当日券を求めて朝早くから並んだりせんですみます。明日からコンビニで発券できるので、すぐにチケットにしてしまおう。なんか、このチケット確保で今日の仕事はお終いみたいな感じになった。
 昼食後、午睡してから、夕刻スマホをいじったり読書をしたり。夕食後も読書。
 劉慈欣/大森望、古市雅子・訳「流浪地球」(角川文庫)読了。私はまだ同じ著者の「三体」も読んでへんのです。文庫化されるのを待ってから、と思うたら、角川から出ていた短編集が早くも文庫化。角川文庫は文庫化するのが早いなあ。それはともかく、クラークの「太陽系最後の日」を思い出させる「流浪地球」、同じ設定で全く違う話に展開させた「ミクロ紀元」、星系一つを飲みこんでしまう侵略者の意外な正体を描く「呑食者」、コンピュータウイルスが一つの町を壊滅させるドタバタ劇を描く「呪い5.0」、人工太陽プロジェクトに挑む者たちの生き方が印象的な「中国太陽」、異色のファーストコンタクトものである「山」を収録。
 いずれもなんか懐かしい雰囲気を漂わせている。クラークやアシモフの初期短編みたいな匂いを感じるのです。未来に向かう、前向きな気分というのか、決して絶望したりバッドエンドにはならない。アイデアのスケールは大きいのに、最終的には人間のスケールに落ち着くというところとか、今の日本SFではとても書き手のいないタイプの作品ばかり。中国はSF青年期なんでしょうね。ジャンルとしての未来を感じる。そういうところが老年期に入ろうとしているSF先進国から見たら逆に新鮮に感じられるんやないかと思う。こういう感覚、確かに久しぶりやもんなあ。いずれもそういう意味では非常に新鮮で楽しく読ませてくれる。やはり「三体」も文庫化を待たずに読むべきか。いやいやここまで我慢したんやから、文庫化を待つぞ。角川文庫ではもう1冊分化されている短編集があるので、そちらも楽しみ。

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